ブラックホーク・ダウン

登録日:2011/11/25(金) 01:03:02
更新日:2024/03/27 Wed 13:14:17
所要時間:約 4 分で読めます





「あなたは、この戦争に言葉を失う。しかし、知るべき時が来た」



『ブラックホーク・ダウン』はアメリカの2001年の戦争映画。
監督はリドリー・スコット。

内戦下のソマリアで、1993年10月3日から4日にかけて起きた「モガディシュの戦闘」を描いている。
小説版(というより原作)も邦訳されており、こちらはインタビューに基づく細かな描写が多い。


▽目次

あらすじ

1993年。
内戦下のソマリア、首都モガディシュでアイディード将軍率いる武装勢力の幹部2名を拘束するため、第75レンジャー連隊やデルタフォース等の精鋭で編成された米軍タスクフォースはオペレーション「ゴシック・サーペント」を開始する。

当初、1時間足らずで終了するはずだったその作戦は、敵の民兵の攻撃により2機のブラックホークが墜落したのを皮切りに、泥沼の市街戦へと突入する―



主な登場人物

エヴァーズマン二等軍曹(ジョシュ・ハートネット)
第75レンジャー連隊、チョーク4班長。
てんかんで倒れた同僚に代わりいきなり班長に指名*1されたり、新人のブラックバーン&デスクワークがメインのグライムズを押し付けられたりと苦労人。


グライムズ特技下士官(ユアン・マクレガー)
基地で事務担当だったが、同僚がピンポンで腕を折ったので代わりに出撃することに。
実戦経験が乏しいらしく、出撃前に「敵は石を投げてくるから気をつけろよ」とか「撃つときはみんなと同じ方向を向いて撃つんだぞ」とか言われてからかわれていた。
得意技はタイピングと美味いコーヒーを入れること。
現実では実の娘をレイプして懲役30年を言い渡されている。そのため、映画では実名とは別の名前になっている。


マクナイト中佐(トム・サイズモア)
第75レンジャー連隊、車両部隊の指揮官。
たとえ自らが負傷しても、仲間の救出を諦めない漢。
ちなみに首の怪我は頸静脈すれすれだったらしい。


スティール大尉(ジェイソン・アイザックス)
第75レンジャー連隊、スキンヘッドの怖い指揮官。
「税金」である弾丸を使って狩りをしていたデルタを注意したり、安全装置をかけずに食堂にいたフートを注意したりと部隊の規律には苦労しているようだ。
彼の物真似は死亡フラグ。


フート一等軍曹(エリック・バナ)
デルタフォースの古参兵。 帰還後に一人で再出撃したりと一匹狼な立ち位置。
スティール大尉に「安全装置をかけろ」と言われたときに指でトリガーを引く真似をして「これが安全装置だ」と返したり、良くも悪くも自信家。だがそれに裏付けされた技術で、エヴァーズマン達をサポートしていく。
「新しい一週間が始まる。今日は月曜日だ」


サンダーソン一等軍曹(ウィリアム・フィクナー)
同じくデルタの隊員。
こちらは主にグライムズ達と行動する。 何かとグライムズを気にかけていて戦闘中に壁から離れるようにアドバイスしたり、帰還後に紅茶を持ってきてくれたりする。


ガリソン少将 (サム・シェパード)
サングラスが似合う米軍タスクフォースの指揮官。テキサス生まれ。
情報が錯綜し、混戦状態の中で次々と死んでゆく部下を「一人も残さない」漢。


ブラックバーン上等兵(オーランド・ブルーム)
エヴァーズマンの部下。ソマリアに来たばかりでやる気まんまんの新人。
作戦開始直後に誤ってヘリから落下、重傷を負い戦線離脱した。
ブラックバーン・ダウンとか言っちゃいけない。
はっきり言ってチョイ役だが演じているのはなんとオーランド・ブルーム
そう、パイレーツオブカリビアンのイケメンである。
ロード・オブ・ザ・リングのイケメンでもある。
余談だがCSI:NYのダニーもチョイ役の兵士として出演している。


ドミニク・ピラ三等軍曹 (ダニー・ホック)
基地でスティール大尉の物真似をして皆を笑わせていた。
負傷したブラックバーンを基地へ後送中、民兵の襲撃に会い米軍最初の死亡者となる。


マイク・デュラント准尉(ロン・エルダード)
第160特殊作戦航空連隊のブラックホークパイロット。
墜落後、何とか生きていたが民兵共に捕まり捕虜にされる。
「くそアイリーンだ!」
ちなみに、その後開放された。


ランディ・シュガート(ジョニー・ストロング)
ゲイリー・ゴードン(ニコライ・コスター=ワルドー)
デルタ隊員。
デュラント准尉を救出するため、危険を省みず二人だけでヘリから降下。
救出チーム到着まで、文字通り最後の一発まで戦ったが、押し寄せる民兵になぶり殺しにされた。
「救援は!?」
「俺たちだ!」



戦後の影響

この戦闘により、米軍タスクフォースと彼らを救出した国連軍は死者19名(内1名はマレーシア兵)という犠牲を出した。

この犠牲はアメリカ世論にも多大な影響を与え、ソマリア内戦から米軍が手を引く要因となった。

民兵に殺害されたデルタ隊員のシュガートとゴードン両名は、裸にされモガディシュ市内を引きずり回された後、バラバラにされる。

彼らは圧倒的不利の中で、デュラント准尉を救出するため危険を省みず戦い戦死した功績を称えられベトナム戦争以降、受賞者のいなかった名誉勲章を与えられ、米海軍の艦船にもその名が冠された。

ちなみにデュラント准尉は、数日後に解放された。


数ある戦争映画の中でも、徹底して描写にこだわりリアリティある物になっていて、いわゆる娯楽作品とは一線を画す作品。

戦争映画の名作中の名作と言っても過言ではない作品だと立て主は思う。



余談

映画の撮影は政情不安なソマリアではなく、モロッコで行っている。







項目を立てたら、こう聞かれる。

「おいフート、なぜ追記・修正する? 何のために? もしかしてWiki篭もりなのか?」ってな。

だが、俺は何も答えない。何故か? どうせ奴らにはわからないからさ。

アニヲタのために追記・修正するってことがな。


それだけ、それだけなんだ。

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最終更新:2024年03月27日 13:14

*1 他のチョーク班長が中尉なのに、一人だけ軍曹で班を指揮することになった。1班は10名構成なので、二等軍曹が指揮する数としておかしくはないが。