エレキブル

登録日:2011/02/07(月) 02:49:37
更新日:2024/01/06 Sat 18:48:54
所要時間:約 6 分で読めます







出典:ポケットモンスター、77話『超電磁ハイパークラスバトル!』、
19年11月17日~2022年12月16日まで放送。
OLM、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon



◆概要


全国図鑑No.466
分類:らいでんポケモン
英語名:Electivire
高さ:1.6m
重さ136.8kg
タマゴグループ:人型
性別比率:♂75♀25

タイプ:でんき
特性:でんきエンジン(でんきタイプの技を受けるとダメージと効果を無効化し、素早さが1段階上昇する)
隠れ特性:やるき(ねむり状態にならない)

HP:75
攻撃:123
防御:67
特攻:95
特防:85
素早さ:95
合計:540

努力値:攻撃+3

エレキッドがレベル30でエレブーに、エレブーに「エレキブースター」を持たせて通信交換をする事でエレキブルに進化する。

容姿は人型に近いが、頭部と肩部分が合わさったようなシルエットをしていて全身を黄色い体毛で覆い、所々に黒いラインが走っている。
発達した逞しい両腕があり、指の数は人間と同じく5本。足のツメは3本。
先端が丸いアンテナが一対頭部にあり、長い尾がこちらも一対生えている。
背中にコンセントのような模様がある。

2本の尻尾を相手に押し当て、そのまま2万ボルト以上の高圧電流を浴びせ、黒こげにする。
電気を最大までためると2本の角の間で青白い火花が飛び散るという。
興奮すると胸を打ち鳴らし、その度に火花が飛び散り、雷鳴が辺りに響き渡る。

体内に大都市の建物すべての電力を1年分賄うことができるほどの電気を持つ。

エレキッドは両腕を回し、電気をチャージする。
満タンになると角が青白く光るが、すぐに疲れるので少ししか溜まらない。
雷鳴が大好きで、嵐が吹きすさんでいようも雷が響いていれば楽しそうに遊び回る。
角の間には微弱だが電気が流れているのでうっかり手を入れると痺れてしまう。
たまに電気を吸いに来たトゲデマルとケンカすることもある。


◆ゲームでのエレキブル系統


進化前のエレブーは初代から存在し、赤版の無人発電所で捕獲可能。
緑版のポケモン屋敷でのみ捕獲できるブーバーとは対になっている。
当時エビワラー以外で唯一「かみなりパンチ」を使用でき、「10まんボルト」のわざマシンを使わなくとも戦いやすい。
「かえんほうしゃ」持ちのブーバーや強力技だった「ふぶき」を自力習得できるルージュラに比べると不公平感がないでもないが。

この世代のでんきタイプで唯一の「サイコキネシス」使いであり、ラッキー等に有効な「じごくぐるま」も備える。
97年度大会で活躍したサンダースマルマイン等が出場できない99年度大会では「なみのり」使いのライチュウとでんき枠を争った。

続編の金銀では進化前のエレキッドが追加され、DPtで最終形態のエレキブルが登場した。
エレブー・エレキッドは第三世代で特性「せいでんき」を獲得したが、エレキブルになると専用特性「でんきエンジン」になる。
エレブー自体は第二世代では10番道路、第四世代ではプラチナの222番道路で捕獲可能。
また、ポケモンXDではダークポケモンとして登場するエレブーの他に町外れのスタンドにいるダニーから預かったダークポケモンのトゲピーをリライブするとエレキッドと交換が可能。ニックネームはコンセント(トゲチックに進化していても可だが預かった個体でなければ成立しない。)
三色パンチに加え「クロスチョップ」まで覚えているため育てれば技範囲を活かしての活躍が狙える。

能力的にはやはりでんきタイプらしくアタッカー系であり、また不一致でも物理系の攻撃では中々の威力が見込める。詳しくは後述。

ゲームではプラチナからデンジの切り札として使われる。
HGSSでは強化後のマチスも使用する。

Pokemon GOではチームインスティンクト(黄色)のリーダー、スパークがたねポケモンのエレキッドを相棒としている。あえて進化させずに運用しているが、これはスパークがポケモンそれぞれの思いを尊重させたいがためである。


◆対戦でのエレキブル


進化する事で大幅に攻撃力がアップし電気タイプには珍しい物理アタッカーとなった。
また進化前の高い特攻も健在で特殊型や両刀型での運用も可能。

ただし素早さが下がり激戦区の100を下回ってしまったのがかなり痛い所。
耐久面も強化はされたが、特殊耐久はまだしも物理耐久は依然として低いことや耐性の弱さからH振りベースも安定しない。
上で両刀向きと書いたがそれも含めて全体的に能力の半端さが否めず、合計種族値ほどの強さは感じられないかもしれない。

ただでんきタイプと言えば技レパートリーが貧相な事が通説だが、このエレキブルにはそのイメージを払拭するかのように攻撃範囲が広い。
高い攻撃値からの3色パンチやいわじめんかくとうタイプ等の高威力技、「かえんほうしゃ」等役割破壊の特殊ほのお技で多くの相手と渡り合える。
当初はタイプ一致の物理技が「かみなりパンチ」しかなく弱点の突けない相手に対しては火力不足だったが、BWで新たな主力技「ワイルドボルト」を習得した。
しかし、それでも若干不満の残る火力かつ反動ダメージもあるのがネックで、特に「きあいのタスキ」型だと「かみなりパンチ」の採用を余儀なくされることも。
上記の通り特攻も低くはないことから「10まんボルト」や「かみなり」等を搭載した二刀流型も候補に入る。
第七世代ではワイルドボルトをZワザ化することで高火力かつ反動のない強力な技として使える。

そして何より特徴的なのは特性の「でんきエンジン」で相手のでんき技読みで繰り出して無効化しつつ加速を狙えること。
エレキブルは耐久も素早さも半端なのでこの特性の恩恵は大きく、1回発動すれば性格補正なしでもマルマインすら抜ける。
特に相手の電気ポケモンに対して繰り出し、「じしん」等で返り討ちに出来るでんきタイプでありながらもアンチでんきタイプポケモン。
特にでんきに弱いギャラドスとのコンビは非常に有名。
…というか現在のインフレ環境ではこの特性を上手く発動してやっとまともに戦えると言った方が正しいかもしれない。

「やるき」も悪い特性ではないが「でんきエンジン」を捨てるデメリットが大きすぎるため使われることは殆どない。
ついでにカプ・コケコの「エレキメイカー」に比べると性能差が酷い。

でんき・かくとう・こおり技を兼ね備えるため受けループに強く、一致技でエアームドドヒドイデヤドラン、サブ技でラッキー・グライオンバンギラス等を狩れる。
相手の物理耐久力の高さから「ワイルドボルト」や「れいとうパンチ」よりも「10まんボルト」や「めざめるパワー(氷)」の採用が主流。

その外見やかくとう技の豊富さからパーモットテツノカイナが出る前までは、リージョンフォームで初のでんき・かくとう複合になることを期待されていた。

第九世代では他の物理アタッカー電気の例に漏れず、でんき版「とびげり」である「サンダーダイブ」を習得。
外れた時や地面を出された時の大ダメージのリスクこそあるが、「きあいのタスキ」型にとっては反動ダメージを気にせずに戦えるようになった。


◆進化前 エレブー


全国図鑑No.125
分類:でんげきポケモン
英語名:Electabuzz
高さ:1.1m
重さ30.0kg
タイプ:でんき

特性:せいでんき(接触技を受けた時、30%の確率で相手をまひ状態にする)
隠れ特性:やるき(ねむり状態にならない)

  • 種族値
HP:65
攻撃:83
防御:57
特攻:95(初代のみ85)
特防:85
素早さ:105
合計:490

努力値:素早さ+2


強い電気が好物で、吸収するために発電所などに立ち寄る。
発電所から立ち去ったとき、町で大規模の停電が起きると言う。

身体の表面に電気が流れており、近寄ると髪が逆立ってしまう。辺りが暗いと体が青白く光る。

嵐が来るとが落ちそうな高い場所へ競うように移動し、雷が落ちるのを待つ。
この習性を利用し、避雷針代わりにする町もある。

少しでもパンチの威力を上げるために腕を振り回し、電気をチャージしてから放つが、隙だらけのため溜めている間に逃げられることが多い。

電気を食らう量よりも、体から漏れ出している電気の量の方が圧倒的に多い。


上述の通り、進化後に比べると素早さのみ10高い。
しかし、この10の差がバカにできず、激戦区である100族やガブリアスにも先制できる。
進化後と異なり攻撃より特攻の方が高いが、技の豊富さは変わらないので物理型もあり。
また、通常特性は「でんきエンジン」ではなく「せいでんき」である。

物理技のレパートリーはエレキブルの欄で紹介した通り。
耐久力が上がった分、「カウンター」が使いやすくなる場面も。
特殊技ではタイプ一致技として「10まんボルト」「かみなり」のほか、「ボルトチェンジ」もある。
サブウェポンとしては「きあいだま」「シグナルビーム」「サイコキネシス」「めざめるパワー」。
特に「きあいだま」はバンギラスサザンドラナットレイドリュウズジバコイル等に有効。
他のでんきタイプ同様、「めざめるパワー」のタイプはこおり・くさ・ほのお辺りから選択したい。

エレキブルが覚える有用な技の内、エレブーが覚えられないものが結構ある点に注意。
具体的には「じしん」「じならし」「いわなだれ」「がんせきふうじ」「かえんほうしゃ」「ちょうはつ」等。

持ち物は「しんかのきせき」が基本だが、「いのちのたま」「きあいのタスキ」やZクリスタル等もあり。

特性「せいでんき」は弱点のじめん技が「じしん」を筆頭に非接触技ばかりなため、活かしづらい。
こちらは隠れ特性の「やるき」の方が汎用性が高く使いやすいだろう。
ゲンガーキノガッサフシギバナ等の催眠攻撃に耐えた上で「サイコキネシス」で反撃もできる。


◆アニメでのエレキブル一族


エレブーの初登場は無印編
ダークシティという町にいるトレーナー、カズの手持ちとして登場。
同じ町にいるストライクを使うトレーナー、ヤスと激しく争っていたが、サトシ達の機転で無事終息。


映画『幻のポケモン ルギア爆誕』の同時上映『ピカチュウたんけんたい』でエレキッドが初登場。
声優はなんと孫悟空役でおなじみの野沢雅子

金銀編148話にてエレキッドが登場。
エレブー系統を欲しがっていたエレブーズのファン・ナナコがゲットした。

余談だが、野沢女史は後にAG編でマサムネ、映画『みんなの物語』でヒスイを演じることになる。


エレキブルが初登場したのはAG編のラスト。
シゲルの手持ちとして登場し、バトルフロンティアを制覇したばかりのサトシのピカ様と互角以上の戦いをした。

DP編のサトシのライバルにして廃人のアイドル(嘘)シンジがエレキッドからエレキブルまで使用しており、出番も多め。好戦的な性格。
特にサトシとの最終決戦でラス1同士のゴウカザルとのバトルは超接戦&神作画&BGMが「タイプ・ワイルド」ともはや鳥肌もの。

ちなみに技構成は「かみなりパンチ」「かみなり」「まもる」「かわらわり」
「かわらわり」は状況に応じて変える事もあり、エイチ湖でのフルバトルは「ひかりのかべ」で補助に回った。
ジュンとのバトルでは「ギガインパクト」も使っていた。エンペルトに対して。
弱点は知った上で実際に自分で使ってやはり使い勝手が悪かったのか、次のサトシとのバトルでは「かわらわり」に戻していた。


Pokemon GOでのエレキブル


ライコウを上回る攻撃力を持ち、「でんきショック・ワイルドボルト」という優秀な技の組み合わせが使えるでんきタイプ最強クラスのポケモン。
本編での中速両刀タイプという残念な種族値配分がこのゲームではプラスに働いた。
伝説のポケモンであるサンダーやライコウの勝るとも劣らない強さを持つが、耐久力は並であることとエレキブルへの進化に必要な「シンオウのいし」が入手困難であることが欠点である。


◆余談


金銀版(第二世代)にエレブーの進化形として「エレキング」というポケモンを出す案もあったが、没になってしまった。
某同名キャラと被るためだろうか。


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最終更新:2024年01月06日 18:48
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