残穢 -住んではいけない部屋-

登録日:2017/01/19 (木) 20:58:22
更新日:2024/04/09 Tue 12:40:28
所要時間:約 15 分で読めます





穢れ=不浄。汚れ。
死・出産・疫病・失火・悪行
などによって生じ
災いや罪をもたらすとされる。










住んではいけない部屋





「残穢-住んではいけない部屋-」とは
2016年1月30日に公開された映画。
監督:中村義洋
脚本:鈴木謙一
出演:竹内結子、橋本愛、滝藤賢一、佐々木蔵之介、坂口健太郎

原作は、十二国記シリーズや屍鬼の作者である小野不由美による小説『残穢』。
2012年、「ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2012」小説ランキング第8位。
「ミステリが読みたい! 2013年版」(国内部門)第10位。
2013年、第26回山本周五郎賞受賞。
『ダ・ヴィンチ』の「怪談オブザイヤー」第1位。

山本周五郎賞の選考の際には、「手元に本を置いておくことすら怖い」と言わしめた作品であり、『ほんとにあった! 呪いのビデオ』シリーズや『予告犯』を手掛けた中村義洋氏によって映画化された。
主人公たちが怪異の正体を探るために過去を調査するという謎解きの要素が強いが、不快な音や恐怖を煽る表現を有効に用いたJホラーならではのじっとりとした雰囲気の作品となっており、観終わった後も恐怖が増すこと間違いなし。
なお映画化にあたり、本筋にはあまり関わらないものの、作中の時代設定や主要登場人物の設定が多数変更されている。


【あらすじ】

小説家である「私」は怪談雑誌に連載を持っており、読者から怪談話を募集してそれを基にした短編を掲載している。
そんな「私」の元に女子大生の久保からの手紙が届く。久保は、郊外のとあるマンションの一室に引っ越して以来、部屋から聞こえる奇怪な「音」に悩まされていた。
「私」は以前、久保と同じマンションの住人から同じような案件の手紙が届いていたことを思い出し、久保と連絡を取り合って「音」の正体を探っていくのだが・・・。



【登場人物】

  • 私〈小松由美子〉 (演:竹内結子)
小説家。本編の語り手も務める。
怪談雑誌「閻」にて連載を持っているものの、本人は心霊現象には否定的。
一連の事件の取材を続ける内に身体の不調に悩まされるようになる。モデルは原作者自身。

  • 久保亜紗美 (演:橋本愛)
都内の大学で建築デザインを学ぶ傍ら、ミステリー研究会の部長も務める女子大生。
2年間過ごした学生寮を離れ、引っ越し先である岡谷マンション202号室で奇怪な音に悩まされるようになり、「私」に手紙を送る。
原作では名字しか明かされておらず、編集プロダクションに勤務する30代のライターであり、「私」が執筆していた少女向け小説のファンだった。

  • 直人 (演:滝藤賢一)
「私」の夫。
ホラー・ミステリー専門の小説家であるが、妻である「私」以上に心霊現象には否定的。「私」との同棲にあたって、一戸建ての新居を建てる。

  • 平岡芳明 (演:佐々木蔵之介)
怪談作家。
担当と喫茶店で打ち合わせをしていた際に「私」と偶然遭遇し、一連の事件の調査に協力するようになる。知識豊富で飄々としており、作中の事件に一番興味を持っているようでもある。原作での平山夢明にあたる。

  • 三澤徹夫 (演:坂口健太郎)
福岡県出身の心霊マニア。
平岡の紹介を通して調査に参加する。原作での福澤徹三にあたる。









以下本編ネタバレ注意
本当に知りたい人だけどうぞ・・・






+ ことのはじまり
2012年5月
「私」のもとに、都内の大学で建築デザインを学ぶ久保から手紙が届く。
久保は、2年間過ごした学生寮から引っ越し、郊外にある「岡谷マンション」の202号室で一人暮らしを始めたのだが、毎晩「誰かが畳を箒で掃くような音」に悩まされていた。
ミステリー研究会の部長でもある久保は、霊的なものが関わっているのではないかと疑い、「私」へ手紙を送ったのだ。

同年の秋
久保は依然「音」に悩まされていており、遂には着物の帯のようなものが床を擦っているのを目撃したという。
久保は「音」の正体について、過去にこの部屋で「首吊り自殺をした着物の女」がいて、その着物の帯が畳に擦れている音ではないか推測し、自分の部屋は事故物件なのではないかと懸念していた。
連絡を取り合っていた「私」も、怪談作家の視点から同じことを推測し、2年前に久保と同じ岡谷マンションの住人であった屋嶋という人物から似たような案件の手紙が届いていたことを思い出す。

2010年6月
当時、岡谷マンション405号室に住んでいた屋嶋もまた、久保と同じく「床を掃くような音」に悩まされていた。
ある日、彼女の一人娘が音のする部屋の天井を一心に見つめ、「ぶらんこ」とつぶやく。やがて娘は、ぬいぐるみの首に紐をかけて揺らして遊ぶようになったという。
それはまるで、首吊り死体のようで…

「私」は同じマンションとはいえ、なぜ全く違う部屋で同じような現象が起きてしまったのか疑問に思う。

久保は別部屋の住人である辺見、マンションの向いに住む益子、そして不動産屋にマンションの過去について尋ねるが、自らが住む202号室や屋嶋が住んでいた405号室の住人が頻繁に入れ変わっていたという程度で、どの部屋でもこれまで一切事件・事故は無かったという。

そんな久保の隣の201号室に飯田一家が引っ越してくる。
夫の章一は、部屋の家賃が相場より安いことを気にしており、事故物件ではないかと久保に尋ねるが、久保は何も無いと答え、章一は安堵する。



半年後
「私」は、調査を続けていた久保から、202号室の前の住人である「梶川」の消息についての連絡を受ける。


+ 梶川
梶川は家電量販店に勤めるまじめな販売員だったが、岡谷マンションへ入居した頃から急に人が変わったように職場でミスをしたりトラブルを起こすようになり、4か月ほどで別のアパートへ引っ越し、そこでひと月も持たずに自殺したという。

さらに梶川が引っ越した先のアパートの大家である伊藤は、梶川は入居する際に「子供」や「赤ん坊」の存在を気にしていたということと、梶川が自殺する前夜に体験した奇妙な出来事を語る。


深夜
アパートに隣接する自宅で伊藤が寝ていると、窓を叩く梶川と思わしき人影があった。伊藤が要件を尋ねると梶川は

「すみません、申し訳ありません」

と答える。伊藤がカーテンを開けると、そこには誰もいなかった。
という所で伊藤は目を覚まし、カーテンは閉まっていたので、夢だったのかと思っているところへ、今度は玄関のドアの向こうに梶川と思わしき人影があった。伊藤が何を尋ねても

「すみません、申し訳ありません」

としか答えない。人影が消えたので伊藤が布団へ戻ろうと振り返ると、そこには梶川が立っていた。

伊藤はそこで再び目を覚ました。既に夜は明けていた。
嫌な予感を感じた伊藤はそのまま梶川の部屋へ向かい、首を吊っている梶川を発見したのであった。
梶川の住んでいた部屋には、既に山本という若者が家賃の安さに惹かれて事故物件と承知で住んでいた。


久保は、202号室で音が聞こえだした時期と梶川が自殺した時期が同じことから、音の原因は「梶川の霊がかつての住居である202号室に戻ってきたからではないか」と推測するが、「私」はそれを否定する。梶川が自殺した日よりも久保から手紙が届いた日の方が早かったからだ。
さらに、梶川の自殺体の様子と「着物の帯が畳を擦る音」のイメージが合わないと感じた「私」は、「自殺した着物の女が梶川を呼んだのではないか」という仮説を立てる。

帰宅した久保だが急に隣のドアが開き、神妙な顔つきの飯田夫人が現れる。
毎晩公衆電話からのイタズラ電話に悩まされていると言い、家賃が安いことと関係しているのではないかと懸念していた。
只事ではない雰囲気を感じた久保は「私」に、部屋やマンションではなく「土地」に原因がある可能性を示唆する。


+ 小井戸家、根本家、川原家
「私」と久保は初めて顔を合わせる。
2人は現在と過去の地図を手に、マンション向かいの益子家に岡谷マンションが建つ以前の土地について尋ね、マンションが建つ前に最後にその土地に住んでいた「小井戸家」の存在を知る。
当時を知る町内会の秋山に尋ねると、主人の小井戸泰志は「隙間が嫌いだ」と言い張り、家の中や床下にまでゴミを詰め込んでおり、いわゆるゴミ屋敷に1人で住んでいたという。
そして後日秋山が家を訪ねた際に、ゴミの山の中で孤独死している小井戸を発見したという。

他にも、同じ土地内で暮らしていた「根本家」では、痴呆の老婆が「床下に猫がいる」と、縁側にずっと伏せたままでいたといい、「川原家」は高校生の息子が家庭内暴力をふるったり、方々にイタズラ電話をかけたりと問題を起こしていた。
益子家や秋山もこの土地に移り住んできた人であり、そもそも住民の流動性が高い土地柄だということがわかる。
久保は「川原家」のイタズラ電話の話と、隣の飯田家にかかってくるイタズラ電話に妙な繋がりを感じる。

後日、2人はより過去について知るために、地元の古い住人の一人で写真館を営む田之倉に話を聞く。
現在岡谷マンションが建つ土地は、かつて「根本家」と「高野家」の二軒の土地であり、そのうちの一軒である高野家で「ある事件」が起こったという。


+ 高野トシヱ
その事件とは、高野家の娘の礼子が嫁ぎ、その披露宴後に母トシヱが自宅で首を吊って自殺したというものだった。
「私」は、「首吊り自殺した着物の女」の正体はこの「高野トシヱ」だと確信する。

2人はかつて高野家と親交があった日下部姉妹を訪ねる。
高野トシヱの様子がおかしくなったのは、高校を卒業して以来仕事で家を離れていた礼子が戻ってきてからだという。
トシヱは道中で突然「赤ん坊の泣き声がする」と言い出したり、「床下から赤ん坊が湧いて出る」と漏らすようになり、近所ぐるみで赤ん坊を夜通し泣かせて眠れないようにしていると疑い、人間不信になっていったという。
日下部姉妹は、当時礼子が東京で男遊びの末に妊娠し、流産したか結婚を機に子を堕ろしたのではないかという噂が流れていたといい、それが原因でトシヱが精神を病んでしまったのではないかと語る。

その晩、久保の住む202号室でこれまでの証言を整理する2人。
久保は音のする部屋を閉ざしてしまい、ものを投げ入れるようになってしまっていた。
高野家の跡地でゴミ屋敷に住んでいた小井戸もまた、久保と同じように何かを見たり聞いたりしてしまい、最後には家の中で何も見ないように家の隙間という隙間をゴミで埋めていたのではないかと考え、自殺した梶川は202号室で高野トシヱの霊に呼ばれ、赤ん坊の声に悩まされていたのではないかと推測する。

久保は「音」の原因が「高野トシヱ」だったと納得し、1年の契約期間を残しながら引っ越すことを決めた。


+ 中村美佐緒
久保は新居に引っ越してからは音に悩まされることはなくなり、就職先も決まった。
「私」は夫との同棲のために、新築の一軒家への引っ越しを行っていた。

これまでの一件を雑誌に掲載するべく、喫茶店で担当の田村と打ち合わせをする「私」。
だが、トシヱの自殺の原因が本当に娘の堕胎によるものなだったのかどうかが引っかかっていた。
特に日下部姉妹が証言した、「赤ん坊が『湧いて出る』」という表現が気になる「私」だが、たまたま近くの席に居合わせた怪談作家の平岡芳明が「湧いて出た赤ん坊は複数いたのでは」と助言し、一件に興味を持つ。

平岡は、似たような話を聞いたことがあると持ちかけるが、


「全く別の話だと思ってたのが、『手繰ってくと、根は同じだった』っていうこともある」

「そういうのは業が深い、いわゆる『ヤバい話』ってやつです」

と話に興味を持ちつつも取り扱い方に注意するよう警告し、その話を語る。


かつて千葉にあった廃屋に肝試しにきた若者たちが、床下から赤ん坊の顔が"複数"這い出してくるのを見たという。
その廃屋には、かつて自分で産んだ嬰児を殺して床下に隠していた母親が住んでいたという。しかし母親が逮捕されたとき、床下から発見された赤ん坊の死体は"1人"だけだった。

2つの話に繋がりを感じる平岡は、「私」が追っている一件の調査に協力し、後日その怪談の詳細について「私」に連絡する。

犯人である母親の名は「中村美佐緒」
事件の大筋は平岡が語った通りだったが、実際には美佐緒はこの事件の以前に住んでいた長屋でも毎年のように産んだ子供を殺していたというのだ。
その長屋はすぐに取り壊されて更地となり、1年後そこに建ったのが「根本家」と「高野家」だったのだ。

「私」は久保に、高野トシヱは「長屋の跡地の「穢れ」に触れてしまったことで死んだのではないか」という仮説を唱える。
その穢れが後々その土地に住む人々にも伝わり、災いが連鎖しているのではないかと。
久保はミステリー研究会の後輩と共に長屋が建つ以前の土地について調べ、明治から大正にかけてその土地に住んでいた「吉兼家」にたどり着く。


+ 吉兼友三郎
「私」は一連の調査を始めて以来、疲れからか、少しやつれていた。
久保からの連絡を受けた「私」は平岡に依頼し、「吉兼家」についての情報を得る。

吉兼友三郎は15歳で精神病を患い、「焼け」「殺せ」という怨みの声が聞こえるとして家族を殴ったり家に火をつけようとするなど暴れ、私宅監置されていた。
友三郎の座敷牢には汲み取り式の便所があり、彼はそこから抜け出して、床下をよく徘徊していたという。

「私」は、中村美佐緒が犯行の動機について「床下から声が聞こえた」と証言していたことを確認し、平岡とともに事件の繋がりと、ことの大きさを実感する。
「小井戸家」が床下までゴミで埋まっていたことも、「根本家」の老婆が床下に耳を傾けていたことも…。


「私」と久保は、吉兼家の菩提寺の住職である國谷に友三郎について尋ねる。
しかし吉兼家は途中から土地を離れており、友三郎の記録は残っていなかった。吉兼家について最後に記録が残っているのは、20歳で吉兼家に嫁ぎ24歳の若さで亡くなった、友三郎の継母である「三善」という女性についてだった。
この寺では三善の一周忌の際、嫁入り道具の1つであった絵を預かり供養していた。
綺麗な姫の絵だったのだが、時々その顔が醜く歪むという。友三郎の資料の中にそれらしき絵がわずかに写っている写真があったが、國谷は「見たことがないのでわからない」という。
三善の実家は福岡であると聞き、平岡の紹介で福岡出身の心霊マニアである三澤徹夫に話を聞くことにする。


+ 奥山家
三澤を招く一同。三澤は、三善の実家である奥山家と顔が歪む絵について語る。

奥山家は炭鉱を所有する富豪であったが、ある日炭鉱内で火災が発生した。
炭鉱内の火災は周りが石炭に囲まれているために鎮火が難しく、最も有効な手段は「坑道を塞いで酸素の供給を断つ」というものだった。
当時の奥山家当主は、まだ労働者が中に多数残っていたにもかかわらずそれを実行し、多くの犠牲者を出した。
奥山家は明治の終わりから大正の初めに途絶え、最後の当主は家族を皆殺しにし、部屋に火をつけ、自らは山中で首を吊ったという。
この一件は、死んだ労働者たちの祟りではないかと言われており、これ以来奥山家の姫の絵の顔が歪むようになり、そのとき必ず轟々とした風の音と、たくさんの人のうめき声が聞こえ、歪んだ顔を見た者には必ず呪いが降りかかると言われていた。

奥山家についての話は一種のタブーであり、話しても聞いても祟られる、というそれ自体が怪談となっているという。
そして「私」は、この話と似たような話を以前書いたことがあったのだ。
それは投稿者が小学生のころ、親戚の家に遊びに行った時の心霊体験談であり、その家は「没落した炭鉱王」の土地を買って建てた家だった。
三澤は、この話を投稿した人物に心当たりがあるようだった。


+ 真辺幹男
「私」は田村とともに投稿者である真辺と接触し、当時心霊体験をした親戚の家について尋ねる。
家の主であった「真辺幹男」は、当時悪趣味なコレクターとして知られ、呪いや呪術にまつわる様々なものを多数コレクションしていたといい、最期はコレクションの1つである「持ち主を祟る日本刀」で自殺したという。
そして真辺幹男の家はまだ現存していると知り、潜入することを決める。


深夜
「私」、久保、平岡、三澤は廃屋になった真辺邸を訪れる。
「私」は原因不明の肩こりや首の痛みに悩まされるようになっており、首にコルセットを付けるほどになっていた。

家内には仏壇と神棚の両方が供えてある間があった。
さらに奥へ進むと、再び仏壇と神棚の間が。そして鉄扉で閉ざされていた最深部には、壁一面には大量の魔除けの札があり、真辺幹男がコレクションしていたという曰くつきの品物が揃い、床には幹男が自殺した際のものと思われる血痕が残っていた。


「私」は、真辺幹男が悪趣味のコレクターではなかっと悟り、彼の最期について推測する。

真辺幹男は、奥山家の炭鉱跡地に家を建てたことでその「穢れ」に触れ、労働者たちの祟りに苦しめられるようになった。
真辺は神に縋り、仏にも縋ったが叶わず、最後の手段として魔を持って魔を祓おうと呪いや呪術の類のものを集めたのであった。だが、それでも「穢れ」を祓うことはできなかった。

その後、一同は真辺幹男から情報を辿り新たな「奥山怪談」は次々と見つかるのであった。


後日、久保は、岡谷マンションでの隣人であった飯田家が無理心中を図ったというニュースを知る。夫の章一が妻と息子を刃物で刺し殺し、部屋に火をつけ、自らは首を吊った。まるで、奥山家最後の当主のように・・・。


+ その後
「私」は久保から、これまで自分が何のために調べてきたのかわからなくなり、もう「奥山怪談」にまつわる調査は止めたいと相談される。
さらに新居でも再び「音」が聞こえるようになり、いざとなったらまた引っ越すと言う。「私」もそんな彼女の気持ちを汲み取り、彼女を見送るとともに一連の事件の調査を終えた。



2年後
久保は予定通り就職し、社会人生活を始めた。

かつて岡谷マンション405号室で、久保と同じ現象に悩まされていた屋嶋は、引っ越し先で怪異に悩まされることはなく、娘も変わった様子を見せることなく6歳の誕生日を迎えていた。
岡谷マンションの別部屋の住人であった辺見は、依然同じ部屋に住んでおり、マンションの向かいに住む益子家とも交流して何不自由ない生活を送っているという。

久保が住んでいた岡谷マンション202号室はその後三度住民が入れ替わり、今は空き部屋だという。

「私」の首の痛みは、二十年来の湿疹によるもので、奥山家とは関係なかった。

























+ ...

床下から赤ん坊が『湧いて出ている』ことに、屋嶋家はまだ気づいていない



益子家の天井を一心に見つめる辺見家、益子家の子供たち



「私」の新居では、人が通ると反応するセンサーが『誤作動』するようになる。


そして「私」のもとには、公衆電話からの電話が・・・



「今、何時ですか?」





住職の國谷は、寺に保管されている奥山家の姫の絵を広げる

それを見て不敵に微笑む國谷のもとに轟々と風が吹き、絵の中の姫の顔が歪むのであった





話しても祟られる



聞いても祟られる




追記・修正しても祟られる
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最終更新:2024年04月09日 12:40