林トモアキ

登録日:2010/06/21(月) 23:14:45
更新日:2022/09/15 Thu 12:42:07
所要時間:約 6 分で読めます




生え際からハゲ際、


そしてハゲへ






林トモアキは角川スニーカー文庫にて活躍しているラノベ屋。
1979年9月17日生まれ。新潟県出身。35歳。

『ラノベ屋』とは氏の言うところのライトノベル作家の意味であり、流行らないかなと思っている。


表紙裏コメント等から察するに、頭髪がヤバ気らしい。

担当「いい加減、生え際とハゲ際が同じことを認めたらどうですか!?」

林「ッ――!!?」




【作品一覧】
世界観が繋がっているせいか、宣伝などでは氏の作品群を総括して『天界クロニクル』と呼称している。

《ばいおれんす☆まじかる!》

イラスト:愛媛みかん
全3巻

第五回学園小説大賞受賞作であり、氏の記念すべきデビュー作。
ヤクザな魔法少女の話。
氏の最初の作品だが、以下のシリーズは作品同士が密接に関わっているのに、この作品のみ繋がりがほぼ全くない(一応少しだけある)ため、
林作品でこれだけ読んでないという人も多い。
古いので入手困難なのも要因になっている。



イラスト:2C=がろあ~
全7巻

借金まみれの孤児、名護屋河鈴蘭の成長劇。
以下のシリーズの基礎になっており、これを読んでおいたほうが楽しめる。
いわば林トモアキ作品のスタンダードであり、『ミスマルカ興国物語』が7巻にいくまでは最長作品だった。
続く『戦闘城塞マスラヲ』『ミスマルカ興国物語』は漫画化しているが、それらに影響しているのに漫画化されていない。
だが氏の作品で唯一ドラマCD化している為、キャラクターに声が存在していたりもする。しかも結構豪華。



イラスト:上田夢人
全5巻

『お・り・が・み』の続編。自殺寸前の引きこもり、川村ヒデオがバトル(?)ロワイアル〈聖魔杯〉に参加する。
氏の初の雑誌連載作品であるが、連載分の最終回では話は終わらず書き下ろしの最終巻に続く。
パロディがかなり多め。能無しの引きこもりが目つきの悪さと考え抜いた策、時々運とド根性で勝ち進む様は爽快である。
漫画化されている。



イラスト:ともぞ
既刊12+1巻

イカれた王子マヒロが言葉のみで乱世を制す物語。
“現代社会+ファンタジー”だった他の作品と違い、完全なファンタジー系作品。
ただし現代文明が崩壊した後の世界という設定であり、『お・り・が・み』『戦闘城塞マスラヲ』と話が繋がっている(数百~千年後くらいの話と推測される)。
聖魔杯などのアイテムの他、一部前作キャラも登場する。
発売から人気を泊し、林トモアキ作品の火付け役となった。
漫画化されている。


レイセン

イラスト:上田夢人
全8巻

『戦闘城塞マスラヲ』の続編で、主人公は引き続き川村ヒデオ。
『お・り・が・み』『戦闘城塞マスラヲ』のキャラが多数入り乱れるファンサービスな作品。本作単体としては「精霊」とそれに関わるキャラ達、そして世界の裏で利権とハイテクを振るう「組織」がサブテーマになっている。
『お・り・が・み』以降久しく見てなかった面々が登場し、以前は名前が明かされなかった端役がレギュラーになってたりする。
ファンサービスなだけあって、従来の作品を読んでないと分からないキャラがけっこういる。
この後ミスマルカに繋がる為、伏線が多数貼られているほか、一部キャラ(当然 人 外 )が逆輸入的に登場している。
だが最終巻ではかなりシリアスになり、「組織」やクライマックスで起きた事件の決着は『ヒマワリ:unUtopial World』へと持ち越されることに。



イラスト:マニャ子
全8巻

舞台は『レイセン』最終巻で起こったテロ事件から4年後の世界。
主人公の「日向 葵」(ヒマワリ)は「事件」で心身ともに様々なものを失い無気力引きこもり化していたが、ひょんなことからバトルロイヤル「ルール・オブ・ルーラー」(後に第2回聖魔杯予選と判明)に参加。
異能者やハイテクが飛び交う戦場で体術と荒んだ精神性のみを武器にズタボロになりつつ戦う彼女は、その中で予想外の真実を知らされながらも、「未来を阻む真の敵」と遭遇し、人生の目的と戦う意味を取り戻す。

『戦闘城塞マスラヲ』から続く「精霊サーガ」の完結編として始まった作品。新規読者が入りやすい様に前作とのリンクが分からなくても読めるようになっている。『レイセン』読んでた方が分かりやすいけど。
ヒデオ・マヒロとスタンスは違えど暴力を嫌う主人公から一転、非戦主義を理解しても納得はせず暴力を使い続けるイカれ少女が主役となっており、最終巻後書きで作者もこの様なニッチな作風が通った事について述懐していた。
なお少しネタバレになるが、3巻ラストで大きな「どんでん返し」があり、3巻までは『新ほたる激闘編』・4巻からは『無敵の二人編』となる(3巻後書きより)。
そして4巻からはヒデオと鈴蘭も本格参戦し(5巻時には2人の前日譚オーディオドラマが視聴可能に)、その中で明らかになる、ミスマルカ世界へと繋がる流れとは…。


【特徴】
氏の作品の特徴として“ファンタジー”“メイド”“車やバイク”“イカれたキャラ”等がある。
氏の作品の全てで魔法的な物が存在し、なぜかメイドがピックアップされ、バイクや車の描写が異様に詳しく、頭のネジが外れたキャラが多い。


《ファンタジー要素》
氏の作品には全て魔法的な要素が含まれている。
しかもそれらが現代技術と融合しており、『不可視結界をはった米軍の戦闘ヘリ』や『ミスリル銀などを使ってリピルドしたバイク』などが登場する。


《メイド》
『お・り・が・み』は主人公がメイド。
『マスラヲ』『レイセン』でも『お・り・が・み』主人公がメイド成分を担当している(他にもいるけど)。
『ミスマルカ』ではメイドは貴族のステータスであり、優秀なメイドは護衛などの能力も長けているのだとか。
どんだけメイド好きなんですか。


《車&バイク》
氏が好きなのか、見た目や性能などやたら車やバイクの描写が詳しい。知らなくても問題ないが、知らない人にとっては何がどう凄いのかなどは分からない。
『マスラヲ』と『ミスマルカ』では本格レース展開まであった。一応ファンタジー系なのに。
ちなみに、氏は新潟工科専門学校自動車工学科を卒業している。


《イカれキャラ》
倫理的にヤバい奴(例:人殺し全然OK)が多い。
まぁ、魔人とか人間とは種が違うしね。あと世紀末な人も登場する。



【作風】
非常にノリのいい文章が特徴。パロディも多分に含まれる。

《一例》
◆お・り・が・み
戦艦の名前候補に『ゼフィランサス』『サイサリス』

◆マスラヲ
地球刑事ジャバン
フェックスハウンド所属のスモーク
ウィル子のあだ名「電子の妖精」


また、氏の作品は『大風呂敷が持ち味』と呼ばれる。

ストーリー開始の初っぱなから大きく物語の風呂敷を広げるためだが、その風呂敷を畳めるかどうかは本人にも分からないらしい。



【林トモアキの英断】
実は以前、マスラヲのアニメ化の話があったらしい。
だが、1クール12話で単行本5巻は無理があるため断ったとのこと。
なんとか話数に収めるための案の一つに、魔殺商会(前作『お・り・が・み』の主人公勢)を登場させないなどの案があったらしい。


「どれだけのファンが納得してくれるでしょうか。私は納得どころか、誰も許してくれないはずだと信じているのですが……」

(レイセン第1巻あとがきより抜粋)


全くその通りです。

この英断はファンの心をよく分かっているとして褒め称えられている。


ちなみに、アニメ化の話は2クールよこせとか、4巻までテレビで放送して5巻はOVAでやれとか、
監督はむらかみてるあきにしろとか散々ごねたところ丸1年音沙汰なしらしい。





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最終更新:2022年09月15日 12:42