皆城総士

登録日 :2010/07/31(土) 13:29:24
更新日 : 2017/02/12 Sun 20:02:54
所要時間 :約 11 分で読めます






全員だ

どんな危機においても、ジークフリードシステム内の全パイロットを僕が守る


蒼穹のファフナー』シリーズの登場人物。

CV.喜安浩平


名前の由来は「統べる、まとめる」人物であることから。


※この項目はネタバレを含みます。


  • 人物像
14歳。天才症候群は「並列処理能力」。複数の思考を同時に行うことができる。
幼い頃から、父であり、アルヴィス司令である皆城公蔵から、「島を守る」ことを第一に考えるように教育された。
昔は一騎と仲が良かったが、ある事件以後、疎遠となった。
責任感が強く頑固で理性的、そして不器用。とにかく、不器用。 (※大事なことなので二度言いました)
責任感が強く、島を守ることを第一に考えて作戦を考えているため、一見冷徹な指揮官に見える。

実際は、一騎たちのことを大切に思っている年相応の少年。
しかし、不器用なためその思いが空回りしてうまく伝えられず、一騎の大掛かりな家出を許してしまう。
この様に優秀なのだが、自身も年齢相応の苦悩や置かれている状況の厳しさ、自身の不器用さから、指揮官としては不安定なところがある。

風呂場での女子たちの話し声や、女子の浴衣姿に反応してしまうなど年相応の子供らしさが見受けられる。

総士「なんだ!」
一騎「なんだよ?」

EDテーマ直前の電波ポエムを読み上げるのも、彼の仕事である。


  • 本編での活躍
とある理由でファフナーには乗れず、ジークフリードシステム(全てのファフナーパイロットと思考をリンクさせることで、戦闘中に全機体を管理するシステム)に搭乗する。
システムの特性上、総士がファフナーを使用した全ての作戦の指揮をとる。
生存しているパイロットを生かし、島を守るという観点から、一見冷徹にもとれる命令を出す。
彼の思いは一騎にはうまく伝わらず、結果的に中盤、彼の家出を許すことになる。
一騎が島に復帰した後は、和解し、再び信頼関係を築く。
やがてフェストゥムのとの戦いを繰り返していく最中、スカラベR型種及びザルヴァートルモデルマークニヒトの襲来により、フェストゥムに囚われの身となる。




以降最終話ネタバレ









その後、フェストゥムの祝福を受け入れ、フェストゥムに「消耗戦」と「痛み」そして「存在することへの喜び」を教えた。
蒼穹作戦にて一騎の視力を犠牲に救出されたが既に『存在」と「無」の循環』を知った肉体はもはや上半身しか残っておらず、
一度フェストゥムの側に行くと言い、そしてもう一度復活して一騎と再会することを誓って消滅した。


今なら分かる。たとえ苦しみに満ちた生でも、僕は、存在を選ぶだろう…。もう一度、お前と出会うために…

お前が信じてくれる限り、いつか必ず帰る。お前がいる場所に……




  • 人物関係
真壁一騎
一騎「最初に言っとく。俺は飛んだことないからな」
総士「心配するな。僕たち二人なら飛べるさ。そう思うだろう?」
(3話のリンドブルムによる初出撃時より)

親友。
昔からの親友だが、ある時、一騎によって左目を傷つけられ、失明してしまう。
総士にとっては、その傷こそ自分が自分であることを象徴するものとして神聖視する。
それは基本冷静な彼がフェストゥムによる身体の結晶化が左目まで達した時、「やめろ…その傷に触れるな!」と思わず取り乱すほど。
一方、一騎は親友の目を傷つけてしまったことがトラウマとなり、心を閉ざしてしまう。
本編中にて和解。親友としての関係を取り戻す。

最終話にて、
総士「飛べるか?一騎」
一騎「飛べるさ。俺とおまえなら。そうだろう?」
というセリフが現れたのは興味深い。


遠見真矢
友人。
直観的洞察力に優れ、不器用な総士の感情を理解してくれる人として仄かな恋心を抱く。
しかし、恋心は悟ってもらえなかった
『EXODUS』では一騎に「いつもお前ばかりが遠見に感謝され、僕は遠見に泣かれる。不公平だ」と不満を顕にしたことも。


皆城乙姫
総士の妹。12歳。しかし、「総士」と呼び捨てにされる。
総士の真矢に対する淡い恋心を知っており、そのことで総士をからかう。
境遇が実に不遇な兄妹だが、なかなかそうは見えないのは歳不相応に達観しているせいだろうか。

『EXODUS』で再び目覚めた島のコア、「皆城織姫」からは乙姫を母親と呼ぶ彼女の意識を尊重すれば「伯父」となる。
別段総士は気にしている様子はなかったが、島を出立する日にハグをしてきた織姫から「お兄ちゃん」と呼ばれた時に「伯父」と訂正している。


真壁史彦
一騎の父親であり、竜宮島の総司令。
一騎と総士を導く。総士に「積極的な自己否定の先は、絶対的な肯定」と教える。


立上芹
妹である乙姫を心から友人と慕い、寄り添ってくれた少女。
総士もそれが嬉しかったのか、かなり好意的に接している。…しかし不器用なため、こちらを思いやる台詞が口説いているようにしか聞こえないと笑われたことも。


  • 本編での活躍
TV版以前の話であるので、一騎とは疎遠。
先輩である将陵僚らとの交流、ジークフリードシステムに乗ることになった経緯が描かれる。
『HAE』と本編のミッシングリンクの中でL計画について島の子ども達に語られるまで、計画を知っていたのは彼と皆城家の養子である蔵前だけだった。

当初は後に道生が搭乗しロストしたマークアインに搭乗する予定だったが、起動実験中に拒絶反応を起こしてしまい搭乗不可と判断された。
原因はかつて一騎によって失明した左目が見えるという事象を受け入れられなかった事であり、この傷が自分の象徴であると考え神聖視する彼がそれを否定出来なかった事だった(ファフナー搭乗には自己否定が必要)。
その後彼の天才症候群である情報の並列処理能力を鑑みてジークフリードシステムへの搭乗が決定。後方の安全圏から幼馴染達を死地へ向かわせる事に反発したが、覚悟を決め搭乗するに至った。


「僕たちは常に、だれかが勝ち取った平和を譲ってもらっているんだ」
「たとえそれが一日限りの平和だったとしても、僕はその価値に、感謝する」
は名言であると言えよう。


  • 劇中での活躍
物語冒頭で肉体は消滅してもなお、一騎と常にクロッシング状態にあったことが判明。フェストゥムと人類の理解を進めようとする。
自分を守ってくれたフェストゥム・来主操の口を借りて、第二次蒼穹作戦へと繋がる、重要な情報を一騎たちに伝える。


以下、クライマックスのネタバレ














そして第二次蒼穹作戦の後、約束通り一騎のもとへ帰ってくる。



世界に満ちる果てしない痛み。その全てに、帰る場所があるのだろうか

今は信じたい。帰り着く場所にある、最善の安らぎを…

そのために、僕らはここにいるのだと…





  • 本編での活躍
何とスタッフロールでは名前が一番上になった(しかも公式サイトでのキャラ紹介も一番上)
平時は研究者として働き、戦時は引き続きジークフリードシステムに搭乗する。
眼鏡を着用しており、ますます大人っぽくなった。
しかし不器用な面は健在。

ポエムも相変わらずだが、1話の開口一番「これを聞いている時には僕は既に死んでいるだろう」を始めとし、毎話毎話視聴者の不安を掻き立てるようなことしか言わない。通称デスポエム。

OP・ED共にマークニヒトに乗ることが示唆されており、6話にて覚醒した織姫の進言によりマークニヒトに乗ることに。
そして9話においてザインを駆る一騎とともに戦場に立ち、ラスボス時代から一切弱体化修正を受けてないニヒトの力を持ってザインに負けず劣らずのフェストゥム殺すマンっぷりを見せつけた。
ニヒト搭乗時は変性意識で獰猛な支配欲が表れ、挑発的で苛烈な言動でフェストゥムを惨殺・同化し、初見のフェストゥムの固有能力さえも我が物にして戦う。
コックピットぶっ刺されても平然としてるとかぱねーっす。

EXODUSが後半に突入すると、アルゴス小隊の攻撃で広登が「いなくなった」ことを察していた。
そして大規模遠征作戦の長期化とまともな補給が受けられない状態が続いたことから同化現象を抑制する拮抗剤のストックが底をついてしまい、
アルゴス小隊を含む人類軍・遠征部隊・竜宮島部隊及びボレアリオスミール属フェストゥムの大混戦の最中同化現象が総士を襲い、片腕と自身を犠牲にしてアザゼルC型種アビエイターとの相打ちを狙った一騎の名を叫んだ。

大規模戦闘ではクロウラーに劣勢になったりとこれまでの無双の反動が来ていたが、海神島上陸作戦ではこれまでの鬱憤を晴らすからのような大暴れを見せ、クロウラーと彗によって大気圏外から引きずり落とされたベイグラントを倒す活躍を見せ、誰かに背中を預けて戦える事の喜びを知った。
だが、先の長期遠征で同化現象に襲われた上にリミッター解除で同化現象の進行速度もパイロットへの負荷も尋常ではないものになったニヒトを長期間駆った代償は重く、
第四次蒼穹作戦の成功を見届けると、一騎達に見送られながら再び「存在と無の地平線」の向こう側へと消えていき結晶化。
その後、世界樹アショーカとして成長を始めたシュリーナガルミールの根本に座するニヒトのコックピットから1人の赤ん坊が発見され、「そうし」と名付けられた少年が海の向こうについて尋ねた後、一騎とともに海岸線を歩いていく場面でEXODUSは幕を閉じた…


【名(迷?)言集】

「見上げてごらん。あの日、晴れた日に雨が降ったね。
でも、雨にぬれる僕たちに彼女はそっと、笑顔の傘を差し出してくれたよ
空よ、泣かないで、と。」
6話、最後のシーンより。


「僕の部屋だ。入れよ」
「さ、話そうか」
「よく見ろ。ベッドがある。テーブルとソファーがある。机があって、壁には写真も飾ってある」
「見ろ。コンパクトなバスルームまでついている」
「勝手に触るな!」
「フラッシュバックを抑える薬だ。お前たちパイロットが感じた痛みが戦闘後にも僕の身体で再現される事がある。その…痛み止めだ」
「ま、まだ説明は終わっていない!」
「自動販売機だ。僕の部屋から歩いてほぼ11歩の距離にある。極めて便利だ」
一騎「お前って本当に不器用だな…」
17話。総士のお部屋紹介。
キャラクターの掘り下げ、ジークフリードシステムの代償、それをこれまで一人で背負っていたという重さをたった数分のシーンに詰め込んでいる。
もちろん自動販売機は部屋の備品ではない。


「極めて平凡だ」
「ならば仕方ない……料理というものを教えよう!」
「予定より2度も高い……修正が必要だ……!」
「皆城シチューだ」
EXODUS1話。一応客として入ったはずなのに暉カレーの平凡さに呆れ、突然作る側に回り、その後やってきた羽佐間親子に振舞った(頼んでない)
TV放映版ではカットされたシーン。
9話ではニヒトのアンカーでスカラベJ型を同化し、皆城パスタをフェストゥムたちに振る舞った。


「この敵はコクピットを狙うのか」
で?それだけか?
「同化能力なら…此方にもあるぞ!!」
EXODUS9話。ディアブロ型3体にコクピットへのダイレクトアタックを狙われるも、特に動じる様子もなく逆に返り討ちに。
映像上、パイロットとしては初めての活躍でありその圧倒的な強さとドSぶりで多くの視聴者の心を鷲掴みにした。


「島を滅ぼそうとした虚無の申し子が、無に還ることを拒むとはな」(4話)
「どうしたマークニヒト、虚無の申し子がこの程度か!」(10話)
「去れ、さもなくばこの虚無の申し子がお前達を無に還すぞ!」(15話)
EXODUSでは、マークニヒトに「虚無の申し子」なる異名を勝手に与えたびたび口に出している。


「人類が知る限り、この宇宙で存在が無に飲まれても存在した情報は失われない」
「無と存在の狭間にある地平線は、存在があったという情報の分だけ広がる」
「地平線のこちらに無は無くあちらに存在はない」
「ミールとフェストゥムは未知の物理法則によって地平線のエントロピーを得る無の申し子だ」
「僕は彼らの地平線と交わり、彼らの調和で再び存在を得た」
「わかるか?」
一騎「全然」
真矢「さっぱり」
EXODUS14話。一騎の「フェストゥムの世界がどんななのか」という問いに対する返答。
テクニカルすぎる説明だが、この後「彼らの世界に触れるには彼ら自身に触れるしかないということだ」(説明できない)とわかりやすくまとめてくれる。


「仕方ない、散髪というものを教えよう」
「5ミリの誤差か…修正が必要だ」
EXODUS18話。セルフ散髪を敢行しようとしていた一騎にシチューと同じノリで散髪を申し出る。
一騎はいつもの調子で「不器用だな」と片付けてしまったが、 散髪に定規を持ち出す のは不器用で済む話だろうか。
放送後監督が「なんで彼は教えられない事も教えようとするのか」と突っ込んでいる。


【ゲーム】
  • スーパーロボット大戦K
原作レイプと名高いファフナーシナリオの最大の被害者。
たしかに、スパロボ補正で仲間は救うことが可能である。
しかし、総士はどこぞの霧のために…。


以下、原作ネタバレ含む

原作では蒼穹作戦直後に総士はいなくなるのだから、わずかながら寿命が延びているのではないか、という見方もある。
そもそも設定上、ミストとヒロインだけではル=コボルを完全に消滅させることは難しく、将来的にイディクスが復活する恐れもあった。
しかし、結果的にオリジナル主人公のミストを命に代えて救うという展開に不快感を覚えた人間は決して少なくないだろう。

EDの鮒組のお通夜感は見るに堪えない。


「彼に対する感謝の気持ちは言葉では言い尽くせないですよ」


K同様ジークフリードシステムによるサブユニットや指揮の面で活躍。第二次終盤で離脱するも、第三部の劇場版シナリオ終了後に復帰する。
ただし復帰後はジークフリードシステムには乗らないため、サブユニットとしては永久離脱したといえる。
指揮効果は孔明先生と比べてやや微妙だが、復帰時には「連続ターゲット補正無効」という何とも極めて便利な効果が付いてくる。
ポエムやマークザイン乗り換え時のやり取りがDVEで再現されているので必聴。
一騎との対話をUX一同の前でやったことで笑われたり、ボクシングに妙に詳しかったり、一般人が指揮を執る事態に頭を抱えたりとネタに事欠かさない。
ちなみにクロッシングの結果、一騎カレーの完全再現が可能と豪語しており、ルナマリアに「なんて便利な…」と突っ込まれた。
この時、EXODUSで本当に料理し出す事を想像出来たプレイヤーがいたかは不明。
そして、中断メッセージでも相変わらず不器用だった。

総士「ありえない…。一般人が戦術指揮を執るなんて前代未聞だ」
刹那「どうなってしまうんだ、俺達の部隊は…」



【その他】
キャラソンが存在する。
タイトルは「terra」
総士の不器用さが前面に押し出された曲となっている。
オビエタココロニー



「良項目があることに感謝したいか…?」
「それが、今ここで追記・修正することの喜びだ、Wiki籠り」

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