魔少年ビーティー

登録日:2011/08/08 Mon 21:02:20
更新日:2024/03/06 Wed 01:58:01
所要時間:約 4 分で読めます





できすぎだ…と言ってお笑いになられるかもしれないが……
ぼくが初めてその少年に会ったのは13日の金曜日13時13分であった


魔少年ビーティー』は、1983年に週刊少年ジャンプで連載された荒木飛呂彦の作品。コミックスは全1巻。『北斗の拳』の連載開始の翌週に連載した。
本編とは別に、フレッシュジャンプ誌に掲載された読み切り版が1話分存在。
こちらは単行本・文庫ともに『ビーティー』ではなく、同作者の短編集『ゴージャス☆アイリン』の方に収録されている。


◆概要

登場人物の麦刈公一が、主人公ビーティーに関する事件を読者に紹介する形で話が進行していく。

公表した事件は
  • ビーティーが密かに憧れる上級生の中川冬子の無罪を証明する有罪くずし事件(読み切り版)
  • 公一が初めてビーティーの恐ろしさを知ったサマーキャンプ事件
  • リア充で嫌味な上級生を脅迫するイタズラ死体事件
  • 軍人になりきった2人の男に襲われるおじさんX事件
  • 恐竜の化石を盗みに夜のデパートに忍び込む恐竜化石泥棒事件
  • 麦刈家が徐々に支配されていくそばかすの不気味少年事件
の6つ。
より恐ろしい事件の公表については検討中。


◆登場人物

  • ビーティー
本作の主人公。年齢は12歳。部活は演劇部。祖母との二人暮らしで両親は外国に行っている。
ビーティーは彼のイニシャル (B.T.) であり本名は語り部の公一が言いたがらないため不明。
作中では同居している祖母でさえビーティーと呼ぶが、これは公一が置き換えている、と考えるべきであろう。

悪ガキの黒山と赤川にメッタ打ちにされている中、助けようとして返り討ちにあった公一を信用できる人間として親友になる。
公一が「社会的ダイナマイト一触即発的良心罪悪感ゼロ的猛毒セリフ的悪魔的計算頭脳的今世紀最大的犯罪少年」や「道徳的思慮の完全欠落の友人」と彼の事を言うように、後の『ジョジョの奇妙な冒険』のディオを彷彿とさせる頭脳明晰で狡猾な性格の持ち主。

好きな言葉はケイパーで犯罪行為を意味する通りオオスズメバチを眠らせてズボンのポケットに入れたり恐竜の化石を盗んだりと色々とやらかしている。

祖母との仲は良好だが、ビーティーよりも謎の人物で公一がドアをノックする前に家の中から声をかけたり、ある組織からの依頼を果たすためにビーティーを利用する。

  • 麦刈公一
ビーティーの親友。ビーティーが起こす騒動に巻き込まれていき、それを関係者からの怒りと復讐を覚悟して話す。

家族は母、父、犬のタロー。
タローは利口な犬でビーティーにも懐いておりストロベリージャムと声をかけると伏せ、バナナパンと声をかけると飛び出したりと食べ物のキーワードで動く。

周囲の人物と共にビーティーのトリックに翻弄されるが、恐竜化石泥棒事件ではニッパーを投げて警備員に掴まれたビーティーを助けた。
また読み切り版ではビーティーに知られたら不味そうな情報を独断で握り潰すという形である意味彼を出し抜いている。

  • 黒山
サマーキャンプ事件に登場した悪ガキ。
チビの癖にモテる生意気な精神的貴族、ビーティーを赤川と共にボコボコにする。
その後ビーティーの報いにより赤川に刺される。

  • 赤川
表面上は黒山と仲良しな悪ガキ。
ビーティーのオオスズメバチに刺された後に黒山の仕業と誤解し凶行に走る。

  • 伊達
イタズラ死体事件に登場した成績優秀、ハンサム、生徒会長、剣道部主将、音楽とユーモアのセンス抜群、寺の息子で金持ちの完璧超人。でも嫌味。
ビーティーを逆に嵌める悪知恵も持つ。

  • 兵堂天妃子
伊達と仲が良い女子。
ビーティーは彼女の事が好きで伊達と接触させないように計画を立てる。

  • 二の森
伊達に制裁を加えるためにビーティーと結託する上級生。
演技力はそれなりにあり口癖はムカドタマ。

  • おじさん
おじさんX事件に登場した軍服を着ている中年男。ショタコンの部下として曹長がいる。
最初は強制捕虜収容所の所長だったが閣下になった。

  • 西戸
恐竜化石泥棒事件に登場したデパートの警備員。読みは「さいこ」。
チェーンを振り回して襲いかかる。

  • マナブ
麦刈家に家族で住み着いた悪ガキ。飲酒はしない。
他の家庭に破滅するまで住み着いて生きてきた。


◆魔老紳士ビーティー

連載より38年の時を経た2021年、『ウルトラジャンプ』2021年11月号に本作の公式な続編作品『魔老紳士ビーティー』が読切漫画として掲載された。
著者は、原作:西尾維新×作画:出水ぽすか。
本編の60年後を舞台にしており、元の作品を知っていれば頷けるギミック多数、絵柄も連載当時の荒木氏の雰囲気を踏襲しているなどファンなら必読の内容に仕上がっている。
本作において『魔少年ビーティー』は、作家となった麦刈公一が小説として出版した作品という設定となっており、書籍の表紙は若い頃の岸辺露伴が担当したとのこと。
この漫画の世界線では世界の一巡は阻止された……のかもしれない?



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最終更新:2024年03月06日 01:58