ギャラドス

登録日:2011/02/07 Mon 22:21:03
更新日:2024/02/18 Sun 17:43:12
所要時間:約 14 分で読めます


タグ一覧
130 あく いかく いかりのみずうみ かたやぶり しめつける じしんかじょう はかいこうせん はねる ひこう みず りゅうのまい アカギ イブキ インフレについていったキャラ カスミ カスミが唯一駄目な水ポケモン ←サイドストーリーで克服←SMではメガシンカまで披露 ギャラドス クラベル グリーン コイキング コメント欄ログ化項目 ゴツゴツメット ズミ ナギ フラダリ フリーズドライ4倍 ポケモン ポケモン最終進化形 ポケモン界のスライムナイト ポケモン解説項目 マキシ ミクリ メガシンカ ワタル 凶悪 初代 初心者の味方 厳選しやすい 大器晩成 役割論理 未だに火力不足 物理受け 登竜門 石塚運昇 破壊神 第一世代 耐久型 色違い 色違いの代名詞 赤緑 電気4倍 顎関節症 鯉のぼり 鯉の滝登り 龍の舞 龍の舞が最も似合うポケモン候補 ←優遇




野蛮で破壊的な性格。大昔町を焼き尽くした記録がある恐怖のポケモン。



出典:ポケットモンスター サン&ムーン、102話『アローラでアローラ!タケシとカスミ!!』、
16年11月17日~19年11月3日まで放送。
OLM、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon


ギャラドスはポケットモンスターシリーズに初代から登場するポケモン

■データ


全国図鑑No.130
分類:きょうあくポケモン
英語名: Gyarados
高さ:6.5m
重さ:235.0kg
タマゴグループ:水中2/ドラゴン
性別比率:♂50♀50

タイプ:みず/ひこう
特性:いかく(戦闘に繰り出した際に相手の攻撃力を1段階下げる。先頭にすると自分よりレベルが5以上低いポケモンの出現率が半分になる)
隠れ特性:じしんかじょう(相手を倒すと攻撃が1段階上がる)

HP:95
攻撃:125
防御:79
特攻:60(初代のみ100)
特防:100
素早さ:81
合計:540

攻撃+2

  • 相性


■概要


コイキングがレベル20で進化
あのみすぼらしいコイキングの姿がみたいな超進化。まあポケモンではよくあること。


青い鱗に覆われた長大な体と、髭に大きく口を開いた凶悪な顔つきが特徴的な、東洋の龍のような姿をしたポケモン。

進化する事で身体中の細胞や脳の分子構造が完全に組み換えられ、異常な戦闘力と攻撃性を習得。
「きょうあくポケモン」の名に恥じず、性格は非常に凶暴かつ破壊的で、一度怒らせるとどんなに激しい嵐が吹きすさんでいようと、口から吐く炎と光線で辺り一面を全て焼き尽くすまで暴れ回るという。
その暴れぶりから破壊のと呼んだり、「ギャラドスが姿を現した土地は破壊される定めにある」と信じる者もいる。

また、人々が争いを始めるとそこに現れて暴れ回るとも言われており、中にはギャラドスの手により「街一つが軽く壊滅した」という記録まであるという超危険なポケモン。


モチーフは恐らく「鯉の滝登り伝説」かと思われる。
説明や姿からドラゴンタイプのようだがみず・ひこう複合
当時は「ドラゴンタイプ=貴重な存在」として定義されており、既にカイリュー系統がいたためだろう。
今出ていたらみず・ドラゴンになっていたかもしれない。
一方で、鯉幟をモチーフにしたという説もあり、ひこうを持つのも鯉幟をモチーフにしたからという考察もある。他にも、ひこう→非行(きょうあくポケモンという分類そのままのイメージ)と掛けているという見方もある。

余談になるが、ギャラドスは名前の由来が特に存在しない珍しいポケモンである。
どうやらほぼ語感だけでネーミングされた模様。そのため、海外名称も「Gyarados」


メガギャラドス




出典:ポケットモンスター サン&ムーン、102話『アローラでアローラ!タケシとカスミ!!』、
16年11月17日~19年11月3日まで放送。
OLM、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon



タイプ:みず/あく
特性:かたやぶり(相手の特性を無視して技を出せる)

  • 種族値
HP:95
攻撃:155
防御:109
特攻:70
特防:130
素早さ:81
合計:640

  • 相性
2倍:くさ/でんき/むし/かくとう/フェアリー
1/2:ほのお/みず/こおり/ゴースト/はがね/あく
無効:エスパー

メガシンカによって肉体だけでなく、脳にも作用を引き起こし、その結果、すべてを焼き尽くす破壊の本能しか残っていないが、本当に信頼するトレーナーの指示には応える。
身体の両脇にある噴射口から水を吹き出し、マッハの速度で水面を飛ぶ。
巻き込まれると大型船も真っ二つになる。


■ゲームでのギャラドス


進化前のコイキング最弱のポケモンとして有名で能力値が異常に低く、技も無意味技の「はねる」と「たいあたり」のみ。
更に「ボロのつりざお」を使えばシリーズを通してほぼ全ての水辺で捕獲可能でレア度も最低クラスな雑魚の代名詞。
ただしブラック・ホワイトには野生で登場しない。ボロのつりざおは無になったのだ…
しかし、ブラック2・ホワイト2では自然保護区で釣れる。ちなみにすべてのレベルが出現するため、レベル1ギャラドスやレベル100コイキングが出現した。
「いやギャラドスでもレベル1なんて使うのか」と思うかもしれないが、まさかのUSUMのスペシャルレート・シーズン17のルールが「レベル1限定」だったため、にわかに注目されることとなる。

初代ではこんなコイキングをいかにも強そうな煽り文句とともに500円で販売している胡散臭いオヤジが「おつきみやま」のポケモンセンター内に登場する。
これに騙されリアルに「金かえせ!」と叫んだ人も多いのでは?
まさに「ここはつりのめいしょ
手慣れたプレイヤーにはセレクトバグミュウを入手するための生け贄に捧げられてしまうとか。

BWにもコイキングを500円で売ってくる親父がいるが、今作ではここでしか入手出来ない。
因みにSV固定である。

しかしこのコイキングを頑張ってレベル20まで育てるとギャラドスに進化し、攻撃力を筆頭に能力値が大幅アップ、技バリエーションも一気に増加。
合計種族値は脅威の540。コイキングの時が嘘のような高スペックを誇り以後は頼もしい仲間になってくれるまさに大器晩成型。
レベル20まで育てるのは大変だがそれだけの価値はある。
ただしタイプのおかげで四倍のダメージを受けるでんきタイプに異常に弱い点に注意。

実際、最初の御三家選択でゼニガメを選ばなければ次に入手できる水タイプはイーブイから進化させるシャワーズになるので悪い買い物ではない。
自力で覚える水技はハイドロポンプのみで、レベル41まで育てる必要があるが、進化直後にわざマシンでみずでっぽうやバブルこうせんを繋ぎとして覚えさせれば十分戦力になる。

また釣り人を筆頭に相手トレーナーでも使用者が多く、
主要のトレーナーでは、ジムリーダーカスミ(ピカブイ強化後)、イブキ(HGSS)、ナギ(BW2、PWT)、マキシマム仮面)をはじめ、四天王ズミ)、チャンピオン(初代ライバル(金銀グリーン)、ワタルミクリ(エメラルド))、フロンティアブレーン(アザミ)、果ては悪の組織の人間(アカギフラダリ)、教師(クラベル校長)までも使用してくる。老若男女人気のポケモンなのかもしれない。
特にフラダリのギャラドスは最終決戦でメガシンカさせてくるため、高威力の弱点技で倒さないと大変なことになる。
アカギのギャラドスもかなりの強敵で、じしんを使うため電気タイプは要注意。

その強さは仲間にすると頼もしいが敵に回すと恐ろしく度々プレーヤーの壁として立ちはだかる。
電気技は必ず用意したい。

ちなみにコイキング程ではないが「すごいつりざお」を使えばギャラドスも意外と色んな場所で釣れる。
特にDPt及びBDSPではすごいつりざおを使うとほぼ全ての水上でギャラドスが釣れる。
といってもDPt及びBDSPですごいつりざおが入手出来るようになるのが殿堂入り且つ全国図鑑入手後であるが。

金銀では「いかりのみずうみ」で色違い赤いギャラドスが登場。大抵の場合初めて目撃する事になる色違いポケモンなため印象に残っている人は多いだろう。
コイキング育成の過程をすっ飛ばして使えるため、「水タイプはアリゲイツヌオーで十分」というのでなければ捕獲して主力にするのも良い。
欠点は金銀だと色違いエフェクトにより戦闘のテンポが悪くなってしまうことだろうか。
ちなみにこのギャラドスはロケット団の手により無理矢理進化させられたものである。
この期間のみラジオで聴ける「かいでんぱ(Team Rocket Radio Transmission)」は非常にキチガイ染みている。
また、金銀では色違いの判定が個体値に依存している関係でEAAAに固定されており、めざめるパワーは草かつ威力69なのも覚えておいて損はない。


余談だがギャラドスの取得経験値はかなり多く、これを利用した稼ぎ技、通称「ギャラボム」という物がある。

ポケモンXYではメガシンカが追加。
タイプはみず・あくになっており、特性が「かたやぶり」に変化する。
またひこうタイプを持っている上に飛んでいるので、スカイバトルに参加出来る。参加中メガシンカしてひこうタイプが消えてもそのまま戦える。


ピカブイではまさかのつりざお廃止により、ゲーム後半になるまでのみずタイプの選択肢が狭まっている。
そのため、お月見山のポケモンセンターで進化前が500円で買えるギャラドスは登用する価値が高くなっている。進化までの道のりもPokemon GOより楽で、レベルアップでみず技も覚えられるので一安心。
そして、水上限定だがラプラス共々主人公が背中に乗れるようになった。

剣盾でも続投。
つりざおが初期道具になったため、コイキングが早めに入手可能な上に技を覚えるレベルが見直されており、
進化直後に思い出しで「こおりのキバ」、レベル21で「たきのぼり」と主力技を早期に覚えるため、旅パでの使い勝手が増している。*1

ℒℰ𝒢ℰ𝒩𝒟𝒮では黒曜の原野で空を飛んでいる姿が話題になった。まあ飛行タイプなので飛んでてもおかしくはない。

SVでも登場。
野生出現の他、なんとアカデミーの校庭をふよふよと飛んでいる。ストーリーの進行によっては校庭のギャラドスが増える。
デンボク達が見たら卒倒しかねないが、ギャラドスのすぐ横にいる生徒のセリフからするとコイキングを育てて進化させたものらしい。なつき度は高いのだろうが…

総合からすると序盤から手に入り 技のバリエーションも豊富かつ
多少大変ではあるが進化レベルも低めのため基本は旅パ適性が高いポケモンとなっている

ポケダン探検隊では、「きせきのうみ おくそこ」のボスとして登場。フィオネのしずくを独り占めしようとするが倒すと逃げていく。
だが道中に出現するポケモンの方がよっぽど強く、大して苦戦はしない。
野生では「そこなしうみ」の𝙱𝟷𝙵〜𝙱𝟸𝟻𝙵に出現するが、こちらはきせきのうみのボスと違い厄介な部類に入り、あまごいですいすい持ちを暴れさせる。大きいドットで描かれるのでインパクトに残りやすい。

初期値と進化レベル20までも含めてコイキングよりも大幅に成長する。
そのため、野生勧誘したギャラドスとコイキングから育成したものとでは前者がおおよそ全体の能力値を上回る。
また勘違いしやすいが宙に浮いている上にひこうタイプを持っているため、移動タイプは『水上』ではなく『空中』である。そのためマグマや谷間も移動可能。これには同じタイプのキャモメタマンタなども当てはまる。
でも探検隊で登場したのと同一個体と思われる個体が登場。その依頼はモンスターハウスである。数少ない大型であり、移動タイプも救助隊や探検隊と同じく『空中』である。



■対戦でのギャラドス


高い攻撃力を持ち、それ以外の能力も特攻以外は高水準にまとまっている水タイプの優秀な物理アタッカー。

進化前のコイキングの仕様上、遺伝技が一切存在せず、レベルアップやわざマシンだけで優秀な技を揃えられるので、設定に反して基本的に歴代シリーズ通して育成は比較的楽な方であり、対戦初心者向けポケモンとしても知られる(後述するが、めざパ飛行を粘らなければいけない第二世代・第三世代は育成と厳選が非常にキツく、シリーズを重ねるに連れてシステム的な追い風もあって育成環境が改善されたポケモンの一種である)。

初代の頃は特攻と特防が特殊というステータスで一まとめにされていたため特攻も高く、タイプ一致の水技や「はかいこうせん」等で大暴れ…。
と言いたいところだったが、当時は技(と言うより「ふぶき」)が凶悪性能であり、習得可能なみずタイプの需要がかなり高い。
それにそれに合わせた形で電気技「10まんボルト」の需要も異様に高かった為、この世代で唯一電気4倍のギャラドスは哀れ一撃粉砕待ったなしの状態だった。
これに加えて水タイプの癖して(飛行タイプのせいで)氷等倍だった為、さらに評価を下げる羽目になっていた。
ただこれほどの逆風にも関わらずニンテンドウカップ97・98両方で使用者がいたため、マイナーリーグ相当の99カップでは弾かれている。

ちなみに、VC発売後の評価はジュゴン以下
なお、ジュゴンは当時から劣化ラプラスである。上位互換のいるポケモンより下の扱いってどゆこと?


金銀でこの状況が改善される…かと思いきやここに来て特殊ステータスが分化し特攻が低下したうえ「はかいこうせん」も大幅弱体化。
メインであった強力な攻撃手段を両方失い残念なポケモンに転落してしまう…
メインウェポンが鬼畜厳選難易度かつ低火力の「めざめるパワー(飛)」の時点で色々お察しであった…。


だがルビー・サファイアから強力な特性の「いかく」に優秀な積み技「りゅうのまい」、コンボ潰しの「ちょうはつ」等を習得し大幅に強化され止められる相手が増加。
またこの世代から苦手な電気に対抗出来る「じしん」を習得可能になった。
しかし相変わらずメイン技の威力に悩まされており、まともに使うならめざめるパワー飛行を粘らないといけない点等から上級者向けと言わざるを得なかった。
あまりにも厳選が厳しいため、「おんがえし」や果ては「じたばた」に頼るトレーナーまで出る程。


しかしダイヤモンド・パールからは物理・特殊の仕様変更により、ついに「たきのぼり」「アクアテール」という念願の物理水技を獲得、
更に「こおりのキバ」や「ストーンエッジ」等の強力な物理サブウェポンも習得し本格的に対策が必要な強ポケの座に君臨することとなった。
プラチナ以降は「げきりん」も習得するようになった。

半減が多い優秀なタイプに高い特防、物理耐久を補う特性「いかく」と何気に耐久面がかなり優秀で、
更に「ちょうはつ」も合わせると完封出来る相手はかなり多いのが利点。
その高い完封能力から「りゅうのまい」の起点を作りやすく安定した突破力を誇る。2~3回舞われたらもはや手がつけられない。

また高い耐久と地面に強い水タイプある事を活かした「でんじは」による麻痺撒きもなかなか。

技を覚えないコイキングは逆に言えば遺伝技が存在せず、タマゴの孵化歩数がかなり少ない上に必要な個体値もある程度絞れるため、タマゴ厳選の難易度が低い。
対戦でのシンプルな扱いやすさもあり厳選初心者にもオススメの一匹。

最大の欠点は前述の通り電気技に異様に弱く四倍ダメージを食らってしまう事。
しかしダイパから電気タイプ技の威力を半減する「ソクノのみ」や電気タイプキラーであるエレキブルの登場等の電気タイプ対策が充実したのは大きな追い風。
ただしソクノの実はタイプ一致だと耐えきれない事もあるため過信は禁物。

水物理技が豊富だが、威力100を超える高火力技が無いため、龍舞を積めないと意外に火力不足を感じやすい。
また飛行技の方は水技と比較にならないほど乏しく、飛行タイプは4倍弱点が付くだけのデメリットと認識されることも少なくない。
特にDP以降は技毎に物理・特殊が分かれたため、主流の物理型はめざ飛行のカモだったルンパッパへの有効打を失う事態に。
一応プラチナからの教え技として「とびはねる」があるが、タイムラグがある上に威力・命中共に85では正直扱いづらい。
このため、水受けや物理受けとして優秀なヌオートリトドンナットレイ等に弱いのが難点。


ブラック・ホワイトでは目立った強化や弱体化は無いものの虫や炎といった有用なタイプが強化されたため需要が更に高まった。
ただし「ワイルドボルト」等の追加により意外なポケモンから電気技が飛んでくる可能性もあるので注意したい。

特攻こそ低いが「ハイドロポンプ」「だいもんじ」「10まんボルト」「れいとうビーム」等、
何気に特殊技のバリエーションは物理技以上に豊富で特殊型も選択肢に入る。
特にナットレイエアームド等を筆頭に普通の型では止まりやすい相手を突破しやすいのが特殊型の利点。
言い換えると、第五世代の頃はあまりにもこの2体が厄介ということで特殊型が流行したということである。
ただし奇襲目的な感が強くネタがバレるとあまり強くない等の欠点があるため上級者向け。


XYではメガシンカにより実質ソクノの実の上位互換と言える動きが出来る様になっただけでなく、
特性かたやぶりのお陰で天敵のロトムなどに対しても打点が持てる様になった。
但しこれまで受けられた格闘タイプは効果抜群となり、
他にも新規のフェアリータイプにも弱くなり、いかくによるサイクル流しも出来なくなる。
進化前と上手く使い分けよう。
またその一方、ガブリアス、メガガルーラファイアローと言った今環境の三大物理アタッカーへの対策としてHBゴツメ型も流行した。
「ゴツゴツメット」と「いかく」による受け型とメガシンカからの竜舞型、正に受けと攻めである。

また、本作から「ねこのて」の効果で溜め技や交代技等が発動しないという仕様変更がなされた。
そのため、一致「ダイビング」「とびはねる」や「ドラゴンテール」を使える点からレパルガッサや「りんしょう」パに採用されるケースも出てきた。


サン・ムーンでは遂に物理型・特殊型の両方でまともな飛行技が使用可能に。
物理型では「とびはねる」をZワザとして使うと威力160でタイムラグがない必中技となり、上記の問題点を全て解消できる。
特殊型では「めざめるパワー」の倍近い威力に加えて3割混乱の追加効果がある「ぼうふう」を習得し、火力が大幅に増した。

加えて、ばけのかわによる強力なストッパー性能を持つミミッキュをかたやぶりで突破できることから、メガギャラドスの需要が急上昇。
さらに「みがわり」や「ちょうはつ」があればテッカグヤを積みの起点にすることも可能。
このように、役割対象の増加から環境の面でもギャラドスにとって追い風となった。
脅威の採用率を誇っていたメガガルーラの弱体化もあり、今ではメガシンカ枠筆頭候補に躍り出ている。

さらに攻撃が3段階アップするZ「はねる」も使用可能に。
Z「とびはねる」や素早さが上がる「りゅうのまい」との選択になるが、一撃の破壊力やロマンを求めるなら一考の余地はある。

剣盾ではメガシンカは無くなってしまったが新要素ダイマックスの相性がよく
  • 威力が控えめだった「たきのぼり」は、元の1.5倍以上の威力強化に加えて天候を雨にする追加効果を持つ「ダイストリーム」に変化。
  • 「とびはねる」、「ぼうふう」が溜め無し・必中・威力上昇と大幅に扱いやすさを改善した上で素早さアップの追加効果がある「ダイジェット」に変化する。「とびはねる」自体もやや命中不安ながら相手のダイマックスを1ターン空振りさせる時間稼ぎとして機能する技として実用性が増した。
  • じしんかじょうが、上記のダイジェットと組み合わせて相手を倒せばりゅうのまいのを積んだのと同等
  • 高威力くさ技「パワーウィップ」を獲得したのでみずタイプ(特にウォッシュロトム)に有効打を得た
  • カプ・コケコカプ・レヒレポリゴン2などの苦手な相手が本作では不在

等々数多くの強化点を得ており、本作では採用率がトップクラスになっている。

一方で疑似的な物理耐久アップ、サイクル戦に強い特性いかくだが、下記のような対戦環境の変化も相まって採用率が落ちており、じしんかじょう持ちが多くなっている。

  • クリアボディを持つドラパルトが環境トップであること
  • せいしんりょく、どんかんなどの一部の特性に無効化されるようになった
  • 確定でステータスダウンするダイマックス技対策で、まけんき、かちき持ちが増加
  • 能力ダウンの効果を跳ね返す特性をもったアーマーガアの登場

またダイマックス技で能力上昇ができることにより、前世代までほぼ必須の積み技であった「りゅうのまい」もあまり採用されなくなってきている。

ただし、DLC第1弾「鎧の孤島」実装あたりからエースバーン対策などでいかくもりゅうのまいも復権している。ドラパルトも「すりぬけ」持ちが増えたし。

SVではダイマックス廃止によりダイジェット……どころか「とびはねる」そのものが没収
そして何よりも痛いのが剣盾で獲得した水タイプ対策の「パワーウィップ」の没収であり、これによって技範囲が第4世代以下にまで狭くなってしまった。
みずタイプ版すてみタックルにあたる「ウェーブタックル」を得られなかったこともあり、素の火力の低さが再び表面化している。
「りゅうのまい」を積んだところでギャラドスの主力攻撃技を全て半減以下にするウォッシュロトムや、特性天然で積みを無力化するヘイラッシャでほぼ確実に止まってしまうのが非常に辛い。
「ゴツゴツメット」搭載の物理受けだとそれ以上の耐久を誇るヘイラッシャに奪われ、「いかく」もドドゲザンコノヨザルが「まけんき」で火力アップのきっかけを生み出すという点でも辛い。
ひこうタイプと積みアタッカーに厳しい環境もあって、どうにも第9世代のギャラドスは元気がない。

テラスタルとの相性自体は悪くない。
天敵のウォッシュロトムとヘイラッシャに対抗し、なおかつでんき弱点を消す事を考えるとくさ優先。
でんき無効のじめんもなくなはいが、環境で浮いていないでんきタイプは精々ジバコイルくらいしかおらず、ウォッシュロトムには確実に詰むのでいまいち。



ポケットモンスターSPECIALでのギャラドス


どちらかと言えば敵の手持ち(ワタル、アカギ、フラダリ)としての出番が多め。
ただし、図鑑所有者二人の手持ちとしても登場しているので、味方としての出番も多め。
図鑑所有者の手持ちとしての扱いについては項目参照。

ワタルのギャラドスは2体のハクリューと同時にバブル光線を放つことで溶岩にも耐えうるバリアを形成でき、更に泡の色をそれぞれ赤・緑・青にすることで「見えないバブル光線」を放つ。これは直撃すると人間の腕の骨が簡単に折れてしまう威力。

アカギのギャラドスはその手持ちの中で一番の強さを誇る。
どのぐらいかと言えば、シロナミロカロスを圧倒する素早さ・疲弊していたとはいえ龍の舞からのギガインパクトでミロカロスを撃破し吹き飛ばす攻撃力・未完成とはいえガブリアスの竜星群を耐えきる体力を兼ね備える。

フラダリのギャラドスは原作通りメガシンカする。こちらもフラダリの切り札であり、作中唯一エックスガル(メガガルーラ)に黒星をつけた。


■その他


ポケモンGOでは、コイキングから進化させるのに、何と必要なアメの数が400。*2
そのためゲームのシステム上、進化させるには最低でもコイキングを101匹捕まえなければならない。正に「大器晩成」を地で行くポケモンとなっている。
だが、それを乗り越えることができれば優秀なステータスでジム戦でも活躍してくれるだろう。
何より非伝説の中ではCP合計でTOP10に入る能力の高さ。そしてトップメタのカイリューやレイドボスのミュウツールギアにも一方的に弱点を突ける。
4倍弱点の電気タイプもポケモンGOでは昔は全体的にCPが低かったこともあり、そのままゴリ押しできてしまうことも多々あった。
まさに、ジムの攻略や防衛を任せるにはうってつけのポケモンであろう。
……と言えば聞こえはいいが、実際は技1にタイプ一致技が存在しないのが痛く、シャワーズの後塵を拝していた。
しかし2017年12月9日より、技1に念願のタイプ一致技「たきのぼり」が追加された。
これからは耐性の差も込みで、シャワーズと上手く住み分けができるようになったと言えるだろう。

なお4世代実装以降はゼクロムやジバコイル等の高CPのでんきタイプが数を増やしたため、ジムの防衛に関してはやや厳しい評価をされることが多い。ただジム攻略に人気なメタグロスや格闘タイプ各種に広く耐性を持つという強みはある。

2021年にはメガシンカが実装。ただでさえジム攻略やレイドバトルで強かったのがますます強力なポケモンへと変貌した他、当時はまだ耐久に難があった悪タイプが多かった中で比較的耐久と安定性に優れた希少な悪アタッカーとしても使われるようになった。

現在は主に、高いCPと幅広い技範囲が活きるPvPのマスターリーグ、特に伝説禁止のプレミアカップが活躍の場。
りゅうのいぶきを軸に幅広い相手をゴリ押す型と、たきのぼりを軸に水タイプとして負担をかける型の2種類が存在し、どちらも強力で対処が難しく、汎用性も高いため、かなり多くのトレーナーに使われている。



余談だが、ポケモンスタジアム金銀の「ジョバンニ先生のポケモン講座」では模擬戦でレベル80のギャラドスがレベル50の「でんきだま」持ちピカチュウに先制10万ボルトを受けて一撃で倒されるようになっている。
「でんきだま」の火力を分かりやすく示すためのデモンストレーションであるが、これは予め個体値や努力値が調整されており、ギャラドスにはピカチュウ抜かれ調整が施されている。
早い話がギャラドスはピカチュウのサンドバッグとして用意されている。
ちなみにここでプレイヤーが10万ボルトを撃たないと、ピカチュウがギャラドスに瞬殺される未来が待っている。




コイキングを500円で買った方のみ追記・修正お願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ポケモン
  • 石塚運昇
  • ポケモン解説項目
  • ポケモン最終進化形
  • みず
  • ひこう
  • 初代
  • 赤緑
  • 第一世代
  • コイキング
  • ギャラドス
  • 凶悪
  • 鯉の滝登り
  • 登竜門
  • 大器晩成
  • 破壊神
  • 色違い
  • 色違いの代名詞
  • 厳選しやすい
  • 初心者の味方
  • しめつける
  • カスミが唯一駄目な水ポケモン ←サイドストーリーで克服←SMではメガシンカまで披露
  • 役割論理
  • いかりのみずうみ
  • 顎関節症
  • 龍の舞
  • 龍の舞が最も似合うポケモン候補 ←優遇
  • 耐久型
  • 物理受け
  • ゴツゴツメット
  • 電気4倍
  • フリーズドライ4倍
  • りゅうのまい
  • はねる
  • いかく
  • じしんかじょう
  • メガシンカ
  • あく
  • かたやぶり
  • グリーン
  • カスミ
  • ワタル
  • イブキ
  • ミクリ
  • マキシ
  • アカギ
  • フラダリ
  • ズミ
  • ナギ
  • 鯉のぼり
  • 未だに火力不足
  • はかいこうせん
  • クラベル
  • コメント欄ログ化項目
  • 130
  • インフレについていったキャラ
  • ポケモン界のスライムナイト

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年02月18日 17:43

*1 それまでのシリーズだとレベル30前後まで育てないと一致技は覚えなかった。

*2 他は基本的に一段階目への進化で12or25or50、ニ段階目への進化で50or100。のちにホエルコ、チルット、メルタン、ヌイコグマ、オンバットが400台にカテゴライズされた