ユキノオー

登録日:2010/06/01 Tue 00:21:16
更新日:2024/02/18 Sun 13:52:05
所要時間:約 6 分で読めます





ブリザードを発生させてあたり一面を真っ白にしてしまう。別名アイスモンスター。


■データ


全国図鑑No.460
分類:じゅひょうポケモン
英語名:Abomasnow
高さ:2.2m
重さ:135.5kg
タマゴグループ:怪獣/植物
性別比率:♂50♀50
タイプ:くさこおり

特性:ゆきふらし(場に出たときに、天気を第九世代のパルデア地方では「ゆき」、それ以外では「あられ」に変える)
隠れ特性:ぼうおん(音を使った攻撃が無効)

HP:90
攻撃:92
防御:75(SVでは無振り時122相当)
特攻:92
特防:85
素早さ:60
合計:494

努力値:攻撃+1、特攻+1

ユキカブリがレベル40で進化する。

  • タイプ相性


■概要


樹と雪で出来た怪獣のような姿をしたポケモン。
万年雪の積もる雪山に生息しブリザードを起こして吹雪の中に身を隠す。

ポケモンの世界では雪男の正体だとされており「アイスモンスター」という異名で呼ばれる事もある。

普段は身を隠しているが雪の花が咲く頃に姿を現し、花が散ると再び身を隠すらしい。

ちなみに、同世代から雪女がモチーフのポケモンも登場している。


■ゲームでのユキノオー


初登場のDPtでは野生ではキッサキシティ周辺の草むらや「テンガンざん」山頂付近等の雪が積もった場所に進化前のユキカブリ共々出現する。「XY」では同じく雪道の17番道路に出現する。
霰を降らすので地味にウザいが出現場所はデフォルトで天候が霰なためあまり特性の意味は無い。逆に考えるとこいつらのせいで霰が降ってるのか?

寒冷な地方のシンオウらしいポケモンであるのだが、実は第四世代のポケモンの中ではマニューラグレイシアなど他のこおりポケモンは既存ポケモンの進化形態ばかりなので、完全新規のこおりタイプは実はユキノオー系統だけだったりする。なおその既存ポケは「ダイヤモンド・パール」ではニューラ系統以外ではクリア後でないと出現しない為、クリア前ではシンオウの氷ポケは2系統という寂しい状態と化している。

「XY」ではシナリオ攻略中にも遭遇する。
フロストケイブの最奥部に住む個体はフレア団に狙われており、助けるとお礼に「ユキノオナイト」を貰える。
また、エイセツシティでは町の中に2匹のユキノオーがいる。

ジムリーダーではキッサキシティのスズナが使用する他、HGSSでは強化版ヤナギBW2ではN(冬)、
XYではウルップの手持ちとして先鋒で登場する。
四天王では強化版プリムがやはり先鋒で使用する。
いずれもユキノオーの起こす霰を有効利用してくるため注意が必要。

SVではすごいとっくんができる男性が引き連れている。
また、アカデミー校長のクラベルが使用してくる。


ポケモン不思議のダンジョン空の探検隊のスペシャルエピソード「ビッパのねがいごと」に進化前のユキカブリが登場。気の弱い性格であり、ジラーチの居場所を示す宝の地図を持っていたため、ならず者グライガータツベイの2匹組に追われていた。ジラーチに会って願い事を叶えてもらうという目的で、偶然知り合ったギルドのビッパと一緒に星の洞窟へ向かったのだが、実は盗賊団「アクトーズ」のリーダーであり、前述の二匹とは最初からグルであった。(※冷静に考えると、グライガー、タツベイとも氷弱点である。相性の差により実力で二匹を屈服させたのがチーム結成の成り行きである…と推察される) 目当てはビッパの持っていた大金であり、ジラーチの地図をダシにビッパを人目の無い洞窟奥地へとまんまとおびき寄せ、突如本性を現して3対1で襲い掛かった。このときのヨノワールに匹敵する見事な演技っぷりから、ネコカブリと呼ばれた。ビッパを倒そうとするが、彼らの正体を見抜いていたプクリンたちがギルドのメンバーを率いて参上し、同じメンバーのグライガーとタツベイと共に逆に成敗され、逃げていった。
ユキノオーは幻の大地に出現するが仲間に出来ないため、ユキノオーを仲間にするにはクレバスの洞窟に低確率で出現するユキカブリをレベル𝟺𝟶まで上げて進化させる必要がある。
レベル上げの際は特性の雪降らしが厄介。

ポケモン超不思議のダンジョンでも空の探検隊で登場した盗賊団「アクトーズ」の個体と同一個体ユキカブリ♂が登場。
つながりオーブでドゴームとビッパを仲間にすると、ビッパから派生。
「ボクの秘密基地においでよ~」と依頼してくるが、当然モンスターハウスである。秘密基地に来ると本性を露わにする。
また別個体であるユキカブリ♀も仲間に出来るが、ユキノオーは一体だけしか存在しない。

■対戦でのユキノオー


能力値は素早さが低い事以外は平均的でやや攻撃と特攻に優れる程度だが特性「ゆきふらし」によりオートかつ永続の霰を起こせるため、
霰パーティ(以後霰パ)に必須な御大将。通称「御大

しかしくさ/こおりという弱点が不遇なタイプツートップの組み合わせのおかげでほのお四倍を筆頭に最高クラスの弱点の多さを持つため、
ダイヤモンド・パールが発売された最初期の頃はネタポケに近い扱いをされていた。

しかし後の研究により弱点こそ多いが耐性にはメジャーが多く特定のポケモンに対して異常に強い事が判明し仕事が霰降らしだけでは無いことをしらしめた。
具体的にはみず・でんき半減、こおり等倍という耐性を活かしてこおりタイプをサブウェポンに置く特殊型のみずタイプやでんきタイプに強く、
また攻撃力こそ100に届かない程度だが霰により必中化した「ふぶき」や強力な役割遂行技「ウッドハンマー」等技の威力に優れており、
霰により削りダメージもあるので実質的な火力もかなり高い。
能力的に二刀流も可能で「ふぶき」と「ウッドハンマー」の組み合わせは地味に受けにくいのも大きい。
霰ダメージで「きあいのタスキ」にも強い。

やろうと思えばあのカイオーガを交代から殴り殺す事も可能。

まさにタイプの最悪と最高を併せ持つ紙一重なポケモン。こおりタイプが等倍なくさタイプがいかに強いかをルンパッパと共に教えてくれる存在である。
「弱点の少なさよりも抵抗の優秀さのが重要」という最近の対戦環境を象徴するポケモンと言える。

霰パでなくとも活躍できる能力を持ち、雨パガブリアスに対する抑止力にもなるので便利。

技は他にも
追撃用の「こおりのつぶて」
対ほのお・はがね用の「じしん」「きあいだま」
威力の高い「くさむすび」「ゆきなだれ」
最強の役割破壊「ぜったいれいど
等々。

こおりタイプなので当然ドラゴン狩りも出来る他、霰ダメージと「やどりぎのタネ」を合わせてもりもり削る耐久型や「つるぎのまい」による積み型もやろうと思えば可能。

持ち物は事故死を防げる「きあいのタスキ」か、上から殴れる相手が増える「こだわりスカーフ」辺りがメジャー。
ちなみにスカーフ持ちの最速で115族まで抜ける。

隠れ特性は「ぼうおん」。
第六世代以降、スキン「ハイパーボイス」持ちが増えてきたのでそれなりに活用機会はあるが、天候を予め霰にでもしない限りすぐにバレるのが難点。

しかし強い相手にはとことん強いが、弱点が多く種族値が控えめな事には変わりない上、鈍足で弱い相手にはとことん弱いため得手不得手が異常に激しい点に注意したい。
特に4倍ダメージを受けるほのおタイプやめざパ炎以外決定打が無くメジャーなハッサム等には完全にカモられるため他のポケモンで対策したい。

またみずやドラゴンタイプが多いGS環境ではくさ技とこおり技の通りが非常によく、トップメタであるカイオーガにも天候崩しと草結びで対応できるため、
伝説並の使用率を誇った。
そのメジャーさから全く霰と関係ない伝説が「ふぶき」を持っていることも少なくない。GSが吹雪ゲーと揶揄されたのはこいつのせい。
トリックルーム」と相性の良い素早さも魅力。
ミュウツーと共に「ふぶき」を連発する通称「ノオツー」なる戦法も流行った。
GSのみならず一般環境でも「ふぶき」は強烈なので頻繁に使われる。ただGSほどの使用率ではない。

鈍足両刀低耐久天候スターターという性質上、「のんき」や「なまいき」といったマイナーな性格が普通に選択肢に入るポケモン。
この場合、もちろん持ち物はタスキ安定。

しかし第六世代に入り、なんと天候変化特性による天候特性の永続性が消滅してしまった(普通の「あられ」などと同じく、場に出てから5ターン)。
加えてフェアリータイプの登場によりどくとはがねの両方で弱点を突かれる機会が増え、こおり等倍のメリットも薄れた。
第四世代から霰パのキーマンとして活躍して来た御大の快進撃もここまでか……と誰もがそう思ったという。

しかしゲーフリは御大を見捨てなかった。最高の救済策を授けてくれたのである。それが




それ以降もそれなりに優遇されており、メガシンカを失いつつも登場ポケモンが絞られた剣盾とSVでも二世代連続で内定を果たした。
SVでは天気あられがゆきに変更。スリップダメージ効果を失うが防御1.5倍の効果が追加された。無振り時は種族値122相当となる。

・メガユキノオー


特性:ゆきふらし

高さ:2.7m
重さ:185.0kg

  • 種族値
HP:90
攻撃:132
防御:105
特攻:132
特防:105
素早:30


体中に氷柱のヒラヒラが増え、巨体がさらに巨大になった。
背中側のパーツが増えたため、体勢は四つん這いに変化。
マンムーを上回る攻撃とグレイシアを上回る特攻を手に入れ、耐久面も大幅に強化されたが、代償として素早さを失った。
逆に言えばトリパで扱いやすくなったとも言える。
特性は相変わらず「ゆきふらし」。両刀鈍足重戦車の名がふさわしいポケモンへと進化した。

メガシンカ後の特性が「ゆきふらし」固定になったので、隠れ特性の「ぼうおん」も使いやすくなった。
「ハイパーボイス」などの音技を牽制しつつメガシンカして霰を降らせることができる。




第八世代ではメガシンカ没収という憂き目に遭い、元の半端な種族値で戦うハメに。
一方で弱体化ばかりではなく、霰時にのみ両壁を一度に貼れる「オーロラベール」を遂に会得。
元祖ゆきふらしポケモンの面目躍如である。
また高威力の特殊くさ技「リーフストーム」も会得。

しかしながら、第九世代では今度は「あられ」の天候及び技が無くなってしまった
差し替え後の「ゆき」はふぶき必中・オーロラベール展開可能の恩恵は残っているが、スリップダメージが無い
代わりにこおりタイプのぼうぎょが1.5倍になる効果が追加されており、今までとは違った立ち回りが求められるようになった。



ユキノオー「ムックじゃないわよ!」

ムックホーク「バレバレですぞww」

ユキノオー「ヤキノオーよwwwww」

ユキカブリ「クククッ!上二匹が言い忘れてたが、追記編集は雪を降らしてからよろしくな!」

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最終更新:2024年02月18日 13:52