DUEL TERMINAL

登録日:2009/07/25 Sat 00:08:27
更新日:2023/11/18 Sat 17:47:16
所要時間:約 10 分で読めます




デュエルターミナル(DUEL TERMINAL)とは、遊戯王を題材としたアーケードゲーム。
1プレイ100円で遊べる。
ちなみに、Windows XPで動いている。

【概要】

2008年3月より稼動開始し、2012年1月までに第14弾目まで作られた。
その後は「クロニクル」と題した過去に登場したカードの再録シーズンが4弾行われ、
2013年2月に稼動開始した「クロニクルⅣ 対極の章」を最後に展開を終了した。
同年3月末にはオンラインサポートも終了したがオフラインでのプレイは可能であった。
だが目玉であるカード販売終了も告知されていたためサポート終了前に筐体を撤去した店もあった。

筐体モニターの正面に丸い台座がついており、DUEL TERMINALの文字が記されている対応カードを置く事でカードをスキャンできるのが大きな特徴。
スキャンしたカードはデュエルで使用するデッキに影響したり、またはそのカードに対応したミニゲームが遊べたりする。
ちなみにDUEL TERMINAL対応カードは中央部にQRコードが埋め込まれており、「スキャン」はこのコードを読み取って行われるため、
QRコードが入っていないDUEL TERMINAL非対応カードを置いても何も読み取る事ができず無意味となる。
このQRコードはDUEL TERMINAL対応カードに強い光を当てて裏から透かして見る事ができるので、興味がある方はお試しあれ。

遊べる内容は「スピードデュエル」と「アクションデュエル」の2つ。
また1プレイにつき1枚OCGのカードが手に入る(遊ばずにカードだけ手に入れることもできる)。

●「アクションデュエル」

通常デュエルとは異なり、モンスターをスキャンした後、カードをモチーフにした様々なミニゲームをクリアし、ポイントが高ければ勝ちとなる。
(例:社長のエネミーコントローラー)
なおアニメARC-Vで行われていたアクションデュエルとは名前が同じだけの別物。

●「スピードデュエル」

OCGのカードを使用して実際にデュエルを行うが、
デッキは10枚
手札は4枚
モンスターゾーンと魔法・罠ゾーンは各3つずつ
などルールに大きな違いがある。
デュエルリンクス遊戯王VRAINSで採用されているスピードデュエルのルールに似ているが、こちらはさらにコンパクトになっている。

始める前に
メインでカードを3枚
エクストラでカードを3枚
までスキャンでき、スキャンしたカードの組み合わせで様々なデッキが使える。
(例:A・O・Jモンスター2枚以上→A・O・Jデッキ。青眼の白龍+滅びの爆裂疾風弾→社長デッキ)

なお、対応しているモンスター全てに3Dモデルが作られており、モンスターを召喚するとそのモンスターのモデルがゲーム内に登場する。
モンスターごとに召喚時・待機時・攻撃時・破壊時のモーションが作られており、どれも凝っているのでかなり見ごたえがある。


対戦相手としてアニメに登場したキャラクターが多数参戦しており、自由に選択できる。
選択された対戦相手は原作再現デッキを使ってくる。
(例:ユベルの使うユベルデッキ、鬼柳さんの満足劇場)
自ターンごとにデスティニーポイントを貯める事が出来、100%になると通常ドローではなく、その場でスキャンしたカードが手札にドロー出来る
原作のチートドローの再現である。


各弾ごとの収録カードは再録もあるが大半が新規カードである。
パックに比べてカード1枚あたりの単価が高かったため、氷結界の龍 トリシューララヴァルバル・チェインなど
シングル価格が非常に高騰したカードがかなり多い。

現在でもクロニクル版しかシ-クレットが存在しない氷結界の龍 ブリューナクや禁止時代に
再録された氷結界の龍 トリシューラのクロニクル版シークレットなどは高値で取引されている。
これは封入率変更も関係しており第14弾までのシークレット封入率は1/200、クロニクル版では
2/200へと封入率が変更となったがトリシューラ再録のDTC3は最初に収録されたDT08と比較しても
5種から16種へと数が増えており、狙ったシークレットを当てるのが困難になっていたためでもある。

そのような仕様ゆえの少なさか、そもそも流通数が少ないのか、同じシークレット仕様でもクロニクル版が
存在するカードはクロニクル版の方が高値であることが多い。


【カードの仕様】

DUEL TERMINALでは特殊な仕様のカードが使われており、一般にOCGカードとして流通している物とは様々な違いがある。
とはいえ基本的にはOCGの物に準拠した作りになっているので、混ぜてデュエルに使う事ももちろん可能。
違いとしては以下のような物がある。

●全てのカードがパラレル仕様。

OCG商品のパラレルレアとは異なるシートが貼られており、第8弾までは光の粒が散りばめられたような物、
第9弾からはステンドグラスのような欠片を散りばめた模様、クロニクルシリーズでは角度で四角形の大きさが変わる格子模様となっている。
いずれも綺麗で特別感があるのだが、摩擦で削れやすいというパラレルシートの特徴もあるので、
できるだけスリーブに入れて使うのが好ましいだろう。

●冒頭でも触れたが、カード内部にQRコードが埋め込まれている。

筐体で使う時以外には何ら影響しない要素。強い光に透かさない限り見えたりもしないので、カードを眺める上で邪魔になったりもしない。

●カード裏面のロゴの「オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ」の部分の色がOCG商品の物と若干違う。

凝視しなければわからないレベルではあるが、DUEL TERMINAL仕様の物は若干紫がかっている。
何故このような違いが発生しているのかは不明であるが、不正行為を疑われたくなければ裏面が不透明なスリーブを使用するといい。


【ストーリー】

デュエルターミナルにはオリジナルテーマを中心とした独自の世界観とストーリーがある。
大抵が種族・勢力間の抗争や戦争の話であり、戦いの結果滅んでしまう勢力も多いため結構ダーク。
ストーリーを知らなくてもデュエルでカードを使う分には一切問題ないのだが、
話の流れで別のモンスターに生まれ変ったモンスターなども多いため知っていれば一層楽しさが深まる。

ストーリーの大まかな流れは以下の通り。

〔第一弾〕

~シンクロ覚醒!!~
外宇宙からの侵略者である『ワーム』に対して現住種族達『X-セイバー』、『氷結界』、『ミスト・バレー』、『フレムベル』等が技術を結集、
対ワーム用の意思を持った正義のロボット兵器『A・O・J』を開発。これに対抗する。


〔第二弾〕

~ワームの侵攻!!~
ワームの王、ワーム・キングが登場。
ワームの侵攻が本格化した模様

新たなカード群に巨大兵器の原動力『ジェネクス』が加わる。


〔第三弾〕

~反撃のジャスティス!!~
前回侵攻してきたワームに対してA・O・Jが反撃に出た模様

新規に『ナチュル』が加わった。恐らくDTの世界の原生生物だろう。


〔第四弾〕

~魔轟神復活!!~
戦いが激しさを増す中ワームの侵攻により封印されし神々『魔轟神』が復活。
侵略者、現住種族どちらにも属さない第三勢力となる。
更に新規に『ジュラック』が登場。ナチュルと同じく原生生物と思われる。


〔第五弾〕

~混沌の覇者!!~
ワームに加え、『魔轟神』復活。
惑星は混沌に包まれた。
ありとあらゆる協力、そして裏切り、傍観……
近づきつつある最終決戦の予感。
運命は覇者の誕生を望んでいるのであろうか。

今回は今まで皆勤賞だったミスト・バレーA・O・Jが登場していない。
ストーリー紹介にある裏切り、傍観がどの種族にあるかはわからないが、
現住種族の協力によって誕生しているA・O・Jはやはり足並みが揃わないと新たに開発はされないようである。

新規にジェネクスに対応する『レアル・ジェネクス』が登場。
意味合いとしては真の力を引き出した新型ジェネクスといったところか。


〔第六弾〕

~疾風のドラグニティ!!~
原住種族と侵略者の戦いは激しさを増し、最後の局面をむかえようとした。
その時、稲妻とともに疾風が巻き起こる。
ドラグニティ』と呼ばれる伝説の竜騎士たちが、ついに姿を現したのだ……

A・O・Jの予期せぬ反撃に遭ったワームであったが、魔轟神復活の混乱に乗じて、全戦力を投じた侵攻作戦を開始!
「始まりのワーム」にして「最凶のワーム」ゼロ!!そして、それに対抗すべくA・O・Jも最終兵器、決戦兵器を開発!
戦いは最終局面へ……

前回登場しなかったA・O・Jが復活。どうやら現住種族間のいざこざは解決したようだ。

新たな種族にドラグニティが参戦。霞の谷に突如現れた伝説の竜騎士たちらしい。


〔第七弾〕

~ジェネクスの進撃!!~
原住種族の勝利により、惑星には平和が訪れたかのように思われた。
しかし、各地では謎の異変が頻発していた。
封印から解かれた邪悪な神々が、『魔轟神獣』を利用し、惑星の征服に乗り出したのである。
時を同じくして、A・O・Jは、ジェネクスの協力を得て、新たなる戦力の開発を進めていた。
あらゆる状況に適応し、あらゆる闘いに終止符を打つ、『A・ジェネクス』が、今、進撃する。

前回での決戦は原住種族側の勝利で決着。
ワームが全滅したのかは定かではないが今回には登場していない。

新規にA・O・Jジェネクスの合作A・ジェネクスが、魔轟神に操られる魔轟神獣が登場。


〔第八弾〕

~トリシューラの鼓動!!~
様々な勢力の乱立により、惑星は荒廃と堕落の中にあった。
戦いが戦いを生み、秩序なき同盟と争いが繰り返されていた。
氷結界の一族は、古の龍『ブリューナク』、『グングニール』を中心に混乱の収拾にあたっていたが、ついに最後の封印を解くことを決定する。
最古にして最強の龍『トリシューラ』が、今、目覚める!

氷結界が遂に最後の切り札を起動。
A・ジェネクスなども新たな兵器を開発していく。
さらにフレムベルの進化体、ネオフレムベルの誕生。
戦いはさらに混迷を極めていく。


〔第九弾〕

~ヴァイロン降臨!!~
第八弾までとは大陸が違い、収録シリーズも一新。
新たなモンスター群『ヴァイロン』、『ラヴァル』、『ジェム』の参戦。
またDTオリジナルの魔法・罠カードが初収録された。
ストーリーは、

かの星のある大陸で・・・
支配権をめぐって対立する、いくつかの種族があった。
そのひとつは「ラヴァル」。
野を焼きつくす炎のように、猛々しく烈しい一族であった。
ひとつは「ジェム」。
大地を紡ぐ結晶のように美しく、名誉を貴ぶ一族であった。
ジェムは争いを好まなかったが、ラヴァルの挑発的で無計画な攻撃は
誇り高い彼らにとって我慢ならないものであった。
彼らの間では、小規模の戦闘が飽くことなく行われていた。
ある戦いのさなか、突如伝説の神、「ヴァイロン」が降臨する。
戦乱の絶えない地上世界を見かねて、戦闘への介入をはじめたのであった。
今、デュエルターミナルに新たな闘いの歴史が刻まれる!


〔第十弾〕

~インヴェルズの侵略~
新たなカード群『ガスタ』『インヴェルズ』『リチュア』が登場。
初のDT出身の儀式モンスターが登場。

ストーリーは第九弾より以前の土地に戻った。
(ガスタが氷結界と霞の谷の間の湿地帯に住んでいる…など)

風と共に生きる「ガスタ」たちは原生獣と共闘することでミストバレー湿地帯を守っていた。
特に、邪悪な儀水鏡の儀式に手を染める「リチュア」族は彼らの脅威であった。
繰り返される戦いの中、突如として新たなる脅威が両者に襲いかる
彼らの戦いを深い闇より見つめていたものたちが地上に姿を現したのであった。
太古の世界、闇に封印されし「インヴェルズ」が再び侵略を開始する……


〔第十一弾〕

~オメガの裁き~
前二弾で誕生したカード群の軒並み強化。
ヴァイロンがインヴェルズを倒す為に現住種族をまとめあげた模様。


〔第十二弾〕

~エクシーズ始動~
九弾以降の種族にエクシーズモンスターが追加。
インヴェルズが連合軍によって撃退されたが、ヴァイロンの思想についていけなくなった4種族が結束、対ヴァイロン軍を組む。


〔第十三弾〕

~星の騎士団セイクリッド~
マイナス感情が具現化して誕生した『ヴェルズ』によって新たな戦乱が勃発。
地上の民がヴェルズに感染される中、星の騎士団『セイクリッド』が事態を治めるため降臨する。


〔第十四弾〕

~破滅の邪龍 ウロボロス~
ヴェルズの猛威は留まる事を知らず、セイクリッドにもヴェルズ化する者が現れた。
劣勢のリチュアは封印された三龍を解放するが、すでにヴェルズ化していた。
そんな中、ジェムナイトの協力により新たな力に目覚めたセイクリッドがセイクリッド・トレミスM7に融合、『ヴェルズ・ウロボロス』との最終決戦に挑む。
しかし、その二体の闘いに呼応するかのように創星神Sophiaが復活。その力により世界の全てが浄化されていき……



第3弾から第5弾まではカードのみを買うと、龍亞が「シャキーン!」と言って決闘者を和ませていた。

第6弾からはカードのみを買うと、カーリーが占ってくれる



【アニメにおいて】

このシリーズで初登場したカードは長い間あまり使用されなかった。
あってもアニメオリジナルカードの絵に写っている程度だった。


WRGPにて大量に登場。
おそらくWRGPの出場者がいろんな地域から集まっていることを表すためだろう。

特にチームユニコーンのナチュル・ガオドレイクさんが大活躍。

そしてプラシドが操る大量のゴースト“ディアブロ”はA・O・Jを使用

かませの印象が強かったものの、そのプレイングは視聴者に大きなインパクトを与えた



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最終更新:2023年11月18日 17:47