クロックタワー2

登録日 :2010/11/05(金) 03:54:28
更新日 : 2016/12/20 Tue 13:56:43
所要時間 :約 7 分で読めます




Little John from the Castle
Play's with a little boy
Snip, snip, off gose his head
Bright red bright red…。




■クロックタワー2


『CLOCK TOWER 2(SECOND)』 は、1996年にヒューマンから発売されたPS用ソフト。
ジャンルはパニックホラー、アドベンチャーゲーム。
好評を博した前作『クロックタワー』の世界観、システムを引き継ぎつつ、CG、ポリゴンによる実写的なアプローチと声優によるボイスの演出を実現。
容量の増加に伴う壮大さを増した物語と、それを支えるシナリオの完成度の高さからか前作以上の人気を獲得。
ハードの関係から今作から『クロックタワー』に触れた人間も多いと思われ、名実共にシリーズでも最高傑作と呼ぶに相応しい作品となっている。

ディレクター、シナリオは前作に引き続き河野一二三。

【システム】

クロックタワーを参照。

【物語】

……「バロウズ邸」での惨劇から1年。
生き残ったジェニファーは前回の事件で発症したPTSDの治療もあり、南オスローの高名な心理学者サミュエル・バートンの研究室に保護されていた。

自分の身柄を引き取ってくれた同所の研究員で、姉代わりのヘレンと云う存在も出来、落ち着いた生活を取り戻しつつあったジェニファー…。

しかしその平穏を裂く様に、再び 巨大なハサミの恐怖 が彼女に襲い掛かる…!



【登場人物】

  • ジェニファー・シンプソン
15歳。
前作からの主人公。
か弱いのは相変わらずだが、前作での戦いを経て逆境での強さやノランとの出会いの際に見せるコケティッシュな態度等、精神的なタフさも垣間見える様になった。
モデルはジェニファー・コネリー

  • ヘレン・マックスウェル
30歳。
主人公その2。
バートン教授の愛弟子で、助教授号を持つ才媛。
身寄りの無いジェニファーの身柄を引き取った事からも判る様に正義感が強く、研究の為とは云え、辛い記憶を持つジェニファーに催眠療法すら使用するバートンに反発している。
モデルはXファイルのスカリー捜査官(ジリアン・アンダーソン)

  • ノラン・キャンベル
26歳。
名前は立派だがイエローペーパーとも評される「オスロウィーク」の若手記者。
ハンサムで、その為もあってかやや軽薄な印象も受けるが、彼自身は真面目で能力も高い好青年である。
ジェニファーにからかわれるも、それが縁で彼女と職務以上に距離を狭める事に…。
モデルはメル・ギブソン

  • ティム
ノランの同僚。
太っちょのカメラマン。
やや(?)間抜け。

  • スターン・ゴッツ
42歳。
クロックタワー事件の担当警部補。
警部補である彼がこの事件を任されたのは本来、担当者となるべき上役が入院中の為。
その為、警部と呼び掛けられる度に警部補だと訂正すると云うお約束の場面がある…が、ジェニファーからは最後まで勘違いされたままだった。
モデルはジーン・ハックマン

  • サミュエル・バートン
52歳。
南オスロー大学犯罪心理学教授。
実効的な犯罪捜査としてのプロファイリング導入の為、サンプルとしてクロックタワー事件を調査している。
優秀な研究者故に前述の様に強引な手段に出てしまう事も…。
モデルは羊たちの沈黙のレクター博士(アンソニー・ホプキンス)

  • ハリス・チャップマン
35歳。
優秀な研究者ながら、陰湿な性格とおどおどした態度が災いし出世を逃した。
ヘレンに先を越された事もあり、益々浮いた存在になってしまっている。
美しいジェニファーに屈折した執着を見せるが…。
モデルはジョン・マルコビッチ

  • ベス
バートン研究室の一員。
子供っぽい性格が治っておらず好奇心から「バロウズ城」までやって来る程。

  • ダニー
コンピューターに強い研究員で、ヘレンのパソコンを修復してくれる。

  • ローズ
ヘレンの友人。
大学の仮眠室を恋人との情事に使う人…。
ホラー映画でこう云う人は大概…。

  • ベイカー
ローズの恋人。
情事の為に深夜の仮眠室を訪れる。
上記の様にホラー映画でこう云う人はやっぱり…。

  • サリバン
市立図書館館長。
バートンの友人。
魔像の鑑定を依頼される。
16歳の時に書いた、近親婚に関する論文が教科書に記載されている程の人物。

  • サンドラ
図書館職員。
絵に描いた様な犠牲者。

  • リック
かつて「バロウズ邸」にて執事を努めていた人物。
現在はオスロー郊外に住む。
訪ねて来たノラン(かゴッツ)に「バロウズ城」の情報を伝えようとするが…。

  • ビクター
リックの飼っているセントバーナード犬。
主人からは大変可愛がられており、普段は大人しい犬であったことが伺える。
しかし、シザーマンの魔力によって凶暴化してしまう…。

  • エドワード
10歳。
金髪碧眼に、透き通る様な白い肌を持つ恐ろしい程の美少年。
ジェニファー同様クロックタワー事件の生還者だと云うが…?
モデルはオーメンの悪魔の子・ダミアン

  • ケイ
エドワードの保護者。
グラニット孤児院の職員。

※少しタメて…。




















  • シザーマン
…1年振りにジェニファーの前に姿を顕した不死身の怪物。
設定画では前作同様に畸形の子供だが、ゲーム中では成人位の体格で足を引き摺った姿で描かれている。
本作では超能力すら使う場面があり、追跡能力も高い。

本名はダン・バロウズ。

Get ready! I'm comin' to get ya!!




【その他・用語解説】

  • セオドール・バロウズ
初代バロウズ家当主。
百年戦争の後に地方領主となりバロウズ城を建造する。
戦後間もなく極端に死を恐れるようになり、不死を求めて邪教に手を染める。

  • クエンティン・バロウズ
セオドールから数えて13代目の当主。
シザーマンと化した我が子を抹殺し、邪教崇拝を止めようとしたらしいが…。
裏切り者と記されている…。

  • バロウズ城
セオドールが建造したバロウズ家の起源となる城。
イギリス国境を守る為の戦用の城ながら、城壁や堀の無い奇妙な作りがされている。
城が落とされなかったのは、人知を超えた守護がなされていたからだとも言われている。

バロウズ家がこの城を捨て、ノルウェーへと移り住んだのは1912年…。
それまでは近隣での子供の行方不明が絶えなかったとも言われる。

  • 偉大なる父の使途
崇拝者の願いによって扉を超えて降臨すると云う御使いとも呼ぶべき存在。
嬰児の姿で10年を過ごすとも、畸形で血を好むとも伝えられる。
人知を超えた能力を有し、崇拝者の系図の中に出現して来たと云うが…。

  • 魔像
前作からの重要アイテム。

【シナリオ】

ジェニファーとヘレン、それぞれを主人公とした2つのシナリオからなる。
基本的に双方の物語は独立しており、攻略の為の手順も一部を除いて違うので注意されたし。


  • SCENARIO:1

【大学研究棟】

主人公はジェニファーとヘレン。
シザーマンの出現により悪夢と化した大学からの脱出を目指す。

  • SCENARIO:2

【リック邸】

主人公はノランかゴッツ。
バロウズ家の執事だったリック邸からの魔像を回収、脱出を目指す。
TVを見て笑うシザーマンが見れる。

  • SCENARIO:2:2

【市立図書館】

主人公はヘレン。
選択肢によってこちらに分岐する。
魔像の回収と脱出が目的となるのも同じ。

{※上記2シナリオは、シナリオ1での魔像鑑定依頼の場所が異なっていてもプレイはできる。
ただし、その場合は……。}

  • LAST SCENARIO

【バロウズ城】

主人公はジェニファーとヘレン。
攻略の為には上記シナリオ内で入手出来る、ある重要アイテムが必要になる為に手詰まりにならない様に注意。
エンディング分岐の殆どがこのシナリオに集約し、罠も多い。


【余談】

ベストエンディング(ランキングA)をクリアし、尚且つ生存人数を最大の7人とする事で「PAMPHLET」で「???」と記されていた項目を開く事が可能。
設定資料の閲覧の他、「SCISSOR MAN」のテーマ、「Little John from the Castle」、ゴッツ役の声優さんの鼻歌(?)とスタジオでの収録の様子をそのまま音声収録したおまけ「Gotts(EXTRA)」が収録されている。
また、コスチュームチェンジの裏技も使用可能に。
他にも、一度でもクリアすればメッセージの表示方法が、10のエンディング全てをコンプリートするとキャラクターがぶよぶよする「BUYOBUYO」モードなどが選べる様になる。

前作がダリオ・アルジェント作品へのオマージュだったのに対し、本作はホラー映画全般へのオマージュ作品となっている。特にサイコサスペンスホラー映画からの影響が強く、ゴシックホラー映画的な趣の強かった前作とは一味違う雰囲気を演出している。

本作では時間経過だけで体力回復ができるようになった。
ただし、前作では5段階あった体力は3段階と狭められたため、赤状態になりやすいので注意。




大きな城のリトルジョン
元気な男の子と遊んでる
チョキチョキ頭を刻んだら
中から出てきた赤い水…。




【小説版】

ゲームのノベライズを手がけている小説家の牧野修により、本作のノベライズが発売された。
ゲーム本編に沿って、ジェニファー編とヘレン編の2冊が発売されており、小説本編の各章の要所要所に掲示される
選択肢によって話しの展開が変化するゲームブック方式でゲーム本編のマルチエンディングを再現しており、
ゲーム中で明らかにされなかった多くの設定や謎を描いた本編補完も兼ねた作品となっている。

小説版では登場人物の殺され方が違って至り、ゲーム中に登場していないオリジナルの人物に置き換えられているキャラがいたりと
相違点が多いが、展開自体は概ね原作に忠実であり、それでいてゲームではわからなかった登場人物の心情や過去
暗い人間関係などが暴かれていく展開は、まさにサイコホラー的な味わいがある。

おもしろいのは作中では「後味の悪い結末ほどよい結末」と位置づけられているところで、
結末次第では物語のナビゲート役としてプロローグやストーリー分岐毎の選択肢発生時に登場する「偉大なる父」が
「下らん結末だ」とか「これこそ最高の結末だ!」とか言ってきたりする。
ゲーム版の説明書でも「プレイヤーが気に入ったエンディングがその人にとっての真のエンディング」と制作者の口から語られているように、
どの結末が結末たりうるかは読者次第というわけである。

今では入手が難しいが、ファンであれば一読をオススメする。


追記、修正しないと
殺しちゃうよ?




シャキーン!!
シャキーン!!

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