たべちゃうぞ

登録日:2012/10/21(日) 11:00:57
更新日:2022/11/04 Fri 22:53:07
所要時間:約 4 分で読めます





「たべちゃうぞ」とは、フジテレビ系列で放映されていた子供向け番組「ひらけ!ポンキッキ」の曲の一つである。

1973年から始まり、2013年に40周年を迎える「ポンキッキシリーズ」。
その歴史の中で「およげ!たいやきくん」「歩いて帰ろう」「でたらめなうた」等様々な名曲が誕生しているが、
この「たべちゃうぞ」は『ひらけ!ポンキッキ』から一般発売された初のシングル、つまりそれらの曲の草分け的存在なのだ。
歌詞は一般公募から選ばれ、いたずらしたり玩具を乱暴に扱う子供をユーモラスに諌めるという内容となっている。
唄っているのはご存じ緑色の恐竜ガチャピンである。

現在はポンキッキーズのベストアルバムにも収録されたり、カラオケでも配信されている所がある。

因みに同時収録は、パンダ人気に便乗するタヌキやキツネを歌った「パンダがなんだ」である。


追記・修正お願いします。





立て逃げする子は
たべちゃうぞ





トリビアの泉 No.220
ガチャピンが子供を食べようとする歌がある

…だが、実はこの曲は長期にわたる「ポンキッキシリーズ」における黒歴史としての一面もある。
なんと、初放映からわずか1週間で放送中止となってしまったのだ。
その理由は、曲の内容の恐ろしさにあった。あまりにも怖すぎて子供がうるさいという苦情が多数寄せられたのである。
歌詞の転載は著作権等で控えさせていただくが、一番の内容を見ても…

いたずらする子供を、バターや砂糖をたっぷりつけて、大きな口で食べてしまう

…というものである。味付けまでして食べてしまうのだ。

しかも、二番も凄まじい事になっていて、頭の方から鍋に投げ込んで、まだかまだかと楽しみにしながらグツグツ煮込み、美味しいスープを作ってしまうという、より恐ろしい歌詞になっている。子供の原型すら無くなってしまった…

因みに三番は、玩具を大事にしない子供の夢の中に、玩具達が仕返しにやって来るという内容。…この曲の中では比較的落ち着いたものかもしれない。
そして、それぞれの曲の締めは、ジャンケンをして、勝ったら食べて、負けたら逃げるという歌詞となっている。
ジャンケンが生死を左右してしまうのである…。捕食者になるにせよ被食者になるにせよいい気はしそうにない…

因みに、上記の通り「トリビアの泉」においては、「ガチャピンが子供を食べようとする歌がある」として取り上げられた。
ただ、確かに唄っているのはガチャピン本人なのだが、実際の映像は全く違う怪物となっているので、彼との関係は無い。
このトリビアが挙げられた際に本人が「記憶にございません」と言ったのも恐らくそれが理由であろう。
ガチャピンの声を担当している人が当時と今で違うのも理由かもしれない。何よりここで「いたずらする子ってどんな味がするんだろう?」なんて答えたら放送できなくなるが…

このトリビアの泉で取り上げられた事がきっかけで再びこの曲は脚光を浴び、前述の通りカラオケ配信までされるまでに至った。
歌詞自体は恐ろしく、インパクトがあるが、根底は悪い事をしないようにと子供を諌めるというテーマがある。
「なまはげ」のように、日本や世界各地には悪い子供の元にやって来る怖い存在が数多くいる。
再び人々の耳に入るようになったこの曲も、良い子を育てるいい教材となるのかもしれない…。

なお、作曲はあの吉田拓郎さんである。
吉田拓郎にとってはこの曲は黒歴史ではなく何回か自身のラジオ番組で取り上げ、弾き語りまでしている。


じゃんけんぽんよ 勝ったら追記・修正 負けたら一生童貞

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最終更新:2022年11月04日 22:53