ファイアーエムブレム 覚醒

登録日:2012/04/28(土) 10:07:51
更新日:2024/04/17 Wed 17:12:21
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滅びの運命か、希望の未来か。






出典:ファイアーエムブレム覚醒 BACKGROUND、https://www.nintendo.co.jp/fe/kakusei_bk/index.html、2018年01月16日 、
ファイアーエムブレム 覚醒、インテリジェントシステムズ、任天堂、2012年4月19日、
(C)2012 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS


『ファイアーエムブレム 覚醒』は2012年4月19日に発売されたニンテンドー3DS専用ソフト。
ファイアーエムブレムシリーズ第13作。

+ 目次

【概要】


FEシリーズの完全新作としては、2007年の『暁の女神』以来5年ぶりとなる。*1
サブタイトルが「○○の××」でない作品としては1999年の『トラキア776』以来13年ぶりであり、さらにCERO『B(12歳以上対象)』の作品となるのも同作以来である。
本作はシリーズの集大成を謳っており、過去作品で好評だった要素を積極的に盛り込んでいる。

FEシリーズは売り上げが低迷していたため、営業本部長の波多野信治氏から「ファイアーエムブレムは次の作品で最後」と通告されていた。
そこで悔いがないように当時のスタッフがやりたい事を詰め込んだ作品が、この『覚醒』であった。

発売前のPVや気合いの入りすぎたCMなどの効果もあってか、本作の売り上げは当初の想定を大きく上回る好セールスを記録した。


  • 2012年6月時点:約40万本
  • 2013年11月時点:世界累計 約129万本
  • 2014年12月時点:世界累計 約179万本
  • 2015年6月時点:世界累計 約193万本

結果的に、海外を含めても当時最も売れたシリーズ作品となった。
本作の好調な売れ行きから開発前に宣告されていたシリーズ打ち切りは撤回され、次回作『ファイアーエムブレムif』を経てシリーズは存続することとなる。

キャラクターデザインはコザキユースケ。
ブログでネタ絵を描いたりもした。次回作のifも担当している。

本作は「携帯ゲーム機で発売されたターン制ストラテジーゲームの中で最も高い評価を得たゲーム」として2019年のギネス世界記録に登録された。


発売後の展開

発売後は、「ニンテンドードリーム」において読者にお馴染みの美鈴秋による公式外伝コミックが約1年間連載された。
ニンドリ2013.6には発売1周年記念の開発者インタビューが掲載され、特別付録としてコミックがすべて掲載された冊子(実質薄い単行本)が付属した。

冊子には開発スタッフやみすリン先生のコメントが1話ごとに書かれており、コザキ氏がコミック用に描き下ろした設定画も収録されている。

発売から約1年後にはドラマCDも発売され、2013年11月の時点で3作出ている。
また、上記の公式コミックの内容も取り入れられている。

ニンドリ2014.1では、「語られざる未来の世界」と題した未来編に関する特別企画が掲載された。
追加コンテンツや公式コミック、そしてドラマCDの内容を参考に、マークの謎や未来のシナリオについて深く迫っており、最終的に未来の物語の流れを表にまとめている。
また、開発元であるインテリジェントシステムズのスタッフが質問に答える形で、本編で語られなかった設定を明かした。

大乱闘スマッシュブラザーズシリーズにはFEシリーズから何人か参戦しているが、本作はFEシリーズを見事に立て直した功績からかかなり優遇されており、2014年のスマブラfor/3DSにルフレとルキナが、2018年のスマブラSPからは前述の2名に加えてクロムもようやく参戦した。


【あらすじ】


公式サイトより引用。


人を慈しむ神竜ナーガと、人を滅ぼす邪竜ギムレーが司る世界。
あなたは記憶を失い、行き倒れていたところイーリス聖王国の王子クロムと、彼が団長を務める自警団に助けられ同行することに。

天変地異とともに現れた、人ならざる存在「屍兵」。
存在しないはずの2本目の宝剣を携えた謎の剣士。
邪竜を信奉する隣国のペレジア国の脅威。

数々の戦いの果てに、あなたと自警団は、やがて未来をかけた、大きな争乱に巻き込まれていく……。


【主なシステム】


  • 戦闘中のキャラクターボイスおよびカットインの追加
なぜかマウスプロモーション出身の声優が多い。

  • フリーマップ
聖魔の光石』と同じく、行ったことのある場所に戻り、物語とは無関係な敵と戦ってキャラを育成したり、店を訪れて買い物ができる。
いつでも何度でもキャラの育成や資金稼ぎができるため、シリーズ初心者でも遊びやすくなっている。

  • モード選択
新・紋章の謎』に引き続き実装。
難易度設定とは別に、戦闘中に倒された仲間キャラクターがロストし二度と復活しない従来仕様の「クラシックモード」と、キャラクターが倒されてもロストせず次のマップからまた使える「カジュアルモード」の、どちらかを選択することができる。

  • みんなの部屋
『新・紋章の謎』の「みんなの様子」とほぼ同じ。
キャラ同士の雑談を聞けたり、キャラ同士が仲良くなったり、アイテムを入手することがある。

  • スキル
本作では下位クラスならLV1,10、上位クラスやマムクート等の特殊なクラスはLV5,15になるとクラスごとに決められたスキルを覚える。
一度覚えたスキルはクラスを変えても失われず、習得したスキルは最大5つまで装備することが可能。

  • クラスチェンジ
従来と同じように、下級クラスLV10以上で「マスタープルフ」を使うことで上級クラスへクラスチェンジすることができる。

さらに、今作では「チェンジプルフ」というアイテムを使うことで、異なる系統のクラスに就くことができる。(どのクラスに就けるかはユニットごとに決められている)
チェンジプルフの使用条件は、下級クラスLV10以上or上級クラス。
具体的には、下級クラス・上級クラスから別の下級クラスへ、LV10以上の上級クラスから別の上級クラスへ、それぞれクラスチェンジすることが可能。
チェンジプルフでのクラスチェンジ後はLVが1になる。

これらはゲーム中でいくらでも入手できる為、これを利用していくらでもユニットを育てることが可能。

  • デュアル
本作の新システムの1つで、戦闘時に隣接もしくはダブル状態(後述)の味方ユニットが加勢してくれる。
能力が上昇する「支援効果」を受けることができる他、味方が追加攻撃を行うデュアルアタックや、味方が敵の攻撃を防御してくれる(ダメージは受けない)デュアルガードが発生することもある。
味方同士の絆が強いほど、支援効果の能力上昇の値やデュアルアタック/ガードの発生確率は高まる。
もちろんデュアルアタックが発生した場合、デュアルアタックをしたユニットにも経験値が入る。

  • ダブル
本作の新システムの1つで、味方ユニット2体を同時に1つのマスへ入れるというもの。「かつぐ」や「救出」に似たシステム。

前衛・後衛の概念があり、「ダブル」のコマンドをしたキャラが、された方の後衛につく。
ダブル中の戦闘は前衛が行い、後衛はデュアルによって前衛をサポートする形となる。
前衛と後衛は入れ替えることも可能。ただし、入れ替えてから移動することはできない。

これを利用すると、強いキャラAを未行動の移動の高いキャラBに隣接させ、ダブル→キャラBで敵の前まで移動→入れ替え→キャラAで攻撃……といったように、互いの長所を活かした行動ができる。
また、ダブル時前衛のユニットの能力は後衛のユニットの特徴に応じて上昇し、支援レベルが高いとさらに上昇する。

  • 支援
デュアルやダブルで戦闘をしたりするとキャラ同士の絆が深まり、出撃準備時に支援会話が発生する。
支援会話を見るとキャラの支援レベル(C→B→A→S)を上げることができる。
支援会話が可能なキャラは全員Aまで支援を組むことができ、異性のキャラを1人だけ支援S(結婚)にすることができる。
また、従来とは違って支援効果が出るのは近接とダブルの時のみ。

  • 結婚と子ども
支援をSにしたキャラ同士は結婚し、中盤以降に発生する外伝ストーリーを進めると、その夫婦の子どもが未来からやってきて本編に登場する。
子ども世代のキャラは基本的に母親側のキャラに対応する形で決まっているため、父親が誰であれ、特定の女性キャラからは特定の子供キャラが生まれるようになっている。ただし、子供の髪色は父親に依存する。*2
子どもキャラは外伝ストーリーに入った時の両親の装備スキルの最後の一つ、ステータスの傾向、就けるクラス等を継承して登場する。
うまく利用すれば、女性限定のクラスでしか入手できないスキルをもった息子やその逆といったこともできる。
子どもキャラは外伝中にクロムか母親で会話することで仲間にできる。
父親では駄目であることに注意(恐らくフラグ関係が難しいのだろう)。

  • 通信要素
ローカルプレイでは他のプレイヤーとタッグを組んで勝ち抜き戦に挑むことができる。
また、すれちがい通信ですれちがった相手がマップ上に登場し、対戦等が行える。
大体普通じゃ勝てないくらい鍛えられているが。
初見ではネタバレのオンパレードになることもよくあること
『いつの間に通信』では、シリーズ過去作に登場したキャラクターや貴重なアイテムが配信される他、有料コンテンツを購入できるようになる。


【登場人物】


一部のみ紹介。
掲載されていないキャラは「FE覚醒」でタグ検索、もしくはこちらの名簿を使うといいだろう。

本作の主人公。イーリス聖王国の王子でありながら自警団団長を務めている。王家に伝わる国宝「封剣ファルシオン」を持つ。
初期クラスはロード。なんとシリーズ初の転職可能な主人公である。

プレイヤーの分身。デフォルト名は「ルフレ」。
記憶喪失になっていたところをクロム達に助けられる。なぜか彼の名前を知っていた。
前作とは違い、初期クラスは「戦術師」固定。
今作では物語の根幹に関わる重要人物であり、ほぼ完全にこの作品の主人公格のキャラクターである。*3

また、異性の仲間なら誰とでも結婚できる為、全員と支援関係を結べる(ただしマークのみA止まり)。
因みに、子ども世代のキャラ等、マイユニとしか結婚できないキャラもいる。

また、Sの支援会話時には結婚イベント専用のイラストや告白ボイスが流れる。
IS覚醒しすぎだ。


イーリス聖王国王女であり、クロムの妹。
兄の率いる自警団にも所属している。初期クラスはシスター


子ども世代のキャラ。初期クラスは剣士
果てしない厨二病
ここに項目があるのは母親が……(詳細は項目で)


  • エメリナ(CV:岡村明美)
イーリスを統治する聖王で、クロムとリズの姉。
心優しく、平和を愛する女王。


クロム達の窮地の前に現れた謎の剣士。
その姿は『暗黒竜と光の剣』『紋章の謎』の主人公マルスを思わせる。
なぜかこの世に一振りしかないはずのファルシオンを携えている。
通称「無限調合薬」
その正体とは……?


イーリス聖王国の騎士で、自警団の副長。戦の指南役も務める、今作のジェイガン。


シリーズ恒例のヒロイン的ペガサスナイト。
天然ドジっ娘


シリーズ恒例ののソシアルナイト。
なにかと腹を空かせている。


シリーズ恒例のソシアルナイト
ボクッ娘。


シリーズ恒例のキルソード剣士。
フェリア国出身の凄腕剣士……なのだが女性が苦手。


イーリス天馬騎士団所属の天馬騎士。スミアの幼なじみ。
文武両道かつ天才肌の人物で、何をやらせても完璧にこなしてしまう才女。
さらに誰もが羨む美貌をも兼ね備える、まさに非の打ち所のない女性。胸はあまり大きくないが
クロムに片想いしている……が、ゲームの仕様上、彼女の恋が実ることはない。


ペレジア王国出身のダークマージの女性。
いわゆるヤンデレで、プレイヤーの分身たるマイユニットに重すぎる恋心を抱いてしまう。
『軍の中で一番スタイルが良い』という公式設定に加え、全身タイツというエロすぎる格好、そしてプレイヤーに恋するヤンデレという性格からか、本作に登場するヒロインの中では非常に人気が高いキャラクターであり、かなりクオリティの高いフィギュアまで発売された。


シリーズおなじみキャラ。
謎の行商人、通信の案内など各地に同じ顔・同名の姉妹が多数いる。
ジ○ーイさん


4代目幼女マムクート
もちろん結婚可能。








クロム「いくぞアニヲタ! 俺達の最後の追記・修正だ!」




ロック済み




クロム「お前の……せいじゃ……ない……お前……だけでも運営……に……」

ドサッ……。

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最終更新:2024年04月17日 17:12

*1 『覚醒』の前の作品としては、2010年に『紋章の謎』のリメイク、2008年に『暗黒竜』のリメイクと、リメイク作品が続いていた。

*2 例外として、主人公クロムとマイユニットは専用の子供がいるため、『母親側のキャラに対応した子供』と『クロムorマイユニット♂の子供』は兄弟になる。

*3 マイユニというより、主人公に性別選択と名前入力の余地があると言った方が正しい