登録日:2012/06/13(水) 01:06:19
更新日:2023/11/18 Sat 17:48:47
所要時間:約 5 分で読めます
まず、このモンスターについての説明を行う前にこのモンスターが属しているカテゴリである
A・O・Jについて少しだけ説明したい。
A・O・Jはストーリー上、
ワームを仮想的として作られた機械のモンスター群である。
つまり、
光属性メタをコンセプトにしたモンスター群。
効果も光属性と戦闘を行う時に攻撃力が上昇したり、光属性の特殊召喚を封じたりと様々である。
まあ一体だけ闇以外を蹴散らす暴走兵器がいるんだが。
逆に、光属性以外を相手にするとデメリットを課せられるモンスターもいる。
例えば、A・O・J サウザンド・アームズは相手のモンスター全てに攻撃できる代わりに、光属性以外と戦闘を行うと自壊してしまう効果を持つ。
だが、それでも相手全体に攻撃できる効果は優秀であり、攻撃力もそこそこあるので妥協できるレベルだろう。
そもそも、A・O・Jの基本戦術としてDNA移植手術などを使って相手モンスターを強制的に光属性に変えて戦うので、あまり気にならない事も多い。
さて、前置きが長くなってしまったがそろそろ本題に入ろう。
ではまず、A・O・J リバース・ブレイクの効果から見てみよう。
『A・O・J リバース・ブレイク』
効果モンスター 星4/
闇属性/
機械族/攻1200/守1200
フィールド上に光属性モンスターが存在する場合、このカードを破壊する。
このカードが裏側守備表示のモンスターを攻撃した場合、
ダメージ計算を行わず裏側守備表示のままそのモンスターを破壊する。
……今、何かがおかしかった気がするな。
A・O・Jは先述したように光属性メタのカテゴリのはずだ。
フィールド上に光属性モンスターが存在する場合、このカードを破壊する。
光属性メタの……
フィールド上に光属性モンスターが存在する場合、このカードを破壊する。
そう……このカード、光属性メタを謳っておきながら、光属性を見た瞬間ビビって自壊する効果を持っていたのだ。
さながら、
どこぞのゴリラのように。
これをフレーバーテキスト風に当てはめると、こういう事になる。
何がしたかったんだこいつは……。
光属性が既に
リバースしていると自身が
ブレイクされるという事だろうか?
……まあ、こんなガラクタにも、一応メリット効果はある。
裏側表示のモンスターと戦闘を行う時、それをダメージ計算を行わずに破壊する効果。
この効果を使うと、リバースモンスターに効果を発動させず破壊できるので、
相手が
お父さんだろうと
霊使いだろうと問答無用で爆殺できる。
また、敵対勢力であるワームはリバース効果が主なので、その点ではしっかりワームメタ、及びリバース・ブレイクはしているだろう。
でもねぇ……わざわざそんな事をするためにこんなガラクタを使う必要も無いんですよ。
何故かって?
はい↓
『ドリルロイド』
効果モンスター 星4/地属性/機械族/攻1600/守1600
このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、
ダメージ計算前にそのモンスターを破壊する。
表側守備表示も対応。
攻撃力も守備力も上。
加えて自壊しない。
しかも裁定変更後は「リバースモンスターの誘発効果が発動しない」ようになったため
完全上位互換といって差し支えなくなった。
もはやどうあがいても単体の性能で勝つ事は不可能である。
なら裁定変更前ならリバースモンスターの誘発効果が発動するから
ワンチャンぐらいあったんじゃないかと思われるが…
『ミスティック・ソードマン LV2』
効果モンスター 星2/地属性/戦士族/攻 900/守 0
裏側守備表示のモンスターを攻撃した場合、ダメージ計算を行わず裏側守備表示のままそのモンスターを破壊する。
このカードがモンスターを戦闘によって破壊したターンのエンドフェイズ時、
このカードを墓地に送る事で「ミスティック・ソードマン LV4」1体を手札またはデッキから特殊召喚する。
当時からこんなのがいた。
前半の効果はリバース・ブレイクと全く同じ。
更にサーチやリクルートの手段が豊富。
さらに戦闘破壊という自身の効果と相反してしまう厳しい条件付きだが、一度モンスターを破壊してしまえばATK1900/DEF1600のアタッカーになれる。
ステータスの差はあるもののリバース・ブレイクよりは戦闘向き。
LV4なら最初からそっちを通常召喚すればいい?あ、それはできないようになってるんで……。
なんで裏側守備表示のまま破壊するモンスターってこうも面倒な奴ばかりなんだ
なら「A・O・Jサポートで差別化だ!」 と思うかもしれないが……。
実はこいつ、【A・O・J】で使うと更に弱くなるモンスターだったりする。
その理由は単純。
前述したように、A・O・Jは基本戦術として相手のモンスターを強制的に光属性に変えて戦う。
ちなみにこの時、DNA移植手術ならば自分のモンスターの属性も変更される。
つまり、そんな状態でこいつを立たせたら……。
光属性に変更された自分を見て、即座に自壊してしまう。
しかも
コングと違ってチェーンを組まない。
更にヌヴィアと違って反転召喚でも回避できない。
本物のガラクタとなり果ててしまうのだ。
但し、この自壊が「カード効果による破壊」である為、
機皇帝が即・特殊召喚できる。
しかもチェーンに乗らないので
エフェクト・ヴェーラーは当たるまい。
一方、こいつは本家本元のA・O・Jのサポートとことごとく相性が悪い。
そもそもA・O・Jを指定する効果を持つカードが3枚しかないのも問題だが。
1つ目は、A・O・J アンリミッター。
このカードは、自身をリリースする事でA・O・J1体の攻撃力を倍にできる。
だがこいつはそもそも裏側相手ならダメージ計算を行わない。
裏側が相手じゃないなら普通こいつ以外を使う。
次に、A・O・J サンダー・アーマー。
A・O・J全体に貫通効果を与える効果を持つ。
でも、裏側相手にはダメージ計算を行わないから意味ないんだよ……。
最後に、フレムベル・マジカル。
このカードは自分フィールド上にA・O・Jが存在する時、攻撃力が400上昇する。
自身の効果と合わせて攻撃力1800になるが……場持ちが最高に悪いリバース・ブレイクに、そんな事が期待できるとでも?
というかこれはA・O・Jを指定するだけでサポートですらない。
以上のように、こいつは【A・O・J】ですら居場所がない。
そもそもA・O・J自体がソスなテーマではあるのだがその中でもこいつは弱い。
失敗作としか思えない弱さである。
…まぁ一番ヤバいのはそんなこいつよりも低評価の奴が複数いると言うA・O・Jの悪い意味での層の厚さだが。
ガラドホルグとかルドラとかサンダーアーマーとかライトゲイザーとかフィールドマーシャルとか…
利点といえばもう闇属性機械族という恵まれた種族属性である事ぐらいだが……。
その点で言えばライバルは非常に多い。
リバース・ブレイクの明日はどっちだ。
追記・修正がリバースした時、この項目をブレイクする。
- 本当に何を考えてこんなカードを作ったのか -- 名無しさん (2014-04-30 12:36:46)
- いっそ通常モンスターだったら生きる道もあったかもしれない -- 名無しさん (2014-09-26 02:56:14)
- 使い道のなさで言えばこれより下がいるのがAOJの恐ろしい所 -- 名無しさん (2015-06-11 18:48:05)
- せめて相手だけカウントすればよかったのに -- 名無しさん (2015-11-14 18:22:34)
- ミスティックソードマンは効果破壊だとレベルアップできないよ -- 名無しさん (2018-04-24 23:30:40)
- ↑3 こんなクソザコカードでもルドラとかガラドホルグよりはマシだからな… -- 名無しさん (2021-11-28 20:41:37)
- ワームに敵前逃亡する意味不明な効果もストーリー設定のためかと思いきや、別にそんな設定もないからなこいつ。 -- 名無しさん (2021-12-06 20:45:56)
- 自陣に光がいたら自壊するーならフレーバー的にも合うが…… -- 名無しさん (2021-12-30 05:05:17)
- 某配信者の医学会でこいつの自壊効果に目を向けて補給部隊で何度もドローしてエクゾ揃えたり、スイートデビルのバーン効果利用するデッキ使ってきて笑った -- 名無しさん (2022-08-30 18:51:35)
- 自壊効果と裏守備メタをチラつかせてワームをセットさせずに表側表示で誘き出す(当然リバース効果は使えず、他のA・O・Jが効果の発動の条件を満たす)ための囮役としてデザインされた説 -- 名無しさん (2022-08-30 19:53:08)
最終更新:2023年11月18日 17:48