臥藤門司

登録日 :2011/12/21(水) 23:16:36
更新日 : 2017/11/13 Mon 19:26:43
所要時間 :約 12 分で読めます




汝は大雑把に美しいィ!

Fate/EXTRAの登場人物。

CV:伊藤健太郎


四回戦の対戦相手。
主人公(Fate/EXTRA)の三回戦終了後、遠坂凛ラニ=Ⅷのどちらを救うかによって対戦相手が変わる。彼と戦うには『ラニを救う』を選択すること。

凛ルートの四回戦の相手はランルーくん。こちらのルートでは敗退したのかそもそも参加したのかは不明。最もこれはランルーくんにも言えることだが。


◆ランルーくんとの共通事項
ランルーくんの項目参照。

保健室まで主人公に会いに来てくれるよ!やったね!
嬉しかねぇよちきしょう


【人物】

鋼の体躯を持つ巨漢。一人称は『小生』『愚僧(オレ)』。
背には三度傘、首からはいくつもの数珠を下げている。声は太く、高硬度の金属のような力強さ。
瞳には一縷の迷いもなく、何に対してのものかはわからないが、絶対の自信を持っている。
主人公は最初彼の名前の読み方が分からず、(結果的に合っていたが)彼を『ガトー』と呼ぶことにした。
ちなみに主人公にも愛称があるがセーブデータの詳細の部分に申し訳程度にあるだけ。なんだこの差は。

彼を語る上で外せないのは何をどう間違えたか、古今東西の宗教をミックスした宗教論を唱える、ごった煮もしくは闇鍋宗教。
様々な宗教観から無節操に言葉を引用する言動はまさに意味不明の一言に尽きる。
因みにこんな感じの言動。


小生か? ふんっ。貴様のような流浪者と一緒にされては困る。
小生は、この浮世で最も尊き目的のために、戦地に赴いている。
それは……我が神を世界の神とすること! まさにこれこそ浮世のレクイエム!
貴様も感じるだろう? 小生の全身から溢れる、この修羅にも勝る猛々しき力を!
ふふふ、だがこれは小生の力にあらず。万能にして優美なる我が神が、脆弱なこの身に与えたもう御力!
いわば後光! 大天使の羽にも引けを取らぬ、圧倒的な観無量寿経なり!!
我が神さえいれば、アポクリファも不要であり、ゴリアテも恐るるに足らず!
鬼子母神すらも凌駕し、世界を浄土へ導くその存在は、ヨハンネウム以上の絶対なるもの!
これほどの力を持つ神が、小生だけの神であっていいものか?
否!!!そんなことはデミウルゴスも許しはしない!
エデンに向かう資格は、全人類が平等に持ちえるものである! 貴様もそう思うだろう?
だから小生は勝たねばならない。これはいわば因果であり定命なのだ!

お前は何を言っているんだ。
傍から見ればまごう事無き狂人にしか見えないが、修行僧らしく苦行や修行とか大好き。
自身のサーヴァントが喋らないのも修行の一環らしい。
訳が分からないよ。

世界中のあらゆる宗教を学んでいくうちに、全ての宗教には矛盾や自分たちに都合のいい解釈があることに気づき、絶望したという過去を持つ。
そして修行の一環として 登山家でもないのにヒマラヤ山脈を単独で挑戦し 、制覇したヒマラヤの山頂にて「原初の女」と邂逅。
その後は彼女を「神」と崇め、その信仰を広げることを目的にムーンセルの聖杯戦争に参加した。
つまり全参加者で唯一自前のサーヴァントを持ち込んだマスターである。

いろんな意味で間違ってはいるものの『人々を救いたい』という願い、信念は暑苦しいまでに本物。
かの錬鉄の英雄や魔術師殺しとは通ずるものがあるかもしれない……が、
そもそも二人ともガトーを嫌がりそうな気がしないでもない(実際、作中でアーチャーは『苦手』と述べていた)。

保健室で主人公(Fate/EXTRA)に「アレな人を見る憐みの目」らしきものを向けられた際は、
「その眼を見てるとあの魔性菩薩、殺生院キアラを思い出す」
と一人で切れていた。お前よくアレと遭遇して生還出来たな。
ちなみに彼女とは禅問答対決した経歴を持ち、何とあの キアラを論破寸前まで追い詰め、彼女をドン引きさせて撤退に追い込む快挙を成し遂げている。

奈須きのこは 『肩の力を抜けば立派な聖人』 とコメントしている。要するに『とりあえず落ち着け』と言った所か。
セイヴァー(EXTRA)さん、こっちですよ!
強烈極まる暑苦しさ故、近寄り難い(近寄りたくない)威圧感を放つが、 型月世界に出てきた聖職者の中では数少ない真っ当な聖職者である。
また自身の素質も非常に優れるが故、 “優秀な人材”として何年も前からムーンセルに何度も聖杯戦争の勧誘を受けていた 実際凄い人物。


猶予期間中、彼に敗北すると『バーサーカーは俺の嫁』的な発言をする。
おや?眼鏡の学ランが駆けて行きました。ガトー逃げて!


Fate/EXTRA CCC


勝算がなければ、窮地に挑まぬのであれば、それは屍と同じこと。
小生はこの通り、まだ生きているのでな。危険だからという理由だけでは足は止められぬのだ。
よいか、恥ずかしい少女よ。挑むこと、それ自体に価値の有るピンチ、これを逆境と呼ぶ。
そして逆境とは超えるために現れるもの。
この頂きを前にして、命の炎をぶつけなくてなんとする!

続編の「Fate/EXTRA CCC」では、聖杯戦争から隔離されたことで無駄な興奮状態から離れたお陰で、大分落ち着きを戻した。
普段から頭のイカれた奴だとプレイヤーから思われていたが、
どうやら長年かけて探し回った「理想の神」に出会った影響で無駄にテンションが上がってハイになっていたらしい。
こうした条件のお陰で、聖人手前と評された片鱗を見ることが出来る。
レオ曰く 「聖人に最も近く、しかし最も似つかわしくない男」
また宗教家だけにカルナなどの神性が高いサーヴァントには神の子として敬意を払った言動をする。
若年なマスターたちの中では経験豊富な年長者の部類に入るため、暑苦しさこそ変わらないものの、
時には生徒会の面々に助言を授けたり面倒見よく彼らと接するなど、立派な年長者としての立場を存分に見せてくれる。

「エロスの物語」と言いながら男勢がどいつもこいつもカッコいい『CCC』だが、ガトーはその筆頭。
物語開始時点ですでに死人であり、そのことに気づいたときに今まで培ってきた経験により、その才覚が開花。
つまり救世への欲心や我執が消え、生前に積み重ねてきた徳だけが残ったわけである。
そして生者である主人公やジナコを救うために、死地に赴く。

魂を焼き切るムーンセルの防壁で身を護るジナコを救わんと彼は迷いなく防壁を超え、
彼女を救わんとガトーはジナコに命を賭けた最後の説法を試みる。

……じゃあ……っ……!
じゃあどうして自分だけ、こんなに苦しいッスか!
どうして自分はどこにも行けないッスか!

どうして何処にも行けなかったのか。
なぜ、悪行を犯していなかったのに、おぬしの人生は苦しかったのか。
それは誰のせいでもない。分かるか―――
それはただ、間が悪かっただけなのだ(・・・・・・・・・・・)

ちょ……なによ、それ
間が、わるかっ、た?

そうだ。
おまえ自身の選択も―――
おまえをとりまく環境も―――
お前が良しとして、しかし手に入らなかった、ささやかな未来の夢も。
それらすべてが、たまたまその時だけ、かみ合わなかっただけなのだ。

おぬしの人生は、それだけの話である。

一見冷酷で無慈悲な真理と回答。
しかしガトーの言葉は 「ただそれだけでも良かった」「自分だけでなく周りも悪いのだから自分だけ悲観するのは馬鹿馬鹿しい」 という温かい肯定に満ちたもの。

では、小生はこれにて入滅。
生涯をかけて仏心を求めた男が、死後さまよってはいられまい。
生者の役に立って消えるならこれも善行。
ジナコ=カリギリの棘も取れたし、言う事なしである。

まあ、それはそれとして。
心の悩みはともかく、体のだらしなさは拙僧の管轄外。
さらばだジナコ! 次に会う時までダイエットにいそしんでおれ!
目標、成人女性の平均六十五キロ也!

彼女を救おうと最後まで高らかに、安らかに言葉を説いた聖人は、笑顔で笑いながら普段のお調子者の姿に戻って月の裏側から入滅した。
……しかし彼の高潔な自己犠牲の精神が逆に裏目に出てしまい、ジナコは更なる自己嫌悪に陥り主人公との戦いに至ってしまう。

己の記憶を取り戻し、自身が「既に死んでいる」ことを自覚しながらも、その無情な現実から逃げる事無く素直に受け入れ、
その上で自身の命さえも躊躇なく投げ捨て迷い悩むジナコを救わんとしたその姿は、まさしく「最後の聖人」と呼ばれるに相応しい。
伊藤氏の熱演も合わさり、ガトーの最後に涙し、感動したファン多数。
その誇り高い求道僧の姿と精神は、あのギルガメッシュもジナコ説得時には彼を「主役」として説得の役を彼に譲る程。
また彼の長き年月により導き出した「回答」に対し、 「真理、ここに至ったか!」 と素直に感心し、
彼の死後は 「覚者にはまだまだ遠かったが、アレは十分に阿闍梨の資格を得ていたであろうよ」 と非常に高く評価している。
ガトースゲェ……。


◆魔術師(ウィザード)として

他対決者とと同じく、ウィザードとして実力があるか、
プログラミング等小手先の技術に長けた者が扱えるカスタムアバターである以上、実力はある……んじゃねえかなぁ。とか言われていたが、1作目当時は未知数だった。
サーヴァントの霊格を極端に下げてしまっているなど、上手く扱えていない点も、実力を疑われた原因である。

自身のマスターと精神を同一化させる「バーサーカー化」のランクがCだからか、主人公(Fate/EXTRA)に6手完勝されると、
バーサーカーなのに 「ガトォオオオオオ!!!!!」 と切れられる始末。


一方でサーヴァントがバーサーカー化していることに気付いているのかいないのか、

我が神がお声を発せない状態たる理由は天から与えられた小生への最後の試練故!
この戦いを勝ち抜き、小生が万能の器を手に入れたその時――我が神は初めて微笑み小生にお声を聞かせてくださるのだ!」

とのたまっている。

お前は何を言っているんだ。

ただし、その実力は本物、と言うより一線級。
人間の良質なデータを収拾出来そう、という理由で、昔からムーンセルに名指しで聖杯戦争に招待されていた程で、
サーヴァントとしてもAランク以上なのは確実なアルクェイドを、維持に莫大な魔力がかかるバーサーカーとして召喚しても、
平気な顔して従えていた辺りからもその能力の高さが窺える。
また生身でエネミーの相手が出来る程度の戦闘力も備えており、
CCCではサクラメイキュウのエネミーをサーヴァント無しでボコって迷宮を闊歩する姿も見られる。


余談だが中の人の伊藤氏は『空の境界』のドラマCDで黒桐幹也を演じている。物静かな彼と暑苦しいガトーと正反対な役柄…声優さんって凄いね

ガトー「神ッ!さいっこぉ~!!」
幹也「君、少し黙れ」



契約したサーヴァント
真名は該当項目参照。外見が外見なので…真名はすぐに分かると思う。

ガトーとは、彼が碌な装備もつけずにチョモランマをよじ登る苦行をやってた際に、頂上で出会ったという。

「星そのものの顕現」であり、人間など及びもつかぬような高次元の存在。
どっかの神の分霊には「何そのマイナー系暗黒神話」とかメタい自虐ネタを吐かれていた。
まぁ星の生霊のようなもの。とちゃんと説明もしてくれるが。

戦闘力も同様で本来のスペックを発揮すればサーヴァント4体分ほどの能力を持つ。
2体以上いれば勝ち目は出てくるが、EXTRAの聖杯戦争は1対1(+マスターのサポート)なので、
バグ使いまくって神霊級でも引く反則行為でも行うか、月の裏側に封印された者でも従えない限り、宝具の相性で勝ちを拾いに行く博打しかない。

…はずなのだが、“自然現象と同じ”である彼女をあまりにも強固に“神”と崇めた結果 “人間が認識できるレベルの神様” にされてしまったのが運の尽き。
現代の物理法則の権化である彼女を、その対極に等しい神秘、信仰上の神に無理矢理当てはめようとする、
なんて徒労をやらかした結果、スキルの弱体化や喪失するなど本来より大分力が落とされてしまった。

バーサーカー(Fate)同様、元々は弱い英霊を強化する為の措置なのに、
狂化がむしろ足枷になってしまっている辺り、つくづく人選と扱いの難しいクラスだと思わされる。
バーサーカーでは無いが、キャスター(EXTRA)も、原理こそ違うが、『英霊』にカテゴライズしたため本来の力を出しきれていない。
そして、彼女とは同類っぽいので気が合うと推測される。

それでも、元々の個体能力の高さと、曲がりなりにバーサーカー化ランクCが働いてるだけあり、その攻撃力は脅威的。
ちなみに、もし彼女を本来の形で召喚した場合ファニーヴァンプというイレギュラークラスになる。


主人公が勝利すると契約が破棄され正気に戻る。感想は 『見たこと無いタイプだから付き合ってあげたけど……うん、無いわ!』
サーヴァントであろうと脱出不可な障壁内部の影響を全く受けず地球に帰るなどその規格外さを伺える。
どうでもいいが、マトリクスを見ると全サーヴァント中、彼女の宝具の名称だけマトリックスの枠をはみ出している。
こんなところでも彼女の規格g(ry


EXTRA発売前、公式サイトで「ネコアルクが答えます」なるページがあった。
このページのためにわざわざ柚木涼香さんを引っ張って来たの?と思っていたらまさかの本編登場。度肝を抜かれた人もいるのではなかろうか。

  • 対戦時
マスターはアレだが先述の通り攻撃力は脅威。

『WAIT』をよく入れるのでダメージは比較的与えやすい。
が、1ターン目からいきなり宝具を使用する。威力は非常に高くガードを怠ればHPがMAXであろうと即死しかねない。4ターンの間隔を空けてまた6ラウンド目に使用。
ただし、HPが一定以下まで減ると宝具の代わりに攻撃スキルを使用する。宝具程のダメージはないがスタンの追加効果があるので油断はしないこと。

ガトーはATTACK封じのコードキャストを使用するためこちらにも注意。




人生とは無意味と有意義のせめぎ合いだ。
なのでこう思うのだ、若人!
ただ間が悪かったのだと。
すべての物事はたいていそれで片が付くぞ!
騙されたと思って口にして見るがいい!
気持ち、心が軽くなるからな!
ガハハハハハ!


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