原作レイプ

登録日 : 2010/03/12(金) 00:27:18
更新日 : 2017/10/08 Sun 11:25:48
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原作レイプとは、原作(または原作者や原作ファン)を冒涜していると感じるメディアミックスのこと。
文字通り「原作」を「レイプ」したように思えるところからきている。
類義語に「原作クラッシュ(こちらはいい意味でも使われる事がある)」「黒歴史」がある。
ただし多少原作と経緯が異なっている程度の作品、原作と異なっていても原作の雰囲気を壊していない作品、あるいは原作を改変しているもののは該当しない。


酷いものの具体例としては、
  • 作画崩壊
  • 棒読み演技(ただしそれが逆に嵌まる例もある)
  • 必要性を感じられないオリジナルキャラやオリジナルストーリー(無駄なシリアス、恋愛要素など)
  • エロ・グロシーンを必要以上に挿入(文字通りのレイプシーン含む)
  • 内容の大幅なカットや改変
  • 原作からの性転換(男から女への変更が多い)
  • キャラクターの性格改悪(ヒロインのヤンデレ化など)
…etc。

【原因】
原因には様々なものがある。
  • 原作の尺と放送枠あるいは掲載枠の尺が明らかに合わない事による設定の削減や挿入
  • 販促や宣伝面に気を取られすぎて中身が釣り合わなくなってしまう
  • 予算が少ない、スケジュールに異常が起こる
  • 芸能事務所の事情を優先したミスキャスト(例として元のキャラクターよりも身長が低いなど)
  • 制作側の独自解釈や妙な冒険心
  • 制作側の「この作品は誰でも知っているから大丈夫だろう」という慢心
  • 制作側の手抜き・力不足
  • 原作に対する理解・尊重の欠如(中には制作側が原作をほとんど知らない場合もある)
  • ↑とは逆に、制作側の原作に対する思い入れが強すぎるあまり好き勝手やってしまいオナニー化(制作側の妄想考察など)
  • 時代の変化や世間の情勢によるやむをえない事情(地震などの大きな災害や事故を想像させるような描写は特に)
  • 原作でのツッコミ所や後付けによる矛盾点の修正の失敗
  • 原作ファンと製作者側との価値観の相違
  • 度を越した悪ノリ(ネットミームを公式が取り入れた結果滑る等)
…etc。


◆アニメの場合
最近は原作が人気ならそれだけでアニメを作りたがることが多い。
しかし深夜アニメなどになると、予算やスケジュールは潤沢ではない(基本的に1クール12-3話)。
それに伴い原作レイプ率も必然的に高くなってしまうのが現状。
もっとも、「アニメ作りのプロではない原作者ががっつり監修し過ぎた結果、原作通りではあるもののアニメとしての完成度は低くなってしまう」という、
「原作者自らによる原作レイプ」とも言える皮肉な例もごく稀にだが発生するので、極稀な話を言わない方がいい。
数が多い故に、ネット上では特に荒れやすい分野でもある。

◆ドラマの場合
ドラマ(特にゴールデン枠)は縛りが多く、視聴率重視のため主婦や子供や高齢者などの幅広い視聴者層に合わせて色々変えられてしまう。
原作では男性キャラだったのにドラマでは女性キャラに置き換えられるなど大胆な変更もドラマ化ならではと言ってもいいだろう。
また、芸能事務所との関係でミスキャストも起こりやすい。
なお原作が漫画などの絵つきであった場合には…。

◆映画の場合
映画は製作に金がかかって当然なメディアなので、予算不足がより響きがち。
そして、なんとしても予算を回収するために客寄せパンダ的なキャスティングをしたり流行りの要素を無理矢理取り入れて悪循環に…というのが典型的なパターン。
ただしハリウッドによる場合はその限りでない。
監督に癖があると、場合によっては盛大なクラッシュが起こりうる。

◆書籍の場合
いわゆる「コミカライズ」「ノベライズ」化。
実力不足な無名の漫画家や作家が手掛けることがあり、その場合どうしても質の低下に繋がる。
ただ有名な漫画家や作家が手掛けると、それはそれで不思議な改変をされたり、その漫画家や作家の色に染まってしまったりする。

◆ゲームの場合
原作がヒットしているうちに発売しようとする為に製作期間を長く取れなかったり原作側の制作事情等で展開が予測できない事も多く、
色々と詰めの甘い部分(打ち切りエンド、キャラクターの描写に矛盾がある)が目立つ状態で発売されてしまう。
酷い時には別ゲームを原作キャラクターにすげ替えただけの代物も存在する(原作とは無縁のジャンルのものが多い)。
また、原作がゲームである場合も、メーカーやプロデューサーの変更による技術低下や設定改変によって原作ファンの怒りを買うような作品が生まれる事も
(ただしこれらは対象ハードの仕様や原作者達の価値観の変化等でも起こるので一概にどれが悪いとは断定できない)。
コラボレーション作品においても、開発側が双方の設定を把握し切れず、結果ファンの怒りを買ってしまうことがある。
ただし、キャラゲーはあくまでファンアイテムと割り切っているユーザーも多く、ゲーム性に多少粗があっても設定等が原作通りであればあまり騒がれることはない(前作の出来等でゲーム性も期待されていた場合は別)。

【実情】
現在はどのメディアもネタ不足であり、映像になると特にそれが顕著である。
また映像は相当の金がかかるため、どうしても資金面を気にしがちで「当たる」ことの担保された企画以外はなかなか通らない。
よってオリジナルより安心な原作ものに頼ることが増え、結果的に原作レイプも増えている。

最大の問題は、失敗してもやり直すことは基本的に出来ないということである。
つまり一度失敗するとその失敗をずっと引きずることになる。
その上、原作がどんなに名作でも、失敗したメディア化作品が初見の人には原作まで駄作扱いされてしまう。
例え原作に忠実な新作が作られ、原作レイプ扱いされたアニメをいくら原作サイドが封印扱いしても、「○○のアニメ化作品」として永遠に残るのである。

もう既に名作としての評価が周知されきった作品であれば、原作レイプ後の不評が原作に大きく影響してくる可能性はそうそうないので
まだ無視するか怒り半分ながらもネタにすることができないでもないが、より悲惨なのは「隠れた名作がようやく日の目を見たと思ったら原作レイプ」のパターンである。
これからコンテンツが盛り上がると歓喜したファンの心を、当の作品が折っていく光景は筆舌に尽くしがたい。

【反応】
原作レイプ作品に対する原作者側の反応もまた様々だが、大抵はスルーというか無視が多い。
原作者側が激怒し、人気作となった後の自作全てのメディア化を一切許さなくなったケースもある。

原作ファンは皆一様に不満と怒りを爆発させる、あるいは悲しみに暮れる。
酷い場合は激しい炎上騒動に発展し、関係者への罵倒が相次ぐ。更には「○○はアニメ化(映画化)なんてしてないよ」等と言われてしまうことも。
しかし些細な違いさえも認めない人達(俗に言う原作厨)になると、メディア化作品がそれほど悪くなくても原作レイプだと主張して叩いたりする。

また、原作のストーリーを無視したとはいえ単体で見れば完成度が高く、そのため原作ファンからの評価は低くても未見の人から好評というケースも存在する。
これが更に進化すると、原作ファンの中からも「別物と割り切って見たら楽しい」といった人が出てくる。

【良い意味での『原作レイプ』】
原作レイプは悪しき表現ではあるが、極稀に「良い意味」で使われることもある。
例えば原作で足りなかった描写を補間するなどして、原作の問題点を解消した場合。

最もこれらは、製作側が手抜きをしたり原作未見だったりした末の原作レイプとは全く質の違う原作レイプである。
このように、原作を改変して、さらに良作に仕上げることを 「原作クラッシャー」 と言ったりもする。
酷い?例になると「あの人がメディアミックス描いたらなんだって原作クラッシャーになってしまう」な作家さんまでいる。
中には「あ~、あれは確かに(笑)」と思い当たる読者もいるのではなかろうか。

また、例外として原作がいまいちだったとされる作品が別媒体で改変された結果、良作に生まれ変わることもある。
その場合は「原作昇華」や「原作浄化」などと呼ばれる。



追記・修正は原作への郷愁と悲哀、原作レイプに対する怒りをこめてお願いします。
ただし、怒りのあまり冷静さを失わないように注意しましょう。


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