QUIZ MAGIC ACADEMY

登録日:2009/06/15 Mon 13:38:08
更新日:2024/03/20 Wed 04:58:01
所要時間:約 8 分で読めます




概要

『クイズマジックアカデミー』とは、コナミが主にアーケードで展開しているオンラインクイズゲームである。
略称は「マジアカ」「QMA」など。(以下QMAと略す)

初代アーケード版の稼働は2003年であり、何気に現役で稼働しているコナミのアーケードゲームの中でも老舗と呼べる歴史を誇る。2024年現在でも稼働しており、20周年を迎えた。
また、過去にはニンテンドーDS版(2作品)や携帯・スマホアプリ版も存在していた。


基本ルール

画面に表示される問題文を見て、タッチパネルを使って答えを入力。
1問あたりの制限時間は基本的に20秒で、速く答えるほど正解時の得点が上昇する。
各問題には☆1~☆5の5段階で難易度が設定されており、後述の検定モード等では難易度の高い問題を正解するほど得点が高くなる。


クイズジャンル

大きく分けて7+1の8ジャンルからなる。
また、ノンジャンルを除く各ジャンル内に「サブジャンル」とよばれる更に3種類に問題を振り分けたしたものが存在し、トーナメント等で出題するクイズとして選択することが可能。
難易度の目安として、それぞれのジャンルに実際に収録されているタイピング問題を難易度順に1問ずつ紹介する。(一部改題)


  • アニメ&ゲーム
【出題内容】アニメ・漫画・ゲームなど
(サブジャンル)『アニメ・特撮』『漫画・ノベル』『ゲーム・おもちゃ』

一般的なクイズ大会やクイズ番組では踏み込んだ知識を要求されることは少ないジャンルだが、QMAでは一大ジャンルとして成立するほど広く深い問題が収録されており、大きな特徴であるといえる。
かなりコアな所まで踏み込んだ問題も少なくなく、オタク問題なら余裕!と息巻くも現実を見せつけられたアニヲタは数知れず。

☆1:任天堂のキャラで帽子にWと書かれた、マリオに対する悪役キャラは○○○?
☆2:『ONE PIECE』の作者は○○栄一郎?
☆3:『さくらん』『働きマン』などで知られる、庵野秀明を夫に持つ漫画家は安野○○○?
☆4:アニメ『おじゃる丸』に登場するおじゃる丸の許婚は○○○姫?
☆5:『ロックマンX』シリーズに登場する、シグマを作った科学者はDr.○○○?

  • スポーツ
【出題内容】野球・サッカー・格闘技など
(サブジャンル)『野球』『サッカー』『スポーツその他』

球技、格闘技から陸上、水泳、果ては競馬やモータースポーツに至るまで、スポーツと呼ばれるあらゆるものが出題対象となる。*1
国内外・新旧・メジャーマイナーを問わず出題されるため、スポーツ観戦が趣味であっても地の知識で全てをカバーするのは至難の業。
サブジャンルの偏りが極端なのも特徴で、単独ジャンルとなっている野球、サッカー以外は全て「その他」にぶち込まれる。
アニヲタには苦手にしている人も少なくない。

☆1:サッカーの試合ではイエローカードを1試合に○枚受けると退場になる?
☆2:2014年に冬季五輪が開催されたロシアの都市は○○?
☆3:メジャーリーグで、カナダに本拠地を置く唯一の球団はトロント・○○○○○○○?
☆4:馬に乗って行うスポーツ・ポロは1チーム○人?
☆5:小林可夢偉がF1参戦2戦目で6位入賞を果たしたのは○○○○GP?

  • 芸能
【出題内容】映画・音楽・TV・CMなど
(サブジャンル)『テレビ・映画』『音楽』『芸能その他』

楽しくTV番組を見ているだけで実力が付く、と言うとお手軽そうに感じるジャンル。
例によって人気俳優(海外の)・流行語(40年前の)・有名曲(クラシックの)など、一筋縄ではいかない問題が揃っている。
能や歌舞伎、日本舞踊などの伝統「芸能」もこのジャンルにぶち込まれている。こちらもスポーツと同じくアニヲタに苦手にしている人が少なくない。

☆1:1991年の大ヒット曲「愛は勝つ」を歌った歌手は○○○?
☆2:SMAPのリーダーは中居正広ですが、TOKIOのリーダーは○○○?
☆3:1960~1970年代前半にかけてイタリアで作られた西部劇○○○○・ウエスタンという?
☆4:2014年に閉鎖された、渋谷にあったライブハウスは「SHIBUYA-○○」?
☆5:『セクエンツァ』シリーズで有名な現代イタリアの作曲家はルチアーノ・○○○?

  • ライフスタイル
【出題内容】グルメ、生活、ホビー、ファッションなど
(サブジャンル)『グルメ・生活』『ホビー』『ライフスタイルその他』

QMA5までのジャンル名が『雑学』と言うだけあって、第2のノンジャンルと言っていいほど問題の振れ幅が大きい。
6問やって「ファッション→流行語→自動車→ベストセラー→お料理→童話」なんて流れもザラ。
日常生活での総合知識が如実に出るジャンルといえる。

☆1:「パソコン」は「○○○○○コンピュータ」の略?
☆2:食用では一番の高級魚とされ「フグの王様」とも呼ばれるのは「○○フグ」?
☆3:白身魚のすり身に卵と砂糖を混ぜて焼き、す巻きにした日本料理を○○巻という?
☆4:変色や劣化を防ぐため缶詰のカニを包んでいる包装紙を「酸性○○○」という?
☆5:ピュリッツァー賞の写真部門を受賞した日本人カメラマンをフルネームで1人答えなさい

  • 社会
【出題内容】地理・政治・経済など
(サブジャンル)『地理』『政治・経済』『社会その他』

基本的には学校で社会(地理・公民)のテストが得意なら大丈夫。
「○○山はどこにある?」「政治家の○○は何党?」など、文字通り「社会常識」とも言うべき問題が多く、間違えた時の精神的ダメージが大きい。
ある意味最もためになるジャンルと言えるかもしれない。☆1や☆2の問題は二度と間違えないよう復習しよう。

☆1:北海道を中心に居住する先住民族は○○○民族?
☆2:3つの旗を組み合わせたイギリス国旗の通称は○○○○ジャック?
☆3:太平洋と大西洋を結んでいるのは○○○運河?
☆4:日本の歴代首相のうち、参議院で問責決議が可決された者を1人答えなさい
☆5:国際決済銀行の基準で、国際業務を行う銀行が義務付けられる自己資本比率は○%以上?

  • 文系学問
【出題内容】歴史・美術・文学・ことわざなど
(サブジャンル)『歴史』『美術・文学』『文系学問その他』

公式の出題内容には掲載が無いが、漢字・文法・英語といった語学全般も当然含まれる。
また歴史も日本史・世界史どちらも容赦なく出題される。
乱暴なことに神話や宗教といった類もこのジャンルから出題されるため、思わぬ事故を起こすことも。

☆1:ある動物の視点から描いた夏目漱石の代表作は『吾輩は○である』?[漢字]
☆2:方角を示す英単語で、「北」のことを「○○○○○」という?
☆3:1917年に発表された萩原朔太郎の処女詩集のタイトルは『月に○○○』?
☆4:美人が眉をつり上げて怒る様子を、ある植物を用いて「○○を逆立てる」という?[漢字]
☆5:1962年に就任したタンザニアの初代大統領はジュリウス・○○○○?

  • 理系学問
【出題内容】物理・化学・生物・数学など
(サブジャンル)『物理・科学』『生物』『理系学問その他』

昔は総問題数が少なく武器にしやすいジャンルと言われていたらしいが、あくまで昔の話。
20年間近く追加され続けてきた理系クイズが待ち構えている。
現象や法則はもちろん、物理・化学史に名を遺す偉人についての問題も多数取り揃えております。
ちなみに少数だが暗算をさせる問題もあり、20秒以内という制約上かなり焦りを誘う。

☆1:水星の次に太陽に近い惑星は「○○」?[漢字]
☆2:「時差1時間」といえば緯度では何度のズレがある?
☆3:2進数の「100」を10進数に直すと?
☆4:希土類の中では最も多く存在する、原子番号58、記号Ceの元素は○○○○?
☆5:ノミの脚に存在する、高いジャンプ力をもたらすタンパク質は○○○○?

  • ノンジャンル
【出題内容】すべてのジャンル
(サブジャンル)なし

上述の全ジャンルの問題がごった煮となって出題される。
QMAは2012年に「世界一問題数の多いクイズゲーム」としてギネス記録に認定されており、その時点での問題数は何と19万7429問
近年某クイズ番組に出演した開発者の1人は「1ヶ月に1000問ほど問題を作っている」と語っており、現在は更に増大していることが予測される。
そんな中でノンジャンルを武器として選択するプレイヤーと出くわしたら、かなりの手練れとみて間違い無いだろう。


クイズ形式

QMAは多種多様なクイズ形式も売りの一つ。まずは形式ごとの操作方法を覚えることが第一歩。

【基本の形式】
  • ○×
問題文が正しいか間違っているかを答える。
画像などが2つ提示され、「○○はどっち?」のように実質二択形式になっているものもある。

  • 四択
四つの選択肢から正しい答えを選ぶ。
「~ですが、」のような引っ掛けを誘う分岐も多々ある。

  • 連想
徐々にオープンされる四つのキーワードをヒントに当てはまる答えを四択から選ぶ。
最初に出てくるヒントはわかりにくい物が多く、最初の時点で絞るには相当知識量が要求される。


【中級者向け】
  • 並べ替え
1文字ずつバラバラに並んだ文字を正しく並べ替える、いわゆるアナグラム。

  • 文字パネル
指定された文字群を組み合わせて正しい答えを作る。一度選択してしまうと訂正不可。

  • スロット
文字が書かれたリールを回転させて正しい答えを作る。


【タイピング系】
  • タイピング
タッチパネル上のキーボードで直接文字を入力して答える。
こちらも四択と同様分岐も存在する。
また、前述の例題にあるような「○○を1つ答えよ」といった答えが複数ある問題も時々見られる。
基本、当てずっぽうで当てるのがほぼ不可能な形式なので、武器にしている人も多い。

  • エフェクト
モザイク等のエフェクト処理をされた文字・画像が何かを答える。

  • キューブ
多面体に書かれている文字が何かを答える。


【上級者向け】
  • 順番当て
複数の選択肢を正しい順に選んだり、正しい単語や文章を作る。並び替えに少し似ている。

  • 線結び
右と左に同数並んだ選択肢を正しく線で結ぶ。

  • 一問多答
問題に対しての正解を選択肢から全て選ぶ。
過不足なく選ばないと正解にならず、部分点等は一切貰えない為、全形式中1、2位を争う難関形式。

  • グループ分け
複数の選択肢を正しいグループに仕分ける。


【特別な形式】
  • 早いもの勝ち
複数の正解がある選択肢から正しいものを1つ選ぶ。各選択肢には定員が存在し、他のプレイヤーが選んだ選択肢は徐々に選べなくなっていく。
※「トーナメント」の予選のみ出題。自分で選択することは出来ない。

  • 画像タッチ
回答欄に表示される画像から正解の部分をタッチする。
※「形式ランダム」のみ出題。自分で選択することは出来ない。

  • 一方通行
四択だが初期状態では選択肢が1つしか表示されないので、間違った選択肢を飛ばし、正解の選択肢で確定する。一度飛ばした選択肢は選べない。
四択との最大の違いは分岐がない事。
※「形式ランダム」のみ出題。自分で選択することはできない。


モード一覧

※各モードの内容はシリーズ18作目にあたる『クイズマジックアカデミー 黄金の道標』(2023年稼働)に準拠する。

【協力プレー】
オンラインでマッチングした4人で協力して敵キャラを討伐するモード。
お助けアイテム等を使いながら魔物討伐を目指す『協力クイズバトル』と、それぞれ攻撃役や回復役などのジョブを選択できるRPG風の『マジックコロシアム』、プレイヤーが3vs3のチームに分かれて戦う『トリニティクロス』が定期的に入れ替わる形で用意される。
多数決○×クイズ、1人1列のスロットクイズなど、このモードならではのクイズ形式も。

【トーナメント】
最大9人でマッチングを行い、純粋なクイズの得点を競うQMAの基本モード。
一定数の問題をこなすごとに得点集計が行われ、9人(予選)→6人(準決勝)→3人(決勝)と人数が絞られていく。
以前は予選、準決勝で敗退となったプレイヤーはその時点でプレー終了となっていたが、12作目にあたるQMATG(2016年稼働)からそれぞれ7位決定戦、4位決定戦という形でもう1ラウンドのプレーが保証されるようになった。
最終ラウンドではそれぞれのプレイヤーが指定する『クイズジャンル』『クイズ形式』『難易度』を持ち寄る形で競う。
自分が得意かつ対戦相手が苦手な組み合わせを見極めることが勝利への鍵。
正解率グラフがほぼMAXの人には……まあ好きなの投げておけばいいんじゃない?

また、マッチングは同じ組のプレイヤーだけで行われ、過去3試合の順位によって所属する組が変動する。現在は上から『ドラゴン』『ミノタウロス』『フェアリー』の3組。

【検定クイズ】
レトロゲーム』『プロレス』『アイドル』『お菓子』『トレイン』『世界史』『化学』など、決められたテーマに沿った問題のみが25問連続で出題され、より高い合計点数を目指すモード。
他のモードと異なり完全に1人用であるため、周囲の回答スピードが速く急かされる思いをしたり、自分だけ不正解になり申し訳ない気持ちに……なんて心配もない。
自分の得意なテーマに問題が限定されるため、協力やトーナメントは不安という人でも気軽にプレーすることが可能。
ある意味このゲームの初心者がプレーするのに最も適しているモードと言える。
ただし、特定テーマから出題されるぶんマニアックな問題も多数用意されており、中には「難しすぎるため他のモードでは出現しない」という検定専用の問題も。
ちなみにテーマごとに書き下ろされる壁紙も見どころの一つ。特にアニヲタ系の検定はパロディやネタが豊富でとても楽しい絵面になることが多い。(例:深夜アニメ検定、グルメ漫画検定)

【リコードアリーナ】
14作目にあたるQMA MAXIVCORDから新たに追加されたモード。通称リコアリ。
このモード専用のカード(ゲーム中で入手可能)を使用し、1対1の体力制カードバトルを楽しめる。
しかし、勿論これはクイズゲーム。カードをセットしたり効果を発動するフェイズの合間に「クイズフェイズ」が存在し、その出来によって大きく勝敗が左右される。
使用するデッキは30枚のカードから構成され、あらかじめe-amusementのWebページやゲーム上のマイルームで自由にカスタマイズが可能。
他のモードと比べてとっつきにくい雰囲気はあるが、ハマったプレイヤー達からは根強い人気を誇るモードである。

【4人対戦】
同じゲームセンター内でのローカル通信、またはサークル機能を使用してのオンライン通信で最大4人の対戦が可能。
仕様としては先述のトーナメントモード最終ラウンドに近く、それぞれのプレイヤーが指定したジャンル・形式・難易度のクイズが計24問(6問×4人)出題される。
ガチガチの武器を投げ合うもよし、敢えての苦手ジャンルでお互いを高めあうもよし、ゆるめの問題でボケ回答を交えてみるのもよし。

【マイルーム&Qメダル交換所】
ゲーム中でゲットできる通貨「マジカ」を消費してちびキャラを着せ替えたり、同様に「Qメダル」で壁紙やBGMを入手して使用することが出来る。
ゲーム中に表示される他プレイヤーキャラのコーデを見て参考にしたりするのもいいだろう。


キャラクター

世界観を彩る個性豊かなキャラクター達も魅力のひとつ。
詳細は各キャラの個別項目にて。

生徒

プレイヤーの分身としてゲーム開始時に選択する。
キャラごとの性能差は全くなく、好みで選んで問題ない。
ただしカスタマイズアイテムには男子用と女子用で分かれていたり、キャラごとにデザインが異なるものも存在する。

【稼働当初より登場】
レオン
セリオス
カイル
ラスク
ルキア
シャロン
クララ
アロエ

【無印後期より登場】
サンダース
マラリヤ

【2より登場】
タイガ
ユリ

【3より登場】
ユウ
ヤンヤン

【6より登場】
リエル*2

【7より登場】
ハルト
アイコ
メディア
ミュー

【7後期より登場】
リック
マヤ

【THE WORLD EVOLVEより登場】
◆ヴァニィ/ヴァネッサ

教師

予習時に各担当ジャンル毎に出題を担当。
各ジャンルの予習で難易度☆5を2形式解禁すると、対応する教師をナビゲーターとして選択可能になる。
ミランダのみ特殊で、特定の担当ジャンルは持たずイベントや復習モードで登場。条件も「ジャンルを問わず、難易度☆5を合計10形式解禁」。
一度解禁すれば次回作以降では最初から選択可能。

サツキ(ノンジャンル)
マロン(アニメ&ゲーム)
ガルーダ(スポーツ)
フランシス(芸能)
リディア(ライフスタイル)
エリーザ(社会)
アメリア(文系学問)
ロマノフ(理系学問(7まで))
ウィーズ(理系学問(8より))
ミランダ(全国大会、復習)



問題(一問多答)
より良い記事を作る為に必要なものは何?
次の四つからすべて選びなさい。

①追記・修正
②みんなの力
③正確な知識
④作品への愛

正解:全部です。追記・修正よろしくお願いします

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最終更新:2024年03月20日 04:58

*1 eスポーツはアニメ&ゲームの方に含まれる。

*2 『購買部』担当として3の公式サイトで初登場し、ゲーム内でも4で登場したが、プレイアブルキャラクターになったのは6から