GN粒子(機動戦士ガンダム00)

登録日:2010/09/28 Tue 05:55:13
更新日:2024/03/31 Sun 01:43:50
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あの光…。そう、あの光は……

ガンダム?


画像出典:機動戦士ガンダム00 1st season 第1話ソレスタルビーイング 2007年10月6日~2008年3月29日放送より©サンライズ

GN粒子とは『機動戦士ガンダム00』に登場する物質。


●目次


【概要】

イオリア・シュヘンベルグが発見した変異ニュートリノ(中性微子)。
00世界の中でも重要な設定で、この物質によって『00』は成り立っている。

名前の由来は「GNドライヴで生成されるからGN粒子」……ではなくて「GN粒子を生成する機械だからGNドライヴ」であり、これは劇場版で言及されている。
「GN」とは「Gundam Nucleus(ガンダムの中核)」という意味。

基本的に太陽炉は半永久的に稼働する為、必然的にGN粒子も半永久的に生成される。
ハードSFで言うところの「モノポールエンジン」(磁気単極子機関)の一種に分類される。 


【特性】

ガンダムの驚異的な性能の秘密であり、様々な特性を持つ。

主な特性
  • 従来の電波通信、及びレーダー機器の阻害
  • 圧縮する事でビーム兵器として使用可能
  • 慣性力、重量の軽減効果
  • 物質に吸蔵させる事で強度(厳密にはフィールド効果によって衝撃の拡散や吸収を促進する)の増加が可能

つまり、GN粒子発生機関を持った機体は
  • 「レーダーに映らない」
  • 「通信を妨害する」
  • 「ビーム兵器の使用が可能」
  • 「やたら硬い(よく滑る)」
  • 「パイロットに掛かる慣性や、機体の重量を軽減」
  • 「空を飛べる」
…といった能力を獲得出来る。
何て都合の良い……もとい便利な物質なんだGN粒子。

旧来のガンダムファンには「より効果が強力で見栄えの良いミノフスキー粒子(&サイコフレーム)」と言えば理解し易いかもしれない。

とは言え、分厚いGNフィールドを周辺に高濃度展開する等の場合を除き、装甲やシールド表面ではフィールド効果を持たせて衝撃を拡散させ易くするのが主な効果。
簡単に言えば「滑面で覆って受け流し易くなり、壊れにくくなる」ものなので、損壊させずに長く運用するにはそれなりの技量を要する。
ダブルオーガンダムのGNソードⅢやGNカタールの刀身に採用されている新素材を介する事で粒子を熱変換し、切断力を向上させる事も可能。

更に濃度や純度等によっては特性が変化する。
特定の環境においては稀に強い毒性を持つ事がトレミーの医者のJB・モレノにより判明。

同様に特定の環境では細胞の活性化を促す効果もある。

基本的にGNドライヴからしか発生しないが、発生した粒子をGNコンデンサー及び粒子貯蔵タンクという装置に充填する事は可能。
これらの装備の用途は似通っているが、膨大な粒子を貯蔵出来るのが利点のタンクと異なり、コンデンサーは各部位に最適な圧縮率に調整して備える役割を持つ点で差異がある。

余談だが、ガンダムやトレミーが使う光学迷彩機能はGN粒子とは関係無い機能である。
と言うよりも寧ろGN粒子との相性は最悪で、併用すると機能障害を起こすので、第三世代の頃は機体をリポーズして粒子生成を抑える必要があった。
2ndシーズンに於いては大分技術が改善され、非戦闘時の飛行中程度であれば展開も可能になっている。

また、GN粒子に対応した機体と言えども抵抗力は完璧とはいかず、レーダー障害や通信妨害等の敵に与える悪影響を自機ですら幾らかは受けてしまう。
特に、兵装として発展した高濃度粒子を散布する粒子攪乱弾チャクラムグレネードを受ければ、GN-X等もセンサー類にまで障害が生じる。

こうした問題はガンダムアストレアの開発時点で発覚しており、MSに光(レーザー)通信を採用する事で、有効範囲が限られるものの通信能力を常に維持している。
劇中の通信手段の多くはこれによるもの。



【関連する用語】

  • GNドライヴ(太陽炉)
画像出典:機動戦士ガンダム00 1st season 第25話刹那 2007年10月6日~2008年3月29日放送より©サンライズ

ソレスタルビーイングの有するMS『ガンダム』の動力機関。

重粒子を質量崩壊させる事で莫大なエネルギーを生み出し、半永久的に稼働するステキエンジン。
勘違いされ易いが、機体を動かすのにはGN粒子と同時に生成される電子を利用している。
別名を「太陽炉」というのは、「太陽のように半永久的にエネルギーを生み出す」からである。

物語の開始当初には5基しか存在せず、製造には木星のような高重力環境と長い時間が必要。
参考までに当初5基を製造するのには、木星への出征→施設建造→宇宙の卵製造→地球への帰還と木星との往復を含めた工程だけで40年掛かっている。

劇場版時点では大幅に技術改善されて、年単位でも製造可能にはなった。
(輸送船に擬似太陽炉を搭載する事でトランザムシステムによる移動時間短縮が可能となり、製造施設を再利用した事で建設時間も短縮された)

但し、「半永久的に稼動する」為に停止させる事が出来ず、「強制的に一度停止させてしまえば、二度と再稼働させることは出来ない」という重大な欠点がある。
この特徴の所為でドライヴ本体の改良や再調整は出来ない。例えばダブルオーガンダムの時の混乱は、この特性により出力調整ができないため2つのドライブがうまく同調しなかったのが原因である(後述)。
細かい調整や改良が可能な疑似太陽炉と比べて、瞬間的出力で劣る場合があるとされる。
逆に言えば、クアンタ以外の機体の太陽炉は40年間動きっぱなしで直接破壊された3基*1以外は戦闘による損壊を受けて不調になったりした事はない。
…防護しまくっていたんだろうが、頑丈過ぎるだろ、おい。
但し停止できないとは言っても劇中描写から一応粒子生産、少なくとも放出は完全に停止させることは可能。
この状態はリポーズと呼ばれ、恐らく太陽炉自体をアイドリングの様な状態にしていると思われる。

よくタケノコ状のコーンスラスターや胸のコンデンサーをGNドライヴだと勘違いしている人が多いが、本体は内部に存在する筒状機関
ガンプラではHG・1/100では機体と一体化しているため分離ギミックはオミットされ、MG・PG・RG・BB戦士でのみ分離ギミックが搭載されている。
ギミックやデザインはサイズによって異なり、『本体に浅く差し込むだけのチェスナット型』『本体前方奥までしっかり差し込むシリンダー型』の二種類がある。
いずれもコーン型スラスターと筒状の外装の再現のみだが、MGヴァーチェではボーナスパーツとして外装を廃した状態の完全新規造形の単品用のGNドライヴが登場した。

GN粒子の色は淡い緑

  • ツインドライヴ
画像出典:機動戦士ガンダム00 2nd season 第2話ツインドライブ 2008年10月5日~2009年3月29日放送より©サンライズ

イオリアが隠し玉として用意していた機構。

太陽炉は周波数の異なる量子波を放って互いに干渉し合う性質があり、それ故に太陽炉の扱いは難しい。
この周波数に関する知識が無いまま一つの機体に複数基の太陽炉を同時に搭載しようとして、太陽炉同士が互いの稼働を妨害し合って機体が機能不全を起こす、ガンダムプルトーネのような事例も過去には在った。
だが逆に、太陽炉同士を適切に干渉させ合って互いの稼働率を向上させることも可能である。
この特性を最大限活用いて、2つのGNドライヴを同調運転させる事で無限に出力を上昇させる機構、それがこのツインドライヴである。
上手く行けばその粒子生成量は2倍はおろか、2乗に達する。

この際、粒子融合によるGN粒子の純化という特異現象が起き、脳量子波の伝播能力の増幅等GN粒子の性質自体も大きく変化する。この粒子の純度は同調率が上がる事で更に向上する。
搭載した機動兵器の戦闘能力やイオリア計画本来の目的の促進等、多面的に大きな可能性を秘めた機能である。

但し、コトはそう簡単ではない。オリジナルのGNドライヴにはそれぞれ個体差がある為、そのままの状態では同調させる事は出来ない。
作中で如何にか同調出来たのは「オーガンダムガンダムエクシア」の組み合わせだけであり、それもトランザムを使って強引に同調させたに過ぎない。
後に本来は粒子供給用のマシンだったオーライザーを改造し、外部から出力を調整する事で遂に完全稼働を果たす。要は修正パッチ。

劇場版ではイノベイターに覚醒した刹那専用機に搭載すべく、同調を前提とした「ツインドライヴ専用のGNドライヴ」を突貫工事で製造しており、
それを搭載したダブルオークアンタの形式番号は、ソレスタルビーイング所属のガンダムに共通する『GN』に「TWIN」を意味する『T』を付けた『GNT-0000』となっている。

  • トポロジカル・ディフェクト(位相欠陥)
GNドライヴに必要不可欠な高エネルギー現象体。炉心部の「TDブランケット」内に封印されている。

GN粒子を発生させるには、宇宙空間で採取したトポロジカル・ディフェクトを加速させ、超高重力環境である木星中心部に投下する事で相転移直前にまで活性化させる必要がある。
太陽炉の製造に高重力を要するのは、この工程を踏まえる為である。
TDブランケットは活性化状態を保ち制御する為の格納装置であり、つまりこれの損傷は太陽炉の機能停止を意味する。

また、トポロジカル・ディフェクトは周囲の空間に微弱ながら諸影響を及ぼし、ケルディムガンダムの太陽炉が腰背部に外付けされたのは精密射撃を補佐するセンサー類の狂いを緩和する為である。

アニメ劇中では「トロポジカル・ディフェクト」と言い間違えられているが、故意によるものかは不明。

位相欠陥とは素粒子のクォークとレプトンが分化する前の宇宙の破片であり、接触した陽子内の素粒子を分化前に戻すことで陽電子と中性パイ中間子、又は反ニュートリノと陽K中間子へ崩壊させる作用があるのではないかと考えられている。

  • GNドライヴ[T](擬似太陽炉)
Tは「タウ」と読む。
オリジナルGNドライヴを基に作られた擬似的なGNドライヴで、地球圏でも量産できる。
GN‐Xなど、ソレスタルビーイング以外で作られた太陽炉搭載型は基本的にこちらを装備している。

エネルギーを生み出す訳ではなく外部電力をGN粒子に変換する機関なので活動時間に制限があり、それに加えて生成される粒子は圧縮すると強い毒性を持つ。
人体に触れると細胞分裂が阻害され、付けられた傷は一生治らない上に再生医療も施せなくなる。

後の技術向上で毒性については解消され、活動時間以外の性能もオリジナルと同等になった。
粒子の色は、初期型が*2。毒性解消の改良型はオレンジ。劇場版後では純正太陽炉の総数が不足しているCBによってに調整されたものも運用されている。
因みに、オリジナルにも特定条件下では毒性は存在する事が判明していたが、
本編前の事件で発見され、イアン・ヴァスティの手により武装の改良等で対策を講じた。

もっとも、擬似太陽炉に関しては、媒体によっては「条件次第で毒性が復活する」と言う説も混在しており、作中では実際どうなのかよく分からない。
ただし、高濃度圧縮されたもの、つまりGNビームライフル等に使用する粒子ビーム以外は毒性を持たないので、
散布される粒子を身体に浴びた程度では問題にならない点は、何れの媒体でも一致している。
なので用もないのにコクピットでボケーっとしている程度では粒子による健康被害は起きない。

例外として、アルケーガンダムのGN粒子には毒性がある事が明らかになっており、粒子の色もGN-Xと同じく赤色となっている。
初期型を運用しているのだろうが、恐らくはパイロットの意向なのだろう。
同じくガンダムスローネドライも初期型の疑似太陽炉と思われる。

なお、劇場版で登場したダブルオークアンタは事前情報では名称表記が『QAN[T]』となっており、この『GNドライヴ[T]』を連想させること、
第二期終了時点でダブルオーガンダムに使用されていたオーガンダムのGNドライヴが破壊されていたことから、
擬似太陽炉搭載の機体なのではないかと公開前はファンの間で噂されていた(前述の通り、実際には突貫で製造された純正太陽炉を搭載しており、[T]の由来も異なっている)。

  • GNフィールド
GN粒子によるバリアフィールド。
圧縮した粒子を周囲に展開、滞留させる事で、ビーム・実体弾を防ぐ事が出来る。
この技術はGNシールド等の実体武器にも応用されている。
当初はソレスタルビーイング側だけの技術だったが、後にイノベイド連邦でも使われるようになった。
…早い話が「実体弾も防げるIフィールド」である。粒子を使ってバリアを形成するのも同じ。

大気圏を単独突破する必要のある前線部隊には耐熱やら強行突破やらなんやらで必須の機能なので、第三世代以降のガンダムには全て搭載されている*3

  • 量子化
ダブルオーライザーが引き起こした現象。

変異ニュートリノであるGN粒子が特定条件下で引き起こす恐らくは量子論に基く現象だが、作中で詳細な原理の説明は無い。
この現象の際に元の物体が存在した場所にGN粒子の緑の煌きが残留するので「粒子化」と聞き間違えられる事も多い。
その為「粒子状になった後、再構築とかおかしい」といった勘違いも見受けられる。

この量子化により、あらゆる攻撃を擦り抜ける、というより実質的には回避出来たという事実へ書き換える事が出来る。やっぱおかしいし、卑怯じゃん!
但し、回避行動に利用する場合にも、「被弾する前に(成否は問わないが)回避行動に移ろうと試みた」事実が一応必要。
例えば、不意打ちを受けて回避行動にすら移れなかった場合や、事実を書き換え終えた直後にワープ先を予測されて攻撃を置かれれば、回避のしようが無い。一応。

また、あくまで量子ワープなので転移先の情報が必要になる。
本作においてこの機能を使いこなせる人間は、後述の脳量子波によって広域の情報収集や観測が出来るため、外宇宙へもワープは可能である。
しかし逆に言えば、脳量子波さえも完璧に遮断して中の様子が窺えない密閉空間等には、量子ワープで無理矢理跳んで侵入することは出来ない。
そういった場所に出入りする場合には、火器等を用いるなりして通路をこじ開けて転移先の情報を得なければならない。

余談だが、現実の量子ワープ(量子もつれ)は情報・データを転送する理論であり、このアニメのような物質の転移(ワームホール)への応用は不可能、というのが定説だった。
しかし、2022年12月にMIT、カリフォルニア工科大、ハーバード大学等の科学者チームによって、この量子もつれとワームホールは本質的には同じ現象だと言う研究成果が発表された。
画面の前のwiki篭り達が量子化する時代もそう遠くないのかも知れない。



イオリアがオリジナルの太陽炉に密かに組み込んでいたシステム。
システムトラップとして仕込んでいるので、ヴェーダの指示によって第一世代の時点で、
活かし切れるかは別として、一応はこの機能に対応出来る設計となっている。

起動すると全粒子を解放し、出力が通常の3倍にも達して機体のスペックが大幅に向上する。
機動力も跳ね上がるが、移動速度が3倍化する訳ではない。というかしたらパイロットがGで死ぬ。

使用時はGN粒子発生量と圧縮率が増大し、装甲を覆うものや内部のコードを伝達するGN粒子が高濃度圧縮粒子に置き換わる事で、機体の赤色化が起きる。
機体の防御力や武装の攻撃力は無論機体の反応速度等も増し、操縦追従性を増幅させる事も出来る、というチート機能。
しかし、逆に言えば機体が否応無く高速化する上にパイロットの操縦に対して過敏にもなるので、相応の技量が無いとまともに扱うのは難しい。
閉鎖空間で迂闊に使えば衝突事故で自滅してしまう*4
初めて発動した時には刹那・F・セイエイは彼のマイスターとして鍛え上げた技量をもってしても性能が急上昇したエクシアを扱いきれず、
結果的にサーシェスを倒し損ねてしまっている。それでも全く歯が立たなかったサーシェスを一方的に叩きのめしており、如何にトランザムシステムの性能が凄まじいかがうかがえる。

また、発現した直後の第三世代では、
「機体内部のほぼ全ての粒子を吐き出し切るまでトランザムは中断不能。『トランザム発動=終了後は絶望的なGN粒子不足による性能低下』」
という、終了までに敵を仕留められなければ即ち敗北、という博打技でもあった。
そのため、他のマイスターはトランザムをどうしようもなくなった時の切り札として使用していた*5

後に技術解明され、擬似太陽炉やGNコンデンサーでも使用可能になった他、
チームプトレマイオス所属の機体やトレミーの技術が由来のものは、途中で中断可能にすることで使用後の極端な性能低下という欠点を克服している。
ビリー・カタギリ独自開発した擬似太陽炉でのトランザムについては、
あくまで『疑似太陽炉を意図的にオーバーロードさせてトランザムの様な性能上昇を行う』というもので、擬似トランザムとでも言うべき代物。
暴走状態なので当然中断なぞ不可能という欠陥はそのままで、CBのガンダムやガ系のそれとは系統的に根本から異なる。
とはいえ、恐るべきは疑似太陽炉の技術等が全くない状態でこの理論を遺していたレイフ・エイフマン教授である。
うっかりGN-X配備までこの人が生きてたらトランザムするGN-Xなんてものが現れたんじゃ…
何れにせよ、トランザム終了後はトランザムを行った擬似太陽炉は過剰な負荷に耐え切れずに焼き切れてしまうので、
GNコンデンサーの貯蔵粒子が残っている内に帰還し、後で交換する必要がある。
量産のきく疑似炉ならではのシステムといえるだろう。
そのためか劇中の敵MSでトランザムを使用したのはGNZシリーズ、マスラオ、スサノオ、リボーンズガンダムといった専用機*6で、GN-XⅢやアヘッドといった量産機には装備されなかった*7

劇場版時点で擬似太陽炉やGNコンデンサーでのトランザムが持っていたこの様な問題がどの程度改善されたかは不明。
ソレスタルビーイング号にあった出来合いの擬似太陽炉を拝借して造り出されたラファエルガンダムが、
トランザムによる長距離航行の直後にトランザムで戦闘を即座に行えた事から、使用後の破損に関しては解消出来た可能性も大きい。

  • TRANSーAM BURST(トランザムバースト)
トランザムと共にGNドライヴに隠されていた機能。劇中ではトランザムライザーが使用した。

イノベイターの網膜認証によって発動。
ある領域に達した純粋種のイノベイターの脳量子波でGNドライブに干渉し、ツインドライヴの同調率や稼働率を引き上げてGN粒子の粒子融合を加速。
純度と生成量を極限まで高めつつ、膨大な量のGN粒子を一斉解放する。

効果範囲内の人々の脳量子波交信領域を拡大し、細胞異常を治癒する等の不可思議な現象を起こした。
また、使用者の脳量子波の影響か、敵対するイノベイドに対しては任意で脳量子波の妨害を行い、脳量子波による機体制御に甚大な影響を齎していた。

  • QUANTUM BURST(クアンタムバースト)
最初からツインドライヴ用に同調させ易く製造したGNドライヴ2基によって発動出来る機能。
簡単に言えばトランザムバーストの強化版で、劇中ではダブルオークアンタが使用した。

同調率を上げ易くした新型ツインドライヴを直結させて発動する。
装甲をパージしてGNコンデンサーを露出する形態、更にはGNソードビットで周囲を囲んでフィールド形成することで膨大なGN粒子の放流を生み出し、
トランザムバーストとは桁違いの脳量子波伝達領域を形成する。
フルパワー時にはGN粒子と同じ色となる。

  • 脳量子波
イノベイターやイノベイド、超兵が扱う事の出来る特殊な脳波。GN粒子はこの脳波の伝播を助ける作用がある。
実際は人間(少なくとも地球外には扱える生物も他に居る)であれば微弱ながら誰もが持つものである。
しかし、通常では脳量子波は前述したような特殊な人にしか、扱う事は無論、強く知覚する事も出来ない。
高濃度GN粒子発生下ではその空間内に存在する全ての人間が脳量子波通信を行う事が出来る。

感知出来るか、送受信のうちどちらか可能か、等の条件によってランク付けがされている。
イノベイドはBレベル、超兵はDレベル。覚醒したイノベイターともなるとAレベルかそれ以上となる。

覚醒したイノベイターのように高レベルで扱えるようになると、GN粒子を媒介として自身の意識や記憶と蓄積・伝播させて外部記憶装置として扱うこともでき、
例え脳が損傷しようとバックアップとして活用することさえ可能。
オカルト的な表現をすれば、生霊状態と言ったところか。

余談だが、これらの能力は量子脳理論が基となっている。




以下、劇場版のネタバレ注意!










テレビシリーズでのGN粒子は太陽炉の副産物という扱いだったが、劇場版のエピローグで全くの逆であった事が判明。

イオリアの友人E・A・レイによると、イオリアは「人の意識を伝達する原初粒子(=GN粒子)」を発見し、それを生成する為の機関として太陽炉を設計したのだ。

つまりGN粒子は元来自然環境下でも発生し得る物質。
イオリアでなくとも、いずれは人類が発見して実用化していた粒子であり、これに影響を受けてイノベイターが誕生するのも時間の問題だった。
現にレイフ・エイフマン教授は、半年程度で独力でGN粒子の全容をほぼ解明してしまい、それを危険視したリボンズ・アルマークの息のかかったチームトリニティに抹殺されてしまった。
あくまでイオリア計画はその日を早めるだけだったのである。

E・A・レイの口振りからすると、イオリアはこの粒子の発見から全てを始めた模様。
やはりGN粒子が無ければ『00』は始まらないのだ。

ついでに言えば、GN粒子が無ければ人類はELSとの対話すらままならなかった。

一方ELSは全長3000kmクラスのGNフィールドを発生させたりしたが、そんな事はクアンタの量子跳躍(ワープ)の前では些細な事である。


凄いぞGN粒子!
ありがとうGN粒子!
お前がガンダムだ!



【ゲームでの扱い】

フェイズシフト装甲同様、電波妨害や常時浮遊できるなど劇中の能力を完全再現はしていない。
ただしEXバースト使用時にTRANS-AMが発動できる機体は、共通して機動力に補正のかかる仕様にされている。
更にGNステルスフィールドが使用できる機体は誘導切り効果を付与され、GNフィールドを発動できる機体は一部実装されている。量子化が可能な機体は攻撃モーションに入っていない時に攻撃を受けると自動回避するが、量子化中はEXバーストゲージの消費量が増大する。
オーガンダムのGNフェザーだけ、劇中効果と異なり機動力上昇という能力になっている。

00参戦のWARSから続編のWORLDまではGNドライヴが固有アビリティとしては存在せず、OVERWORLDでようやくアビリティとして実装された。
その効果は『毎ターンEN5%自動回復する』というもの。この段階では純正GNドライヴ搭載機のみこの恩恵に与り、疑似GNドライヴ搭載機はアビリティを保有していない。またツインドライヴ搭載機も同様だが、新造されたGNドライヴを有する機体は例外として『毎ターンEN10%自動回復する』アビリティになっている。
CROSSRAYSでは一転し、純正GNドライブ搭載機は『毎ターンEN10%回復する』になり、疑似GNドライブ搭載機は『毎ターンEN5%回復する』になった。ツインドライヴ搭載機は『毎ターンEN20%回復する』、疑似GNドライヴによるツインドライヴ搭載機は『毎ターンEN15%回復する』、ダブルオークアンタ及びガンダムダブルオースカイは『毎ターンEN25%回復する』という風に、基本的にEN回復能力を上げる方向で固まっている。

一方のGNフィールドはOVERWORLDまでは貫通射撃や特殊射撃でもある程度防いでくれる特殊防御コマンドとして機能。
CROSSRAYSでは射撃であれば問題ないが、代わりに無効化するダメージ上限が2500とかなり低めに抑えられてしまった。

TRNS-AMはWARSまではコマンドとして採用され、発動すると数ターン全ステータスが上昇するが活動限界を迎えると減少する機能だった。
しかしWORLD以降は特殊武装としてコマンド化されてしまい、CROSSRAYSではテンションが超強気以上で無いと使用すら不可能という始末。



       ∧_∧
              (o冥ω殿)<俺がガンダムだ
      /   つ
     (_*(_r )
       し:し′
       :*
        ゚。∵
       ∴+ *
     *∴+∴*
  +…∵:∵*
*∵::+ ∵ +
+∴ *∵ :
。… *

An item cannot be maintained in isolation. It is only by the action of attempting to add and modify it that the item is maintained.
(項目は、単体では維持できない。追記と修正をしようとする行動によって初めて、項目の維持は実現するだろう。)



あの光…。そう、あの光は……冥殿?

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最終更新:2024年03月31日 01:43

*1 破壊されたのはエクシア、Oガンダム、セラヴィーの3基

*2 アルヴァトーレ、アルヴァアロンは黄金大使の趣味で金色となっている

*3 ただ、多用したのはシールドを持たないガンダムヴァーチェのみ

*4 ケルディムvsアルケーでは閉所での戦闘故、ケルディムはトランザムを使用できなかった

*5 刹那は戦闘宙域に合流すべくトランザムを使用したが、その後どうするつもりだったのかは不明。味方との連携なら性能低下のエクシアでも戦えると思ったのだろうか…

*6 ガガのみトランザムによる特攻が目的のため例外で装備されている

*7 アルケーガンダムは理論上はトランザムが可能と思われるが不明、ヤークトアルケーガンダムはトランザムを使用している