機甲猟兵メロウリンク

登録日 :2011/07/03(日) 23:24:24
更新日 : 2017/01/16 Mon 19:36:04
所要時間 :約 6 分で読めます




1988~89年に発売されたOVAで『装甲騎兵ボトムズ』と世界観を共有する外伝作品である。


◆概要


ロボットアニメでありながら主人公がロボットに乗らずに戦うという異色作であると同時に『ベルゼルガ物語』共々パイルバンカーの人気と知名度の向上に貢献した作品でもある。

原作およびシリーズ構成はボトムズ本編の監督こと高橋良輔
監督は高橋監督の朋友にして、『銀河漂流バイファム』『機甲戦記ドラグナー』などを手掛けた神田武幸。



◆あらすじ


アストラギウス銀河を舞台にギルガメスとバララントの二大勢力により展開された百年戦争の終結直前、ギルガメスの少年兵士メロウリンクは軍上層部の陰謀に巻き込まれ戦友達を死に追いやられ、自身も濡れ衣を着せられる。
軍を脱走したメロウリンクは仲間を死に追いやり、自身を嵌めた将校達への復讐を開始する。



◆主な登場人物


▼メロウリンク・アリティ
声:松本保典 
主人公。
元メルキア軍プランバンドール機甲大隊所属の伍長。友軍の撤退陽動作戦に従事したシュエップス小隊唯一の生き残り。
帰還後に軍法会議にかけられ、敵前逃亡ならびに軍事物資強奪の罪を着せられ逆上、戦死した仲間の認識票と小隊の装備である旧式の対ATライフルを奪い脱走する。
そして仲間の名誉を守る為、軍法会議で偽証した大隊所属の将校達に戦いを挑むが、復讐行の過程で次第に事件の核心に近づいていく。

主人公だがAT(アーマードトルーパー)には一切乗らず、対ATライフルを武器にトラップなどあらゆる手段を駆使して敵が乗るATを生身で撃破していく。

強靱な肉体に不屈の精神、類い稀な悪運を併せ持つ。機転も利き地の利や想像力を生かしたゲリラ戦が得意。敵の意表を突く事もしばしば。

普段は口数も少ないが本質は真面目かつ誠実。かつては軍務に忠実であった事を示唆する描写も存在する。
長いこと女っ気が無い生活を送ってきた為か女性の相手は慣れていないらしく、純情な一面を覗かせる。


▼ルルシー・ラモン 
声:玉川紗己子(現:玉川砂記子)
ヒロインにして本作唯一の名有り女性キャラ。メロウリンクより若干歳上で彼を「坊や」と呼ぶ。
流れ者のカードディーラーで、メロウリンクの最初の復讐に巻き込まれて以来行く先々で彼と関わる事になり、やがて復讐を手助けする様になる。
実は貴族出身で本名はフルレル・C・ヘルメシオン。メロウリンクの標的の一人、ヘルメシオン准将は叔父にあたり父と母を死に追いやり、家名と財産を奪った張本人として忌み嫌う。
メロウリンクや叔父との再会をきっかけに物語後半からはメロウリンクと行動を共にする。


▼キーク・キャラダイン
声:大塚明夫 
メルキア軍情報将校で階級は中尉。軍上層部の特命によりメロウリンクが濡れ衣を着せられた「プランバンドール・スキャンダル」と称される軍事物資強奪事件に纏わる謎を追っている。
メロウリンクの前に度々姿を見せ時に共闘するなど協力的な素振りを見せるが…
演じた大塚明夫氏はこれが声優デビュー作であり、本作の次回予告も担当している。


▼ガルボネール・J・ボイル
声:兼本新吾
メロウリンクの標的の一人でプランバンドール・スキャンダル後は第18メルキア方面軍第2師団特殊機甲部隊長を務める。
全体的に人格的に問題が多い他の標的とは異なり潔い武人肌の性格をしており、周囲からの信頼も篤い。
AT乗りとしての技量は高く、白兵戦でも素手でメロウリンクを圧倒する程の実力を誇る。
メロウリンクとは2度に渡り対決するも、一人の武人として高く評価している。
反面ある理由から上官であるヘルメシオン准将とは意見が対立しており、ヘルメシオンの側近ヌメリコフとも仲が悪い。
最終的にメロウリンクに敗れるも彼により命を助けられ、その借りを返すべくメロウリンク達に協力する。


▼オスカー・フォン・ヘルメシオン
声:阪脩
メルキア軍准将。元プランバンドール機甲大隊作戦参謀で大隊を事実上私物化していた人物。
狡猾な野心家で実の兄を部下に命じて暗殺し、姪のフルレル(ルルシー)の後見人としてヘルメシオン家の財産に手を付け、更にフルレルに相続放棄させる事で財産を完全に我が物にした上で姪を抹殺する事を企む。
プランバンドール・スキャンダルの黒幕と目されていたが…。


▼シュエップス・F・ブライアン
声:森功至
本編開始時点で故人。
メルキア軍プランバンドール機甲大隊シュエップス小隊の小隊長で階級は少尉。
上層部の無謀な作戦案に抗議した結果、懲罰として小隊は装甲騎兵(AT)小隊から機甲猟兵小隊として再編成され、敵の目前に友軍撤退の為の囮として取り残される事になった。
貴族出身ながらその事を鼻に掛けない穏やかな人物でメロウリンクも含め部下たちからの信頼は篤かった。
メロウリンクを除く他の小隊メンバーとは異なり敵の総攻撃からは辛うじて生き延びたが、偵察に来た敵兵をやり過ごす為メロウリンクと共に死体のふりをしていた所に機銃掃射を受け、メロウリンクを庇う形で息絶えた。



◆用語解説


●機甲猟兵
生身でATと戦う事を強いられた兵士達。基本的に装甲騎兵部隊が懲罰としてこの兵種に再編成される事が大半である。
その生存率は最低野郎とまで言われたAT乗りよりも更に低く、生き残る為なら友軍の死体すらトラップに活用するとまで言われる事もあり、最低野郎の生き血すら啜る戦場の蛭として蔑まれている。

●対ATライフル
機甲猟兵の標準的な装備にして本作を象徴する銃。メロウリンクが使うものは銃身下部にパイルバンカーユニットが装備可能なパイルバンカーカスタムと呼称されるタイプ。
現実世界でいう対戦車ライフルに近い武器であり、ATや戦闘ヘリの装甲を貫通可能な威力を持つ代わりに有効射程距離が短く、危険を承知である程度接近しなければ有効打が与えられない。
パイルバンカーユニットはATのアームパンチ用液体火薬カートリッジを用いて杭を打ち込むもので、ATの装甲程度なら容易く貫通可能。ライフルに取り付けずにユニット単体で使用することも出来る。
メロウリンクは最終的にこの兵装で敵に止めを刺す。たとえ相手が生身だろうと例外なく杭でぶち抜く。



◆主題歌

OPテーマ「ソルジャー・ブルー」
歌:坂井紀雄

EDテーマ「VANITY」
歌:マーキーズ



◆余談


第6話のある1シーンにキリコ・キュービィーによく似た男が登場しているが、これは雑誌企画によるお遊びであり、キリコ本人ではない。

本作は女性人気が高く、女性作家により多数の同人誌が描かれ、本家ボトムズ以上に同人活動が盛んだったそうである。

実はATの体内を循環しているポリマーリンゲル液が初めて公式設定として採用された作品であり、それまではムック(しかもボトムズではなくダグラム)が初出の非公式な設定であった。

ちなみにスーパーロボット大戦に参戦した際は便宜上 軍用バイクが主役機 という扱いになっている。
バイクその物に特別な武装などは無いため、事実上の生身ユニットである。





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予測された通りに項目は建てられた。


次はあんた達の番だ、Wiki籠もり。


あんた達はなんせスターだ。


このアニヲタWikiでは目立ち過ぎるよ。


死神の目を躱すには、な……。

STAGE2   

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