キャンチョメ(金色のガッシュ!!)

登録日:2011/05/17 Thu 00:47:30
更新日:2024/04/12 Fri 17:30:52
所要時間:約 5 分で読めます







もう僕のせいで誰かがいなくなるのは嫌なんだ!!


キャンチョメとは金色のガッシュ!!の登場魔物。
魔界の王を決める戦いに参加した魔物の子の一体である。

  • CV:菊地正美
  • 人間換算年齢:6歳
  • 本の色:黄色
  • 好きな食べ物:魚、アメ、チョコレート
  • 趣味:歌、ダンス、手でこぐスケボー、間食
  • パートナー:パルコ・フォルゴレ

アヒルのような容姿に赤ちゃんのような服を着ている。
臆病で泣き虫な性格であり、魔界では泣き虫キャンチョメと呼ばれていた。
しかしお調子者な一面があり、所々で『無敵のキャンチョメ様』を自称する事がある。
当然ただの見栄っ張りであり作中でもそのような扱いを受けていたが、物語の終盤では…(詳しくは後述)

暴力を嫌う優しい心と、時には敵わない相手にも立ち向かうほどの勇気の持ち主である。
常に持ち歩くほどお菓子が大好きであり、それにつられたせいでサーカスや南極に行く羽目になったことも…


魔界で同じ落ちこぼれだったガッシュを狙いに日本にやって来たが、返り討ちにされる。
その際にフォルゴレからの言葉もあり、強くなろうと決意する。


○パートナー:パルコ・フォルゴレ

  • CV:高橋広樹
キャンチョメのパートナーであり、女性達から熱狂的な人気を集めるイタリア出身の世界的映画スター。
見た目は長い金髪と下睫とケツ顎のイケメンで、自称「絶世の美男子」または「イタリアの英雄」。
だがその実態は作中きってのコメディリリーフの女好き。
詳しくは項目を参照。







以下、ネタバレ注意。






千年前の魔物編では清麿の指示もあってだが、「化ける」術の特性をフルに活用し、自分でも皆の役に立てた事に喜びを感じていた(現に何体かの魔物の本を燃やしている。殆ど不意打ちだが)

しかしキッドと共にベルギム・E・Oと対戦した際、最終的に勝利こそしたもののキッドが魔界に帰ってしまう。
これをきっかけに自身への強い無力感と無自覚な力への渇望が芽生え、後々まで彼の心に暗い影を落とすこととなる。



ファウード編にてガッシュと共にキースと戦うも、全ての術を見破られてしまい一時戦線を離脱する。
しかしその際にキッドが魔界に帰った時の“失う事への恐怖心”が甦り、満身創痍の身体で再び戦いに。
そんな彼の勇気が魔本に新たな呪文を出現させ、勝利へ導いた。
この辺りからギガノ級の術を打ち破り、ディオガ級の術を止める等周囲と遜色ない力を付けてきている。



クリア編では本来の術の潜在能力(後述)が目覚め、修業過程で一度ガッシュに勝利した。
その実力は清麿に躊躇いなくバオウを選ばせたうえで、そのバオウをあっさり打ち破るほど。

ゴームに圧倒的差をつけ優位に立つも、大きな力を手にした事で負の心が芽生えてしまい、一方的にゴームを痛めつけ続ける残虐な性格になってしまう。

しかし我らがフォルゴレの身体をはった説得(※本人の項目を参照)により、元の優しいキャンチョメに戻る。

その後、その術を危険と見なしたクリアの「シン・クリア・セウノウス・ザレフェドーラ」によって本を燃やされてしまうものの、
ゴームとは魔界で友達になる事を、フォルゴレとはいずれ彼の様な強さと優しさを兼ね備えたヒーローになる為に頑張ると約束して魔界へと帰った。

魔界で復活した後は家族と暮らしているようで、人間界で友達になったゴームやパピプリオと仲良くしているようである。



○使用術:ポルク系


『物に化ける』『幻影を生み出す』等といったトリッキーな術を使用する。

●ポルク

第1の術。自分の身体を特定の物に変身させる。(大きさの上限は不明)
変身した物の能力は使えず見かけ倒し。砲台に変身しても弾は出ないし、マッチョに変身しても身体能力はそのまんま。
更に人間に変身した場合は身体の一部が間違っている(鼻が長い、頭が長い等)。
石版編以降はほぼ完璧な変身をするようになった。
当初は正真正銘こけおどしにしか使われなかったが、石版編では清麿の指示などにより「相手の視覚を欺く」ことに利用される。
コポルクと共に不意打ちで使われたり、背景と一体化し仲間の姿を一時的に隠したりした。
更にサイズが変わる特性を活かし、長いロープに変身して離れた場所に捕まり、元に戻る事でそこまで一気に移動するなどの回避策もみせている。

続編では自分と身にまとっているものを周囲の風景に完全に溶け込ませて敵の目を騙すことも可能となっており、劇中では自身を追ってきた侵略者、レビー&ゴーザ&鼻毛ブーから接近する路面電車を隠してぶつけるといった使い方をしている。


●コポルク

第2の術で自分の身体を小さくする術。恐らく全術でも例のない、フォルゴレ曰く「弱くなる術」。
だが小さくなる事で敵に気づかれずパートナーの本を燃やしたり、攻撃を回避するなどの隠密行動が可能となる。
石版編以降は所々で有効に働いていた。

●ディカポルク

第3の術。自分の身体を巨大化させる術…ではなく、巨大化した自分の幻を出現させる術。
主に相手の術の無駄撃ちを誘うために使われるが、あくまで幻なので正体がバレてしまうと無意味になる。
心の力の回復手段がそれなりに限られてることもあるので、相手の巨大な術を無駄撃ちさせるというのは結構有用だったりする。
そうでなくとも突然目の前に巨大な敵が現れるという視覚的インパクトは大きく、格上の相手でも油断を誘って味方の連携に繋げられるというメリットはある。
なおゲームでは何故かこの術で普通にダメージを与えている。幻ってなんだっけ

●ディマ・ブルク

第4の術で、自分の実体のある分身を8体出現させる。
高い単体能力に加え、連携攻撃によって相手を翻弄する。全員集まればギガノ級を跳ね返し、ディオガ級にも数秒とはいえ耐えられるほどの強さ。
ただし分身の強さはキャンチョメ本人の「意思の強さ」に依存するため、キャンチョメが弱気になると途端に分身もしおらしくなる。
またキャンチョメが意識を失った場合は強さの根源である意思がなくなるため消えてしまう。
ちなみにキャンチョメの術で唯一「ポルク」と付かず、またその関係か幻だったり変身などの系統とも異なる「実体」を増やす術である。
奇しくも自分の無力さで失ったキッドにも同系統のブルク系があった(ゼブルク・コブルク)。

●フォウ・スプポルク

第5の術。手から出した音と光を魔物かパートナーに浴びせ、「術を止める」「心の力を止める」信号を脳に伝えて術を強制終了させる。
このため初見の相手は「自分の術が消された」と思い込む。
クリア以外で消滅系呪文のスプ系統が使えるのはキャンチョメのこれのみ。

●ミリアラル・ポルク

第6の術。特殊な催眠暗示のガスを発生させる。このガスは触れるだけで強制的に暗示にかかる。
一度見たことのある術を唱えると、ガスによって相手に「術が発生した」という強力な暗示がかかり、肉体的にダメージを与える事ができる。
ただし対象となる術を標的が正確に知っていなければならない(暗示をかけられない)ため、基本的にはその術を使える魔物相手にしか効果がない。
(例えばブラゴの術を唱えてティオを攻撃しようとしても、ティオはその術の効果を正確に知っていないため効果がない)

●シン・ポルク

第7の術にして 今作の最強術の一つ。
キャンチョメの“シン”の術であり、最初に登場したシンの一つ。
効果は大別すると「自分の身体を思った通りの姿に変える」「周囲の空間に思った通りの幻を作る」「身体や幻に思った通りの暗示効果を付ける」の3つ。
これにより例えば「術を消す」という暗示効果を体や幻に加えれば、相手は術を自ら強制終了させてしまう。
さらには「痛み」を暗示で与え、幻による強烈な苦痛を味わわせることもでき、体を意のままに操ることもできる。
身体が千切れる、血を流す等の幻と合わせればさらに苦痛は増す。
早い話が発動中は全部キャンチョメの思い通り。


この暗示は視覚や聴覚だけでなく、接触した部分にも直接かかる。
よって相手は目を瞑っていても逃れることはできずダメージを受け、いずれは精神崩壊を起こす可能性もある。
現にこの術を覚醒させた張本人であるデュフォー曰く「(ガッシュと清麿ですら)手加減していなければ死んでいた」と言わしめる程。
更に「魔物同士の戦いでこれ以上強力な術はない」とも付け加えているほど極悪な呪文。
ファンによる考察サイトでは前2つの術やこの術の事も相まって、強さの格付けではあのブラゴよりも強いと結論付けられている。
まさに無敵といっても過言では無いほどの強さであり、クリアが他全員を後回しにして不意打ちで真っ先に始末したのも納得。
本編で金色の魔本によるガッシュによって使用されたときには、クリア完全体にすらこの幻などは通用していることもこの術の強さに拍車をかけている。

あくまでも彼の術の特徴である幻覚・変身・神経操作を総駆使した精神攻撃である為、実際の肉体ダメージは小さい。
なので術を解くと肉体へのダメージは殆ど残らない。

なお、本来の使い方は前述のゴーム戦を終えた直後の本人曰く「楽しい幻覚や美しい風景を見せて術を受けた者を楽しませる」というものらしい。

しかし、後に作者からこの術の弱点が明かされる。
あくまで「術」であること、「キャンチョメ本人が強化されている訳ではない」ことから、「アンサー・トーカー」の力を使えば簡単に瞬殺できる。
キャンチョメ本体の居場所を突き止め、投石や弓矢などの「脳のない物体で遠距離攻撃」を仕掛け、キャンチョメ本人はそれほど強くないので倒せてしまうとの事である。
後付けと思われがちだが、本編でもデュフォーがキャンチョメとの模擬戦の際、清麿に「アンサー・トーカーは使うな」と条件をつけており、この弱点は登場から既に設けられていたと思われる。
というか、本編での彼の本の燃やされ方も「範囲外からの長距離狙撃」なので読んでいるだけでもそれなりに察せる。

ただしこれは、キャンチョメとフォルゴレの策の練り込みが浅いこと前提であり、使う人がもっと頭が良ければ、無敵の術になっていくとのこと。

+ ガッシュ2で明かされた秘密
「僕の脳はね」
「『シン・ポルク』をコントロールできる」
「特別な脳なんだよ」

ガッシュ2において、シン・ポルクはキャンチョメの持つ豊かな想像力と経験、応用性、それを実現する特別な脳が必要だった事が明かされる。
四足動物と有翼動物に対して、それぞれ異なる動きをさせ操ることができるほど特別な脳内処理能力を持つが故に成り立つ術であったのだ。
そのため術が奪われたとしても、キャンチョメクラスの想像力と脳内処理能力が無ければ中途半端な幻覚しか見せる事しかできないと思われる。
より成長したキャンチョメ個人の実力の高さがうかがえ、同時にチート術であるシン・ポルクが奪われたとしてもセーフティが働く伏線になっている。
この実力の片鱗はファウード編でも見られたりする。(キャンチョメが岩に覆われたファウードを人型と初めて見破った)

●第?の術《ガポルク》
ゲームオリジナル呪文。ポルクと違って実際に変身したものの能力を使用することができる。 
巨大うちわに変身し竜巻を起こしたり、壁に変身して相手を押し潰したりして攻撃する。


+ 金色のガッシュ!!2で登場した新術(ネタバレ注意!)

●モ・ポルク

キャンチョメの魔本が復活と同時に発現した新たな呪文。
唱えるとキャンチョメの頭部に手足が生えたような姿となり、「キャンチョメ!」の掛け声とともに相手を捕食する。
捕食された相手は体の一部がキャンチョメと化していき、見た目はキャンチョメに侵食されていくかのようになっている。
その正体は、捕食された相手をキャンチョメの支配下に置くというもの。
更に浸食されていく毎に自我を持ったまま、キャンチョメに身体を操作されやすくなっていくのである。なにそれこわい
しかし、捕食や操作自体はキャンチョメ自身が行わなければいけない上に、シン・ポルク同様操り続けるには心の力を消費し続けるのが弱点。
キャンチョメ単体だけでなく、フィジカル面で強力な仲間と協力した上で初めて真価を発揮する術と言える。

シュールに見えるがその実態は相当えげつない効果であり、喰らった相手はまともに戦うことが出来なくなる。
その性能から、キャンチョメ版首領パッチエキスとか言われたりする。



金色のガッシュ!!2での活躍

未知の襲撃者・カード(仮)によって術を奪われ、真っ先に逃げ出したことが語られている。
まあシン・ポルクとか使えない状態で奴らと戦うのは荷が重いので仕方ないともいえる…。
+ が、実は…
真っ先に逃げ出した、それは事実である。
厳密に言えば「弟のコンソメを連れて真っ先に逃げ出した」というもの。
兄・ハンソデから自分の術を抽出した瓶を受け取ったキャンチョメは、両親に促され弟を連れて人間界へ逃亡。
フォルゴレを頼って近くまで来たものの、追手が来ていることに気付いたキャンチョメは、密かにコンソメだけをフォルゴレに預け、自分は単身追手と戦うことに。
仮に敗北したとしても、敵は弟の存在を知らないまま撤退してくれるであろうと予想して…。
ちなみにキャンチョメの容姿は、顔だけがそのままで等身が大きく伸びているというシュールな姿。
あまりにもシュールなその姿は写真を見たフォルゴレが思わず爆笑してしまうものであり、読者の腹筋も破壊した。
その直後描かれた彼のかっこいい活躍も相まって「バランス的におかしいのにアクションすると不思議とかっこいい」と概ね好評。

また、かつてはシン・ポルクという強力な術に溺れライオンとなりかけたその心も大きく成長しており、自身を追ってきた敵を制圧した上で「このまま帰れば(モ・ポルクで操った敵の配下の)獣を元に戻す」と交渉したり、その獣達が本心から嫌がる行動をさせない様にするなど、強くて優しいカバさんの心を会得しつつある。その優しさは本来敵であるはずのレビーからも「いい子だね、あなた」と評価された。

また、苦しい時でもユーモラスでコミカルな踊りを踊ったりするなどして、周囲を明るくさせる姿を見せる。
魔界に帰ってからこれまでの間、誰の背中を追っていたのかよくわかる成長を見せた。




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最終更新:2024年04月12日 17:30