ボム(コピー能力)

登録日:2019/04/28 (日) 18:35:15
更新日:2023/11/01 Wed 11:29:31
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もって!    
ドーン!!
  なげろ!!
*1





概要

その名通り、爆弾(ボム)を作るコピー能力。
星のカービィ スーパーデラックス』から初登場した。

コマンド入力で爆弾をどこからともなく頭上に取り出し、更に入力で前方に向かって投げ、放物線を描いて飛んでいく。
爆弾自体と着弾時の爆風、両方にダメージ判定があり、爆風に火属性を宿していることもある。この爆風に自分自身へのダメージは無い。
一部の作品では掲げたまま移動することもできる。
ただし取り出した時点で火が点いているため、放っておくと自爆するハメになる(作品によって自分がダメージを食らう)。
それに掲げっぱなしだとホバリングできないので出したらすぐ投げるのが基本。
投げた爆弾は敵や地形に触れると即起爆するが、一部の技で「置く」爆弾については一定時間経過か敵の接触によって起爆する。

投げる角度はある程度自由に変えられる。
また、走りながらボウリングのように転がしたり、目の前の地面に置いたりと技のバリエーションもそれなりにある。
取り出せる爆弾の数に際限は無く(そもそも取り出す途中で爆発して残らない)、連射性能はなかなかのもの。
しかし、あくまでも「爆弾投げ」がメインのコピー能力なので、純粋な近接技は大きく限られている(作品によっては全く無いことも)。更に無敵技も無い。
接近戦に強いが飛び道具を一切持たず、空中の敵が苦手なストーンと比較して、飛び道具のおかげで空中の敵に強いが、接近戦は苦手という対照的な性能になっている。

帽子は2種類あり、初期とアニメはソードのポンポン付き帽子(サンタみたいな形)の青色版だった。
差別化の為か、『星のカービィWii』以降はパーティーグッズのクラッカーを模した外見に、菱形の金と青のエンブレムがついたトンガリ帽子に変更された。ただ、幻に終わったGC版の段階でこれに似たデザインにされる予定だったらしく、トレーラーに映り込んだボムカービィは赤いクラッカーのようなものを被っていた。
後者では何気に爆弾も星の模様が入っている。


登場作品



技一覧

  • ばくだんかかげ~ばくだんなげ
基本中の基本。読んで字の如く爆弾を掲げ、もう一度ボタンを押して投げる。
作品によって爆弾を持っている間は歩く、ダッシュ、ジャンプが可能だが、前述したようにホバリングができなくなる。
ボタンを長押しすると離すまでに十字キーで投げる角度を変えられる。
この角度変更は方向が決まっている作品と、範囲内なら自由に調節できる作品がある。更に、ボタンを押した長さだけで角度(と飛距離)が決まる作品も。

  • まっすぐなげ/ダッシュ投げ
爆弾を放物線ではなく、一直線に投げる。
ダッシュ投げはまっすぐなげより遠くに飛ばす。
『Wii』以降は後述のストライクボウルに取って代わられた。

  • ストライクボウル
『Wii』以降のダッシュ技。
爆弾をボウリングの球みたいに転がして投げる。
ジャンプ中にも繰り出せる上、手元に爆弾が無い状態でも使える。
タイムアタックでは敵のギリギリ手前にストライクボウルを設置する「置きボウル」という戦法が有名。

  • おきにげばくだん/ボムダンク
敵の至近距離で爆弾を取り出そうとすると発動。敵の頭に爆弾を乗せ、数秒後に爆発させる。爆弾を乗せられた敵はその場で動けなくなるので、攻撃される心配がない。
『バトデラ』ではこれが直接相手に爆弾を叩きつける「ボムダンク」という技になっており、食らった相手はアイテムを手放してしまい爆発まで移動しかできなくなる。半分近い競技で足止め技として活用可能な何気に凶悪性能。

  • しかけばくだん
目の前に爆弾を置く。
足場の縁や空中で使った場合そのまま落下していくので、何度も繰り返して直下の敵を爆撃するなんてことも。

  • 急降下爆弾
主に『鏡』『参上』の技。
爆弾を持ったまま落ち、頭から地面や敵にぶつかると同時に爆発させる。KAMIKAZEじゃねーか!

  • スライディング爆弾
こちらも主に『鏡』『参上』での技。
ボムをコピー中の間、スライディングがこれに変化する。
爆弾を前に突き出しながらスライディングし、誰にも当たらなかった場合は終わり際にそのまま置く。

  • 特大ばくだんなげ
『バトデラ』のみ登場するタメ技。
ボタン長押しでタメると爆弾が巨大化し、投げた後の爆風が強力になるだけでなく長時間持続するようになる。
言ってしまえばスマブラにおけるスマートボムのカービィ版だが(ややこしい)、接近戦が苦手なボムにとって、自身も守れる攻防一体なバリアの役目を果たす。


ミックスコピー一覧

『64』におけるボムとのミックスコピー能力。

カービィが花火となり、周囲を攻撃する。
3回まで連続使用が可能で、どんどん攻撃範囲が広くなっていく。
何度もやると楽しいが落下には注意。

カービィが雪だるまと化す。
が、頭のバケツ帽子からは火花が……
敵に触れるか一定時間後に爆発し、頭上に向けて雪だるまの破片が飛び散る。
変身中は歩いたりジャンプしたりできる。

カービィが電球と化し、発光し始める。
発動している間はボムアイス同様に移動でき、どんどん光が強まっていくが、最大まで達すると電球が割れて強制終了する。
ホロビタスターのとあるステージの部屋に限り、この能力を使うとクリスタル獲得のヒントが見えるようになる。
夢の泉におけるライトや数字シリーズのカインスパークと同じ効果。

ちなみに開発途中のボム能力は「自分が爆弾に変身する」という内容で、製品版のボムスパークにかなり近い性能だった。

投げてから刺さるまで目に見えない手裏剣を繰り出す。
敵に刺さると点滅後、爆発する。ザコが刺さった場合はピタリと動きを止める。

ダイナマイトを放り投げる。
投げてから敵に当たるか、一定時間経過で敵味方無差別の大爆発を引き起こすが、下キー入力でヘルメットを被ればノーダメージでやり過ごせる。
攻撃範囲は広いがヘルメット無しでは巻き添えを食ってしまう玄人向けのミックス。

ゴルドーそっくりに変身し、爆発と同時に8方向へトゲを飛ばす。
変身中は僅かに空中移動できる。

  • ボム+ボム
口からホーミングミサイルを発射する。長押しで最大3発まで同時に撃てる。
連射性能、攻撃範囲ともに優秀なミックスコピー。
ただしボス相手にはホーミングが発揮されない。
漫画版での出番もそこそこあり、印象深い人も多いのでは?


ロボボアーマー ボムモード

  • ウォーカーニトロ
口から自走式の爆弾を吐き出す。
このウォーカーニトロは細い道に潜り込める上、壁を垂直に登れるため、ロボボアーマーではまず入れない通路の先のスイッチを押すのに役立つ。
ボム同様に連射性能はそれなりにある。


フレンズ能力

フレンズから属性を付与されると、帽子のてっぺんが属性をまとう。

  • メラーガボム
爆弾に火属性を与え、爆弾が赤くなって燃える。
元から爆弾なのに?と思うかも知れないが、『スターアライズ』のボムは属性システムとの兼ね合いなのか属性が無いのである。*2
爆発すると炎上を起こし、ストライクボウルで通過した地面が燃える。

  • ブリザボム
爆弾に氷属性を与え、爆弾が青白くなって冷気に包まれる。
着弾地点に氷柱が立ち、同じ地点で続けて爆発させると更に高くなっていく。
ストライクボウルでは氷が残る。

  • バリッカボム
爆弾に雷属性を与え、爆弾が黄色くなって帯電する。
爆発すると同時に上から雷が落ちてくる。
ストライクボウルでは地面に電撃が走る。

  • スプラボム
水属性を与え、爆弾が青色になって水をまとう。
爆発すると水飛沫が舞う。
ストライクボウルでは水柱が一瞬立つのみで、他と比べて短い。

  • ウィンガボム
風属性を与え、爆弾が緑色になって風が渦巻く。
投げた爆弾のスピードがふんわり遅くなる。ストライクボウルで地面を転がしても何も残らない。
また、掲げた状態でジャンプすると膨らんで上昇する。下キーを押すと急降下で解除。

この膨らんだ爆弾は他の属性ボムと違って、空中で取り出した瞬間から敵に当たると即爆発する特性を持っている。
で、ボスに密着してボタン連打がうまくハマるとまるでバグのような速度で爆発と生成を繰り返すため、瞬時にボスの体力ゲージが溶ける超大ダメージを簡単に叩き出してしまう。タイムアタッカーからの通称は「打ち上げ花火」だが、どう見ても大規模な花火大会である。
アナザーボスだろうと真の破神だろうと、お構いなしにガリガリ削りまくる。特にS辛ラストは前から数えて二個目の技の時点で倒せる。
これによってウィンガボムはスターアライズ屈指の超ぶっ壊れコピーの評価を欲しいままにしており、数多のボスキャラ達が犠牲となってしまったのであった。

ただし、強いばかりではなく欠点もある。
敵に密着しなければならない関係上被弾のリスクが高まる上、よく動くボスだと位置調整はそれなりに難しい。
またビビッティア以外の中ボス勢やメタナイトなどサイズが小さく地上戦が主体の相手だとこの戦法が通じなくなってしまう。
特にメタナイトは第一形態まではこの戦法の使いようがなく、正攻法で挑まざるを得ない。段差があるため多少はマシなものの、常に動き回るポン&コン/ゴールドン&シルバックスも苦手な部類。
このため完全に万能の強さというわけではなく、タイムを求めないならマルクやマホロアの方が依然有用ではある。
逆にこれらの地上戦や動く敵にはメラーガボムやブリザボムの方が有利。相性のいい仲間はメラーガとウィンガ両方をもつリック&カイン&クー。

星のカービィシリーズには意図的に強く調整されたコピー能力、プレイヤーキャラが少なからず存在しているが、ウィンガボムは単発威力から考えて開発側が想定していなかったことは明白であり、かなり希少なケースと言える。
上記の苦手な相手を考えれば、今作のボスのほとんどが浮遊しているかサイズが大きい点が噛み合っていた結果とも言えるだろう。


コピー能力進化

ステージ内で設計図を入手すると、コピー能力を進化させることができる。

  • チェインボム
爆弾を配置すると爆弾がチェインで繋がるようになり、繋げれば繋げる程爆風の攻撃力や攻撃範囲が上がる。最大6つまで繋げることが可能

  • オートサーチボム
爆弾が敵に向かって自動的に突撃するようになる。敵との距離が離れていても追尾してくれるので、適当に投げてるだけでもかなりの制圧力を誇る。
またチェインを繋げる性質も持ち合わせているが、性質上最大まで繋げるのは難しい。


ボム(エアライド)

爆弾を投げること以外ほぼ別物。マリオカートのボム兵に近い。

というのも、本作のボムはコピー1回につき一発しか投げられない代わりに着弾するとクラッシュ能力を思わせる超絶規模の大爆発が巻き起こるのである。
この爆発はボムストーンの如く敵味方問わない無差別攻撃であり、しかも徐々に爆風=当たり判定が広がっていく。
マシンのプッシュ時間で飛距離が変わるため、後続のライバルを巻き込みたい時は少しだけ押しで短く飛ばすのが基本。
レースで調子に乗って遠くへ投げると自分が巻き込まれるハメになる。体力制を取っている場合は尚更危険。
シティトライアルではこの点を気にする必要が無いので、遠方のライバルめがけて投げてしまおう。逆に爆発の吹っ飛びを利用してワープスターでも高く飛ぶという方法も取れる。

ちなみにウエライドでは、アイテムとしてボムを獲得できる(コピー能力システムは無い)。
爆弾を最大7個まで投げられる。こっちは普通の爆発力。


ボタン

毛糸のカービィ プラス』に登場する、ボムの代替能力。
コピー能力の代わりとなる「さいほう能力」の一種で、黒いボタン型の爆弾を投げる。
持ち運んだり、投げる向きをある程度変えられたり、目の前に置いたりできるなど、ボム能力とほぼ同じ感覚で運用できる。
取り出してから爆発までの猶予が短いのは難点だが、デビルモードでは爆風にデビルを巻き込んで退散させやすいなど使い勝手は良好。特に正面からの攻撃を防いでしまうワイ・デビールには効果抜群といってもいい。
なお自爆ダメージは無い。


テレビアニメ版のボム

第51話から初登場。
変身バンクはカービィがどんどん膨らみ続け、爆発した所で帽子を被って登場という流れ。

原作同様、爆弾をひたすら生み出して投げる戦法が主。
物量で攻め立てる時があれば、的確に狙いすましてトドメを刺す時もある。
番組後半から登場したコピー能力ではあるが、割と出番は多かった。意外にも最強魔獣と戦って勝利した実績もある。


ボム関連の敵キャラクター

『夢の泉』を始め、様々な作品に登場。
いつでも笑顔で爆弾を投げつけてくるデンジャラスなピエロ。
前者が中ボス、後者がザコ。
Jr.はボム能力のヘルパーも務める。
詳しくは項目を参照。

  • ジャングルボム
『SDX』『USDX』に登場。
名前の通りジャングルの茂みのようなヘルメットを被った敵。網目模様にオレンジっぽい体色なのでパイナップルみたい。
カービィの前に爆弾を置いてそそくさと逃げていく。工作兵という事だろうか?
複数の爆弾を体内から飛ばしてくることもあるが、狭い所だと自爆することも……。

  • ミックン
『64』に登場。
足と顔を備えた、紅白の小さなミサイル。
カービィを見つけると立ち止まり、打ち上がってそのまま飛来してくる。

  • ギョックン/ロックン
『64』の特定のステージにしか登場しない魚雷/ロケット弾型のザコ。
ミックンと違って筒形。
ギョックンは水中ステージ、ロックンはあの悪名高きこうじょうけんがくのステージに現れる。
挙動は一直線に飛ぶだけと大変素直であり、ホーミングなど余計な行動は一切してこない。
ミックンのミがミサイルのミならギョックンのギョは水中にいることもあり魚雷のギョと思われる。ロックンのロはロケットのロだろうが、何故工場に…?

  • ギョドン
『64』に登場。
カービィが近づくとその場で自爆するフグ。
水中にだけ登場する敵で、自爆されるとボムをコピーできないのだが、そもそも水中ではコピー能力の制御が難しいのでコピーする必要性は薄い。

  • フォーリー
『鏡』から登場。
頭の葉っぱのプロペラで空を飛ぶ爆弾。
カービィが下に近づくと葉っぱを切り離し、落下して自爆を仕掛けてくる。
基本的にその場を滞空しているタイプが殆どで、自ら移動しているタイプは希少。
プロペラーとよく似ているが別人。

  • バルーンボンバー
『エアライド』に登場。
レースコース上を漂っている、今にも爆発しそうな空飛ぶボンバー。
よく見るとドクロマークが普通のボンバーと違ってお面になっており、歯が生えた口もある。

  • キャノンワドルディ
『ロボボ』に登場。
大砲付きのアーマーに乗ったワドルディ
ミサイルを撃ってくる。

  • デンジャラスボム
アニメ第51話に登場。
爆弾袋の姿をした魔獣。頭はブルーベリーに近い。
このなりでも実は最強魔獣に属しており、所かまわず爆弾を撒き散らす危険物。
本名は長らく不明で、2023年に発売されたBlu-ray BOXに付属する資料集でようやく明らかになった。



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最終更新:2023年11月01日 11:29

*1 『鏡の大迷宮』『参上!ドロッチェ団』ポーズ画面より。画面上では「なげろ!!」は「ドーン!!」と重なって表示されている

*2 シューティングでは専用の「爆発属性」として黒い弾を撃てる