トップランカー(AC)

登録日:2012/06/09(土) 14:36:32
更新日:2024/03/20 Wed 10:51:24
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−最強という名の称号を持つ者達−


トップランカーとはフロムソフトウェアのゲームARMORED COREシリーズに登場する、トップクラスの実力を持つレイヴンリンクス(いずれもAC操縦者のこと)の事を指す言葉である。


基本的にはAC同士のランキング制勝ち抜きバトルであるアリーナにおいて頂点のランク1の座を有する者のことをこう呼ぶ。
シリーズによっては呼び名が違ったりアリーナ自体が存在しなかったりもするが、代わりのランク付けがされている場合がありそのトップにいる者を指すこともある。

ちなみにAC対ACバトルの頂点であり、いわば設定上の「最強キャラ」ではあるのだが、ゲームにおいては必ずしもラスボスとは限らない
……というか、むしろミッション(ストーリーモード)上でのラスボスを兼任している例は、初代とfa(特定の分岐・ゲームモード限定)(ネタバレ防止のため反転)ぐらいであり、実は極めて稀だったりする。

個々のランカーには特に繋がりが存在しているわけではないが、多くの場合に共通する要素として


・「脚部は中量二脚


シリーズにおいて「トップランカー」が登場する作品は初代PPMOA233SLNXNBFFLR4fA6合計13作品だが、なんとそのうち12作品のトップランカーが中量二脚を脚部パーツに持つ機体を駆っている。

まさに恐るべきまでの中二率そういう意味ではない)だが、アーマード・コアというゲームの仕様上、中量二脚というのは「特別な機能を持たない基本の脚部」「何でもできるが一番にはなれない」、いわばプレーンな脚部である。

したがって「中量二脚でなければできないこと」というのがゲームの中では特にないので、少なくとも強さという点からすると中量二脚でなければならない理由は全くない

よって図ったように皆が皆中量二脚を使っている理由は、今のところ不明である。

……まあメタ的にいえば、やはり人型ロボットらしいラインを抑え、重厚感とシャープさを適度に兼ね備えた、いってみれば王道的ビジュアル持つ中二こそが「頂点」であるトップランカーに相応しい、ということなのかもしれない。そういう意味ではない)


・「近・中・遠の各距離に対応した武装を詰め込んだ、バランスの取れた構成」


初代~3系の時代で特に顕著だが、何かのステータスあるいは戦術に全振りしたようないわば「一芸特化」な機体は少なく、幅の広い戦術、また遠近双方の距離に対応可能な「バランス型」傾向のアセンがほとんど。

具体的にいうと
  • 接近戦用ブレード
  • 安定した削り武器であるライフルマシンガン
  • 一瞬のチャンスで大ダメージを取れる、グレネードキャノンなどのキャノン系武装
  • 牽制対空追撃火力補助など多様な使い方をされる各種ミサイル
これらを組み合わせ……というかこれ全部積んだ全部乗せラーメン型アセンが非常に多い。削り武器が右腕、キャノン系が背部なのも鉄板。

見ての通り遠距離から近距離、突撃・迎撃・トップアタックなど多様な状況に対応できる汎用性重視の武装ラインナップであり、その姿はあたかもミッション攻略時のプレイヤーACのごとくである。

……のだが、ぶっちゃけプレイヤーから「トップランカーってなんか弱くない?」と言われる理由の大半が実はここにある。

というのもアーマード・コアというゲームでは、AC対ACの戦いを突き詰めていくと、基本的には汎用性とは真逆の「特化アセンを組み、それが活きる状況に相手を引きずり込む」……すなわち明確な勝ち筋を練り上げ、それを押し付けていく戦法が強い、となりがちなのだ。
「どんな状況でもどれかの武器を使って戦える」というのは、言い換えれば「どんな状況でもどれかの武器が無駄になっている」ことになるのである。

実際、プレイヤーから「強キャラ」と呼ばれてきたランカー達といえば、
  • 高追尾ミサイルで牽制しつつ、執拗なトップアタックから6連キャノン武器腕こと「レンコン」での固め殺しに特化したEx-300(MoA)
  • 高速フロートで飛び回りつつ、全身に装備した必殺のグレネードを乱射してくる囚人番号B-24715(2)
  • 同じく高速フロートで上をとり、絶え間ないチェインガンの雨を降らせてくるサイプレス(3)
  • 旋回からの張り付き特化で削り殺してくる霧影先生ことフォグシャドウ、シールドで身を守りつつ連装特盛ミサイル+KARASAWAの爆裂火力をたたきつけてくる銀狐先生ことシルバーフォックス(3SL)
  • ガチタンの鑑ともいうべき重装甲+重武装で殴り勝とうとするG4ヴォルタ、機動力とトリッキーな武装で翻弄しながら、隙あらばキックとプラズマ投射機をねじ込んでくる六文銭(VI)
などといった感じで、一つの戦闘スタイルを徹底して追求しているタイプがほとんどであることを考えれば、汎用型であることそれ自体がAC戦で不利なことがわかろうというもの。

ただし汎用型ではあるが、それでも非常に完成度の高い汎用型であるのも事実。
そのためこちらの機体が、初期機体を構成バランスそのままで漫然と強化していったような半端なアセンであったりすると、結果的に同タイプでかつ完全上位の機体と戦うことになり、ズタボロにのされてしまったりもする(初心者ではありがち)。


・「基準違反機体&強化人間


初代~2系までのACでは、「強化人間」というシステムがあり、(詳細は項目参照)やや仕様が変わったが、3系~N系にも似たものがある。
背部キャノン系武装を構えなしで撃てるようになったり、エネルギーや冷却関連の性能に超補正がついたり、レーダーがデフォルト装備状態になったりと豪華なプラス補正の数々が付与されるのだが、N系までのトップランカーは全員が漏れなくこの強化人間である

中量二脚では、本来キャノン系の射撃時には静止して砲撃姿勢をとる必要があり、当然ながら対AC戦ではとても使い物にならない
大火力の背部キャノンを腕部武器と同じように使えるというのはすさまじく大きなアドバンテージであり、トップランカーの火力面での優位性を支えている。

またEN関連や熱関係の補正によって機動性も圧倒的に高く、非強化人間では不可能な長時間(or無限)滞空やそこからのトップアタックを得意技とすることが多い。

さらに初代~2系までのACには同じく「基準違反機体」というシステムがあり、その時代のトップランカーたちは当然のようにこれも使っている。
これは一言でいえば「積載量制限というルール*1を無視できるシステム」であり、脚部やコアの積載上限を超えても出撃できてしまうというもの。
積載上限を超えた分は一切切り捨てられ無いものとして扱うため、武装を好き放題に詰め込めるのはもちろん、一番軽くて速い脚に、最硬&最重量の頭・コア・腕を積むという暴挙すら可能となる(さすがに卑劣すぎるためかそこまであからさまな例はないが……)。

3系以降では積載量周りの変更によってこの機能は失われた*2が、機体機能を拡張する「オプションパーツ」を制限を超えてつけている、という微妙な基準違反機能が残されている。


・「優秀なAIを持っている


トップランカーとは言え所詮はCPUなのだが、どの作品でもトップランカーのAI、つまり「中の人」はかなり高性能に調整されていることが多い

特に操作AI全般が非常に高度な3SLなどでは顕著だが、なぜかそういう場合に限ってアセンが弱かったりする。


・「自身の実力に自信を持つストイックなキャラで、コミュ障孤高な性格


特に2系~3系に顕著だが、なぜか強さを追い求める孤高な求道者系のキャラが多い。初代・MoAのナインボールもまあそうといえばそうかも。

一対一の戦いの中で頂点を極められる者といえばこんなキャラ、みたいなテンプレイメージに従った感じだろうか?

この時代にだいぶその手のキャラが続いたためか、あるいはその後はアリーナのランカーもストーリーに絡むことが増えたためか、N系以降はそうした傾向は薄れていった。

しかし濃淡こそあれ「他人と馴れ合わない(馴れ合えない)、強さにひたむきなキャラ」みたいな傾向は微妙にその後も続いており、人並みにコミュ力がありそうなトップランカーといえば4のベルリオーズぐらい?しかいないというなんかコミュ障の群れみたいな感じに・・・・・・・


・「下位により強いランカーがいたりしてトップランカー(笑)だったりする]


上述のように、トップランカーは汎用性重視の丸いアセンになっていることが多く、プレイヤーにとっては必ずしもトップランカー=最強ではない

下位(厳密にいうと下位よりはトップのやや下、ぐらいが多い)の特化型などは明らかにトップランカーよりもてこずらされることがしばしばであり、あまりにひどいと「トップランカー(笑)」などと言われたりもする。かわいそう!

2~3系では裏トップランカーもこの比較対象にされたりする。



……などといった特徴がありがちだが、勿論、これらの枠に当てはまらないトップランカーもいる。


●トップランカー一覧
※表記は「パイロット名/搭乗AC名」


初代及びマスターオブアリーナに登場したトップランカー。
ACシリーズ経験者なら搭乗機ナインボール共々誰もが知っているであろう最も有名なレイヴンでもある。
全ての任務を完璧にこなす実力者で、全てのレイヴンの憧れであり恐怖の対象でもある。
ハスラー・ワン自身の情報が非常に少なく謎が多いレイヴンであるがその正体は……

搭乗機ナインボールはパルスライフル、ブレード、ミサイル、グレネードで構成された中量二脚機。
初代だとパルスライフルが3連バースト発射出来るように改造されておりプレイヤーのトラウマの一つ。閉所でのグレネードやパルスの乱射で成す術無く倒された者も多いだろう。
MOAでは自重したのかパルスライフルは通常の物と同じになっているが、何故かAIまで劣化してしまい初代と比べるとかなり劣ってしまっている。

「誰であろうと、私を超えることなど不可能だ」


  • アンプルール/エクレール
プロジェクトファンタズマでのトップランカー。
アリーナの頂点という意味合いでは彼が初のトップランカーとも言える。
説明文や乗機のカラーリングを見る限り何だか高貴な身分の人物を連想させられる。
アリーナに弟子が2人いるのを見るあたり、本当にそれなりの地位にいる人物なのかも。

搭乗機エクレールの武装は1000マシ、月光、4連ミサイル、グレネード。
1000マシの鬼ロックでガリガリこちらを削ってくるが、悲しいことにブースターが初期の物なので機動性がどうしても低く、旋回戦に持ち込めばそれほど苦労しない。


  • エーアスト/アンファング
マスターオブアリーナの特殊アリーナである二脚限定アリーナでのトップランカー。
わかる人にはわかるだろうが初代ACのオープニング機の再現機の使い手。
初代シリーズの最終作にして、ACの基本形である二脚アリーナの最後にこれを持ってくるとはなかなかに憎い演出ではなかろうか。

搭乗機アンファングは説明文のとおり中量二脚をベースにバランスの取れたパーツで構成されており、
武装も1000マシ、高威力ブレード、分裂ミサイル、グレネードと各距離に対応できるものとなっている。
アンプルールと被りまくってるとか言うな。


  • トールスポット/ワイルドフィン
マスターオブアリーナの特殊アリーナである四脚限定アリーナでのトップランカー。
高機動且つ高火力の機体を操り、真人間ながらもなかなかの強さを見せる。

搭乗機ワイルドフィンは重コアにドラム腕の四脚で、1000マシ、高威力ブレード、両肩分裂ミサイルを装備。
避ける上に硬く、1000マシの弾幕で視界も妨害してくるなど、慣れない初心者には相当に手こずる相手であろう。
わかると思うが機体の基準は清々しいくらいに違反しまくっている。


  • ダイナマイトブル/ブロックバスター
マスターオブアリーナの特殊アリーナである逆脚限定アリーナでのトップランカー。
初代でも登場していたランカーの一人であり、名前に相応しい破壊魔。
その過激な戦闘スタイルが災いして任務の度に周囲を壊しまくり、損害が報酬を上回ることが殆どだとか。

搭乗機ブロックバスターは4連ミサイルを2つと武器腕レーザーを装備したアンテナ頭の機体。
武器腕の破壊力はたしかに凄まじいが、その分消費も激しいのでその隙を上手く突くのが効果的だろう。


  • パレマコス/カマーンダス
マスターオブアリーナの特殊アリーナであるタンク限定アリーナでのトップランカー。
時系列的には本編以前となる大破壊の以前から生き延びているという超ベテラン。
高齢の筈なのに全く強さが衰えていないらしい。

搭乗機カマーンダスは( ´神`)が手放しで絶賛するだろうガッチガチのタンク機。
長きに渡るACの歴史でも他に例の無い、驚異のAPMAX9999を誇る。
その暴力に物を言わせてバズーカ、月光、両肩分裂ミサイルといった高火力武器を叩き込んでくる。


  • ジン/総監督マシーン改
マスターオブアリーナの特殊アリーナであるフロムソフトアリーナのでのトップランカー。説明不要な( ´神`)の化身。
何気にフロムソフトアリーナのランカーは彼含めて全員真人間というところにも一種の男気を感じる。

搭乗機総監督マシーン改は言うまでも無く装甲を重視したシルバーカラーのタンク型。
武装は月光に大型ミサイル、そして( ´神`)の象徴とも言えるグレネードライフル、グレネードランチャー。
生半可なACで挑もうものなら一瞬で消し炭になる。

因みに「改」とあるが初代の攻略本には元祖「総監督マシーン」が紹介されている。
グリーン迷彩のタンク型ACで、武装は4連機関砲武器腕に6連発射型両肩ミサイルと改良型以上に極端であった。

( ´神`)「ガッチターン」


  • ACMoAチャンピオンアリーナの皆さん
当該アリーナに登録されているACは全て、フロムが開催した公式大会優勝者達の再現機体*3である。要は、全員がトップランカー。
故に、彼らに順位は存在せず誰からでも挑戦することが可能。

この中でも特に有名なのは
YOU/パラダイスロスト:フロム公式大会で勝ちすぎて出禁になった伝説の男。2024年時点で現役ACプレイヤー。
徳川 一星/ビッグ・ザ・将軍:クリエイター集団「AC部」メンバー。
ザキ/ギーラ:現フロム社員でソウルシリーズや一部ACシリーズ等の制作を担当。機体名のギーラはキングスフィールドシリーズの登場キャラクターが由来。
の3名だろうか。

なお流石に動きや戦術までAIで完全再現するのは困難だったようで、ゲーム上での強さはピンキリである。


  • ナポレオン/サブジェゲイター
マスターオブアリーナの特殊アリーナであるマスターアリーナのでのトップランカー。
最後に挑むことになるアリーナのトップという意味ではマスターオブアリーナの真のラスボスとも言えるかもしれない。
敗北知らずの常勝レイヴンという設定がどことなく2以降の求道者系トップランカーに通ずるものがある。

搭乗機サブジェゲイターはメット頭の中菱二脚機で、武装は指マシ、月光、そしてエネルギーグレネードが2つ。
高火力のキャノンを空中から乱射しまくり、指マシで削りきってトドメを刺そうとする。


  • アレス/プロビデンス
アーマード・コア2に登場するトップランカー。
最強すぎる故に退屈になってしまい自分を超える者をひたすら求めている。
主人公が勝ち上がってくるとわざわざパーツまでプレゼントして*4「早く自分の下まで来い」とメールを送ってくる。負けたら負けたで「お前には失望した」とか言ってくる辺り意外と律儀なのかも。

搭乗機プロビデンスはカラサワ、月光、4連ミサイル、レーザーキャノンで武装した中量二脚機。
4連ミサイルで牽制しつつ接近し、2シリーズの壊れ武器であるカラサワをひたすら連射してくるという超ゴリ押し戦術を用いてくる。
カラサワが強いので苦戦するが、そのイノシシ戦術の弊害なのか回り込みやミサイルなどを苦手としている。
実はラジとジェネ(とカラサワと月光)が最重量で、余裕で積載オーバーしているが故に旋回が低下してしまうので回り込みに弱いという事情が。
たまにリミカしてOB使いながらカラサワを乱射してくるが、これをどうにかしてスカせば逆に反撃タイム。
ABANDONED HIGHWAYかETAL BASEを選択、一度降りて相手のリミカが誘発させてから建物上に逃げれば後は調理仕放題。

「待っていた。今の私は、お前を倒すために存在する」


  • エース/アルカディア
アーマード・コア3におけるトップランカー。
アリーナデビュー以来無敗を誇り戦うことは理想を追う事だと語る孤高者系レイヴン。
主人公が自分の目の前まで来ると「戦えるのを楽しみにしている」とのメールを送ってくる。
敗北後もさして意気消沈した様子は無かったらしく、主人公との戦いに理想の片鱗を見出し再戦に向けて腕を磨いているとのこと。
腐敗しまくってる今作アリーナにおける珍しいストイックなレイヴンである。

アルカディアはやはり中量二脚のACで、スナイパーライフル、月光、軽グレ、チェインガンを装備している。
こちらの頭上を取ってのトップアタックを主にしており、特にグレやチェインの撃ちおろし攻撃が厄介となる。
しかしこちらに合わせて上昇していくため、ステージによっては飛びすぎてエリアオーバーするといったマヌケな一面も……

「私は長年、まだ見ぬ自分の理想の力を追い求めてきた。お前と戦えばそれを見ることが出来るかもしれない」


  • メビウスリング/ムゲン
サイレントライン時点でのトップランカー。
自らを高めることに没頭し今まで他のレイヴンを意識してこなかったという孤高者系レイヴン。
エースと同様に勝ち上がってきた主人公に期待をかけるが、敗北後は余裕を無くし、主人公との再戦に向け鬼気迫る勢いで戦いに臨んでいるとのこと。

搭乗機であるムゲンはお馴染み中量二脚機で、レーザーライフル、ロングブレード、ミサイル、グレネードで構成されている。
短距離オーバーブーストを繰り返しながら着実にこちらとの距離を保ちつつ、距離に応じて武装を切り替えながら戦う。
AIも優秀で単純に強いと言えるが、逆にその堅実すぎる戦術故にいまいち印象に残らないことも。

「私に挑むその勇気に敬意を表し、全力を尽くそう」


因みにアレス、エース、メビウスリングの3人はそれぞれ性格が似通っている求道者系トップランカートリオとして有名だが、
やってることがカラサワゴリ押しだの、強化人間補正頼みのトップチェーンアタックだの、武装のパンチ力不足で動きが良いのに地味だの、
セリフと戦術が一致してないとか酷評されてしまうこともあったり。


ネクサスでのトップランカー、ナインボール以来のストーリーに絡んでくるトップランカーでもある。
自分の実力に自信を持ちながらも、それに慢心している様子は見られない渋い御人。ムービーでも度々登場しスタイリッシュな戦いぶりを見せる。

搭乗機デュアルフェイスはライフルにダガブレ、そして大口径のグレネードを2つ積んだ中量二脚機。
……おわかりだと思うがこの2つのグレネードが重すぎる所為でいざ戦ってみると異常にトロい。しかもしてくることと言えばひたすらグレを撃つことだけ。
ライフルとダガブレが飾り同然である。その所為で歴代最弱トップランカーと呼ばれることも……

「だが、今この瞬間は力こそが全てだ! 私を超えてみろ!」


  • イツァム・ナー/プロトエグゾス
ナインブレイカーのトップランカー。
シリーズ初にして唯一の女性のトップランカーでもある。
基本的にストーリーの無いNBにおいて、アークの女帝という異名を持っていることや、かつて自分を倒した真紅のACとの再戦の為にトップを維持している等といった裏設定が豊富だったりする。

搭乗機プロトエグゾスはやっぱり中量二脚機であり、ガトマシとデュアルミサイル、そして産廃兵器の代名詞であるしるきぃ☆を積んでいる。
コアの実弾EOとガトマシによる弾幕が脅威であり、瞬間火力が非常に高い。戦うステージが狭い廃工場な所為もあり
こちらの頭上を取りながらひたすらに弾幕を展開してくるのでかなり強い部類に入る。回避精度も高くこちらの攻撃の悉くを華麗に避けまくる。
あまりの強さ故に左手のしるきぃ☆はハンデの為に持っているのではないかと疑われるほど。


  • メイルド・ブレン/スフォルツァート
PSP版フォーミュラフロント、Rリーグでのトップランカーで、実質的な同作におけるラスボス。
テスタロッサ・アルティジャーナというチームに所属するアーキテクトで、防衛戦24連勝、50戦負け知らずという大記録を打ち立てる。
良くも悪くも実力に裏打ちされた高圧的な言動の持ち主で、その圧倒的実力から帝王と呼ばれている。
Xリーグが主体となるPS2版でもメールを介してのみだが登場し、主人公に期待をかけているようだ。

使用機体のスフォルツァートはスナイパーライフル、デュアルレーザーライフル、爆雷ミサイル、格納にパルスライフル×2という構成の中量(ry
トップランカーに相応しい順当な強さを見せ、特にEN防御が低いと格納のパルスライフル×2で瞬殺される危険性もある。
ただ中二に軽量コアという構成上打たれ弱く、強力な一撃を通せばこちらが瞬殺出来ることもある。


  • ダイ・アモン/ルキフェル
ラストレイヴンにおけるトップランカー。
本作でのアリーナはバーチャルなので詳しい人物像は一切不明である。

ルキフェルはやはり中(ryであり、ニクスマシンガンとしるきぃ☆、そして肩に軽リニアを2つ積んでいる。
フレームが頭部以外プロトエグゾスと同じで両腕の武器もマシンガンで共通している。
何よりの恐怖は肩のリニアであり安定の低い機体で挑もうものなら反動で固められたままなぶり殺しにされる。
ステージが狭い事やトップアタックを好むのも同じであり、イツァム・ナー以上の強敵と言える。
距離を離すと直進して距離を詰めてくる傾向にあるので引き撃ちが有効。


  • ベルリオーズ/シュープリス
アーマード・コア4におけるトップランカー。
国家解体戦争で圧倒的な戦果を収めたオリジナルと呼ばれるリンクスの頂点に位置する人物。
実力に慢心することない合理主義的考えを持つ軍人であり、必要なら敵対企業の武装も迷わず使う。そのことはトップランカー故の特権として認められている。

搭乗機シュープリスはレイレナード社のアリーヤをベースにBFF製ライフル、レイレナード製アサルトライフル、そして肩に有澤のグレネードを装備している。
精度の高いライフルと瞬間火力の高いアサルトライフルの弾幕で相手を削りつつ、グレネードを撃ち込むといった戦術を用いる。
ベースのアリーヤが機動力に優れた機体であるために非常に素早いが、ベルリオーズは地上戦主体で飛ぶことは殆ど無い。
加えてミッションで会敵する際は他に厄介な性能を持ったネクストが多く登場するためイマイチ影が薄かったりする。

「無謀だったな。他の奴らと同じだと思ったか?」


  • オッツダルヴァ/ステイシス
フォーアンサーにおけるトップランカー。オーメル社に所属する実戦派の天才であり毒舌家。そしてみんながお馴染みの水没王子。
水没ネタばかりがネタにされがちではあるが、トップランカーに位置するだけあって一定以上の実力は持ち合わせている。

搭乗機ステイシスはオーメルの新標準機ライールをベースにオーメル製アサルトライフル、レーザーバズーカ、PMミサイルで武装している。
トップランカーとしては異例の軽量二脚機の使い手であり、高い機動力を武器に自在に戦場を飛び回りつつ、火力の高い武装で攻撃してくる。
が、軽量二脚故に装甲が薄く、こちらも火力の高い武器で挑めば意外とすぐに水☆没してしまうことが多い。

「貴様らには水底が似合いだ」


  • マクシミリアン・テルミドール/アンサング
フォーアンサーのもう一人のトップランカー。革命家集団ORCA旅団の旅団長にして、旅団内でのランク1。
その逆脚の機体の武装構成や声などからある人物を連想させるが……?
旅団のトップというだけあってそれに相応しい実力を持つが、絶妙なEN管理でアサルトキャノンをぶっぱしてくるコジマお爺ちゃんや
追加ブースターの爆発的加速力でこちらをなます切りにしてくる終止さんといった他の強者に埋もれがちだったりする。

搭乗機アンサングは旧レイレナードの逆脚機アリシアをベースにレイレナード製アサルトライフル、レーザーバズーカ、PMミサイル、アクアビット製小型プラズマキャノンで武装している。
元々積載量の少ないアリシアにこれだけの重武装で、更にジェネレーターをマクスウェルに変更している関係から、大概のレギュレーションで重量過多を起こしている悲しい機体。
しかし戦場となるクラニアムは全体的に狭く縦に広いステージの為機動力はあまり関係なかったりする。
逆脚の三次元機動を活かしての高火力武器によるラッシュはなかなか侮れないので油断は禁物である。

「お前達、やはり腐っては生きられぬか」


VIのトップランカー。アーキバス社の強化人間部隊「ヴェスパー」の首席隊長。
超自由人の戦闘狂であり、敵対企業であるベイラム社製パーツも容赦なく自機に組み込み、強者との戦いの為なら請け負った任務を平然と無視する逸材。
なんなら強化人間部隊の隊長の癖に真人間疑惑まであったり。*5

搭乗機ロックスミスはアーキバスとベイラムの混成フレームに、ベイラムのアサルトライフルと拡散バズーカ、VCPLのレーザーブレードとレーザードローンで武装した近接志向の高火力中量二脚機体。コア拡張にはパルスアーマーを装備している。
正直言われなきゃ独立傭兵かなんかだと思われそうな編成だが、よくもまあアーキバスは彼を繋ぎ止めていられるものである。
ただ、両企業の長所を生かせているかというと微妙な所。特にFCSと拡散バズーカ*6が至近距離でしか頼りにならない代物であり、一度距離を離してしまうと緩いサイティングから放たれるアサルトライフル*7、子弾一発では痛くもかゆくもない拡散バズーカ、二次ロックしないドローンという自慢の火力が形無しどころかまずスタッガーにすら陥らない惨憺たるありさまとなる。トップランカーの姿か?これが……
また、EN射撃武器適性*8を上げて他性能を犠牲にしているジェネレータを装備しておきながら、その恩恵を受けられるEN武器を装備してない*9のは如何なものか。
あまりに強すぎて縛りプレイでもしてみたくなったか
真面目な話をすると負荷が非常に高い拡散バズを詰みつつ、初期レギュレーションの計算式にて速度が低下しづらい75000のラインに載せられるジェネレーターがこれぐらいしかなかったためと見られている。

色々とこき下ろしたが腐ってもトップランカー。
アセンブルこそ微妙だがACS負荷が蓄積すると負荷をリセットする効果を持つパルスアーマーを使用して仕切り直し、離れる敵にはQBやABを織り交ぜつつ接近して至近距離で拡散バズーカを発射、スタッガーすればドローンにボコボコにされた挙句レーザーブレードの手痛い一撃が飛んでくるなど動き自体は非常に良く、戦法が嚙み合った際の爆発力はなかなかのもの。
特に初期レギュレーションはともかく、パーツ調整が重ねられたレギュレーションにおいてはどういうわけか使用しているパーツの大半が上方修正を受けており、油断していると普通に殺されかねないので注意。


「…終わりか」
「面白いのはこれからだろう 動けよ」

















追記・修正はトップランカー全員に勝利した方がお願いします。

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最終更新:2024年03月20日 10:51

*1 厳密にいえば「出力制限」も無視できるのだが、システムの制限の関係でこちらはそれほど意味がない

*2 厳密にいえばN系ではちょっと復活しているが、超過積載分にちょっとボーナスがかかる程度で、それまでのような無法ぶりは発揮できない

*3 一部、優勝時のアセンブルと異なる場合有り

*4 しかも非常に実用性の高いE砂である。太っ腹!

*5 他のヴェスパー隊長のアリーナ紹介文には必ず強化人間の世代の記述があるのにフロイトには無く、代わりに「日々の小さな上達を積み上げ続けた、ただの人間である」という一文がある。真人間と明言された訳ではなく、前述した文言も比喩表現の可能性があるので確定では無いが、かなり怪しいところではある。

*6 5発の子弾を十字状に同時発射するが、拡散度合いが大きく全弾命中するのはAC相手だと50m程度が限界

*7 しかもよりにもよって初期ライフルである。わざわざベイラムから取り寄せる程の代物では無いだろう…

*8 このパラメータの値が高いとEN射撃武器の威力が上がる

*9 レーザーブレードとレーザードローンは威力上昇の対象外

*10 真の最低はそもそも格付けされるレベルに達していない「ランク圏外」

*11 チュートリアルミッションはスキップされ、既にミッションを終えた体でストーリーが始まる