マーティアル(装甲騎兵ボトムズ)

登録日:2011/10/07(金) 20:23:46
更新日:2016/09/15 Thu 23:02:22
所要時間:約 7 分で読めます




※推奨BGM:風が知っている


予告


荘重なる欺瞞、絢爛たる虚無。


武を謳い、秩序を司って七千年。


不可侵宙域にあって銀河を睥睨(へいげい)する大伽藍(だいがらん)が、新たなる主を求める。


「ドゥ・オステ・オワグーラ・クレ・ヤシディーロ。グラッツィ・ミト・モメンダーリ…」



装甲騎兵ボトムズ
赫奕たる異端



第2話



『アレギウム』



黄金の脳髄が脈動する。








装甲騎兵ボトムズシリーズに登場する宗教組織。初出は『赫奕たる異端』。


◆概要 
ボトムズシリーズの舞台となるアストラギウス銀河において広く信仰される巨大宗教。ギルガメス、バララント二大勢力も例外ではなく一般市民のみならず高官にも多数の信徒が存在する。
元々は惑星ジアゴノの原始宗教であり、ヤーダル碑と呼ばれる石版が発見された聖地アレギウムを総本山とし、アストラギウス銀河各地に多数の支部を抱え込む。総本山には敷地内に豪華絢爛な大伽藍や無数を遺跡が存在する巨大な根本聖堂がある。
アレギウムの聖職者には最高指導者の法王の下に枢機卿、司教、司祭などの階級が存在し法王は選挙により選出される。
惑星ジアゴノ周辺はサンサクエント同様不可侵宙域に指定されている。

アストラギウス銀河の暦や標準言語、度量衡も定めておりアストラギウス暦はヤーダル碑の発見を基準としている。


◆教義
競い、争い、力を愛せよ

闘争や競争原理を称揚し、闘争により生命も人間も進歩して理想的な存在……すなわちに近づく事が出来ると説く。ここで言う闘争や競争とは互いに切磋琢磨し合い更なる高みを目指す事を指している(テイタニア曰く「武による秩序」)

第2話予告にも使われている祈りの言葉「ドゥ・オステ・オワグーラ・クレ・ヤシディーロ・グラッツィ・ミト・モメンダーリ」とは「神聖なる闘争の極まるところ、武なる光照たらん」の意。

天国の扉を開くを象徴とする。

尚、闘争による苦痛を是としている為それから楽に逃れ得る戦闘目的での人体改造を禁止している。


◆起源~超古代文明の遺産~
惑星ジアゴノで石版が発見される。後にヤーダル碑と呼ばれるそれは解析不能な物質にレーザーらしきもので文字が刻まれていた。
発見した神官達は碑の解析を進めやがて宗教組織を結成した。同時に石版の解析は彼らにクエントの超古代文明の技術を与える事になった。


◆布教と発展~思想と技術~
神官達は周辺の惑星国家に対し超古代文明の技術を提供する見返りに自分達の説く教義を受け入れる様に働きかけた。国家側はその高度な技術を欲すると同時に競争や闘争を美徳とするその教義に惹かれ次々と受け入れた。ギルガメス、バララント両勢力も例外ではなく両陣営の高官にも多数の信徒を生み出す事になった。


◆繁栄~戦争と共に~
そこに転機が訪れる……アストラギウス銀河全てを巻き込む百年戦争の勃発である。
百年間という長い戦争の中で疲弊していった人々は救いや精神的な拠り所として宗教を……すなわちマーティアルを求め、これに縋る様になった。信徒を更に増やしたマーティアルはこれを利用し人心を掌握、やがて意のままに操縦する様になる。
やがてマーティアルはギルガメス、バララント両勢力が無視出来ぬ程強大かつ磐石な影響力を持つ組織となっていた。
同時にマーティアル自身も力を付け聖地アレギウムは専用のAT部隊を持つマーティアル直属の聖地防衛隊が配備され、ジアゴノ周辺にはギルガメス、バララントの大艦隊が聖地防衛の為に配備される難攻不落の地と化した。


◆変質と腐敗~歪む教義~
だが戦争がマーティアルにもたらしたのは繁栄だけではなかった。
長きに渡る戦争の中で力こそ全てという歪んだ解釈を生み出し、組織内は権力闘争が盛んになり権謀術数が横行する様になった。加えて軍との癒着も深まり軍功を挙げた者はマーティアルにおいて高位が約束される事が常態化した。
その様は第712代法王テオ8世をしてここに信仰など無いと自嘲せしめる程であった。


◆ソノバ議定書~キリコを巡り~
だが一つの問題が持ち上がる。神を殺した男……キリコ・キュービィーの処遇である。非信徒でありながら神をも殺したキリコはマーティアルの教義とは真っ向から反する存在であり、議論は大いに紛糾した。
結局コールドスリープに入ったキリコを『触れ得ざる者』として一切の接触を禁じる事で決着したが……


◆アレギュウムの赫い霍乱~巨大な不発弾に触れた代償~
30年経た時、何者かがコールドスリープに入ったキリコを覚醒させた挙句キリコが愛するフィアナが入ったカプセルをアレギウムに持ち込んだ事が発覚、キリコはフィアナを取り戻すべく単身アレギウムに突入する。キリコは聖地防衛隊を壊滅させ、切り札の『秩序の盾』テイタニアすら打ち破った。
キリコの襲撃後マーティアルの権威は失墜、以後栄光かつての栄光と力を取り戻す事は無かった。


◆主な信徒
テイタニア・ダ・モンテウェルズ
声:松岡洋子
第13階位『秩序の盾』を授けられた女性。かつて事故で瀕死の重傷を負い胸部に補助脳を持つ一種のサイボーグ『ネクスタント』として蘇生した。
認証式の最中、キリコ蘇生の報を聞き父の名誉の為キリコ打倒を目指すが次第にキリコに惹かれていく。
本来の髪型はキリコに似た短髪だが、礼装時はカツラを着ける。
生体兵器として高い戦闘能力を誇り特に補助脳が作動した際にはキリコすら為す術なく機体を破壊された。
が、それが裏目に出てしまい、直後に生身のキリコが満身創痍で床に撃った銃弾が跳弾してたまたまオーデルバックラーの装甲の隙間に入り込み
さらにたまたまテイタニアの補助脳に直撃するという異能生存体の設定がなければそりゃねーよと言いたくなるような展開で敗北した。
『孤影再び』では粛清寸前であり、人口体液の交換すらままならぬ状態でキリコを助けに向かうが……

ヴィアチェフラフ・ダ・モンテウェルズ
声:山内雅人→阪脩
テイタニアの父で惑星マナウラにあるマーティアル第9セクター支部の枢機卿。元マナウラ軍中将。
次期法王候補の一人であり己が野心の為にテイタニアを事故に見せかけ重傷を負わせキリコを覚醒させた野心家。
キリコの襲撃を利用し法王の座につくもテイタニアが敗北したショックで惚けた表情を見せる。
『幻影篇』では神の子誕生の報を聞き気力を甦らせ神の子の後見人になろうとヌルゲラントに赴くが因果応報という言葉に相応しい最期を遂げた
山内雅人氏没後に制作された『幻影篇』では阪脩氏が声を担当している。

◆テオ8世
声:坂東尚樹
第712代法王でその在位は41年に及び非常な高齢。歩行困難な事に加えまともな発話発音も出来ない状態である事から常に介助者が付き添っていた。
法王にモンテウェルズが選出された際彼に耳打ちするが、その際それまでの口調は芝居である事が判明した

◆グノー
声:辻親八
次期法王の座を巡りモンテウェルズと争っていた枢機卿。一時は優勢となるがキリコを覚醒させたという濡れ衣を着せられてしまう。最期は法王となったモンテウェルズを問い詰めるが口封じとして射殺される。

イリン・ノスコヴィッツ
声:笹岡繁蔵
グノーの腹心である司祭。モンテウェルズにキリコ蘇生を知らせ抹殺命令を伝えた。最期はグノー共々モンテウェルズに射殺される。OPにも登場している

ベスウッド・ガル・ギャッシルマン 
声:櫻井孝宏
辺境区の枢機卿候補だったが落選しマーティアル保護下の交易都市グルフェーに流れ着いた司教。グルフェーを包囲する黒い稲妻旅団と戦う様住民を扇動する。
実は黒い稲妻旅団と内通し、旅団に攻撃の口実を与えようとしていた。目論みは成功したかに見えたが……

◆その他関連人物
キリコ・キュービィー
ジャン・ポール・ロッチナ
該当項目参照

ゴディバ
声:江原正士
マナウラ軍軍医長。かつてはアレギウムにいたがソノバ議定書に医学的見地から異を唱えた為に破門された。
コンプラント共々大気圏突入、墜落し収容されたキリコと出会い、以後行動を共にする。
アレギウム突入の際にはヘリを操縦し支援。キリコからフィアナの再凍結を頼まれる。


◆余談
名称の由来は英語のMartialから。マーシャルアーツのマーシャルである。

モチーフとなったのはキリスト教(特にカトリック教会)である。


推奨BGM:風が知っている


予告


巡る、巡る、全てが巡る。


巡る、巡る、誰もが巡る。


求める知識を知らず、縋るべきを知らず。


数千ポチの虚妄のままに、幾千万の渇えたるヲタクが群れをなす。


我も書く、欲望のままに。


荒れたサイトに孤影を踏んで。



装甲騎兵アニヲタ
赫奕たる項目



第3話



『巡礼』



我が修正するはただ一つ。



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