アンドリュー・バルトフェルド

登録日:2011/03/15(火) 00:14:18
更新日:2024/03/28 Thu 10:26:32
所要時間:約 8 分で読めます





戦争には制限時間も得点もない。スポーツの試合のようなね。

ならどうやって勝ち負けを決める? どこで終わりにすればいい?

敵である者を全て滅ぼして、かね?



機動戦士ガンダムSEED」シリーズの登場人物。
CV:置鮎龍太郎

人種:コーディネイター(世代は不明)
生年月日:C.E.41年7月20日(サイ・アーガイルと誕生日が同じ)
星座:蟹座
血液型:B型
年齢:30歳(SEED)→32歳(DESTINY)
身長:181cm
体重:74kg
所属:ザフト→三隻同盟→オーブ→ザフト

概要

アフリカ戦線のザフト軍指揮官であり、“砂漠の異名を持つ。
アークエンジェル地球で初めて対峙した敵でもある。

指揮官なだけあり洞察力に長けており、ストライクに乗っていたキラの操縦センスを高く評価し、SEEDを覚醒させた彼を”バーサーカー”と称した。
コーヒーをこよなく愛している一見陽気な人物だが、柔軟で大局をみる思考を持つ『大人』で引き際等も鮮やか。
自分から折れることが出来る指揮官の器。
しかし、ドネルケバブのソースだけはヨーグルトソースを推しており決して譲らない。チリソースなんて邪道だよ邪道!!*1
ファッションセンスも奇抜で派手な柄の私服を着ていたり、戦闘ではトラを模したデザインのパイロットスーツを愛用する。
軍服は標準的なデザインのザフト制服だが、他の指揮官とは違って黄服である。

カガリとのケバブソース論争は『第3次スーパーロボット大戦α』にフルボイスで収録されている。
この時のヨーグルトチリソース被害者はキラ。


ちなみにアイシャという恋人がいる。
二人相まって、初代ガンダムランバ・ラルとクラウレ・ハモンのポジションとなっていてランバ・ラル役の広瀬正志氏も同エピソードにて反ザフト組織のリーダーサイーブ・アシュマン役として出演している。

MSのパイロットとしても卓越した腕を持っており、特に地上戦においてその実力を発揮していた。
搭乗機はバクゥラゴゥ
パーソナルカラーは


劇中での活躍(SEED)


旗艦レセップスの指揮官としてアークエンジェルを幾度となく追い詰めた。
艦内の自室ではコーヒーブレンドに没頭しており、副官のマーチン・ダコスタには呆れられている。

戦術・戦略眼はかなりのもので、読みを外している場面はほとんどない。
その為自分達の戦場・運用には合わないザウートが送られてきたときは愚痴っている。
無理やりアークエンジェルを追ってきたは良いものの、砂漠での戦闘経験がないクルーゼ隊の二人についても最初からアテにはしていなかった。


普段は陽気だが、ブルーコスモスのテロリストと遭遇した時は容赦なく殺害したり、
ゲリラが潜伏していた街に予め勧告を出してから街のみを焼き払うなど、軍人らしく非情な一面もある。
しかし前者はもちろんとして、後者の行動も双方の軍の苛烈さを知っているムウ・ラ・フラガからは丸ごとやられなかっただけいいと評されている。
また、それ以外でも終始逆らうならば討つ(=逆らわなければ殺さない)のスタンスをとっているなど、彼なりに配慮している。

そして当時のザフトは全体的にナチュラルや地球憎しの感情が強かったのだが、彼の部隊についてはしっかり統制が取れており、
占領した町の住民達(ナチュラル)にも出来る限り配慮していたために評判はむしろ良かった。


そんな彼も素顔を見せようとしないクルーゼについては腕前を認めつつも訝しんでおり、「目を見せない奴は信用出来ない」と語っていた。
当時のクルーゼは本性を全く曝け出しておらず、ザフト側からすると凄腕の善人という印象が強かったはずなので、
後述のキラやカガリとの件と言い、人を見る目も凄まじい。


余談だが、キラに対して「戦争に明確な終わりのルールなどない」と度々言っていることから過激派だと誤解している視聴者も居る様子だが、
最後まで戦ったのはナチュラル憎しなどではなく、あくまでも指揮官としての責任からである。
実際、その時の戦闘では部下には撤退を命じており、死守命令やましてや特攻をさせるような過激な真似はしていない。
また、明確な終わりのルールなどないということも、往々にして本当にあることであり、馬鹿には出来ない。

バルトフェルド自身はザフトとして戦ってはいるものの、ナチュラルとコーディネイター殲滅戦に移行することについては当初から望んでいない。
その逆で、ナチュラルも含めてなるべく被害が少ない形での戦争終結を望んでいた。
これはナチュラルへの差別意識は特にないことや、ザラ派が暴走した時に躊躇なくクライン派についたこと、ナチュラルに対して占領軍として出来る限り配慮していたことからもうかがえる。
キラへの問いかけも、むしろ敵ながら気に入った彼に戦争について考えて欲しかった・対談したかったことの現れだと言える。



経歴

アークエンジェルが砂漠に降下してきた事を知り、威力偵察を行ったのがアークエンジェル組との最初の接触。
この時はMSには乗らず、ダコスタと共に地上で指揮やストライクの分析を行っていた。
この時突然顔をしかめ、ダコスタを慌てさせたが、単に新調合のコーヒーの出来に喜んでいただけであり、彼を呆れさせた。


「ではこれより、地球軍新造艦アークエンジェルに対する作戦を開始する。目的は敵艦及び搭載モビルスーツの戦力評価である」


「ん~……その時はその時だが……」

「あれは遂にクルーゼ隊が仕留められず、ハルバートンの第8艦隊がその身を犠牲にしてまで地上に降ろした艦だぞ? それを忘れるな、一応な」

エリート部隊であるクルーゼ隊の攻撃を振り切り、第8艦隊が自らを犠牲にして守ったアークエンジェルを、バルトフェルドは甘く見てはいなかった。
この戦闘で、ストライクが砂地用の運動プログラムを戦闘中に書き換えた事を見抜き、パイロット(=キラ)の正体に薄々感づく。


2度目の戦闘は前述のゲリラの町を焼いた帰り道。
今回もジープで指揮を執るだけであったが、


「カーグット!」

「はっ!」

「バクゥを私と替われ!」

「はぁっ!?」

追撃して来たストライクと勝負すべく、ゲリラの攻撃によって乗機を小破させられたパイロットと交代、バクゥに乗り込みストライクと対峙する。
この時点で、 PS装甲はバクゥのミサイル76発で無効化できる 事を見抜いており、僚機と陣形を猛攻をしかける。
しかしSEEDを発動させたキラに僚機を次々と撃破され、ダコスタと共に撤退する。
キラを「面白い」と評する彼は、僅かばかり楽し気であった……。



その後、何故か変装までして町をうろついていた所、買い出しに出かけたキラ・カガリと出会う。
ケバブにかけるソース を巡ってカガリと喧嘩している内にブルーコスモスのテロに遭遇。
なお日常ギャグパートにしか見えないこのケバブソース論争だが
「二者が自分の信念を一歩も譲らず争いあったために関係ない者が酷い目に遭う」
「キラが自分の食べるものについて自己主張しなかったことも戦いを加速させた一因となる」
「キラがソースまみれのケバブを我慢して食べながら『ミックスもおいしい』と争いを収めさせる」
と今後の展開を考えると皮肉になっている。
ともあれ二人の昼食の邪魔をした謝罪と、騒動の最中でソースを被りドロドロになってしまったカガリを風呂に入れる為に屋敷に招待する。



「どうなったらこの戦争は終わると思う? MSのパイロットとしては?」

戦争には制限時間も得点もない、スポーツの試合のようなね。ならどうやって勝ち負けを決める?」



既にキラをストライクのパイロットと看破していた彼は、自室に2人を招いてから自身の戦争観を語り、またどうすればこの戦争を終わらせられるかを問いかける。
そして宿敵に一度は銃を突きつける彼だったが、ブルーコスモスの襲撃時にキラに救われた恩義もあったことから、敢えて二人を無事に帰す。
彼との出会いはカガリとの交流で落ち着き始めたとは言え、まだ『仲間を守る・自衛する』程度しか考えることが出来なかったキラの大きな転機となり、
特に最後の発言は後々の彼の行動に大きな影響を与える事になる。



迎えたアークエンジェルの3度目の攻略の際、レセップスにはアークエンジェルに攻撃を仕掛けさせ、自身はアイシャと共に指揮官用MS『ラゴゥ』に乗り込みキラに挑む。
彼と死闘を繰り広げるも、デュエルバスター悪い意味での活躍により、レセップスは沈黙。
敗北を悟った彼はダコスタに退艦命令を出させ、隊員を撤退させる。
しかし部隊の隊長である自身。そして彼に従うアイシャは、指揮官という責任もあり、あくまでキラと決着を付けるためにストライクと戦う。


「もう止めて下さい!勝負は付きました!降伏を!」

「言ったはずだぞ! 戦争には明確な終わりのルールなどないと!」

「戦うしかなかろう! 互いに敵である限り、どちらかが滅びるまでな!」

被弾してなお全く怯むことなく猛攻撃をしかけ、ストライクをフェイズシフトダウンにまで追い込むも、キラのアーマーシュナイダーの一撃に敗北。
愛する恋人と抱きしめ合いながら二人は爆炎に包まれ、キラもまた、不本意ながらバルトフェルドを殺めた事実に慟哭するのであった。





















まさかの生存。詳しい詳細は『ASTRAY』で。
片腕片足片目とアイシャを失っており、片足は義足を装着している。

そのままエターナルの艦長に任命されるが、クライン派としての立場を明確にしてエターナルを奪取。
彼の腕を買って艦長に任命したザラ議長閣下ここでも涙目。
ちなみに彼自身はエターナル出撃回に再登場したが、部下のダコスタがそれ以前にラクスの側近として動いており、
地味で分かりにくいが再登場の伏線があった。

一度は本気で殺しにかかり、事実として恋人を殺したキラは彼と合流した際にかなり気まずそうにしており、彼からの報復も甘んじて受けるという姿勢だったが、
戦争の中で敵同士で出会った者同士の宿命と、キラを責める事はなく、その後は同じ派閥,部隊の人間として、ときに先輩軍人として接している。
ここでも憎しみの連鎖を断ち切ったと言える。

そして三隻同盟の一員、エターナルの艦長にして指導者に近い立場で、ヤキン・ドゥーエ攻防戦を戦い抜いた。







SEED DESTINY



停戦後はキラ達と共にオーブにおり、マリューと共に暮らしている。
部屋には亡き恋人アイシャの写真を飾ってある。
本作から左腕に義手を装着している。

ラクス暗殺未遂に遭遇し、ザフトの工作員と白兵戦となった際には『奥の手』こと、義手に仕込んでいた銃で応戦した。
ぶっちゃけサイコガンと言われても違和感が無い。

その後はオーブの軍服を纏い、アークエンジェルクルーとして戦力の一翼を担うことになる。
「キラほど上手くやれない」と口では言いつつも、専用のムラサメを駆り奮闘。五体満足でない体にもかかわらず、ハンディを感じさせない活躍を見せた。
手足は義手義足でカバー出来ると仮定しても、目はどうにもならないため、人の半分の視野で人並み以上の戦績を残すと言うのは、
彼の非常に卓越したパイロットセンスがあってのことだと言えるだろう。

ちなみに彼のムラサメはレドニル・キサカへと渡る。


その後ラクスがミーア・キャンベルになりすまして宇宙へ上がる際には、ミーアのマネージャーに変装し、完璧な(?)関西弁を披露しつつシャトルを強奪。
エターナルへと舞い戻った。
余談だが彼は実はミーア・キャンベルの熱狂的な大ファン。
レアなCDも多数所持し、ラクスへ振り付け指導できるほど入れ込んでいた。
エターナル内にて建造中だったストライクフリーダム∞ジャスティス等をキラ達の元へ届けようとするも、
ダコスタの失態によりザフト艦隊に尻尾を掴まれ、追撃を受ける。

これに抗戦するため、専用カラーのガイアに搭乗し多数のザフト軍MSと対峙。バクゥ、ラゴゥを操縦していた経験を生かし、
宇宙空間でありながらガイアの性能を遺憾なく発揮させ圧倒的多数を前にして善戦した。

エターナルの戦力が充実してきた頃には再び艦長の席に付き、メサイア攻防戦に当たった。

因みに、彼が搭乗したガイアは以前ステラが搭乗していたもの。
入手経緯が本編で描写されていないため疑問に思う人も多かった。
砂漠に降下する機会があればバクゥ、ラゴゥで慣らした操縦テクニックを拝めたかもしれないが、残念ながらその機会はなかった。

アークエンジェルではきつねうどんを喰っていた。
結構美味そう。

SEED FREEDOM

セリフはなし。前大戦後はザフトに複隊していた。
終盤にてファウンデーション王国とジャガンナート中佐率いるザフト過激派が起こしたクーデターの鎮圧に当たっていた。

余談

ガンダムビルドファイターズに大量に盛り込まれた小ネタの一つとして、大会の会場にアンド流ドネルケバブなる屋台が確認できる。
もちろんヨーグルトソース味である。
屋台の屋根もバルトフェルドに因んでか虎柄である。

また今はなきガンダムカフェではコラボメニューとしてケバブやきつねうどんが販売されていたり、ガンプラ焼の「ドネルケバブ味」や「きつねうどん味」も販売されていた。

ゲーセンで絶賛稼働中の「アーセナルベース」では妙に強い上に出番も多い。
更に第1回全国大会のスペシャルゲストにも置鮎氏を呼んでいるなどやたらと贔屓されている。
お陰で運営と寝た等と酷い風評被害を受けているのだが。




戦うしかなかろう!互いにwiki篭りである限り!どちらかが追記・修正し終わるまでな!!

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最終更新:2024年03月28日 10:26

*1 当初はキラ達に近付くための演技なだけで、実際はソースへのこだわりなんてないかもしれないと思われたが、ムウもヨーグルトソース派でありキラからこのこと聴いたムウは「味の分かる男」とバルトフェルドを称賛しており、これによってソースの好みはガチであったことが確認されている。