阿部寛

登録日:2019/04/29 (Mon) 21:20:00
更新日:2024/01/09 Tue 17:29:06
所要時間:約 4 分で読めます




阿部寛(あべ ひろし)とは日本で活躍している俳優の一人である。所属事務所は茂田オフィス。
出身は神奈川県の横浜で生年月日は1964年6月22日である。
身長189cmと日本人としては非常に背が高く、スタイルも非常に良い。1985年にモデルとしてデビューし、その後俳優としても様々な役柄で活動を続けている。

元々は中央大学に通う一介の学生であったが、姉に薦められたのと優勝商品である車に釣られて「集英社第3回ノンノボーイフレンド大賞」に応募。
上記のスタイルの良さが勝因となったのか、見事優勝。その後「ノンノ」「メンズノンノ」のカリスマモデルとして活躍した。

俳優としてのデビューは1987年の映画「はいからさんが通る」。この映画の主演は当時アイドル四天王の一人と言われるほどの人気を誇った南野陽子であるが、阿部自身が彼女のファンであったため、演技未経験なのにもかかわらずこの作品の出演を勝ち取ることができた。
その恩恵にあずかることができたのか、本作の主題歌を歌う南野陽子に便乗して彼もまた数々の歌番組で番宣要員として出演し、結果的に知名度を一気に向上させた。
またこの翌年には当時の流行に乗っかったのか歌手デビューも果たしている。

その後、俳優として次々と活動を続けていくことになる…はずだったが、ファッションモデル出身という肩書きと日本人離れした濃くてハンサムな顔立ちから似たり寄ったりな二枚目の役しか与えられなかっただけでなく、高すぎる身長から次第になかなか役に恵まれることがなくなってしまい、次第に仕事も減っていってしまった。
また、不動産投資に失敗し、莫大な借金を抱え、一時はパチンコで生計を立てていたこともあった。
そして、今となっては有り得ないことだろうが、まだキャリア数年程度の若手俳優であるにもかかわらず「あの人は今!?」の捜査対象にされてしまった。
このことは今なおネタとして語り継がれているが、本人にとっても相当に屈辱的なトラウマだったようである。
が、そこから一念発起したのか、後の仕事に繋げることができるように、この頃から古武術を習い始める。

また、彼のキャリアを語るうえで欠かせないのは、やはり、演出家・つかこうへい氏(現在は故人)が主宰する劇団に入団したことだろう。
つか氏の劇団は、業界でも屈指のデタラメじみた過酷さ・過激さを誇ることで知られ、そこで徹底的に鍛え上げられた彼は主演級を務め上げられるまでに成長。
劇団の代表作であり、公演された当時の世相に合わせて幾つものバージョンがある「熱海殺人事件」の「モンテカルロ・イリュージョン」で主人公を演じる。
数ある「熱海殺人事件」シリーズの中でも取りわけ過激な言動と、本作独自の“実は同性愛者”という役柄を見事に熱演し、演技派俳優としての評価を確立させた。

くすぶっていた脇役時代を抜け、テレビドラマの場においても大きな転機が訪れる。

それは自身の代表作でもあるTRICKの出演である。
この作品ではそれまでとは違い、どこか抜けたところが多い3枚目のキャラクターを演じきった。
また劇中で自身のモデル時代の写真を自虐ネタとして多用するなど、分かる人には分かる笑いどころも提供した。そして役名である上田次郎名義で「どんと来い!超常現象」を出版。
そしてこのドラマ自体シリーズ化された上に3作品も映画化されるなどヒットすることができ、これが彼の再ブレイクのきっかけとなる。


その後以前のように仕事が増えていくようになり、「ドラゴン桜」「結婚できない男」「下町ロケット」などの話題作で主演をつとめていった。
そしてその濃い顔つきのおかげか「テルマエ・ロマエ」で古代ローマ人役として主演。
その風貌に「違和感がない」「古代ローマ人より古代ローマ人っぽい」と大絶賛された。
また、声優業としては2006年~2008年に毎年公開されていた北斗の拳の映画作品で主役であるケンシロウの声を担当。計3作品演じきった。

そんな多種多様に活動を続けていく阿部寛を話していくうえでどうしても欠かせない話題がある。
それは

公式ホームページがシンプル過ぎる

トップページは本人の顔写真1枚とドラマや映画のスケジュール、簡単なプロフィールと所属オフィスの情報のみ。
また今まで出演した映画やドラマの情報も、古い作品に関しては簡単なあらすじと簡単な役柄の紹介、最低限の出演者のみしか書かれていない。
サイト名は阿部寛のホームページ。見ればわかるようにサイト名までもがシンプルである。
シンプル過ぎるがゆえにサイトをクリックした瞬間画面が表示される。これには通信速度の制限が来てしまった人にも安心な設計である。
そして作品が新しくなるにつれクリックしたら公式サイトに飛ぶようになるほど丸投げ状態になってしまっている。
あまりにも読み込みが速いため、現在ではインターネットが中々繋がらない時に「極端に電波が弱い」のか「そもそも繋がっていない」のかチェックするために阿部寛のホームページを開いたり、インターネットに接続できるあらゆる環境*1で阿部寛のホームページを閲覧しようとする者が出てきたりと、最早インターネット回線のベンチマーク扱いされつつある
そして公式ホームページと銘打ってはいるが元は個人が作ったファンサイトであった。
しかしそれに事務所が目をつけたのか、まさかの公式ホームページと認定されることになった。
なお、公式ホームページ内にある管理者のページによると情報等については、所属事務所の協力と承認を得て作成しているのだとか。
近年ネット掲示板やSNSで注目されたことをきっかけに芸能界・TV業界からもそのネタっぷりを把握されているようで、阿部寛主演のTVドラマ「まだ結婚できない男」の公式サイトの登場人物紹介にて、阿部が演じる桑野信介のプロフィールだけ明らかにあの公式HPを意識した作りになっている


出演作品

映画

伊集院忍(はいからさんが通る)
松田耕作(YAWARA!)
孔雀(孔雀王 アシュラ伝説)
ツクヨミ、八岐の大蛇(ヤマトタケル)
片桐光男(ゴジラ2000 ミレニアム)
ケンシロウ(真救世主伝説 北斗の拳シリーズ)
下川路功(バブルへGO!! タイムマシンはドラム式)
ルシウス・クイントゥス・モデストゥス(テルマエ・ロマエテルマエ・ロマエⅡ)
栗林和幸(疾風ロンド)

ドラマ

上田次郎(TRICK)
芝山貢(HERO)
山村和之(アットホーム・ダッド)
桜木建二(ドラゴン桜)
桑野信介(結婚できない男、まだ結婚できない男)
佐倉春男(白い春)
秋山好古(坂の上の雲)
加賀恭一郎(新参者)
島勇作(幸福の黄色いハンカチ)
坪井良多(ゴーイング マイ ホーム)
佃航平(下町ロケット)


追記・修正は阿部寛のホームページくらいシンプルにお願いします
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最終更新:2024年01月09日 17:29

*1 ダイヤルアップ接続にしか対応していない何十年も前の機器や、ソーシャルゲームのお知らせ用ブラウザなど