BLEACH

登録日:2010/05/04 Tue 22:24:42
更新日:2024/04/12 Fri 15:51:33
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我等は 姿無きが故に

それを畏れ


(BLEACH1 THE DEATH AND THE STRAWBERRY)



『BLEACH』とは、週刊少年ジャンプで連載されていた漫画。全74巻(全686話)。作者は久保帯人。


+ 目次


 概要


2001年36・37合併号から2016年38号まで、15年の長きにわたって連載された久保帯人の代表作。

スタイリッシュなバトルアクション、魅力的なキャラクターやセリフの数々が人気を博し、2000年代のジャンプ人気を牽引した看板作品でもある。
2004年にはジャンプ史上初の2号連続表紙&巻頭カラー、そして2005年には1話まるごとオールカラー掲載という偉業を成し遂げている。
アニメ化、ゲーム化、2.5次元舞台化、実写映画化などのメディアミックスも行われ、コミックスの累計発行部数は1億3000万部以上(2022年7月時点)のメガヒットを記録。
世界中で絶大な支持を集めており、この作品に影響を受けたというクリエイターも少なくない。

ゲームアプリ『BLEACH Brave Souls』(現在、原作480~486話まで配信)や漫画アプリ『ゼブラック』で配信され始めたので、原作を買う気はないがどうしても興味があるという方はそちらで楽しむのもありかもしれない。


 作風


当初の『死神代行篇』は主人公の黒崎一護が死神の代理として、日常やギャグシーンを挟みつつ虚退治をし、知り合いを救ったりするエブリデイ・マジック風味のハートフルコメディ漫画(全8巻、全68話)。
その次の『尸魂界(ソウル・ソサエティ)篇』は少年漫画らしいバトル漫画展開(全13巻、全114話)。
その次の『破面(アランカル)篇』はそれまでの伏線を結構解消したり問題を解決した、尸魂界篇完結作と言えるシリーズでバトル漫画展開を続行(全28巻、全252話)。
その次にバトル漫画が終わった&力を失った後の一護の描写・原点回帰&セルフオマージュ的な雰囲気・ホラー演出・チャドが活躍しないチャド篇などの要素を組み合わせた異色作『死神代行消失篇』(全6巻、全56話)。
最後に今まで積みあげたものの集大成である『千年血戦篇』(全20巻、全207話)。
その後に読み切りという形ではあるが、70ページという大ボリュームで『獄頣鳴鳴篇』が登場。
『千年血戦篇』から変わらない師匠一筆なデザインと上手く纏まった話の構成、衝撃のラストに読者は再び狂喜乱舞した。終わり

……とそれぞれの時期において結構作風が変わっている。
「全てが好き」と言う人もいれば「ある部分だけ好き」など楽しみ方は人それぞれだが、全体的にギャグは好評……な気がする。
色々な意味でネタが多いこともそうだが、描き方もツッコミも冴えていることが多いので安心して見ていられる。

ちなみに各部の内容はそれぞれレギュラーキャラクターに対応しており、死神代行篇は一護篇、尸魂界篇はルキア篇、破面篇は織姫篇、死神代行消失篇はチャド篇、千年血戦篇は石田篇とされている。


ストーリーの設定や伏線は前もって考えているとジャンプフェスタ等で作者が公言していたが、予想外の長期連載に見舞われた事により、大まかな設定を基本として、キャラクターから話を膨らませる傾向で話が進んで行った。
引き伸ばしの悪影響で後半は牛歩の如き速度で物語が展開され、数話かかっても話自体がさっぱり進まなかったせいもあり、
まとめて話を読めるコミックス派はともかく、ジャンプ本誌で読んでいた読者を辟易させてしまった感は否めない(ただし、単行本であっても値段は他のジャンプ漫画と変わらないため、コミックス派であっても後半は財布的な意味でしんどい)。
必殺技を使う場面を中心に、大きめのコマや見開きを多用したのも進行速度の遅さに繋がってしまっていた。

そしてアニメオリジナルエピソードもまた、それぞれ作風に違いが現れる。
吸血鬼に近い特性を持った突然変異の人間「バウント」との戦いで、「滅却師」である石田がキーとなって争いが起こったアニメ版『BLEACH』でも異色のシリーズである初の長編アニオリ『バウント篇』(後半は『尸魂界・強襲篇』)。
空席である三番隊隊長に新たに就任した「天貝繍助」、現世へとお忍びで逃げてきた「霞大路家」の姫である「霞大路瑠璃千代」、2人が焦点となってやがて黒幕の陰謀へと一つに繋がっていく『新隊長天貝繍助篇』。
突如斬魄刀が擬人化して死神と敵対するというその要素とストーリー展開から視聴者の評価が高い『斬魄刀異聞篇』(終盤は後日談にあたる『刀獣篇』)。
藍染惣右介との決戦から1ヵ月、徐々に死神の力を失い始めていた一護が断界関連の事件の首謀者として狙われ、謎の少女「九条望実」を巡って十二番隊第七席「因幡影狼佐」との戦いを描き、あるキャラと共通する要素を持ったコンがクローズアップされた『護廷十三隊侵軍篇』。

『バウント篇』は「尸魂界救出篇」の直後かつ原作での技描写がまだ少ない状態での制約上、展開がだれる傾向にあったが、後半より剣八VS一之瀬、一護VS狩矢など見所ある勝負が増加。
破面篇序盤でも正史として回想が挟まれたり、改造魂魄のりりん達が後のエピソードやEDでたびたび登場するなど後の影響も大きい。


 メディアミックス


アニメ

いずれのシリーズも工藤昌史がキャラクターデザイン、鷺巣詩郎が音楽担当として参加し、テレビ東京とstudioぴえろが製作に携わっている。

★死神代行篇~死神代行消失篇

2004年10月5日から放送開始され、『死神代行消失篇』をもって2012年3月27日に終了。
監督は『幽☆遊☆白書』や『みどりのマキバオー』『GTO』『東京ミュウミュウ』(2002年版)などを手掛けた阿部記之が担当。
シリーズ構成に『GTO』や『テニスの王子様』『GANTZ』『交渉人 真下正義』の十川誠志が『過去篇』まで担当し、以後『斬魄刀異聞篇』を『HARELUYA II BØY』や後の『仮面ライダー響鬼』『仮面ライダーウィザード』で知られるきだつよし
『護廷十三隊侵軍篇』以降は『焼きたて!!ジャぱん』や『銀魂』、後の『手裏剣戦隊ニンニンジャー』『仮面ライダージオウ』の下山健人が担った。
また、脚本にはシリーズ構成担当の上記3名以外にも高橋ナツコ、吉村元希、横手美智子、大久保昌弘、中瀬理香、ふでやすかずゆき、今村美緒というバラエティ豊かな面々が集っている。

尸魂界篇までは基本20話構成(原作だと大体60話前後くらい)で放送されていたが、人気故に長期化が決まった。
結果、破面篇(アニオリを含めるとバウント篇)以降は完全に崩れており、アニオリ自体の量も増幅された(ただし、アニオリ回を除けば概ね24話以内に収まっていることが多いため、20話に極力近付けようというスタッフの努力は感じられる)。
しかし、アニメ1話分の原作消費量は概ね2~4話(尸魂界篇までは平均3話)のペースという、時にはキャラクターの変身や覚醒だけで1話費やしたり見開きを多用したりといった原作の展開の遅さもあって、
破面篇(特に虚圏篇以降)の最中に原作のストーリーを中断する形で長期のアニメオリジナルエピソードが2回挟まった。
一応、次回予告で「大人の事情が入った」というフォローがされたものの、結果的に全体のストーリーが分かりにくくなってしまった。
そういった面で言うならばアニメ化するのが早すぎた漫画だったのかもしれない*1


また、放送中には東宝配給で劇場版アニメが制作され、全4作が公開された。久保先生もオリジナルキャラクターのデザインなどで制作に関わっている。

劇場版BLEACH MEMORIES OF NOBODY 2006年12月16日公開
劇場版BLEACH The DiamondDust Rebellion もう一つの氷輪丸 2007年12月22日公開
劇場版BLEACH Fade to Black 君の名を呼ぶ 2008年12月13日公開
劇場版BLEACH 地獄篇 2010年12月4日公開

★千年血戦篇

本作の連載20周年記念プロジェクトの一環として、2020年3月に最終章『千年血戦篇』のアニメ化が発表。分割4クール形式で放送される。
第1クールは2022年10月から12月まで、第2クール『訣別譚』は2023年7月から9月まで放送され、第3クール『相剋譚』が2024年に放送予定。
キャラクターデザインの工藤氏や劇伴音楽担当の鷺巣氏を除いたメインスタッフの総入れ替えが行われており、監督が『Persona4 the Golden ANIMATION』や『双星の陰陽師』『アクダマドライブ』『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』の田口智久、
シリーズ構成は田口監督の他、『劇場版 空の境界』『魔法少女かずみ☆マギカ~The innocent malice~』の平松正樹にそれぞれバトンタッチした。
アニメ第1作と違って放送枠が深夜に移ったが、それを活かして夕方及びゴールデンタイムでは直接的な表現が難しかった描写に力が入れられており、人体切断や大量出血といったグロ及び露出の目立つファッションが原作通りに完全再現されている。

こちらでは作者の久保先生が総監修として制作に大きく関わっているが、原作再現というよりは「原作の再構成」に寄っており
原作のシーンを一部カット、または編集する事でテンポを良くし*2、余った尺には原作では不足していた読者の疑問・不満要素を補完するアニオリシーンを盛りに盛ってぶち込んだり、一部キャラクターの出番や原作で省略された戦闘シーンを増量。
何より「毎週劇場版」とまで評されるほどのヌルヌル動く美麗作画と合わせて「スタジオぴえろの本気」「千年血戦篇完全版」「カルピスの原液」「月島さんに知らない記憶を挟み込まれた視聴者」といった感想が飛び出すほどの出来栄えとなっている。

キャスト陣も第1作の声優陣が概ね再結集しており、スマホゲーム『Brave Souls』に先行登場を果たしたキャラは同作の声優が続投。その他の新キャラクターにも超豪華声優陣が配役され、出番や台詞が本当に僅かなキャラを人気声優が演じた例も多い。
その一方で本編にあったギャグ要素やネタ要素は少なめかつ、アニメ第1作の死神図鑑やアランカル大百科のようなおまけ要素はカットされている(死神図鑑のみ『訣別譚』最終回で復活)。

また、各話のサブタイトルも原作のエピソードを引用する形になった他、次回予告もエピソード紹介ではなく、単行本の巻頭歌をキャラクターが朗読する内容となっているが、
その次回予告には単行本にはない久保先生が描き下ろした新作ポエムも多く存在する。

小説



実写映画

当初は『HEROES』のヒロ・ナカムラ役で知られるマシ・オカ氏がプロデュースを手掛け、ワーナー・ブラザース映画のアメリカ本社の手でハリウッド映画化されるはずだったが、その後の音沙汰もないまま頓挫。
その代わりにワーナー本社の日本支社であり、過去に『デスノート』シリーズや『るろうに剣心』シリーズをヒットに導いてきたワーナー ブラザース ジャパンが製作幹事と配給を担う形で実写邦画化が決定。

内容としては原作序盤の「死神代行篇」をベースとした作品となり、
という布陣で2018年7月20日に公開された。

しかし手が込んだ制作体制の割には全くヒットせず、最終的な興行収入成績は5.41億円という悲惨な結果で幕を閉じてしまった*3
そもそも実写映画……特に予算や撮影期間が限られがちな邦画向きの作品ではなかったことも災いしたと言えるだろう。
一方で、CGなどのポストプロダクションに1年以上を費やした分、アクションシーンや虚の造形に関しては一定の評価を得ている。


 あらすじ


霊感が強い高校生・黒崎一護は、悪霊退治に来た死神・朽木ルキアと出会う。
最初は死神の存在を信じなかった一護だが、人の魂を喰らう悪霊・(ホロウ)に襲われたことで信じざるを得なくなる。
不慮の事故でルキアから死神の力を受けた為、一護は死神代行を引き受けることに。


 世界観・用語


死神(しにがみ)

死覇装(しはくしょう)と呼ばれる黒い着物を身に纏い、斬魄刀を帯刀する者達。
霊界・尸魂界(ソウル・ソサエティ)内にある護廷十三隊か、その上位組織である零番隊に所属し、迷いし霊を尸魂界に送ったり、現世を荒らす悪霊・虚から現世を護ったりする。
尸魂界と現世にある魂魄の量を均等に保つことが役目。
別名として調整者(バランサー)という呼び名があるが、作中序盤で一回言われただけなので、覚えている人は少なかっただろう。しかし『千年血戦篇』で意外な形でこの言葉が再び登場し、読者はもう一度この設定を思い出すことになる。
使用言語は日本語。出てくる死神も名前から察するに全員日本人。
虚を完全に消滅させる「滅却師(クインシー)」とは相容れない存在。

仮面の軍勢(ヴァイザード)

虚の力を持った死神。通常の死神としての力に加え、虚の仮面を出現させ、それを被る(虚化する)ことで虚の力を使うことが出来る。
虚化した際の戦闘力は十刃に匹敵し、その特性ゆえか霊圧も十刃と似る。
作中では藍染の実験によって仮面の軍勢にさせられた護廷十三隊元隊長格(ハッチは元副鬼道長)。
なお、虚化を除けば普通の死神と何ら変わらないためか、藍染逮捕後に隊長格に復帰したメンバーもいる。

魂魄(こんぱく)

魂そのまま。
人間に限らず、全ての生き物は肉体に魂魄を宿している。また、自身の肉体と「因果の鎖」で繋がっている。
肉体と繋がっている状態で魂魄が負傷した場合は肉体も同じく損傷する。

(プラス)

地縛霊や浮遊霊など、無害な幽霊。
未練が果たされれば自然に成仏(=尸魂界に行く)が、いつまでも現世に居続けて「因果の鎖」が失われると悪霊化して(ホロウ)となる。
無害な(プラス)のうちに「魂葬」してあげるのが、死神の本来の仕事。

(ホロウ)

現世を荒らす悪しき霊体。
正体は何らかの理由で堕ちた人間の魂。虚圏に生息しており、餌として魂魄を襲う時のみ現世に現れる。
会話は全て日本語。作中では生前日本人の虚ばかりだろうし、おかしくない。
ただし名前は何故か英語…まあ生前の名前をそのまま名乗っているケースはないのだろう。
でもコードネームの命名も尸魂界がしているっぽいのでファジー…と思いきや自ら名乗ったりもしているので、どちらがどう把握しているのかよく分からないところも。
「人間」の反対。

地獄(じごく)

人なりし頃に非道な行いを働いたことで、尸魂界へ送るに相応しくないと見なされた者が死後に幽閉される場所。
その存在に関して、原作本編においては初期に少し触れられただけだったが…?


 登場人物


メインキャラクター

黒崎一護(くろさき いちご)
主人公でオレンジ色の髪とブラウンの瞳にいつも機嫌が悪いかの様な仏頂面が特徴。
虚に襲われた際に朽木ルキアから死神の力を譲り受け、以後死神代行になっている。
後に自分自身の死神の力に目覚めた。
斬魄刀斬月
破面(アランカル)篇』の終盤以降(具体的には空座決戦篇から)はよく行方不明になった。
何気にリア充。見た目からも作中の描写からも頭が良くないように見えるが、学業は非常に優秀。戦闘でもその頭のよさが見えるシーンがある。
尸魂界篇以降は敵方と同じ力に目覚めるという法則があり、尸魂界篇は取り戻した死神の力、破面篇は虚化、死神代行消失篇は完現術で戦った。なお、千年血戦篇でも一瞬だけ滅却師の静血装を見せた。

朽木ルキア
護廷十三隊の十三番隊に所属し、現世・空座(からくら)町を担当していた死神。
黒崎一護が死神になるきっかけを与える。
死神代行篇と尸魂界篇ではヒロインを務めた。
尸魂界篇では囚人として連行されたが、一護と恋次をはじめとした皆さんの活躍で救出される。
第一話から察するに一般虚にも苦戦する程度の実力だったはずが、適当…でもないのだが、少し分かり辛い描写で強化されていき、最終話では隊長にまでなってしまった。
女性キャラでは一番人気。
斬魄刀は『袖白雪』。
ブラコン貧乳
死神代行消失篇から同隊の副隊長であったが、最終回で隊長に出世した。

井上織姫(いのうえ おりひめ)
一護のクラスメイトで一護に好意を寄せている。
一護の死神の力に触発され、自らの意思の力により事象を「拒絶」する霊能力に目覚める。
口癖は「黒崎君…」で必殺技はヘッドバット。何気に石田が引くほどケンカも強い。(ステゴロで死神を叩きのめせる女子高生…)
破面篇および千年血戦篇の後半ではヒロインを務めた。
破面篇では崩姫として拉致されたがグリムジョーと一護、石田に救出される。
何気にハイスペックだが、同時に平時においては、ネタまみれのブリーチの中でも一際変な人物だったりもする。
前述のルキアとの比較で散々ヒロイン論争が起きたが最終回では…。

石田雨竜(いしだ うりゅう)
絶滅したはずの対虚の退魔眷属・滅却師(クインシー)の生き残り。秀才ツッコミメガネミシン。
師匠を見殺しにした死神を嫌っているが、師匠の体をバラした元凶にして自分も腹に大穴を開けたその死神がボケまくるものだから、コントする羽目になった程のツッコミ体質。
同年代の死神である一護に対してライバル心を持っている。
滅却師の立場を常に崩さないが、友情に厚い男なのでどうしてもツンデレ風になってしまう一護と同じく不器用な人。
千年血戦篇では中盤(61巻)で(嫌々)敵側につき(不本意ながら)ユーハバッハの後継者に選ばれるが、終盤(72巻)で再び一護の仲間に戻った。
最終的に彼の中の重要度は、友達>超えられない壁>世界の危機>母や祖父の敵討ち>滅却師の誇り>後に現れたロクでもない同族共みたいな感じ。

茶渡泰虎(さど やすとら)
一護のクラスメイトで親友。愛称は「チャド」
大柄で怪力と頑丈な体が特徴。
一護と行動をともにするにつれ、その右腕と左腕の秘めたる能力を開花させていく。
実力的には中堅クラスであり、ちゃんと戦果もあげている(護廷十三隊第三席を瞬殺する、十刃落ちを赤子扱いにするなど隊長格に匹敵する力をもつ)が相手が強すぎる為、敗北することが多くそちらが目立つ、途中で活躍がカットされる等不遇。
ちなみに学業面も優秀で、作中では一護よりも成績が良かったりする。

阿散井恋次(あばらい れんじ)
護廷十三隊六番隊副隊長でルキアとは幼馴染。
隊長である朽木白哉を尊敬しながらも、越えようとしている。色々な敵と戦うが勝率は低い。
どんどん強化されていったが、初登場時から副隊長(しかも卍解習得一歩手前)なのでそこまでの違和感はない。強化されてもあっさり負けるし。
斬魄刀は『蛇尾丸』。

★コン
死神図鑑ゴールデン♪
尸魂界で作られた対虚用の戦闘用改造魂魄(モッド・ソウル)。普段は顔だけややペラいライオンのぬいぐるみに入っている。
本作一の萌え要員。いわばマスコット枠である。
尸魂界篇以降は出番が殆どなくなり、コミックスの空きページで頑張っていることが多い。
破面篇途中(虚圏に行く直前辺り)からばったり描かれなくなり、行方不明になった。そして千年血戦篇で再登場。なぜかムキムキになった。そして行方不明になった。と思ったらエアバッグとして登場。そして行方不明になった。
と思われていたが後の獄頣鳴鳴篇にて再登場。今ではすっかり黒崎家の一員というか彼がいないと色んな意味で黒崎家の新キャラが暴走するのが予想出来る重要な保護者兼苦労人枠。
実はその新キャラと本編で絡みがある主要キャラは今のところコンだけだったりする。

尸魂界

護廷十三隊隊長護廷十三隊副隊長
一番隊山本元柳斎重國雀部長次郎 二番隊砕蜂大前田希千代 三番隊市丸ギン吉良イヅル
四番隊卯ノ花烈/虎徹勇音 五番隊藍染惣右介雛森桃 六番隊朽木白哉阿散井恋次
七番隊狛村左陣/射場鉄左衛門 八番隊京楽春水伊勢七緒 九番隊東仙要檜佐木修兵
十番隊日番谷冬獅郎松本乱菊 十一番隊更木剣八草鹿やちる 十二番隊涅マユリ涅ネム
十三番隊浮竹十四郎志波海燕








破面

第1十刃コヨーテ・スターク 第2十刃バラガン・ルイゼンバーン 第3十刃ティア・ハリベル
第4十刃ウルキオラ・シファー 第5十刃ノイトラ・ジルガ 第6十刃グリムジョールピ
第7十刃ゾマリ・ルルー 第8十刃ザエルアポロ・グランツ 第9十刃アーロニーロ・アルルエリ
第10十刃ヤミー・リヤルゴ




完現術者


滅却師

(A)ユーハバッハ (B)ユーグラム・ハッシュヴァルト (C)ペルニダ・パルンカジャス (D)アスキン・ナックルヴァール (E)バンビエッタ・バスターバイン
(F)エス・ノト (G)リルトット・ランパード (H)バズビー (I)蒼都 (J)キルゲ・オピー
(K)BG9 (L)ぺぺ・ワキャブラーダ (M)ジェラルド・ヴァルキリー (N)ロバート・アキュトロン (O)ドリスコール・ベルチ
(P)ミニーニャ・マカロン (Q)ベレニケ・ガブリエリ (R)ジェローム・ギズバット (S)マスク・ド・マスキュリン (T)キャンディス・キャットニップ
(U)ナナナ・ナジャークープ (V)グレミィ・トゥミュー (W)ニャンゾル・ワイゾル (X)リジェ・バロ (Y)ロイド・ロイド
(Z)ジゼル・ジュエル (ϛ)シャズ・ドミノ



 能力バトル用語


斬魄刀(ざんぱくとう)

死神が持つ特殊な刀。
所持者自身の魂を元として形作られている為、斬月や氷輪丸のようにその形状や能力は全て異なる。
普段は日本刀の形をしていることが多い。
忘れられがちだが、「魂魄を尸魂界に送る」「斬り伏せることで虚の『罪』を祓う」という成仏関連が本来の用途。

戦闘時の能力解放は、一般的には所持者が解号(特定のキーワードと斬魄刀の名)を唱えることで行われるが、卍解会得者はそのまま解放可能。
解放には『始解』と『卍解(ばんかい)』の二段階がある。

鬼道(きどう)

死神の扱う霊術の一瞬。
詳しくは該当項目を参照。

破面(アランカル)

死神の能力を手に入れんとする虚の一団。
虚の面を剥ぐ事で生まれる。
それぞれにナンバーを持ち、No.11(ウンデシーモ)以降のナンバリングは誕生した順。
No.1(プリメーラ)からNo.10(ディエス)(あるいはNo.0(セロ)からNo.9(ヌベーノ))までの破面を特に十刃(エスパーダ)と呼ぶ。
関連用語はスペイン語だが、会話は基本的に日本語。「正解(エサクタ)!」「ラッキー(スエルテ)!!」などたまにスペイン語を口走る者も。凄いオサレだけど違和感も凄い。

十刃(エスパーダ)

藍染が頑張って集めた破面の中でも特に能力の高い十体で構成された精鋭。全員が隊長格以上の戦闘力を持つ。
詳しくは該当項目参照。

滅却師(クインシー)

外部から霊子を取り込んで形成した弓矢を用いて、虚を滅却する能力者。
循環すべき魂魄を完全に消滅させてしまうため、現世と尸魂界を崩壊させる危険がある。
死神の説得も功を奏さず、絶滅させられた…というのが石田の祖父や霊術院で最初に語られていたお話。
最終章アニメ化で登場した石田の祖父の日誌には生き残った滅却師は死神に一方的に滅ぼされたと書かれている。
どちらが本当かは定かではないが、まあ歴史というのは基本的に書き手や当事者に大なり小なり都合の良いように脚色されるのは現実もフィクションも同じである。
序盤に最後の生き残りである石田が物語初期より登場し、
その際には「例えば一護のような力を持っていた者たちが仇討ちのために修行して能力を得た」と説明されていたが、その後虚に拒絶反応を起こす体質を持つ一族でもあったことが判明。
関連用語はドイツ語
「死神」の反対。

星十字騎士団(シュテルンリッター)

最終章「千年血戦篇」から登場する見えざる帝国の精鋭部隊。
創設者は、滅却師の始祖ユーハバッハ
1000年程度我慢をし続けていたりするどえらい根性の持主達。
こちらも全員が隊長格以上の戦闘力を持つ。
潜伏場所から察するに厳密には生者とは言い難い。
死神が本当に滅ぼすべきだったのは現世の滅却師ではなくこっちの方。

完現術者(フルブリンガー)

親が虚に襲われた影響で、物の魂を引き出して使役する能力を得た者。
戦闘に使用できるほど強力な能力の使用には、自身の誇りである物体を使う。
作中では団体の規模から一番不遇な感じの能力だが、何気に汎用性が高かったり強力な能力が多かったりする。
しかも人間と死神の力を併せ持った者を介せば能力を分け合う事も可能。
関連用語は英語。

ドン・観音寺(かんおんじ)

一応ここに記載。上記のどの系統に属するのか劇中では一切説明のない、異色の霊能者*4
普段はステッキによる肉弾戦で戦い、作中最高峰の勇気によって意外と近接戦をこなしている。
必殺技は霊子の玉を打ち出す遠距離攻撃「観音寺弾(キャノンボール)」。一撃でコンクリートを破壊するほどに激烈


 迷言


今更驚くなよ
弱く見えるぞ

  • 嘘…だろ…?
本当です

言われた場面も内容もシリアスで超真面目なセリフだが、これにより主人公の渾名はチョコラテに決まった。
ちなみにこのチョコラテはそのままの意味ではなく、スペイン語でチョコという意味です。

13kmです。エベレストの約1.5倍です。ついでに成層圏まで到達します。
160cmの高さなら地平線までの距離の約2.9倍です。

錯覚です。誰がなんと言おうと錯覚です。

月島さんは万能なんです。
月島さんのおかげで陛下にも勝てました。

だるまさんが~転んだ!
ちなみにこれもスペイン語である。
一番謎なのはこれを言った男はドイツ語主体の敵軍の一員だということ。

  • 虚閃(セロ)
初期の頃から強そうな技として度々登場しバリエーションも多いが、原作では一護を除き、この技で致命傷を受けた死神は居ない。(一部破面には存在。ルピ、メノリ、ウルキオラなど。)
クリーンヒットしたところで耐えていたり、普通に手で弾いたりといった場面が目立つ。
故に「蚊すら殺せない」と読者から評された脅威の大技。
溜めも必要とマジツカエネー…と思いきや、殺傷用途でなければ意外に使い道があったりする。
但し、スタークや小説版のルピなど溜め要素を克服した破面も存在。

  • 剣圧だ
超強化を端的に顕す演出です。
特殊能力を使っていないというアピールでもあります。


 ネタ要素


描写もなくいつの間にかフェードアウトする人物が出始め、最後はいくつかの伏線さえも投げっぱなしになってしまった…(特に破面・空座決戦篇以降が顕著)

以下は一例。
  • 自分に近付いてくる藍染の霊圧で動けなくなったたつき「どうしようどうしよう…あ、みちる降ろさなきゃ」→みちる行方不明(啓吾、たつき、千鶴、アフロ、水色のみ描写)
  • 卍解!鐡拳断風(てっけんたちかぜ)!→直後描写がなく、唐突に行方不明→生きてました。→最終章で…→最終話で生存!ローズ共々ゾンビ化の前に死んでたんじゃ?
  • 卯ノ花「あの破面(チャドにやられたアフロ)=ガンテンバイン・モスケーダも治療を」→とうとう一度も出ず。
  • 第0十刃(セロ・エスパーダ)(※十刃最強?)ヤミー・リヤルゴだ!→同時期にラスボス戦が始まる→戦闘描写殆ど無しで死亡
  • グリムジョー「まだやれる」の直後ノイトラに切られ再起不能になる→止めを刺される前に一護が助けるがその後は構う余裕などなく、治療描写なしで放置→最終章で普通に再登場(ノイトラに斬られたときの傷跡が残っている)→星十字騎士団親衛隊ナックルヴァールを倒した際の毒で意識を失う→本編ではそれっきり登場せず(小説でフォローされました)
  • ロリ、メノリ:ヤミーに倒されたまま放置→最終章で再登場したがキルゲに倒され、また放置(小説でフォローされました)
  • 恒例のチャドの霊圧が消えた!?→霊圧が消えなくなった代償として戦闘シーンが消えました
  • 浦原夜一と一緒にいたはずの(大した手間もなく)空間移動・時間停止が使える地味にチートなお色気担当ヒゲメガネは?破面篇を最後にジンタ・ウルル共々出番が消滅。(小説でフォローされました)
  • ネル一行:ノイトラ、ザエルアポロ戦を最後に気絶しっぱなしで放置→最終章でネル一行は登場。浦原の発明品?でネリエルに戻っている。→最終話で登場せず…というか虚達は全員登場せず(小説でフォローされました)
  • そもそも主人公が頻繁にいなくなる(出番的な意味で)
  • 霊王が死ぬと全ての世界が崩壊して混ざり合う→右腕を応急処置に使う→ユーハバッハがそれを吸収→死んだまま終了(霊王の代わりとなるものをどこからどうしたのか一切明らかにならなかった→小説でユーハバッハの遺体に霊王の力が宿っていたため、零番隊が遺体を霊王として封印したことで世界を安定させたことが明らかに)
  • 完現術(フルブリング)篇をチャド篇と銘打った割に殆ど活躍を与えられず。前章の破面篇のほうがよっぽどチャド篇してる始末。(チャドがキーパーソンだとは言ってない)
等、ネタ好きによるネタ仕込みもあってか普通のファンのみならずネタ好きも人気がある。
読者からは頻繁に文句を言われているが、何だかんだで愛されている模様。ツンデレなのだろう。


なお、連載開始から連載終了までがキッカリ15年であり、一護(いちご)の掛言葉になっているため、「伏線を回収出来ずに打ち切られた」と言うより、「ストーリーを15年で完結させるためにページ数などを調整した」と見るほうが適切だろう。
上記についても実は伏線放置というより、後日談の小説を合わせると実は伏線は大体回収されており、後に展開や尺の都合などで詳細は描けなかったか、あくまで「黒崎一護の物語」を描き切る上で必要のない説明は(読者に想像の余地を残す意味も込めて)省いたと見られるものが多い。
また伏線でも何でもないものも混ざっていたり、読み込み不足による単純な誤読や誤解釈も多々あるため注意。




「フフッ……私の立てた『クソ項目』は完璧だ。絶対に改良する事は出来ない」

「……『クソ項目』を立てる事は分かっていた」

「なん……だと……!?」

「俺達は既に『追記・修正』する準備を完了させていた!
 あと16秒♭で、この項目は秀逸な項目へと転生する!」

「……ククッ、全ては計画通りか」

「――何!?」

「『追記・修正』される可能性を考えないと思うか?この私が。
 既に私の手の者がこの項目をロックしている。抵抗は無力……」

 ――ド ン !

「ゴフッ……嘘……だろ…!? この私が……」

「メイデンさん!? どうして……!?」

「最初からこうなる事は予測出来ていた。wiki篭りの皆、『追記・修正』宜しく頼むぞ!」

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最終更新:2024年04月12日 15:51

*1 アニオリの長編で原作の設定の補完がされていたり、あまり出番がなかったキャラクターが注目されていたりといった部分が救いだったが。

*2 その結果、原作1話分のエピソードがわずか1、2分程度で消費される事もあった。

*3 なお、エンドクレジット前には『BLEACH 死神代行篇』というタイトルが表示される。恐らくはシリーズ化を見越してのものだったのだろうが……

*4 普通に考えれば彼も完現術者であると思われるが、固有能力は完現術というよりは鬼道に近く、ステッキも完現術の媒体とは言い難いため、よく分からない存在になっている。虚の力を持った茶渡や鬼道とよく似た能力を持った井上がいることを考えると、それでも完現術の可能性はあるが。