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擁立タイミング考察

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擁立タイミング考察

前書き

本稿では、姫の擁立タイミング考察の一例として筆者の考察を記載する。
中級者以上の方々には不要の内容であろうが、これからこのゲームを始める、あるいは始めたばかりの初心者の方々には
参考になる部分もあろうかと思われるので、本稿に目を通していただけ、その内容が何らかの一助になるのであれば幸いである。
なお、擁立タイミング考察という題名ではあるが、擁立タイミングに関してはサプライの内容や場の展開に左右される部分が大きいため
本稿の内容はタイミングのみならず擁立行為そのものやそれに付随する戦法全般、および姫たちの特徴についての考察となることについてはご了承願いたい。

以下に、各姫ごとの擁立についての筆者の考察を記載する。
本稿の他にもゲームのコツの項の他、用語集における擁立の項およびカードリスト項内における各姫のカードごと個別ページの記載内容も参考されたし。

姫ごとの考察

第一皇女 ルルナサイカ

カード能力の都合上、いつ擁立してもその効果は安定している。
逆に言えば、序盤に擁立しようが終盤に擁立しようがその恩恵はさして変わらないため、序盤に擁立したほうが効果の高い姫たちを押しのけてまで序盤に擁立するほどでもない能力であるということもあいまって
基本的には中盤~終盤での擁立が主となるだろう。
ただし、宮廷闘争が存在するサプライでの影響回避を即座に行いたいなら序盤に擁立することも有効だろう。
もっとも、それ目的であればフラマリアという選択肢もあるので、どちらがよいかはサプライの内容および現状と今後想定される展開を鑑みて選択したい。

何者の影響も受けずなおかつ即座に獲得できる6点の継承点というものは、特に近衛騎士団のような山札操作カードや聖堂騎士のような手札内の継承権カード操作カード、
あるいは夫人のような継承権カードを落とせるカードに対しての相性が良いため、これらのカードが多めのサプライでは活躍しやすい。
そうでなくとも、擁立前に継承権カードを戴冠式に届く点数分だけ確保していれば擁立後の速攻逃げ切りも可能。
そういった意味ではサプライ構成を選ばずに擁立できる姫ではあるが、クラムクラムと同じく搦め手に使いにくい能力ではあるので
各種攻撃カードがサプライ内に少ないサプライでのほうが使いやすい姫であろう。
ただし、俗に言うナイス擁立を行わないとカード効果の旨味が少なくなりやすいことには注意。
大公爵があるサプライでは事前に戴冠式分の継承権カードを確保するリスクが高くなるため、必然的にこの姫を使っての擁立後の速攻戴冠式を狙うリスクも高くなる。
大公爵があるサプライではその点に十分注意すること。

サポートカードとの取り合わせは、王錫との組み合わせがシンプルながら有効。
即座に10点の継承点が入り、さらに公爵やレアカードの得点を水増しできるので一気に戴冠が近づく。
この姫を使う場合は擁立が遅くなりがちなため、決定的な局面で大打撃を与えられるアウローラもありだろう。
前述のとおりどちらかと言えば直接的な追い上げ型の姫であるので、クロナシャオリンのような
カードを買い増すことで威力を発揮するサポートカードとの相性はあまりよくない。

第二皇女 ラオリリ

宮廷侍女を最大5枚獲得することで最大10点の継承点を得ることができるが、獲得した宮廷侍女は別途セットの手間がかかるためデッキの重しとなる。
また、当然ながら獲得した宮廷侍女はセットするまで効果を発揮しないため、山札を操作されるカードとの相性は悪めである。
姉と同じく、中盤~終盤での追い上げ用に擁立されるパターンが多くなるだろう。
終盤に擁立する場合は、マーケット内の宮廷侍女の残数が5を切らないタイミングに間に合わせたい。

その効果は、序盤で首尾よく公爵等の高継承点カードを確保できた場合の逃げ切りや終盤での追い上げといった比較的オーソドックスな用途の他に
呪い場において、他のプレイヤーが高継承点カードを購入しにくくなるという条件を利用し序盤にこの姫を擁立し10点の継承点分のアドバンテージを利用し逃げ切りを図るという一種の搦め手にも使える。
その場合、相手に戴冠式ぶんの宮廷侍女をカットされた場合に備えての皇室領御料地、あるいは入手した宮廷侍女を使っての継承点水増し用の地方役人等の
間接的な手段で継承点を稼げるカードがサプライにあればなおよいだろう。
これを行う場合、ナイス擁立が必要になる場合も多いが、サプライ次第では十分に狙う価値があると思われる。
ただし、これらはあくまでも奇策であり汎用性がある戦術とは言いがたいため、基本的にはデッキが宮廷侍女の枚数分重くなるデメリットの影響を最小限に留めるため
擁立前に擁立時に回収する宮廷侍女の枚数分の継承点と合わせて最低でも20点分の継承点が確保可能な状況での擁立を行うべきだろう。
相性のいい戦術との兼ね合い上、この姫を使う場合は全体的なコイン出力が低くなりがちなので
十字軍御料地皇室領等でそれなりのコストで間接的に継承点を稼げる方策を用意しておくなりの手を打っておくほうがいいだろう。

特筆してラオリリと相性が良いと言えるサポートカードはあまりない。
イメージ的にメイド長クロナが第一候補として挙がりやすいのだが、対戦相手からのカットに非常に弱くなってしまうためあまりおすすめできない。
また姉と同じく基本的には直接的な追い上げ型の姫であるので、シャオリンのようなサポートカードとの相性はあまりよくはない。
こちらの場合は宮廷侍女が最大5枚デッキに入り、デッキのかさが増すためなおさら相性が悪くなる。
不足しがちなコインパワーを無理やり確保できるアウローラとの組み合わせは悪くない。

姫将軍 フラマリア

即座にコスト5までのカードを2枚まで回収できるという能力の特性上、擁立する場合は特に有用なコモンカードがマーケットに溢れている際にそれを回収する目的でなされることが多いだろう。
擁立の際に狙うべきカードは、おなじみ錬金術師の他、速攻狙いなら地方役人、擁立前にあらかた邪魔なカードを始末しているのなら結盟や御料地など、
その選択の内容は自分の指向する戦法やサプライ中のカードの動向に大きく左右されるので、擁立におけるメリット部分がサプライ構成やサプライ中の残カードの影響を大きく受けやすい姫のひとりと言える。

農村直轄地へ移動しないことはメリットにもデメリットにもなり得るが、都市開発割り符、あるいは収穫祭開発命令といった農村を本来の役割である1コイン製造機とは
別の形で活用できるカードがあればデメリット部分を大幅に低減しやすいため、サプライにそれらのカードがあれば擁立後でもいいので確保を検討してもいいだろう。
直轄地に鉱山都市を含めない限り擁立後の継承点は0以上が約束されるため、宮廷闘争がサプライにある場合でもその影響をあまり気にしなくてもいいのはメリットの一つだろう。
なお、あえて終盤にこの姫を擁立する場合は概ね議員を2枚回収することになるだろうが、そうせざるを得ない場合に陥ること自体が基本的に勝負の展開において非常に苦しい状況であると考えられるので
なるべくそのような状況に陥らないよう気をつけたい。

サポートカードとの取り合わせは、公式おすすめのシャオリンの他、帝国議事堂で議員を獲得しつつコンスタントに継承点を積み重ねていく戦術が有効である。 その他のカードとの相性は良くも悪くもないので、この姫があまり積極的に使われないことも踏まえると
よく言えばこの姫を使う場合は先に狙っていたサポートカードを取られても他のサポートカードと組み合わせての挽回は行いやすいということである。
残りのサポートカードや、擁立後見人ルールを導入している場合は残りの姫との兼ね合いも考えて戦法を選択していきたい。

大方博雅の姫 ベルガモット

使いやすい行動カードを確保した場合、それを何度も使い回す目的で擁立されるであろう姫。
他にも、コスト5の行動カードは概ね強力ではあるものの魔獣で落とされるため、サプライ中に魔獣が存在する場合落とされたコスト5行動カードを即回収できるというメリットも存在する。
有効活用するためにはプレイヤースキルがやや問われる姫ではあるが、能力自体は擁立時期や状況を問わずそれなり以上に使いやすい。
ただ、1ターンに1回という効果発動制限を考えると序盤に擁立したほうが回数的な意味でその恩恵を受けやすいだろう。
擁立の際取り合いになりやすい姫のひとりであるので、どうしても使いたい場合は多少強引でも早めの擁立を心がけたい。
また、強いて欠点を述べるなら、捨て札がないとカードの使い回しができないため結果的に捨て札の枚数を減らす圧縮戦術とはやや相性が悪い。
有効な圧縮用カードがサプライにある場合は、その点も留意しておく必要があるだろう。

使い回すべきカードは戦法と状況によるパターンが極めて膨大なためこの場での列挙は控えるが、一例を挙げるのならば、補給部隊と錬金術師が同時に存在するサプライの場合
ドロー調整を行いながら補給部隊の使い回しを行うことによってそれらの効果によりほぼ毎ターン錬金術師を使い回すことができるという戦法が存在する。
欠点を挙げるのであれば、能力の都合上デッキ内の行動カードの割合が高くなり、また、ドロー調整を乱されると戦法に大きな不備が生じる場合も出てくるため
弓兵隊や各種の山札操作系攻撃カードとはやや相性が悪いこと、サムライの効果によってゲームから除外されたカードはデッキをリシャッフルするまでは能力で回収できないため サムライ場だと多少使いにくくなることなどが挙げられる。
ただし、サムライ場の場合は自分がサムライを買った上で先制擁立できればそのサムライを使い回すことで相手のコスト4・5カードを機能不全にできるため
そのような状況ではサムライ場でも有利に使用することができる。
つまるところ、他の姫以上に擁立前後の状況見極めやデッキ回転の理解が必要となりやすいので、ゲームに慣れた人間向きの姫と言えるだろう。

サポートカードとの取り合わせは、公式おすすめのシャオリンの他には聖ルモイ大聖堂がおすすめ。
元々大聖堂がやたらと強いカードではあるのだが、ベルガモットの場合は軽率に農村を捨てつつそれを追放し、さらにアクションを引っ張って来れるという高相性ぶり。 焼き畑農業がサプライにあるなら、これを大量に買い込んでのニコルもありだろう。
ニコルのリスクがさらに増大する代わりに農村がマーケットからなくならない限りほぼ毎ターン確定で6コインを産出できるのは
かなりのハイリスクハイリターンな戦法と言えるが、うまくハマれば序盤から圧倒的なコイン出力を確保できる。
願いの泉のような手札リフレッシュ系カードがサプライにあるとさらに狙いやすいので、賭けに出るなら狙っていきたい。
ただし、焼き畑農業の効果は呪い置き場に呪いがないと不発になるため呪い場では使いにくいことには注意。
全体的に見れば、どのサポートカードと組み合わせても比較的サポートカードの能力を引き出しやすい姫ではあるが
使う場合は擁立が早くなりがちなので、強いて挙げるなら追い上げ特化型能力のアウローラとの相性は悪い。

南洋の市姫 クラムクラム

特殊能力がシンプルかつ非常に強力な反面、小細工の効くような能力ではないため、中盤以降に擁立してもその恩恵は受けにくい。
買い物回数が増えれば増えるほどその恩恵を受けやすくなることも踏まえると、序盤に擁立すべき姫であろう。

擁立後は見習い侍女を直轄地にセットするなり追放するなりして早急に始末することが重要になるだろう。
手札の回転が早くなればなるほど能力により通常より低コストで購入できた強力カードを早く使い回せ、デッキ内容で他者との差を広げやすいからである。
各種のドロー系カードや工業都市大都市を手早く買い増せば、帝都カリクマ妖精女王エルルーン皇帝の冠といったレアカードも遠くない。
その場合は宮廷闘争に気をつけたい。これが乱れ飛ぶ場だと常時手札が3枚になりやすく、さすがに厳しくなる。
そういう状況でこの姫を擁立するなら、直轄地へのセットという方法での見習い侍女の処分を避けるか、あるいは早めに継承権カードをセットしていきとりあえずでも継承点を0以上まで持って行きたい。
なお、リンクのないカードを大量に買い増しても有効に機能しにくいため、その特性を持つコモンカードが多いサプライとの相性は基本的にあまりよくない。

また、そのシンプルさ故に宮廷闘争に限らず各種の攻撃カードによる妨害に対しては往々にして脆さを見せるので、相手が早々にこの姫を擁立するようであれば
序盤から積極的な妨害を行っていきたい。大都市や工業都市の速攻購入を阻害できる状況に持ち込むだけでもこの姫の強さは大きく抑えられる。
これらはもちろん、自分が使う場合に注意すべきことでもある。
逆に、攻撃カードに強力なものがないサプライでは安定した強さを発揮するので積極的な擁立を狙いたい。

サポートカードとの取り合わせは、帝宮の宝物庫との組み合わせが鉄板と言えよう。
ただでさえ購買力が高くなっているのがさらに手が付けられなくなり、レアカードをさくさくと買っていけるようになる。公爵二枚買いも余裕である。
その購買力の高さを利用して、シャオリンを付けてリンクなし強力行動カードをひたすら買い増すのも強力な戦法ではある。
帝国議事堂を付けて、議員や公爵をセットしつつ購入を両立していくのも悪くない。
サポートカードとのシナジーにおいてはその購買力の高さにより購買型サポートカードを中心に様々なサポートカードの効果が活きやすい反面、
追い上げ型のアウローラや継承点以外の特殊効果がない王錫との相性はあまりよくない。

双子の姫 レイン&シオン

姫自体の効果は擁立が遅ければ遅いほど高くなるが、2番手程度で擁立してもそれなりの効果が見込めるため序盤から終盤まで取り合いになりやすい姫。
よって、ベルガモットと同様に使用するなら多少効果が低くなろうが早めの擁立を狙いたい。
ただし、1番手で擁立することはカウンターを効果的に増やせる算段でもない限りはおすすめできない。
擁立後見人ルールが導入されている場合は、効果の都合上本カードは真っ先に潰されやすいカードであることには注意すること。

特殊能力の効果自体はクラムクラムとは別方向でシンプルかつ非常に強力なものであるが、逃げ切りのみならず追い上げダメ押し何でもござれと使えるのがクラムクラムとの違いであろう。
反面、双子カウンターを使いきればただの無能力キャラと化すため、カウンターを使いきるまでにどれだけ自分に有利な状況を作れるかが運用のポイントとなる。
とにかく双子カウンターがこの姫の生命線なので、重要な場面までの節約はもちろんのこと、お金好きの妖精がサプライにあるのならばカウンターの増殖も狙って行きたい。
その場合は妖精の回転を早めるためのデッキ圧縮が肝となるだろう。鉱山都市や金貸し等、別途で増殖用カウンターを確保できるカードがサプライにあればなおよい。

サポートカードとの取り合わせは、追い上げ型おなじみのアウローラを筆頭にほとんどのカードとの相性は悪くない。
2回行動の強みを活かせば大抵のサポートカードの強みは引き出せる。

極東の算法姫 オウカ

使い方によっては追い上げも逃げ切りもこなせる強力な能力を持つ姫ではあるが、その強さはプレイ中のサプライ内容に大きく左右される。
能力で真っ先に始末されるのは序盤の役立たずカード筆頭である見習い侍女になると思われるので、早めに擁立しておいたほうがデッキの内容がよくなることの恩恵を受けやすいだろう。

まず、この姫の運用において肝となるのがコスト4の行動カードである。
領地を除くコスト4カード+コスト5カードの組み合わせで公爵を入手できること、コスト5カードについてはどのようなサプライ構成であろうと少なくとも議員12枚分のストックは約束されていること、
見習い侍女を筆頭としたコスト2カード+コスト4行動カードで議員を含むコスト5カードが入手できること、コスト4カード+公爵で帝都カリクマが入手できることなどを考えると、
この姫の運用におけるコスト4行動カードの重要性がご理解いただけるのではないだろうか。
よって、コスト4の行動カードがサプライに少ない、あるいはあっても売り切れになりやすいような人気カードばかりであるならその能力を発揮しにくい。
逆に、現状ではほぼオウカ専用と言われている図書館ブラウニーといった不人気のコスト4行動カードが市場にあふれていると非常に強力で使いやすい姫である。
ただし、その強さも手札内に追放用の行動カードを確保できてこそなので、手札や山札を操作される攻撃カードが市場に多い場合には
たとえコスト4の行動カードが市場に余る場合でも擁立を見送ったほうがいいこともある。
なお、コスト6のカードが市場にある場合はそれと公爵との組み合わせで皇帝の冠を確保できるため、コスト6カードがある場合はそれを狙って擁立するのもいいが
領地以外のコスト6カードで買われにくいのは裁判官くらいしかないため、狙うなら最低1枚は先んじてコスト6カードを確保しておきたい。
こちらもベルガモットと同様、有効活用のためにはゲームへの慣れを必要とする姫だろう。

異なる種類の行動カードや継承権カードが手札内に複数あることが能力発動の前提条件である姫のため、全体的にそれを引き立てる要素の少ないサポートカード群の能力は
この姫にとっては毒にも薬にもならないと言わざるを得ないものである。
アウローラで掠め取ったカードをより強力なカードに変換することを狙ったり、帝国議事堂を付け公爵獲得や見習い侍女を追放する際の種として議員を使い
変換の中間地点で細かく継承点のおまけを稼いでいくというような活用方法もなくはないが
劇的に破壊力が高いという類の戦法でもないため、この姫を擁立する場合はサポートカードがある場合でもそれを無視してその分早期の擁立を図ることも一考に入れてよいかもしれない。

北限の魔女姫 アナスタシア

サプライ中の行動カードの構成次第で大きく強さが変わる姫のひとり。
能力に1ターン1回までという発動制限があること、マーケットから呪いがなくなれば能力が使えなくなること、マーケットの中にいい行動カードがなくなれば能力を使う意味がなくなることなどから
追い上げ向きとは言いがたい能力なので、擁立を行うのであれば序盤、それも最序盤の方がよい。
能力を使用するたびに呪いを回収してしまう都合上、呪いの追放効果を持つ行動カードがないサプライでの擁立は控えたほうがよいだろう。
そのようなサプライでどうしても使いたい場合は、次善策として願いの泉等の手札リフレッシュカードや
魔法の護符のような呪いカードに何らかの価値を持たせることができるカードを多めに確保したい。

呪いの追放効果を持つ行動カードがサプライに多いのであれば、能力により獲得した呪いを能力により獲得した行動カードにより処分するということが行いやすいため、かなり強くなる。
特に、割り符や洗礼祝福巡礼等との相性は抜群であるため、これらのカードが複数同時に存在するサプライで序盤に擁立できれば他を寄せ付けない強さを得ることも不可能ではない。
能力を使う度に呪いを獲得するというのは明確なネックではあるが、その他にもマーケットに呪いがないと能力が使えないため呪い場との相性は悪い。
見習い魔女程度の呪い支給頻度ならともかく、呪詛の魔女氷雪の精霊クラスの呪い支給カードがあるとマーケットの呪いが在庫切れになりやすくなるため
それらのカードが使用されるような状況でも擁立を見送ったほうがよいだろう。
大なり小なり獲得した呪いの処理に手間を割かれる姫なので、呪い場のみならず攻撃カードの充実したサプライとの相性も基本的に悪い。
その中でも魔獣やサムライのような手札内の行動カードに対して効果を発揮できる攻撃カードとは取り分け相性が悪いので注意。

サポートカードとの取り合わせは、公式がおすすめするとおりシャオリンを付けて他のプレイヤーが複数枚手を出しにくいリンクなし行動カードをひたすら獲得するのがシンプルかつ強力。
もちろん、溢れる呪いに対するケア方法の確保は必須ではあるが。
人気のないコスト5行動カードがサプライに存在するなら、聖ルモイ大聖堂を付けることで終盤にマーケットに余ったそのカードを獲得し即追放することで継承点の足しにもできる。
前述のとおり全体的に呪いでデッキが重くなりがちな姫なので、ニコルのようなデッキをさらにかさ増しするカードとの相性はよくない。

オアシスの美姫 エムシエレ

マーケットコントロール型能力という都合上、擁立が早期であればあるほど相手の買い物を阻害しやすくなり、その効果は高くなる。
擁立時にもれなく付いてくるオアシス都市ネフェルティリは効果的にはただの大都市互換カードで追放で他のカードに変換もできないことを考えると、
使用するならなおさら早期擁立を運用上求められる姫であろう。
ただし、能力は自身のデッキ構築を直接的に有利にする能力でもないため、どちらかと言えば遅攻型の姫である点には注意したい。

似たような効果を持つ課税の課税トークンとは違い、禁制品トークンは同じカードに複数個配置することが可能であり自身のメインフェイズ毎に再配置も可能なので、
状況によって相手が狙いそうなカードへ先手を打って複数個配置し手を出しにくくするのが配置の肝である。
序盤であれば都市や大都市・免罪符学術都市等の各種有力コモンカード、中盤以降であれば公爵や大公爵・貴族の一人娘といったコスト効率の高い継承権カードへ配置していくのが基本となるだろう。
もちろん、状況によって何が適当かは変化する。
ときには自身が欲しいカードと相手に買わせたくないカードが合致することも考えられるため、先を読む能力が求められる姫である。
自身を活かすというよりも相手を妨害するといった趣の能力であるので、各種攻撃カード、とりわけ呪いや不運を与えられるカード全般との相性はいい。
これらのカードを与えることにより相手のデッキが重くなりコイン出力が低くなれば、禁制品トークンの効果と相まってますます相手はよいカードを購入しにくくなることだろう。
ただし、呪いを継続的に与えられるカードは得てして直接的にコインを産まないため自身の手も遅くなりやすい。
相手へ与えられるカードが呪いよりも効果が低い不運である代わりにある程度のコインを生むいたずら妖精まじない師で妥協するのも一つの手だろう。

前述のとおり自身を活かすよりも相手の妨害に重きをおいた能力の姫のため、自身を活かす効果が大半のサポートカード群とは効果が噛み合いにくくあまり取り合わせはよくない。
加えて早期擁立型の能力のため、強力な妨害カードのアウローラともあまり噛み合わないのは痛いところである。
強いて比較的相性のよい組み合わせを挙げるならば、購買力を底上げして自分へのトークンの影響を低減する宝物庫や
強力なものほど往々してリンクのない攻撃カード群の欠点をカバーするためのシャオリンなどが挙げられるが、
やはり劇的に強力な組み合わせではないので、擁立が早ければ早いほどこの姫自体の効果が高くなることも踏まえると
この姫を使う場合はサポートカードに頼らない戦術構築も必要になってくるだろう。


古王朝の裔姫 ルウェリー

擁立時にプレイした大都市+1枚のサポートカードが使用できる。(大都市を1枚含む8金擁立では計3枚)

後書き

上記内容のとおり、各姫の強さ・使いやすさに絶対的なものはなく、それらは状況による相対的なものでしかない。
したがって、どの状況ではどの姫が強いかということを的確に理解して始めて擁立行為が大きな武器として使えるようになる。
それについては考察内で多少は記載したものの、情報量の膨大さからとてもパターンごとの仔細を書ききれるものではないので
各人が実際にゲームをプレイし、感覚としてそれを掴んで頂ければと筆者は考える。
もちろん、上文がその一助になることができるのなら幸いであるが、前書きのとおりこの内容はあくまでも足がかりにしかすぎない。
実際のゲーム回数を重ねたほうがこのような文を読んで理解するよりはるかに的確な見極めができるようになると断言できる。

また、月並みではあるが、上記は筆者の考え、それもその一端でしかないため、それが最善であるわけではない。
上記の内容はあくまでも話半分・参考程度にとどめておき、自分にあった擁立考察やそれに伴う戦法構築はぜひともこれを読まれた方々自身の手で行ってほしい。
それもゲームの楽しみ方の一つなのではないだろうか。

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