ハッサム

登録日:2010/02/06 Sat 21:21:26
更新日:2023/11/13 Mon 11:36:31
所要時間:約 13 分で読めます





鋼の体を持つ。目玉模様のついたハサミを振り上げて相手を威嚇する。




出典:ポケットモンスター、56話『四天王ガンピ!騎士道の館!!』、
19年11月17日~2022年12月16日まで放送。
OLM、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon



ハッサムとはポケットモンスターシリーズに金・銀から登場したポケモン


■データ


全国図鑑No.212
分類:はさみポケモン
英語名:Scizor
身長:1.8m
体重:118.0kg
タマゴグループ:むし
性別比率:♂50♀50

タイプ:むしはがね
特性:むしのしらせ(HPが1/3以下になると、自分のむしタイプの技の威力が1.5倍になる)
  /テクニシャン(威力60以下の技の威力が1.5倍になる)
隠れ特性:ライトメタル(自分の体重が半分になる)

HP 70
攻撃 130
防御 100
特攻 55
特防 80
素早さ 65
合計 500

4倍:ほのお
1/2:ノーマルこおりエスパー/むし/ドラゴン/はがね/フェアリー
1/4:くさ
無効:どく

努力値:攻撃+2

ストライクに『メタルコート』を持たせて通信交換することで進化する。


■概要


初代から存在するポケモンが続編で進化、
さらに新タイプのはがねタイプが付与ということでハガネール共々注目を集めたポケモン。
名前の由来は恐らく「挟む」からだと思われる。

進化前のモチーフだったカマキリの面影はほぼなく、完全に別物っぽくなったが、実は単純に体が鋼鉄化しているだけで全体的なフォルムは進化前の面影をかなり残している。
体の色はからに変色した。
ただし素早さは3倍どころかむしろ下がっている。

羽はあるが、それは高速で羽ばたいて体温を調節するためにあるもので、飛ぶことはできない。
鋼鉄を含んだハサミには目玉模様があり、それを振り上げて相手を威嚇する。そしてそのまま振り下ろし、粉々に砕くので危険。

体はハサミと同じく鋼鉄並みの固さを持つため、ちょっとやそっとの攻撃ではびくともしない。
ただし、戦いで熱くなると溶ける恐れがあるため、上記の通り、時折体温を調節をしている。

ハサミを持っているが、挟むより殴る方が得意とのことで、残念ながら「ハサミギロチン」や「はさむ」は覚えられない。後者は実用性はさておき名前負けもいいところである

そのスタイリッシュな見た目と対戦での強さから人気も高いポケモン。


どうでもいいが、HGSSで良くなついたハッサムに話しかけてみよう。

『○○(←ハッサムの名前)はあかくなっている』

元から赤いので…良くわかりません…


剣盾では鎧の孤島にて野生でも登場する。

LEGENDSではストライクの新たな進化系のバサギリが登場したが、ハッサムも引き続き登場。ストライクにメタルコートを使う(本作ではもちものが無いので通信交換は必要ない)という方法で入手できる他、純白の凍土の時空の歪みで野生出現する。

周りは極寒の地らしくこおりタイプのポケモンが多い中で明らかに場違いだが、一説によれば発寒(はっさむ)とかけた名前ネタなのではないかという説があげられている。しかし発寒は札幌市の地名なので本当はコトブキムラに出てこないとおかしい。


SVでは高難易度レイドの対象ポケモンの一匹になっている。


色違い緑色。3D化やグラフィック質の向上でカッコ良さが増してると評判。


+ 没設定について
近年の発掘により、ハッサムの初期の図鑑説明文が判明。
「みずべを このむ ことから クラブなどに ちかい しゅるいの ポケモンだと かんがえられる」
第二世代の没設定には興味深いものが多いが、そのなかでも特にインパクトのあるものとして一部で有名になった。


■ゲームでの主な使用トレーナー


ツクシ(HGSS)

リョウ(プラチナ・BDSP)
ガンピXY

  • 悪の組織

  • その他


■対戦でのハッサム


進化前と全く同じ合計種族値(500)

ストライクから素早さが大きく下がったが、代わりに攻撃・防御がアップしている。
HPは低めでも防御の高さから物理耐久力は並以上にあり、特防もそれなりにはあるため、
使わない特攻と低めな素早さ以外には目立った欠点がない種族値。
下がった素早さは、先制技の「バレットパンチ」や「でんこうせっか」である程度カバー出来る。

はがねタイプがひこうタイプの代わりに加わったので耐性がかなり増加し、弱点はほのおタイプのみになった。
第六世代からは、はがねの耐性からゴーストあくが取り除かれ等倍になったが、フェアリー耐性が付与されたため決して弱体化とは言い切れない。
相変わらず弱点はほのおのみである上、メガシンカまで手に入れて更に高い攻撃力を手にしたためむしろ追い風が吹いている。

今となっては考えられにくい事だが、初登場の第二世代での役割は優秀な耐性を活かしたサポーターだった。
理由としては攻撃技が極めて貧弱だったことが挙げられる。
最強の一致技があろう事か「はがねのつばさ」であり、対エスパーのむし技に至っては鬼畜厳選難易度の「めざめるパワー」だった。
当時はほのお技の需要は現在ほど高いものではなかったのも大きい(エアームド相手ならばでんき技で事足りるため)。
サポート性能は実際高く、「つるぎのまい」→「バトンタッチ」からのケンタロスによる対面制圧は全国大会でも猛威を振るった。だが決勝戦では……
仮にアタッカー型で使うとしても、火力や攻撃範囲の問題で「すてみタックル」や「めざめるパワー()」等の方が使いやすかった。
一応めざ虫そのものはこの世代だとナッシー対策として有用ではあるのだが。

続く第三世代だが、ぶっちゃけ不遇ハッサムの黒歴史
あの第三世代が誇る重戦車600族メタグロスが満を持して参戦したのである。
火力・耐久どころか素早さまであちらに抜かれてしまっており、オマケに三値確立でただでさえ足りない足りない言われた火力が深刻化。
当時問答無用でトップメタだったメタグロス対策のほのお技で、哀れハッサムはただ焼かれる存在になってしまった。「じしん」が等倍なのも痛い。
一応「ぎんいろのかぜ」を習得したのだが、所詮その程度だった。

第四世代では「とんぼがえり」や「アイアンヘッド」等の技を入手し、火力不足は多少改善。
新たな特性『テクニシャン』を得たが、肝心の技が無くまだ活かしきれなかった。
その為、ハッサムの真の覚醒は「バレットパンチ」を得る『プラチナ』まで待つことになる。

その後は対策必須とされる厨ポケの一角として台頭。
多少不都合でも「ねっぷう」や「だいもんじ」を物理ポケが覚えてると言う現象はこいつとエアームドやナットレイが大きく影響している。

虫ポケモンどころか全ポケモン中でも上位の攻撃種族値を誇る。
キノガッサブースターカイリキーガブリアスと並ぶ。
はねやすめ」による素早い回復も魅力。

通常特性はどちらも優秀だが、主力技の威力がどれも低めなため実戦では『テクニシャン』のほうが相性がいい。
特にプラチナで「バレットパンチ」を習得して以降はほぼテクニシャン一択状態になっている。

隠れ特性『ライトメタル』は「けたぐり」の威力を80まで抑えるが、『テクニシャン』等と比べて恩恵を得られる場面があまりにも少ない。
しかし唯一メガシンカ前に役立つ可能性のある特性であるほか、相手に強力な特性を『トレース』させない目的で採用されることも稀にある。

欠点は他の攻撃種族値130のポケモンと違い、タイプ一致で威力が高い技が無いことか。
じしん」や「ストーンエッジ」のような優秀なサブウェポンも殆どないので他の攻撃種族値130のポケモンに比べるとやや劣る。

特防も並以上にあり、はがねタイプを潰しに来たゲンガーフーディンの「きあいだま」を余裕で耐えるのは嬉しく、
逆に「バレットパンチ」や「つじぎり」「おいうち」で簡単に落とせたりする。
…が、「だいもんじ」「ほのおのパンチ」による役割破壊が怖すぎるため、何らかの対策をしてあげよう。

火力インフレや先制技の弱体化といった環境の変化もあり、「攻撃種族値が高くても一致技の威力が低く火力不足」「バレパン一辺倒では厳しい」「耐久力も中途半端」と厳しい評価を受けることが増えた。
「めざめるパワー(炎)」の需要も第五世代ではまだしも第六世代からは既にハッサムよりナットレイが第一のターゲットとして挙がることが多くなっていた。

ソード・シールド』ではメガシンカや「はねやすめ」没収という憂き目にも遭っている。
それでも高い攻撃からの一致「とんぼがえり」でサイクルを回せるなどの強みは依然として存在する。

第九世代、『スカーレット・バイオレット』でも登場。
相も変わらずバレパンマンと呼ばれているが、数多くの再習得技に恵まれた。
進化に必要なメタルコートが購入可能。

【技一覧】

  • バレットパンチ
『プラチナ』から取得。
先制技にして事実上のメインウェポン。タイプ一致+『テクニシャン』で威力は90と先制技の癖に一気に威力が底上げされる。「つるぎのまい」と合わせたら実質威力180。ガブリアスの「げきりん」と互角である。すげぇ。
その為、特性『テクニシャン』ハッサムは別名「バレパンマン」とも呼ばれる。
はがねの攻撃に耐性を持つタイプが多いのが弱点だが、第六世代で追加されたフェアリーに対して抜群が取れる。
ドラゴン潰しにフェアリータイプを導入しているトレーナーはバレパンマンに要注意だ。

  • アイアンヘッド
ハッサムのはがね最高威力技。ただしタイプ一致で威力120と威力は多少物足りず、3割の確率で怯ませる追加効果も素早さが低いハッサムでは発動を狙い辛い。
先制技を封じられた場合の対策として持つことになるか。

  • むしくい
『HG・SS』から取得。
『テクニシャン』と合わせてタイプ一致威力135。
タイプ一致で一番威力が高いが、効果はきのみ潰しと局所的。
むし技自体が非常に半減されやすいため、表面上の威力ほどの火力は出しにくい。
実際対戦環境においてはとんぼがえりの方が採用率が高い。

  • とんぼがえり
タイプ一致威力105。
相手にした場合恐らく一番気を付けたい技。
素早さが遅いので後続を安全に出すことができる。
交代読みでも有効で役割遂行にかなり便利な技。
また現環境でのむし技は通りが悪く火力を出しづらいため、多少の威力の差よりも効果が優秀なこの技が最も利用価値が高い。

  • おいうち
第七世代まで覚えられた技。
逃げる相手に逃がさずダメージを与える。
『テクニシャン』で威力60。
ハッサムは相性不利で逃げるエスパーが多いので、人によっては必須と呼ばれるぐらい重要な技。

第六世代で強化された技。
ギリギリ威力が『テクニシャン』の適用範囲外だが、追加効果が優秀なので採用率は高い。
ただしメガストーンやZクリスタルは叩き落とせない上威力も上がらないことに注意。
剣盾では覚えられなくなったが、SVで再び習得。

  • どろぼう
『テクニシャン』で威力90。
強化状態の「はたきおとす」に劣るが、相手の持ち物に依存せず安定して威力を出せる。

  • ばかぢから/インファイト
高威力格闘技。高耐久ノーマルポケモンを一撃で仕留めたい時やバレパンを半減してくる鋼タイプに対抗したい時など、割と使いどころが多い。
馬鹿力は第八世代まで習得できたが、第九世代ではわざマシンの刷新によって入れ替わりでインファイトを覚えられるように。
どちらも使用後に能力低下を起こすデメリットがあるが、攻撃が下がらないインファイトの方が連発しやすく使いやすい。
実はアルセウスの時点でストライク一族がインファイトを覚えられるようになっており、馬鹿力の攻撃ダウンを嫌うトレーナーからは正式習得が望まれていた技だったりする。

  • でんこうせっか
威力40なので『テクニシャン』適用。
特性込みでも60となお低威力だが、バレパンを半減するほのおタイプやみずタイプに等倍で通る。
『いのちのたま』を持たせた剣舞アタッカー型などでたまに採用される。

  • バトンタッチ
シリーズ初期のハッサムの要だった技。
現在でも積みバトンは有力な戦術であり、バレパンもあるのでアタッカー兼用の動きも強力。

  • つるぎのまい
他の物理アタッカーに引き継がせたり決定力を上げる。タイプ一致技の威力が貧弱&強力な先制技持ちのハッサムとはとりわけ相性が良い。

  • こうそくいどう
自身は積む必要無いので、「バトンタッチ」に。
「とんぼがえり」との相性はよくない。

  • はねやすめ
第七世代(とBDSP)まで覚えられた技。
飛べそうにないがストライクからの進化なのでこれも覚える。
これで回復しながら剣の舞で積んで全抜きもあり。「みがわり」とセットにして嫌がらせも。

VC版金銀クリスタルのわざマシン限定なのでレートでは使用不可。
特性は『ライトメタル』になるのでメガシンカ型での採用になる。
メガハッサムの高い攻撃と防御をさらに底上げし、トリル下での素早さも上がる。

等々

他にも「てっぺき」「ひかりのかべ」などわりと優秀な補助技を覚える。

型は「つるぎのまい」で強化した「バレットパンチ」戦う剣舞型と、
『こだわりハチマキ』を装備して「とんぼがえり」や「おいうち」を撃ち逃げを繰り返し相手の交代を錯乱する拘り型がメジャー。
また積み技を後続に受け継がせるバトン型等もある。

意外と型が読みづらいポケモンなので、相手を翻弄してやろう。

持ち物には
アタッカーなら決定力を上げる『いのちのたま』『こだわりハチマキ』『ちからのハチマキ』、
ゴーストタイプや特殊受けからの「おにび」が怖いので、『ラムのみ』も候補。

サポート型には気休めににしかならないが、ほのお技を半減する『オッカのみ』、
長持ちのために『オボンのみ』『たべのこし』、

など。

にほんばれ」始動型の場合ほのお技が6倍になるが4倍でも即死なので大して気にならないだろう。


ハッサム対策としてはやはりほのおタイプの技を用意したいところ。
が、「つばめがえし」を覚えるので耐久の低いゴウカザルは注意が必要。
もしくはギャラドスボーマンダなどの『いかく』持ちやグライオンニドクイン・エアームド等の物理受け。

ギャラドスやボーマンダは『いかく』持ちでかなり安定している。
バレットパンチ」やむし技を半減し、馬鹿力を無効化する上「おにび」を撒けるロトムも割と良いかも。


が、こいつらが出てくると確実に「とんぼがえり」で帰ってしまうので、後続のポケモンにも注意したい。
ハッサムは素の耐久自体が地味に高く、弱点がほのおのみ。
さらに耐性も優秀なため、ほのお対策が出来るポケモンなら大抵ハッサムの相方にでき、またハッサムは半減が多いため、相方の弱点を半減で受け止められる事が多い。
つまり仲間とのコンビネーションが非常に厄介なポケモンであると言える。


恐らくそこが人によって評価が違う理由だろう。
しっかりした相方と適切に回せる腕前があればかなりの脅威になるが、
相方が潰れたりそもそも相方が相方として仕事しなかったりすると割合簡単に落ちる。
(簡単といってもほのお技をスパッと決められた場合。等倍撃ち合い合戦では優れたウェポンと地味にある耐久、再生回復でやっぱり厄介) 


2011年12月に行われたシングルバトルルールのファミ通カップでの使用率は2位
1~5位の他のポケモンは600族である中、ポテンシャルの高さを見せつけた。
(ちなみに「バレットパンチ」の採用率は100パーセントであった)


XYでは後述のメガシンカにより地力が強化され安定性が増した。新タイプであるフェアリータイプにははがねタイプ攻撃が抜群になるので、これまでと変わらずバレパンマンとして引っ張りだこである。
同時に天敵のバシャーモリザードンもメガシンカを獲得して躍進し、さらにはがねタイプにゴーストタイプとあくタイプの耐性が消えたので特殊方面でやや脆くなっており油断は禁物。


SMではカモであったフェアリーが激増したのでさらに使用率を伸ばした…かと思ったら、実質 先制技を完全無効にする 特性を持つカプ・テテフが登場。
さらにメガガルーラガブリアスの衰退でリザードンとバシャーモが更に使用率を伸ばしてしまった。
強さの根幹である「バレットパンチ」を使いづらくなってしまい、中途半端な素早さが悪目立ちしてしまう結果に。
素早さが高く、フェアリーへの高打点を持つルカリオやメタグロスが再評価された一方でハッサムは少し伸び悩む形になってしまった。

USUMではハッサムとの相性補完が抜群で、ドラゴンでありながらフェアリーに強い新たな相棒アーゴヨンが登場したので使用率を大きく伸ばしている。
また、ハッサムのライバルとして立ちはだかってきたメタグロスに優位に立てるという点も評価されている。


第八世代では「鎧の孤島」で再登場。

新たに襷や化けの皮潰しに有用な「ダブルウイング」を習得し、「つばめがえし」に代わるひこう技を入手。
めざパ廃止により、不意のほのお技で即死する事も少なくなった。マジカルフレイム」?知らない子ですね

、むしろハッサムとしては弱体化の面の方が目立つ。
何と「はたきおとす」「むしくい」「はねやすめ」と有用な技が諸々過去作限定、「おいうち」は技自体が消滅。
一気に柔軟性が落ち込む羽目になってしまった。耐久強化の恩恵があった下記のメガシンカも廃止。
素の威力が低い技で固まる事に加えサイクル向けである為、Zワザ同様ダイマックスとの相性もあまり良くない。
特に「バレットパンチ」を「ダイスチル」にした時の威力はたった90と貧弱そのもの。テクニシャンの対象外となり先制効果も消えるため噛み合わせは悪い。

前述の通り確かに新技を入手してはいるのだが、最大限の恩恵を受けたのはむしろ進化前のストライクなのが涙を誘う…。
無茶苦茶弱くなったわけではないのだが、立場的にはやや苦しくなったと言える。

一方、BDSP環境ではプラチナ時代の再現かのごとくトップメタ街道を爆走している。まあ当時を再現したらそうもなる。



第九世代では最初から登場。
むしタイプの新技「とびつく」を習得。相手の素早さを下げられる追加効果持ちで、威力こそ低いがテクニシャンの補正を受けるのでそこそこのダメージを与えられる。
サブウェポンでは「つばめがえし」を再習得した。
DLC前編『碧の仮面』の追加わざマシン分で第七世代以来となる「はたきおとす」「むしくい」も再習得。同時に「ダブルウイング」も帰ってきた。
ばかぢから」を失ったが、代わりにアルセウスから引き続いて「インファイト」を習得。耐久低下のデメリットこそ痛いが高い火力を維持できるのは強み。
はねやすめ」こそないものの、今作のハッサムは剣盾から一転して豊富な技に恵まれていると言えよう。

さらに今作では相性が悪く完全な逆風要素だったダイマックスが廃止され、新要素のテラスタルが登場。
テラスタルすれば4倍弱点を消せるが、弱点の数がふえたり耐性が減ったりするのでタイミングに注意。
タイプは主力技「バレットパンチ」を強化して優秀な耐性も維持できる鋼がメジャー。
元のタイプとテラスタイプが同じだとタイプ一致補正が1.5→2.0倍になる仕様なので、テクニバレパンの威力はなんと120にまで上昇する。
また、炎技を誘いやすいことから、それへの対抗策として水・ドラゴン・炎タイプへテラスタルする個体も一定数存在する。
一方で、本来有利なポケモンに炎テラスタルで返り討ちにされる可能性も高いので油断は禁物。
パラドックスポケモン解禁後では環境トップになったハバタクカミにバレットパンチで先制で弱点をつけるということで数が急増している。
一方で積みアタッカー潰しのヘイラッシャが登場し、ハバタクカミと組んでいることが多いので、こちらもその対策として特殊アタッカーと組むケースが増えた。
もちものは当初はこだわりハチマキやオボンのみが多かったが、後に前述したハバタクカミを重く見たとつげきチョッキ持ちも数を増やしている。



なお、「バレットパンチといえばハッサム」とのイメージが強そうだが、どうも世間一般的にはそうではないらしい。
というのも2018年1月に公式ツイッターでは「バレットパンチといえば?」というお題でハッサムかルカリオのどちらかに投票できたのが、問題はその結果。
投票総数55645件中、ハッサムが得票率34%、ルカリオが66%とほぼダブルスコアでハッサムが敗れるというガチ勢にとっては衝撃的な結果となったのである。
なお投票当時シングルレートでの使用率では、ハッサムはルカリオに10位弱ほど遅れを取っていたが、バレパンの採用率はハッサムがほぼ100%でルカリオは50%にも満たなかった。
ルカリオ自体が知名度や人気で大きくハッサムを上回るため、技の詳細は知らないが単に人気投票のノリで投票した人が大半だとも言われるが真相は不明。
冷静に考えたらハッサムの入手方法はルカリオよりかなりめんどくさいので「バレットパンチ」含めてライトプレイヤーにまで浸透しないのは当然かも




・メガハッサム


メガシンカの影響でハサミは挟んだものをズタズタに裂く凶悪な形に変化した。

  • 種族値
HP 70
攻撃 150
防御 140
特攻 65
特防 100
素早さ 75
合計 600

特性:テクニシャン(威力60以下の技の威力が1.5倍になる)


第六世代ではメガシンカを習得。
全体的に直線的なフォルムとなり、よりはがねタイプらしくなった。
両手のハサミもパワーアップし、まるでチェーンソーのように長くなった。
このハサミで挟まれた者は身体をズタズタに引き裂かれてしまう。

過剰なメガシンカエネルギーを浴びた影響で、常にオーバーフローを起こしている。
体にかかる負担は大きく、長時間は戦えない。


HP以外の能力がまんべんなく強化され、特性が『テクニシャン』に固定された。
攻撃150から一致『テクニシャン』で繰り出されるバレパンは強烈。
特防も100の大台に乗ったため、攻守共に万能なメガシンカポケとして人気が高い。
はねやすめ」や「とんぼがえり」で粘り強く戦って剣舞バレパンで一掃するという戦法がメジャーである。
図鑑説明だと長時間戦えないはずなのだが…


■アニメでのハッサム


ジョウトリーグにおけるシゲルの手持ちで登場。
サトシの手持ちで高い実力と耐久力を持つベトベトンカビゴンの二体に勝っている。
が、サトシの切り札リザードンの一撃であぼーんした。

AG166話では摩天楼の赤い稲妻と呼ばれるハッサムが登場
神出鬼没で現れトレーナーに勝負を仕掛け負けたポケモンに落書きをして去っていくという怪傑ぶりを披露。
人語を使いマントを着こなしハサミから「はかいこうせん」を放ち空も飛ぶ。
必見である。

DP編ではエアバトルマスターを名乗るミツゾーの手持ちとして登場。
最初は終始サトシのグライオンを圧倒していたが、鍛練を積んだグライオンにはやや苦戦しながらも勝利した。
技構成はメタルクロー、ダブルアタック、かげぶんしん、はかいこうせん。

ただ、相性の良い相手に倒されることが多く、AG編ではジュカインゼニガメ、映画ではベイリーフゾロアークに負けてしまった。
DP編に至ってはグレッグル初登場回でグレッグルに本来無効のはずの「どくづき」で倒されてしまった。
おまけにゴヨウキリンリキの「サイケこうせん」を喰らい倒された。
XY編ではサトシのゲッコウガの「かげぶんしん」を前に「バレットパンチ」で応戦するが分身に翻弄されている隙に「つばめがえし」を受けて倒された。
このことからアニメではかませ犬として登場することが多い。こいつになんか恨みでもあるのか。


映画『ポケモン・ザ・ムービーXY 破壊の繭とディアンシー』の冒頭では、四天王ガンピがメガハッサムを使用し、カルネと戦っていた。

SM編ではグズマの手持ちとして登場。無傷でジャラランガを倒すなどして予選を勝ち上がる。続く1回戦でも引き続き登場し、イリマが繰り出すメガガルーラと対戦。
グロウパンチ」を始めとした実質1VS2のバトルに苦戦を強いられるが、親ガルーラと子ガルーラと一直線に並ぶ立ち回りで子供に攻撃が当たることに親ガルーラが躊躇している隙に「シザークロス」を決めるという戦法で見事勝利を収め、第六世代で散々チートとうたわれたメガガルーラを撃破するという快挙を成し遂げた。
使用技はバレットパンチこうそくいどうシザークロスとんぼがえり


■漫画でのハッサム


ポケットモンスターSPECIALではレッドのライバルグリーン手持ちになっている。
じつはグリーンの手持ちの中で一番付き合いが長いのはこのハッサムである。


■大乱闘スマッシュブラザーズでのハッサム


DXではモンスターボールから出現する。使用技は当時専用技だった「メタルクロー」。
ファイターに向かって突進し、ジャンプした後に落ちていく。
ジャンプ時には左右の方向転換ができ、落ちていく際には障害物も貫通していく。
上への吹っ飛ばし力がなかなかありガードも無効でダメージが低くても突進とジャンプで複数ヒットする場合があるので注意。

SPでは17年振りに再登場。
DXと異なり「メタルクロー」を振り回すように攻撃してしばらく居座るようになった。
スピリットでも登場しており、呼び出しのみ入手可能。
性能は階級HOPE攻撃型のアタッカーでスロットは2だが、原作と同じく炎が苦手のデメリットスキルを持っている。
呼び出しで必要な台座は宇宙海賊の一般兵下水道に生息するカニの2種でハッサムのハサミを彷彿とする組み合わせになっている。


■ポッ拳でのハッサム


ポッ拳にもパワータイプのプレイアブルキャラとして登場。
相手の隙を見てはコンボ強化技の『つるぎのまい』を積んでいき、中距離で圧倒的な制圧力を誇る『バレットパンチ』やブロック攻撃故に切り返し択として強力な『とんぼがえり』で翻弄し、空中でのホバリングでコンボを継続させることもできる。
原作さながらの防御よりのヒットアンドアウェイを戦法の主軸に置いている。
他にもブロック溜め中に少し移動できるという特性も持っており、ルカリオ並にブロック攻撃のリーチが長いことも相まって位置取りにおいて大変役に立つ。

勿論共鳴バーストでメガハッサムにメガシンカし、剣の舞ストックが2つ溜まる。
横移動やステップはとてつもなく速いが単純なダッシュはやや遅め、飛び道具も最低限の牽制しか使えないので注意。
なおパワータイプという分類だが、『つるぎのまい』を使ったコンボに依存する上に最大火力でもカイリキーやガブリアス等には及ばないため、どちらかというとスピードタイプに近い性能となっている。

ちなみにやけに演出がロボットアニメ染みており、羽を使った移動はどう見てもバーニアであり、バーストアタックの『オーロラメテオダイブ』はまんま月光蝶である。
バンナム自重しろ


ポケモンユナイトでのハッサム


2022年9月29日にプレイアブル参戦した。
近接戦闘主体のバランス型のポケモンで、ユナイトライセンスはショップで575ジェムを支払うことで購入できる。
通常一定のレベルに到達すればポケモンは自動で進化するのだが、こちらはレベル5で習得できる「ダブルウイング」、「バレットパンチ」のうち前者を選択することでなんとストライクのまま戦うことが可能。
原作でもストライクとハッサムは上位互換等の関係ではなく完全な別物といった性能なので、それをふまえたものなのだろう。

ストライクは機動性に優れ、対してハッサムは耐久に優れる。
ストライクのユナイトわざは当たったポケモンにダメージを与える5体の分身を作り出し、再度入力することで分身側も本体に戻ってダメージを与える「グリーンスターダイブ」。
ハッサムのユナイトわざは相手チームのポケモンにダッシュして連続パンチを繰り出し、パンチ後に5体の分身を作り出し周囲へダッシュさせてダメージを与える「レッドスターダイブ」。


追記・修正は赤い先制攻撃とともにお願いします。

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最終更新:2023年11月13日 11:36
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