Cheetahmen2(チーターマン2)

登録日 :2012/04/01(日) 12:30:18
更新日 : 2016/10/13 Thu 16:09:01
所要時間 :約 4 分で読めます




『Cheetahmen2』(通称:チーターマン)とは横スクロールタイプのアクションゲームで、
擬人化されたチーター3兄弟を操作し、悪の博士ドクター・モービス達を倒すという物語。


本作に関して説明する前に、まずはその前身である初代チーターマンについて説明しておく。

はじまりは海外メーカーActive Enterprises社がNES(海外版ファミコン)向けに開発した 「Action52」 というソフト。
値段は199ドル(日本円にして約2万円)とゲームソフトとしては凄まじいまでの高額だが、
その代わり52本ものゲームが収録されており、1本あたりの値段は大体400円ほど。
その中でもチーターマンは目玉だったらしく、フィギュア化企画をほのめかす告知やコミックがソフトに付属していたりしていた。

が、実はこれ、収録されているゲームはほぼ全てクソゲー。
しかも一部のソフトを選択するとクラッシュしたり、1時間も遊んでいるとカセットが熱くなって
焦げたプラスチックの臭いがしてくるという香ばしすぎる代物。
無論チーターマンに限って良作という都合のいいことがあるはずもなく、
意味不明なストーリー、劣悪な操作性、理不尽な難易度、息をするように飛び出すバグなどを兼ね備えたクソゲーである
(もっとも、Action52のほかの作品に比べれば比較的まだマトモな方ではあるのだが)。


そして、このチーターマン2も伝説級のクソゲーと呼ばれている代物である。
1992年に発売が予定されていたが、発売前に倒産した為世に出回る事は無かった。

……はずが、1996年にある人物により会社の倉庫跡に埃を被って放置されていたチーターマンが発見され、
翌年にそれを買い取ったバイヤーの手により 非公式で 発売される。ちなみにカセットはAction52の使い回し。

そして10年後の2007年に日本の動画サイトに投稿され、その作りこみの酷さとバグの豊富さから一躍話題となり、
今では「デスクリムゾン」と「たけしの挑戦状」、「四八(仮)」に並ぶクソゲーとして知名度を誇っている。


【登場人物】
◆アポロ
1・2面の操作キャラ。弓の使い手。 長男だが一番弱く雑魚にもかなり苦戦する。
特に足元の奴には攻撃手段がないので避けるしかない

◆ヘラクレス
3・4面の操作キャラ。空手の使い手であるが故にガチムチな体格をしている。
次男だが、その体格からアポロより兄貴っぽく見える てかフツーに兄貴より強い。

◆アリエス
5・6(最終ステージ)の操作キャラ。三男で、鉢巻をしている。
棍棒を使うのだが、後述する問題で不遇キャラに……。
初代では1、2面で使えたのがせめてもの救いか。

◆ドクター・モービス
アポロ達を改造した黒幕……なのだが、なぜか2面のボス担当。

◆エイプマン
4面のボス。モービスがチーターマン抹殺のために作り出したらしい。
猿の怪物だが、前後に小刻みにステップを踏みながら右から左へ移動するだけ。 この動きがものすごく気持ち悪い。
またドット絵が漢字の「勿」に見えてしまう為「勿」と呼ばれている。
エイプマンお前は泣いていい。

◆サイゴス
最終ボス。モービスの部下で右腕にメカメカしい義手をしている。
アリエス同様の不遇キャラ。


【問題点】
というか特徴。

  • まずグラフィックがお粗末で特に雑魚敵にミミズみたいな一本毛の手抜きの雑魚が居る。
しかも画面には2体しか出てこない。

  • 2面以降から ジャンプするたびに「ビィン」という謎の効果音。 結構うるさい。

  • 前述したジャンプや敵に衝突した時の効果音でBGMが途切れる。

  • 高所から地面にジャンプすると死ぬ。そのくせジャンプせず「普通に端から降りれば大丈夫」という謎の仕様。空気に強打して死んだのか!?

  • BGMが遅れてしまう程のひどい処理オチ。

  • 唐突なステージクリア。
初見だと「え?」と思う程に突然。

  • ヘラクレスがジャンプ中に攻撃することで空中移動する。
更にそこから同様の手順をすると簡単に無限ジャンプをしてしまう。

  • 2面ボスのモービスと戦う際に、アポロが画面右端に行くと身体の半分がのめり込み、のめり込んだ部分は画面左端に出てくる。
この状態になるとモービスはアポロの背中に向かって走るが、背中につく直前に消えてしまい、
画面左にワープしてまた走りだすというエンドレス行為をする。
もはやただ走っているオッサンである。

極めつけは、エイプマンは上述通りの奇怪な行動をするが、もし左端に行ってしまったら画面外に消えてしまう。こうなるとゲームが続行できず詰む。
倒すことは可能だが、プログラムミスで 次に行けない のでどのみち詰む。
アリエスの出番はない。

一応、パッチ等で5面以降に行けてアリエスの操作はできるが、彼もまた空中ジャンプをしてしまう。
またサイゴスを倒してもゲームは進行しない。
つまり EDが存在しない。
ROM内にED用のスペースはあった為、作る気はあった模様。


上記の他にも上下ワープ等のプログラムのつくりの甘さ等が多々ある。

「これ1,2日で作ったんじゃないの?」

「発売しなくて本当に良かった」

と酷評されている。

未完成ソフトをそのまま非公認発売したもののためまだデバッグが行われていなかった可能性もあるが、
それを差し引いてもとても擁護できるものではない。


【余談】
このゲームの唯一と言っていい長所であるBGMの出来は良く、しかも良曲。
特にステージのBGMは多くアレンジされている程。

ちなみに開発したActive Enterprises社は任天堂非公認のメーカーで、これ以外にも致命的なほどのプログラムミスが多い、
商品とは呼べない代物を多く開発していた。
それなのに2万円以上というぼったくり価格で販売していたのである。

しかも数年後、何をトチ狂ったかAction52をメガドライブ専用ソフトとしてまさかのリメイク。チーターマンも当然収録された。
出来が多少良くなったゲームもあったことはあったが、チーターマンはなんと NES版に輪をかけてクソゲー化
唯一の評価点だったBGMまでもが見る影もなく劣化した。

当然だが両方とも売れ行きは芳しくなく、上述していた通りに会社は倒産した。


後にAVGNがAction52と共に本作をレビュー。
103本ものクソゲーをぶっ続けでプレイするという苦行にさすがの彼も目に見えてわかるほど憔悴し、
「キャラ商売を舐めてる」「猿のクソ同然」「こんなゲーム災害に大枚はたくくらいなら橋の上から199ドル投げ捨てた方がマシだ」
などと吐き捨てた。


wiki籠りはこの世界のアニオタについて話しました。
「心配するな、俺たちが追記、修正してやろう。」


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