高等専門学校(高専)

登録日 :2012/04/16(月) 19:03:06
更新日 : 2017/05/06 Sat 12:16:46
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高等専門学校(以下「高専」と書く)とは、日本に於ける学校の一種である。

■高専って何よ?
高専とは中学生が進学する際の選択肢の一つである。
カリキュラム内容は高等学校(以下「高校」と書く)と同じものもあるが、それらと同時に工業系の学科を学ぶ。

……と書くと工業高校と何ら変わらない学校と思われがちだが、工業高校とは天地程の差があるのが「高専」である。

まず違う点として高専は大学と同じ 高等教育機関である ことが挙げられる。
区分上、高校は中学校と同じ中等教育機関に分類される。
従って高専で学ぶ内容には大学レベルのカリキュラムも含まれる事が特徴。

また修了期間も高校と違い、基本的に 5年間 となっている(例外もあるが、それは後述する)。

以上が大まかな高校と高専の違いである。

■高専でのカリキュラム内容
基本的には高校と同じ事を学んでいくが、文系に関してはそこらの高校よりクオリティが低い。
例えば多くの高校で「現代国語」「古文・漢文」に分けられる国語であるが、高専に関しては纏めて「国語」として扱われる。
さらに文系のコマ数も少ない為、ぶっちゃけると文系教科の充実度に関しては一般の高校生に負けるかもしれない。

が、理系に関してはおかしい位に進む。
例に数学を挙げてみる(立て主が通っていた高専を基準にしてみた)。
1年生:ベクトルや微積分、図形を除いて高校で学ぶ数学を 全て 学ぶ。
2年生:ベクトルや行列、微積分を 全て 学ぶ。
3年生:ここからは二重積分や偏微分など 大学レベル の数学を学ぶ。
4年生:ラプラス変換や複素関数の積分など下手すりゃ大学で学ばないであろう数学を学ぶ。
科学と物理も大体こんな感じである。

なのでまともな学生であれば、理系の知識に関しては高校生(場合によっては大学生)以上。

また3年生を境に専門的な教科を学ぶ時間数が増え、教科書も大学で使う専門書を用いることもある。

■高専でのテスト
テストは高校と同じように4回のテストを行い、内容もさほど変わりない。
しかし赤点の基準は 60点
しかも追試は一切ない。
おかしい。
これは最近、殆どの高専がJABBEと呼ばれる物を採用している為である。
本当にいい迷惑である。
当然赤点をとった場合は問答無用で単位不認定となるので、必須単位の場合余裕で留年になる。

■高専での部活
当然高専にも部活動が存在している。
運動部に関しては高専大会と呼ばれる高総体のような大会があり、それに向けて活動している。
なお3年生までなら高総体やセンバツに出ることが出来るが、実力に関しては……お察しください。
余談だが「高校生クイズ」に関しては最近5年生まで出れるようになりました。

柔道界では高専柔道と呼ばれるモノが存在する。

時間の限られた高専生が様々なハンデを乗り越える為、体格や才能より習熟度がモノを言う寝技を主体に進化した技術である。

■高専での進路
高専には3つの進路が存在している。

1.企業に就職する
2.大学に編入する
3.専攻科に入学する

1に関しては就職率がほぼ100%である為、殆どの学生が就職する。
また就職するのにもさほど苦労せず、他の学生が何十社、何百社の企業を就活してやっと就職するに対し、
高専生は数える程度の企業を就活して取れるというゆとり使用である。
(というのも、高専枠という特別枠での就職の為、面接が 1回 しかない場合が多い。つまりいきなり最終面接なのである)

しかし初任給に関しては大学生より低いのが難点ではある。

2に関しては単位認定によるが、基本的には大学3年次に編入することになる。
進学先としては国立大学工学部が中心で、特に長岡技術科学大学と豊橋技術科学大学への進学が多い。
因みに国公立大の工学部の場合3年次編入ができるのは高専からのみのところが殆ど。

なお3にある専攻科とは、いわば大学3~4生に当たる科である。

■高専での研究
高専には大学と同じように研究室が存在しており、早くて4年の前期で配属される。
その活動内容も大学と同じように先生の研究の手伝いとかそんな感じである。
なお高専にも卒研(卒業研究)が存在しており、今日も5年生方は研究作業に追われている。

■高専の種類

工業高等専門学校(工業高専)
殆どの高専はこれに分類され、学ぶ内容も機械や電気と工業的な分野である。
中にはデザイン系や建築系と一味変わった物もあったりする。


電波工業高等専門学校(電波高専)
一時期あった高専の分類で、読んで字の如く電波関係を学ぶところであった。
今は消滅し、後述の高等専門学校に改組された。


高等専門学校(高専)
最近「スーパー高専」と呼ばれる新モデルが設置され、新たに作られた分類である。
今のところ、高専に分類されている所として
  • 仙台高等専門学校(旧宮城工業高等専門学校と旧仙台電波工業高等専門学校が統合)
  • 富山高等専門学校(旧熊本電波工業高等専門学校と旧八代工業高等専門学校が統合)
  • 香川高等専門学校(旧高松工業高等専門学校と旧詫間電波工業高等専門学校が統合)
の3つがある。
ぶっちゃけるとお金がない為の統合だったりとかなんとか。


商船高等専門学校(商船高専)
主に船舶に関する知識を学ぶ学校で、航海や機関等を 実習込みで 勉強している。
なお商船高専に関しては例外的に終業期間が5年6ヶ月と他の高専と半年長い。
これは残り1年間を航海実習として当ててる為である。
実習中は実際に練習船で海に出て、長期間、洋上で訓練を行う。


■その他
因みに、日本一学力が高い高専は明石高専と言われている。
偏差値なんと 68
当たり前のように毎年東大や京大に編入生を出している。(他の多数の高専では1人出たら10年ぐらい語り継がれるレベル)
兵庫県では難関大学に進学する為には進学校より高専に入った方がいいとすら言われているらしい。
だがその分入試の時点で狂ってるとしか思えない計算式が出される。
詳しくは過去問見たほうがいい。ただし見ただけで頭痛が起こること請け合い。


また他の高専も明石高専程ではないがそれなりのレベルを誇っておるため、そう簡単に入学することは出来ない。

追記修正は高専生が行なってください。












おk、ここからは現実の話でもしよう。

高専は本当に合う人にとっては天国みたいな学校であるが、半端な気持ちで入学すると確実の損をし、今後の人生に確実に悪影響を与える所である。
というのも教える内容も将来技術者にとって必要なことしか教えてもらえないので、
途中退学をして大学もしくは高校に入学しようとしても文系のレベルが壊滅的にアレなので、本当に苦労覚悟で勉強しなくてはいけない。
また退学しないにしろ5年間レポート制作に追われ、テストに関しても60点以下は容赦なく単位を落とす為、落ちこぼれは容赦なく留年する。
その為気が付けば10人近くが消えてるなんとこともざらである。

そのため「家が近いから高専に入学しましたw」とか「就職率100%だからw」と軽い気持ちの人は悪いことは言わないので工業高校に入学してください。
確実に人生狂いますので。


追記修正はレポート制作に追われている高専生が行なってください。

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