超特急ヒカリアン(アニメ)

登録日 : 2012/06/19(火) 00:34:26
更新日 : 2017/02/04 Sat 22:08:37
所要時間 :約 8 分で読めます




「超特急ヒカリアン」とは1995年から2003年頃までにかけてトミー(現タカラトミー)より展開された鉄道を題材としたロボット玩具シリーズである。
アニメ作品としては玩具の付録として1996年に製作されたOVA版。
OVA版から設定がリセットされ、1997年から2000年にかけてテレビ東京系列「のりもの王国ブーブーカンカン」内の1コーナーにて放送された「超特急ヒカリアン」。
2002年に放送された正式な続編「電光超特急ヒカリアン」の3作品が存在する。
当項目ではTVアニメ「超特急ヒカリアン」について記述する。全156話。

【あらすじ】
「第一期」
ブラッチャール星から地球に来襲した暗黒エネルギー生命体であるブラッチャーは地球を真っ黒けにする為に「ブラブラ大作戦」を企むが、それを阻止するべくヒカリアン星から光エネルギー生命体のヒカリアン星人もやってきた。
自らのエネルギーの供給が容易に可能な鉄道車両と融合することで肉体を得たヒカリアン達は、地球側がサポートの為に設立した鉄道会社兼防衛組織「JHR(日本ヒカリアン鉄道)」に所属しながら
普段は通常の車両に混ざって運行業務を行いつつ、同じく鉄道車両と融合したブラッチャーと戦う。

「第二期以降」
ヒカリアン星に襲来したエイリアンを倒す為に一時帰還しなければならなくなったヒカリアン達はかつて地球に来る際に使用し、一時帰還の為にも必要なアイテム「パワーブロック」が砕けて日本中に散らばったことを知った。
その欠片を集める為に日本中のヒカリアン達と協力して捜索する【探せ!仲間達編!】が3クールに渡って展開され、
その後の1クールは架空の路線であるJHR中央新幹線を舞台としたブラッチャーのボス、シルバーエクスプレスとの決戦編である【守れ!僕らの線路編】が展開された。
この決戦でヒカリアンとブラッチャーの双方はひとまず地球を去り、その1年後という設定で「第三期」が描かれている。
この頃になるとすっかり「ブラブラ大作戦」は忘れられ、ブラッチャーは単にヒカリアンをギャフンと言わせる為だけにちょっかいを出している模様。

【主な登場人物】
[JHR側]
◆のぞみ
300系新幹線から変形する主人公ヒカリアン。
少々抜けている所もあるが真面目で元気で明るい性格。
苦手な物は踏切の音。在来線を走るシーンもあるが。
必殺技は太陽エネルギーを集めて太陽の盾から放つ「スカイサンデー」
しかし悪天候の時や夜間には使えないというかなり重大な弱点がある。
後にその点を改善した新必殺技「スターダストストリーム」「パーフェクトスカイサンデー」も併用するようになった。
一度だけ猛特訓で会得した「スカイアキレス腱固め」を使った事もある。

◆新橋テツユキ
人間側の主人公で小学生の男の子。大阪の祖母の家から東京へと帰る途中にブラッチャーの起こした事件に巻き込まれてヒカリアン達に出会い仲良くなる。
のぞみと喧嘩した際にブラッチャーのロボットに乗せられ敵に回ったこともあったが、そのロボを改造したテツユキロボで戦いに参加する。
ちなみになぜテツユキが乗るのかといえば「 改造時にコックピット部分の設計ミスでヒカリアンが誰も乗れなかったから 」それでいいのかJHRよ。
嫌いなものは野菜と毛虫で将来の夢は運転手。
物語が進むにつれて民間人→少年隊員→特別隊員へと格上げされている。
また中盤からは営業運転中ののぞみの運転操縦も担当している。
続編でも終盤から登場するが中二病を発症しており偉い事に…。

◆神田ミナヨ
ヒロインでテツユキのガールフレンド。
ヒカリアンやブラッチャー達にとってもアイドル的な存在。東京駅構内のカレー店「ヒーヒーカレー」の看板娘。
最初の頃は少々お転婆かつ天然ではあるものの真面目で優しい性格だったが、
中盤からワガママ自意識過剰天然ボケという性格でのトラブルメーカー的な登場が増え、終盤にはとうとうこの性格で固定された。
続編でもその性格はさらに悪化して登場している。ブラッチャーがウエストを泣かせてしまい西部開拓時代のアメリカに飛ばされた回ではミーナというそっくりさんが登場した。
テツユキ共々作画監督の個性が強く出るキャラクターであり、越智一裕氏が担当された回では小学生に見えない大人びた等身になっている。
そして第20話「ミナヨ大変身」は伝説である。

◆つばさ
400系新幹線から変形するのぞみの同期。在来線も走るミニ新幹線だけあってのぞみの嫌いな踏み切りの音もぜんぜん平気。

◆ひかり
100系新幹線から変形するヒカリアンの隊長。作中一の苦労人でブラッチャーの作戦に直接巻き込まれてヒドイ目にあうことも多い。

◆ポリスウィン
パトカー風の新幹線試験車両500系900番台(WIN350)から変形する鉄道警察隊所属のヒカリアン。ウィンダッシュのコンパチとか言うな。
強い正義感と優しい心を持ち、困っている人を見過ごせないという立派な警官なのだが、致命的にドジで犯人連続取り逃がし記録は70回以上。それでいいのか鉄道警察隊。
スピード違反でE2、E3のスピード狂コンビを追っかけていた事もある。

◆ファイヤーネックス
JR東日本の253系電車(成田エクスプレス)から変形する鉄道消防隊のヒカリアン。江戸っ子。
ネックスとポリスウィン、そして下記のスナイパーソニックはヒカリアン特車隊というチームに所属しており、全員専用のトレーラーを持っている。

◆スナイパーソニック
JR九州の883系電車(ソニック)から変形する鉄道警備隊のヒカリアン。
名前の通り射撃が得意でスナイパーキャラの宿命なのか女好き。しかしことごとく玉砕しており、連敗記録更新中。
特急列車ということもあってか旅客業務には強い誇りを持っており、ブラッチャーが普段の悪事ではなく、
格安料金かつ高品質サービスの地下鉄でJHRに勝負を挑んできた際にはその姿勢に感銘を受けてブラッチャー側に手を貸したこともある。

◆E2ジェット
E2系新幹線から変形するヒカリアン。自分よりも速い相手を見ると営業運転中だろうが何だろうがスピード勝負を始めて暴走するはた迷惑なスピード狂。
このせいで謹慎をくらった事もある。後にこの悪癖は直した様子。勝負も回送中のみにしたようだ。…いいのか?

◆E3レーサー
E3系新幹線から変形するE2のライバル。元暴走族であり、こいつも大概なスピード狂。
好物は秋田名物のきりたんぽであり、営業運転中を理由に一度はスピード勝負を断ろうとしたがE2のきりたんぽ10本賭けですぐ乗った。

◆南海ラピート
南海電鉄の50000系電車から変形する忍者ヒカリアン。基本的にはストイックな性格だが、忍者の癖に実は目立ちたがり屋でもある。
ひょんなことからドジラスとウッカリーを弟子にとったこともあり、彼らからは敵同士に戻った後も慕われている。
四国への慰安旅行の際、来ないと言っていたのにこっそり同行して記念写真全てにドアップで写っていた際にはひかり隊長もキレた。
気絶するほど納豆が嫌い。同じ関西国際空港へと向かう空港特急であるはるかから惚れられている。

◆E1マックス
E1系新幹線から変形するパワー自慢のヒカリアン。E4とは幼馴染。

◆E4
E4系新幹線から変形する同じくパワー自慢のヒカリアン。無口で劇中ではほんのちょっとしか喋っていない。

◆ドクターイエロー
新幹線電気軌道総合試験車925形から変形するヒカリアンでJHRの技術面での責任者。
移動基地ヒカリアンステーションのオペレーターや線路敷設用巨大装甲車ビッグワンダーのパイロットも務める。
優秀な技術者ではあるのだが時々ドジる。テツユキロボの設計をミスった張本人。

◆300X博士
新幹線955形電車から変形するヒカリアン達の総司令官。

◆ウィンダッシュ
新幹線500系900番台から変形するヒカリアンステーションオペレーター。
多分本作で一番まともな人物にしてかなりの萌えキャラ。

◆救急あずさ
救急車カラーのE351系電車(スーパーあずさ)から変形するヒカリアン。JHR基地では紅一点であるヒカリアン達専門の看護婦さん。(人間は診たことがない)
普段は優しいお姉さんだが、実はマックスに負けない怪力の持ち主で怒ると一番恐ろしい。

◆未知アンナ
第2期の【探せ!仲間達編!】編にてヒカリアン星の危機を知らせに登場した人間の成人女性の姿をしたヒカリアン星人。救急あずさとは親友。
ヒカリアン星人でありながら唯一鉄道車両の体を持っていないので尻尾についている電源プラグをコンセントに挿して電力を補給している。
ショタコンの気でもあるのか度々ミナヨとテツユキの取り合いをしている。

◆ユーロスター・ブルーユーロ
イギリス国鉄クラス373電車から変形するヒカリアン。イギリスとフランスを結ぶ国際特急だが作中ではフランスの超特急扱いである。
キザでマイペースでツンデレな性格をしており、規則違反が多い為にひかり隊長とは犬猿の中。そもそも口癖が「ツーン」である。ゴキブリが大嫌いであずさに好意を寄せている。
シルバーエクスプレスが送り込んだヒカリアンキラーとの戦いで瀕死の重傷を負うもドクターイエローの手術でJHR特別超特急ブルーユーロとして蘇った。

◆スター21
新幹線試験車両952形(スター21)から変形するヒカリアン。E2、E3とは同期だったが旅客走行前の最終試験で暴走しかけた為に試験車両のままJHR基地に残る事になった。
走行中にスピードが一定以上を越えると全身が真っ赤な光に包まれ、基地内での試験ばかりでフラストレーションが溜まっていた際に、こっそり基地を抜け出して暴走し「赤い超特急」という都市伝説になっていた。
実はドクターイエローと同じく技術畑でありとても優秀。しかも一度も失敗していない。

◆セブン
700系新幹線から変形するヒカリアン。レギュラーキャラの中では最も遅く登場した。

◆こだじい
0系新幹線から変形するヒカリアンの長老。いつも寝てばかりだが、たまに起きて重要な情報を伝えてくれることもある。ただし、すぐまた力尽きて寝るので正直心臓に悪い。

◆ウエストのぞみ
500系新幹線から変形する赤ん坊ヒカリアン。
きびだんごが好物の赤ん坊だが秘めた力は恐ろしく、こいつが泣きだすと周囲を巻き込んで時空が歪む。
そのせいでタイムスリップしてしまった回も度々。
第3期からは成長して喋れる様になり、続編では主人公に昇格した。


[ブラッチャー側]
◆ブラックエクスプレス
決して弱い訳ではないのだが、底抜けのドジとお間抜けで負けてばかりな我等が親分。
ブラッチャーのリーダーだが結構お人よし。子分とは強い信頼関係で結ばれている愛すべき馬鹿である。時々シャレにならない悪事もするが、ヒカリアン達とも何だかんだで仲がいい。

◆ドジラス
D51形蒸気機関車から変形するブラックエクスプレスの子分。名前の通りドジ。
一応悪党のはずだが割りと礼儀正しく憎めない。一応ウッカリーより年上で先輩らしい。コジラスという弟がいる。
声優が一度変わっていることを作中でいじられている。

◆ウッカリー
流線型タイプのC55型というえらくマニアックな蒸気機関車から変形するブラックエクスプレスの子分。のんびり屋で穏やかな性格をしたブラッチャー最年少。
ウエストやのぞみのサポートロボである踏切ジェッターとも仲が良く、一緒に宝探しをした事も。親戚にシッカリー、チャッカリー、ガッカリーがいる。

◆シルバーエクスプレス
ブラッチャーの大親分で本作品のラスボス。
名前の通り全身が銀色で冷酷な策士だが結構お茶目なところもあったりなかったり。




本作は30分番組の中の1コーナーとして放送されたという事もあり、1話あたりわずか6分程度のコンパクトなアニメではあるが、
その上で友情と信頼、勧善懲悪を軸にしつつ子供には解らないであろうネタ等も詰め込んで丁寧に作られた非常に完成度の高い作品である。
鉄道の走行シーンの作画も良好。三期からは走行シーンや変形シーンでバンクのCGが使用されるようになったことを惜しむ声もある。

肉体を持たないエネルギー生命体が地球の鉄道車両と融合し肉体を手に入れるというストーリーや人間とロボットの交流を軸に描いた作風は勇者シリーズやトランスフォーマー等の影響もみてとれるが、
ヒカリアンはロボット形態の場合には人間サイズまで縮小可能である為に人間に混じって普通に社会生活を営んでいる点が特筆される。飯も食えるしね。
つーかどいつもこいつも地球生活をエンジョイしすぎである。地方のヒカリアンの中にはたこ焼き屋の経営者として成功してたり、納豆作りに精を出してる奴、女の子目当てに温泉掘ってる奴なんてのもいる。

全156話の中にはロボットアニメでありながら全く戦闘がないエピソードや主人公であるのぞみやテツユキが脇に回ってブラッチャーやゲストキャラに焦点を当てたエピソードも度々あり、
敵味方全員で宝くじを買う回やキャラソン歌うだけで終わった回、慰安旅行で四国に出かける回なんてのもある。
基本的には東京周辺が舞台となるものの全国各地の鉄道車両を題材としている為にヒカリアン達はかなりの頻度で地方へと向かっており、各地域の特色や特産品を題材としたエピソードも多数。

2011年に中国にパクられ、日中双方のアニメファンからブーイングを受けたことは記憶に新しい(実は中国でも正式な吹替版が製作され既に人気を博していた)。

キャラクターデザインは「魔物ハンター妖子」等で知られる宮尾岳。また他の製作スタッフも井上敏樹や「サザエさん」等で知られる雪室俊一、「機動戦士ガンダムOO」の黒田洋介、高松信司、故・金田伊功と中々豪華。

2012年現在DVD、BD化は続編の「電光超特急ヒカリアン」共々一切なされておらず、動画サイトなど以外での正式な視聴は困難な状況にある。

ウィンダッシュ「業務連絡!業務連絡!冥殿地区アニヲタWikiにヒカリアン発見!ツヴァイ!アニヲタの集い専用特別超特急!引き続き追記修正を続行せよ!」

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