クライシス帝国(仮面ライダーBLACK RX)

登録日 :2011/03/26(土) 15:34:05
更新日 : 2017/07/31 Mon 13:37:48
所要時間 :約 8 分で読めます




◆概要
仮面ライダーBLACK RX』に登場する敵組織の名称。
地球とは違う次元にある惑星「怪魔界」に存在する国家であり、暗黒結社ゴルゴム壊滅の半年後に地球に襲来。
怪魔界はいわば地球にとっての影と言うべき双子の因果関係を受ける立場にあり、地球の環境汚染は怪魔界に悪影響をもたらすという。
クライシス皇帝の統治による文明の発展や地球からの影響により環境破壊が進み、怪魔界が死の星となったため、
50億の民を救うべく人類抹殺と地球への移住を目論み、その第一歩として戦略基地を確保するために日本を狙った。

更に侵略の際に障害となる仮面ライダーBLACK=南光太郎を拉致し、あわよくば仲間にしようとしたのだが、光太郎は当然これを拒否。
BLACKへの変身機能を破壊したうえで宇宙空間に放り出して始末したと思ったら…

そのときふしぎなことがおこった

太陽の光を浴びたキングストーンが奇跡を起こし、光太郎はBLACKからBLACK RXへと進化。

ショッカーなどの過去の組織同様、自分達にとっての敵を自分達の手で生み出してしまった。

10人ライダー(1号~ZX)は海外支部のクライシス帝国と戦っていたと語っている他、クライシスは10人ライダーの存在を以前から知っていた可能性がマリバロンの台詞から示唆されている。
(しかし『ブラック』と『RX』は本来過去の仮面ライダー作品とは別物語であったため後付けではある)



◆特徴
前線基地となるクライス要塞を拠点にジャーク将軍を筆頭に組まれた四大隊長が代わる代わる毎回自分の大隊の隊長格を一人地球に送り込む。
その際毎回と言って良いほど怪人を“最強(笑)の怪人(あるいは戦士)”と誉めている(が、たいした活躍をしない)。
また、四大隊長達も次期将軍の座を狙っており、お互いでいがみ合ったり、蹴落とそうと足の引っ張り合いに必死になっている。
一応RXをギリギリまで追い詰めたり、10人ライダーを圧倒、苦戦させる等実力だけは確かなのだが、
手柄の奪い合いで何度もRXを仕留め損なうポカをやらかしているなど、幹部クラスがバカ過ぎるのが最大の欠点である。
幹部は敵であるはずのRX/南光太郎を「光太郎」とフレンドリーに呼んでいる。



◆クライシス地球攻撃兵団
◇ジャーク将軍(声:加藤精三→柴田秀勝)
地球攻撃兵団最高司令官。終盤では改造魔人と同じ声になる。
部下の失敗や抜け駆けに厳しい厳格な上司としての顔を持つ一方で、
ガロニア姫を死なせてしまったマリバロンが処刑されないように手を回したり
ガデゾーンを追放しながらもその最期を悲しんだりするといった部下思いの一面もある。
卑しい身分だったゲドリアンや出自不明のガデゾーンを経歴に関係なく大隊長に抜擢するなど器の大きい人物でもあり、
敵であるRXにも「邪悪な皇帝に仕えた事がおまえの不幸だ」と人柄を認められていた。
RX対策・四大隊長の仲違い・ダスマダーの横暴など、将軍の苦労は想像するに余りある。


◇海兵隊長ボスガン(声:飯塚昭三)
怪魔獣人大隊の大隊長。純粋なクライシス人でありプライドが高い。
人間の額にあたる部分に小さな顔があり、喋るときはそこから声が出る。
ナイトの位を持つ貴族で、それだけに非常に気位が高いが、RXとの決闘の際に伏兵を潜ませておくなど身分に似合わないセコさも持つ。
ジャーク将軍に取って代わろうと目論んだこともあったが、器の違いを見せ付けられただけに終わった。
による格闘戦とナイフ投げを得意としている。
巨大な岩も一刀両断にする怪魔剣、電撃を出す怪魔稲妻剣、人間を洗脳する怪魔銃とやたら武器作りにこだわりがあるらしい。
なお、RXとの最後の戦いはビームを発射する電磁波剣を使うも光太郎の変身シーンも含め、なんと約1分半で片付けられてしまった…。
剣使いなのに…。

◇怪魔獣人
クライシス人を改造した一種の改造人間で名前にガイナがつく。
風の騎士・ガイナギスカンのように武器を使うものが多い。

◇機甲隊長ガテゾーン(声:高橋利道)
怪魔ロボット大隊の大隊長。彼自身も怪魔ロボットであるが製作者は不明。
愛用のバイク「ストームダガー」を駆り、レーザーガンによる射撃を得意とする。
頭と胴体を分離させることもでき、胴体には自爆装置が仕込んである。また目からビームを発射できる。
他の大隊長たちが地位や手柄に固執するのに対してガデゾーンは打倒RXを重視しており、
物語終盤では命令違反の罪で追放されることを承知で最後の戦いを挑むが…

◇怪魔ロボット
ガデゾーンが製作した戦闘ロボット。デスガロンなどRXを苦戦させた強敵が多い。

◇牙隊長ゲドリアン(声:新井一典)
怪魔異生獣大隊の大隊長。
怪魔界で最も暗くて寒いゲドラー域の出身で、暖かい太陽の光を浴びる地球人を妬んでいる。
自分の経歴に劣等感を持つため地位や手柄への執着はボスガン以上だが、自分を取り立てたジャーク将軍に
並々ならぬ恩義を感じているため将軍の地位を狙う気はない。
両手から電撃を発する能力を持つ。

地球攻撃兵団に皇帝からの最後通告の証「最終時計」が届いた際、怪魔異生獣ゲドルリドルでRXに挑む。
が、「最終時計」を止めるための生贄としてゲドリアンを選び、保身を謀る他の幹部らに見捨てられ孤立。
独断で要塞のエネルギーをゲドルリドルに送り込みRXを倒そうとするが失敗。エネルギーが自分の体に逆流、灰となった。

◇怪魔異生獣
怪魔界の生物を改造した一種の生物兵器。名前がアッチペッチー、リドルゲドルなどのように韻を踏んでいるのが特徴。
登場数が一番多い。

◇諜報参謀マリバロン(演:高畑淳子)
怪魔妖族大隊の大隊長。クライシス人。
数百年に渡る異次元空間の旅で習得した妖術のほか、光のや金色の羽根で攻撃する。
肩書に恥じぬ大情報網を持ち、地球攻撃兵団の活動を情報面で支えた。

ジャーク将軍への忠誠心は大隊長の中で特に厚く、クライシス皇帝が光太郎をジャーク将軍の後任に据えて
懐柔しようとした際は皇帝の命に背いても光太郎を殺そうとした。
が、当然のことながらその行為は皇帝の怒りを買い、処刑された。
序盤ではガデゾーンとやけにベタベタしていたが、後半ではあまり見られなくなった。

◇怪魔妖族
クライシス人が修行を積んで妖術を習得、その力で怪人に変身した一種の妖怪。武陣やビャッ鬼の様に名前に漢字が入る。
鏡の中や人間の夢の中に入る、体をミクロ化するなど他の怪人では出来ない不可思議な能力を持つものが多い。

◇チャップ
シリーズ定番の戦闘員キャラだが、戦闘専門ではなく作戦遂行時の工作などが主な任務。
そのためか、黒帯の白鳥麗子や酷いときは子供にも翻弄され、しかも時には致命的なドジを犯す事もあり、歴代戦闘員の中で最弱とも言われる。
黒、灰、茶の3色のカラーバリエーション(何だが家具みたいだ)があり、レイピアが武器で仮面をかぶったボスガン配下のチャップ悪魔分隊やマントを羽織りを武器に使う親衛隊もいる。
人間に変身でき、時々日本語を喋る。

後にメタルヒーローシリーズで、スーツがそのまま流用されたりした。


◇官房長ロボ チャックラム(声:森篤夫)
英語混じりの日本語で喋るロボ。要塞内を浮遊してるくらいであまり役に立った印象はない。最終回ではハエよろしくリボルケインで叩き落とされた。


◆ダスマダー大佐(演:松井哲也)
地球進攻の遅れに業を煮やしたクライシス皇帝が派遣した査察官。
地球攻撃兵団の作戦内容は結果の成否を問わず皇帝に報告することが任務だが、彼が独断で動いたために地球攻撃兵団の足を引っ張ったこともある。
皇帝の権威をカサに好き勝手に振る舞う姿から地球攻撃兵団の面々には嫌われている。
ボスガンと同じくを武器とする。直接対決でもそれなりに強いが、真の恐ろしさは「斃されても蘇り、平然と姿を現す」能力で、
只者ではないことを伺わせていた。
実はクライシス皇帝の分身だが、その割には皇帝の怒りを恐れて保身に走る行動も見られた。
この事から『仮面ライダーオフィシャルデータファイル』では「クライシス皇帝とダスマダーの意思は別にあるのでは?」と推測されている。その時点でクライシス皇帝の正体がダスマダ―だと設定されていなかったためなのだが。

最終話で「怪魔界は地球と兄弟星であり、地球の環境汚染のせいで怪魔界に有害物質が流れてきて衰退した」と主張するが、
作品序盤で語られた「皇帝が無茶な開発で怪魔界を汚した」という話と矛盾する上、
中盤でクライシスが亜硫酸ガスをばら撒いて大気を改造する作戦を実行した例がある事から、RXの動揺を誘うための嘘という説もある。

◆最強怪人
今までの怪魔戦士は最強(笑)ではあったが、以下の4体はその名に恥じない強さを持っている。

◇ゲドルリドル
ゲドリアンの細胞から作られた最強最後の怪魔異生獣。
初戦はエネルギー吸収でRXを追い詰めるがダスマダーの妨害により失敗。
上記のようにゲドリアンからエネルギーの供給を受けて再戦するが・・・。

◇ヘルガデム
ガテゾーンの技術力を結集した最後の怪魔ロボット。
学習能力が無いという評価をされるクライシス怪人では珍しく、バイオライダー対策(液体化能力)が取られている怪人。
ダスマダーとの共同作戦で作り出されたデススモークでキングストーンの力を半減させRXを苦しめるが、的場響子の放った矢で背中のファンを破壊されデススモークを出せなくなった所を
リボルケインに貫かれ、ガテゾーンの自爆に巻き込まれた。
ガテゾーンとヘルガデムの戦いを見ている時のマリバロンの発言は必見。

グランザイラス
終盤に登場したクライシス最強の怪人。クライシス皇帝やダスマダー以外の命令を受け付けない。
リボルケインを受け止め、ロボライダーや先輩ライダー達を圧倒するなど、これまでの自称最強の方々との格の違いを見せた。
その戦いの顛末については当該項目を参照のこと。


◇最強怪人ジャークミドラ
第2の最強怪人。地球侵略の失敗続きで皇帝の怒りを買ったジャーク将軍が改造された姿。
頭に角が生え、ボルティックシューターをも弾く巨大な蛮刀を武器にV3とライダーマンを圧倒した。
どうもこの形態になると心が怪人そのものになってしまうらしく、人質を取ることを辞さず、無力なものを殺しても厭わない…
…と、将軍本来の誇り高さより明らかに堕落していた。

佐原夫妻を殺害したために光太郎の怒りを買い、全能力を使ったにもかかわらず、リボルクラッシュで葬られた。
最後はクライシス帝国に見捨てられるわ、グランザイラスより弱いと言われるわ、可哀想な人。
近年のジャーク将軍が客演してもこの姿になることはない。


◆クライシス皇帝(声:納谷悟朗)
1000年前に怪魔界に現れたクライシス帝国の建国者にして支配者。全知全能の神とも称される。
誰も姿を見たことがなかったが、最終回で巨大な顔だけの怪物の姿を明らかにする。
光線や無数の触手とトゲでRXと戦うが、ボルティックシューターとRXキックで怯んだ所をリボルクラッシュで倒された。
彼の死後、怪魔界が何の説明もなく爆発し、そのせいでRXはクライシスの50億の民殺しというレッテルを貼られる羽目になった。

死の間際に「地球が汚染され続ければ再び新たな怪魔界が現れる」と言い残す。
足元をよく見ると(見なくても)人の足があるのがわかる(当時の特撮の限界である。)。


◆クライシス帝国(『仮面ライダーディケイド』にて)
26・27話と夏の映画にまさかの登場。
本編にはシュバリアンとチャップ、映画にはジャーク将軍以外は登場していない為、組織構成がどうなっているのかは不明だが、
ディケイドの公式サイトのシュバリアンの説明にガテゾーンの名前が確認出来るのみ。

◇怪魔ロボット シュバリアン(声:稲田徹)
例によってクライシス最強を名乗る怪魔ロボット。
アポロガイストがクライシス帝国に大ショッカーへの加入を呼びかけた際は全く相手にしなかったが、
帝国の大ショッカー加入が決まったとたんに「大ショッカー最強の戦士」を名乗り始めた。
初戦ではRXを苦戦させたが、
再戦時はバイオアタックでサイ怪人と縛られ、最後は遺影フォームに葬られた。
その他、オールライダー映画でもしょっちゅう登場する。

◇ジャーク将軍(声:加藤精三)
劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』に登場。ちゃっかり大ショッカーの幹部になっている。
何故かジャークミドラには変身せず、しかも杖ではなく映画オリジナルの剣で戦う。
ディエンドを「大ショッカーからディエンドライバーを盗み出したこそ泥」と吐き捨てるも、
最後はそのディエンドライバーで消し飛ばされてしまった。


◆ショッカー(『オーズ・電王 オールライダー レッツゴー仮面ライダー』にて)

◇ジャーク将軍(声;加藤清三)
ショッカーの幹部の一人として登場。動く度に関節から機械音が鳴る。
活躍はゴルゴム三神官の一人、大神官ダロムと共にショッカーの指針に異を唱えた程度。
最後、岩石大首領の暴走に巻き込まれて退場した。加藤氏が演じる最後のジャーク将軍となった。





「ええい! RXを倒すために早く追記・修正をするのだ!!」



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