厄 友情談疑

登録日:2011/08/24(水) 02:44:32
更新日:2024/03/09 Sat 13:49:39
所要時間:約 4 分で読めます





アイデアファクトリーから発売されたPS用ホラーアドベンチャーゲーム。


◆ストーリー
小学生時代に埋めたタイムカプセルを掘り起こす事にした主人公達5人。
しかし通っていた小学校はすでに廃校になり立ち入り禁止となってしまった為、夜間に校舎内へ忍び込む事に。
しかしこれが悪夢の始まりであった…



以下ネタバレ














クソゲーである。

さすがアイデアファクトリーと言うべきか、どうしようもないクソゲーである。


◆主なおかしいところ

○キャラクターデザインがあまりにも不気味。
普通の人間である主人公が真っ赤な目をしているという謎のビジュアル。
ヒロインですら欠片も可愛くない。
なかなかのインパクトがあるので苦手な人は安易に画像検索とかしない方がいいかもしれない。
ちなみに、キャラクターデザインはホラー漫画界の重鎮、日野日出志氏である…と思われていたが氏が関わったのは後述する次回作であり、本作には関与していない。詳細は こちらを参照

○圧倒的ボリュームの無さ
このゲーム、5人のキャラクターそれぞれの視点で物語が進むのだが、最短で15分、最長でもせいぜい30分くらいで一人のシナリオは終わる。
文章自体も稚拙で、あんまり怖くない。

○無駄なキャラクターザッピング機能。
シナリオの合間合間でキャラクター選択画面が挟まるのでテンポが悪い。そもそもシナリオ自体が短いので小刻みにしょっちゅう挟まってくる。

○PSゲームなのにセーブ機能が無い。
まさかのパスワード制。
しかもパスワードはキャラクター一人のシナリオをクリアした時にしか出てこないので、シナリオを好きな所で中断出来るわけではない。

○合間に挟まる謎のCM
何故かシナリオの途中、『資源を大切にしましょう』という全く関係のないCMが入る。産廃に言われたくない。
このCMは、「『厄』の内容は未来のTV特番として放送されている」という設定によるものだが、この設定も当然機能していない。
それならそれで自社製品の宣伝でも流しとけよ…。

○回収されない伏線
ゲーム中には多くの謎があるが、解決されないものが多い。なぜか吊るされている二人の男や、シゲルの存在など、明確に明かされることはない。
特に、キャラ別の多くのエンディングは真相が語られないまま終わってしまうものも多い。

○あまりに拍子抜けなゲームの謎

○他にも何かとにかく色々おかしい。
必要の無い選択肢、何か驚くと『ひぃぃぃぃぃぃ』『ぎゃああぁぁぁぁぁっ』と気の抜けた悲鳴をあげる主人公、何度も使い回されるムービー、奇抜過ぎる主人公の腕時計、痺れ薬を飲んで腹痛を起こすなどなどなど、おかしいところを挙げていけばきりがない。



◆キャラクター

○主人公
名前はプレイヤー入力制。
見た目は一二を争う不気味さだが、性格は一番まとも。
とはいえ、エキセントリックな腕時計を『自慢の時計』と言ったり、目玉をぐるぐる回す一発ギャグを持っていたり、明らかにどこかおかしい一面も兼ね備えている。
ヒロインのかんなの事が密かに好き。

「いい病院紹介しようか?」


○かんな
多分このゲームのヒロイン
主人公には『かわいい』と評されていたが、前述の通り全く可愛くない。
自称『恋に恋する女の子』で、主人公の事が大好きだが、気持ちは伝えられない。

「あー、やっぱり(主人公)君って カッコイイなー」


○京子
かんなと一緒に登場する女性。昔は主人公に恋していたらしい。
主人公に『美人だが無愛想』と評されていたが、全く(ry
物語の途中、裕一に特殊メイク(後述)を施され人間で無くなってしまうのだが、不気味さはメイク前とどっこい。怪物時の主食はゴムの芋虫。

「もしかしたら、最後の お別れかもね」


○英明
「いぇぇーい」という社員ボイスと共に登場する、比較的まともな容姿のイケメン。
しかし性格は真性DQN。昔からイタズラ好きで、祐一をよくいじめていた。
この男も裕一の特殊メイクを受け、裕一に従順なのっぺらぼう(目も口もあるが何故か名前はのっぺらぼう)になってしまう。

「ああ、愉快愉快。あのお間抜けヅラったらないぜ。」


○裕一
全ての黒幕。元いじめられっこのピザ男。医者を目指している。
普段は割と普通に振舞っているが、本性をむき出しにすると「うひょひょひょひょーっ」「うひひひひひひ」と言いながら他人を小馬鹿にする陰湿な性格と化す。

過去に受けた仕打ちへの仕返しとして、昏睡させた京子と英明を化け物に改造する。
…のだが、裕一曰く『これは特殊メイクであり全く残酷じゃない』らしい。PTA対策なのだろうか。
そしてこの裕一のストーリー、プレイヤーは裕一の犯行を傍観する視点で進むのだが、基本的には中身の無いメタ発言を繰り返すばかりで、肝心な事件の真相はまるで喋ってくれない。
あげく、あるシーンで
「このゲームを手離したりこのゲームの悪口を言ったりしても別に君(プレイヤー)に不幸が降りかかったりはしないから大丈夫だよ!」
と、まさかの脅しをかけてくる。
クソゲー多しと言えど、プレイヤーに脅しをかけたのはこのゲームくらいのもんだろう。

「これからが 本当のゲームの始まりです。ワクワクするような 残酷ゲームのね、ウヘヘヘヘ。」


○シゲル
自ら地縛霊だと自己紹介する男。どこか怪しい言動ばかりだが、一応主人公たちの味方をしてくれる。
生前に散髪屋を志していたらしく、成仏出来ずに何故か学校にいる。
ただそれだけ。存在意義皆無。

「ご注文が無い場合は、チョキンと私の好きな所を 切りますよ・・・」







このゲームには続編として『厄痛〜呪いのゲーム〜』が存在する。続編的扱いだが、ストーリーも特に繋がっておらず、前作との関わりは薄い。一応、主人公と瓜二つのキャラクターがいたり、前作のBGMを一部流用している他、キャラクターの顔が悪趣味、悲鳴が特徴的、等の共通点がある。

そしてこんなクソゲーである『厄 友情談疑』にはなんと現在、PlayStationStoreのゲームアーカイブスで配信されている。正気か?
PSstoreでの宣伝文句は
『まだ間に合います…決して安易なプレイをお勧めしません!カルトゲームとして評価された「厄」…あなたの感情を逆なでする危険な作品です!』
だいたいあってる。
価格は600円。ゲームアーカイブスソフトの標準的な値段なので、同じ値段で比べ物にならない名作が買える。そっちを買おう。


Q.アイデアファクトリーのゲームの追記・修正はありですか?

A.やるな
(他のIFゲーであれば冥界住人が「俺はやるけど」と付け加えるところだが、これに関しては一切擁護不能)



「もしもだよ。
 君(アニオタ)がこの項目を追記しなくても
 当然何も起らないよ。
 本当に気にしないでね。
 もしもだよ。
 今までにとか、これからなんだけど
 君がこの項目の
 修正をしなくても平気。
 この項目のことを人に言ったり、
 書いたりしなくても、
 絶対に大丈夫!
 あたりまえだよね。
 うひょひょひょ」

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最終更新:2024年03月09日 13:49