キリコ・キュービィー

登録日:2009/10/09 (金) 17:24:04
更新日:2024/04/09 Tue 14:10:57
所要時間:約 6 分で読めます




たとえ神にだって、俺は従わない。



装甲騎兵ボトムズの主人公。


年齢は18歳
18歳

7月7日生まれ


その若者らしくない疲れきった言動と性格から、もう10歳くらいプラスしても全く違和感がないけど18歳。性格的にも落ち着き過ぎの18歳。

いわば、「キリコさんじゅうはっさい」である。

しかし18歳らしく、初めて好きになったであろう女性、フィアナには歳相応のウブな所をみせる。
初めて飲酒した時も「なんでみんなこんな物を美味そうに飲むんだ」と心底不味そうな顔をしていた(因みにキリコをオマージュしている相良宗介に全く同じシーンがあったりする)。

一人称は「俺」で、性格は戦場での経験や幼少期のトラウマで精神が磨り減っており、物静かで無愛想。
口数も少なく、人によっては陰鬱で根暗に映る。
本編でもモノローグで己の心情を述べることが目立つため、語り部役も務めている。

しかし仲間となるゴウト、バニラ、ココナの三人や、引かれ会い恋人同士になったフィアナとの交流で本来の人間らしい性格を取り戻していく。

フィアナをかなり大切に思っており、何よりもフィアナの事が大事な純愛最低野郎である。

最初はそれなりに腕の立つAT乗りくらいの扱いだったが、物語が進むにつれて
という事が次から次に明かされ、さらにOVAシリーズになると神を殺した「触れ得ざる者」と呼称される存在に……と、後になればなるほどにとんでもない存在になる。


また、キリコの立ち寄った所はほとんど崩壊し、所によっては惑星ごと爆発して消えて無くなったりするので、「疫病神」「歩く爆発オチ」の異名を欲しいままにしている。

主な乗機はスコープドッグやマーシィドッグなどのドッグ系AT。
場合によっては敵から機体を奪って乗る時もある。

ちなみにキリコの最終奥義は死んだフリ

作中では、色々な部隊を転々した後、味方の基地を襲うという謎の作戦に参加し、偶然素っ裸の女を見てしまったがために軍に捕まり拷問された後に脱出し、
無職になった後は捕まったり、脱出したり、元同僚達と基地を襲撃したり、傭兵になったり、やっぱり拷問されたり、
アブない人になったり、神の後継者に指名されたり、全銀河を敵に回したり、「俺は神に選ばれたんだー!」と調子に乗るフリをしたり、
神(ワイズマン)を殺したり、脳をイジくられたキチ◯イおじさんにバトルを申し込まれたので戦艦ごと返り討ちにしたりした後

「戦いは飽きたのさ」

とばかりに恋人になった素っ裸の女ことフィアナと二人で冷凍睡眠してたら、
30年くらい経った後に変な宗教団体に叩き起こされ、ゴリラみたいな力を持つ女サイボーグにストーキングされたり、
連れ去られたフィアナを再冷凍するために再び戦場に立つハメになったりするさんざんな人。


キリコを利用しようと企んだりする人はたとえ神であろうがなんだろうがキリコ自身に逆襲されたり、その他の要因が重なったりしてヒドい目に会う。

まさに巨大な不発弾、自爆、誘爆、ご用心。

また、キリコは遺伝確率250億分の1の
異能生存体
でもある。

異能生存体とは平たく言えば極度に生存率が高く、運もありえない程に強い個体の事。言うなれば主人公補正

これによりキリコはどんな目に遭おうが絶対に死なずに生き残るという、本人にとっては嬉しいんだか嬉しくないんだかよく分からない運命にある。
なお勘違いされがちだが、絶対無敵だとか負傷しないというようなものではない。作中でも何度も敗北し虜囚になったりもしている。
ただ「死なない」だけなのだ。


予告で「ゴキブリめ!蛆虫め!」とか言われる由縁。

異能生存体の前ではどんな奇跡も起こり得る。
(仲間が全滅して自分だけ生き残ったり、キリコに喧嘩を売った奴が尽く死んだり)

そんな彼なので、「キリコは寿命を全うする以外に死ぬ事は無いのではないか?」と囁かれている。
まあその生存性から、本当に寿命を迎えられるかどうかすら疑問符がつくが…


彼の恐ろしい所は、いかなる理不尽、かつ不条理な状況下においても決して
  • 泣き言をいわない
  • 誰かのせいにしない
  • 自分が努力すれば道は開ける
  • あきらめない
という所。
そのためか、たとえ一話限りのキャラクターでもキリコに肩入れした人物達は「カッコいい死に様」を視聴者に魅せつける。

そして、キリコはアニメの世界を飛び越え、現実にすら影響を与える。
彼の声を担当した郷田ほづみ氏は、小学生の女の子から「自殺を考えていたが、キリコの生き様を見て生きる気力が湧いた」という旨の
ファンレターをもらったことがあるという。
彼は己の背中で一人の命を救っていたのだ。



なお、彼がドッグ系のATを好んで乗るのは使い慣れているものがいいから

彼にとって兵器とは「いつ乗ってもスペック通りの性能を発揮出来る従順な機体。多少故障してても対処可能な機体」に他ならない。
故に、彼に専用機はいらない。
この思想は初期の相良軍曹などの様々な人に受け継がれる。


【ゲームでの扱い】
カードゲーム『サンライズクルセイド』でもその不死身っぷりが再現され、軽量コストで序盤から展開できる上に高い戦闘値を持ち、AT系ユニットに乗せた状態で撃破されても手札に戻ってくる。


ただし可能な限り強制出撃というデメリット付き。
戦いは飽きたのさ。
キリコと相性のいい低コストAT系ユニットは相打ち前提の使い捨てタイプも多いので、載せて出撃→破壊されても手札へ帰還→また乗せて出撃…とまさに地獄。
戦いは飽k(ry


スーパーロボット大戦シリーズには『第2次Z破界篇』にてスパロボ初参戦。

能力は非常に高く、特殊能力「?????(異能生存体)」と底力LV9を最初から持っているのでHPが10%以下になれば誰にも止められない。「回避は本気の出し損ない」とまで言われる始末。
味方のマップ兵器でキリコを狙うのはもはや通常戦術。
また、スキルの「精密攻撃」(クリティカルが1.5倍になる)は自軍では事実上彼のみ所持(他はスポット参戦のキャラのみ。第3次Z天獄篇ではテイタニアも所持しているが)。
ただし機体が脆い為事故ると簡単に落ちる事もある上に、連続ターゲットの仕様上単機無双を行うのは限界があるので過信は禁物。

ガンダムWのヒイロ、ガンダム00の刹那と同じくらいの無愛想な無口キャラであり、中断メッセージでは三人が共演するものもある(本編ではヒイロとはともかく、刹那との絡みは多くないが)。

無愛想と無口についてはスパロボきってぶっちぎりであり、元々の性格もあってか他のキャラと殆ど絡みが無い。喋るとしたらレッドショルダーの事くらい。心の中では結構喋る。
ただし、コードギアス紅月カレンとはエリア11にてスコープドッググラスゴーで異例のバトリング対決をし、戦友という仲になる。キリコがフィアナを助けるとき協力してくれるなど頼もしいシーンも見られる。

敵と生身で戦うステージでは敵の兵員輸送ヘリを銃弾一発で撃墜しガンダムWのトロワいい銃だなと褒められたりもした。


再世篇では「惚れた女の為に」繋がりで、アレルヤとも仲良くなる。勿論カレンからの好かれ具合(友情的な意味で)も健在。
さらにはゼロから信頼の証として正体を明かされている。同作でルルーシュが自分から正体を明かした他作品キャラはキリコだけである。
絶対遵守のギアスを持つ男と支配を拒む男が仲良くなるというのは皮肉としか言いようがないが、
本当に神にだって従わなかったキリコにルルーシュは感服し、ゼロレクイエムで敵対した際には内心「俺もお前の様に生きたかった」と羨ましがっている。
その他、破界篇の頃よりは他キャラとの絡みが多くなった。政略結婚を提案するディートハルトを「…お前は人でなしか?」とバッサリ切るシーンは必見。

なお、その実力はZEXISのパイロットの中でもトップクラスとゲーム中でも認識されており、
原作通りの展開でラビドリードッグに乗って敵対した際は百戦錬磨のZEXISのパイロット達(それもアムロを初めとする主役級エースパイロット陣)が戦慄し、
手心を加えようものなら、キリコ一人でZEXISが壊滅するという理由で説得が諦められる始末。
余談だが、そのステージ限定のカレン→キリコで発生する特殊戦闘台詞は必聴。

続く『第3次Z』時獄篇でも続投。かつての仲間達との信頼関係はそのまま、更に今回は自身をモデルにした相良宗介が主役のフルメタ勢と大いに絡むこととなる。
特に宗介には自身と境遇を重ねており、とあるステージでは彼に自分と同じ大切な人を失う悲しみを味わってほしくないという彼の優しさが垣間見える。
原作を再現したステージでは凄惨な戦いで彼らに助けられ、また彼らの戦いには自身が力を貸した。その中でしぶとく生き延びていた元上官と(したくなかった)再会したり、
宗介の宿敵である狂犬のような男に目をつけられる一幕も。
なお、その狂犬のような男によって満を持してスパロボ初登場したスコープドッグIIはその初登場4ターン後に完全破壊されるというまさかの展開を迎える。
もちろん即座にその場にあった別のスコープドッグ(見た目はスコープドッグII)に乗り換えました。

なお、異能生存体の能力故に、敵の大ボスの多くがキリコを危険視している。
第3次Zでは第2次Zでの原作のワイズマンに続いて、真マジンガーZのハーデス神率いるミケーネ神一派や、オリジナルの神気取りの敵とも戦うことになり、神殺しの撃墜スコアが盛大に増えることに。

ゲーム的な面では、HPが低くなるほど攻撃力が上がるダメージアヴェンジャーや、ターン毎に弾数が全回復するハイパーリローダーといった極悪な強化パーツDトレーダーで入手できるようになったため、単機で1フェイズのうちに敵陣を半壊させる、触れ得ざる者の名に違わぬ無双ぶりを発揮する。
そして乗機の最後の換装機体であるバーグラリードッグの最強技のトドメ演出が非常に格好いい。
スパロボの掟破りだが本当に格好いい。必見。

日常ではダナンでのビンゴ大会に他作品のキャラ共々参加して美少女艦長をちょっぴり怒らせつつも某キャラの死亡フラグをへし折って生存させたり、
特殊な小型ASを着込んで登場し自身をモデルにしたキャラ二人を大いに動揺させて似合ってなかったことに凹んだり、過酷な本編の慰めかコミカルなシーンも描かれた。

なお、前述のヒイロ・ユイと刹那・F・セイエイに加えて主人公のヒビキ・カミシロ、相良宗介、號(真ゲッター)と、彼を含めてムッツリキャラが6人にまで増えてしまった。
後編である天獄篇では更にガルガンティアのレドも加わる。


Zシリーズから少し間を置いて再登場した『T』では金髪ハイレグ釘宮声美少女に命を狙われる羽目になる。が、案の定と言うべきか彼女にもまたキリコの毒が回ることになる。


Tの次かつスパロボ30周年記念作品の『30』では第3弾DLCにて追加参戦。スパロボ用に新規デザインされた新たなスコープドッグも登場した。
同DLCで参戦した鉄オタ少年から「緑色のロボットに乗ってるから山手線みたいに真面目な人」と評されている。
こちらではヴァンと意気投合し、互いに無口ながら不思議な友情を結ぶこととなる。
カレンとも絡みがあるが、キリコとヴァンの無口コンビには理解が追いつかないらしく第2次Z程仲良くはならなかった。

DD』では今の所キリコ以外のキャラが1人も登場していないので実質いるだけ参戦になっている。
時系列的にはウドとクメンの中間らしく、エイジの護衛を担い火星に降り立つところから始まる。


推奨BGM「炎のさだめ


項目は撓みに撓み、そして、放たれた。
追記とは正にこれ。
修正とは正にこれ。
アニヲタWikiを荒れ狂う怒号と喧騒。
本文もBBSも火に焼かれ、波に飲まれ、過去へと流される土砂流。
文章は堆積され、歴史となり、神話となる。
次回「編集」。

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