戦国武将姫MURAMASA

登録日:2017/01/15 (日) 17:00
更新日:2023/12/26 Tue 03:13:38
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戦国武将姫MURAMASA


戦国武将姫MURAMASA (せんごくぶしょうきむらまさ)とは、シリコンスタジオの運営する日本の戦国時代をモチーフにしたソーシャルゲームである。
mobageのほか、mixiゲーム、dゲーム、mobcast、yamadagame、コロプラで展開されているほか、Yahoo!モバゲーとにじよめでリニューアルされた「戦国武将姫MURAMASA 乱」、もリリースされているほか、DMMで「戦国武将姫MURAMASA 艶」のリリースが予定されている。ユーザー数はシリーズ累計100万(2017年1月現在)。
タイアップも行われ、情報サイト「ハッカドール」のキャラクターや、同じソーシャルゲーム「閃乱カグラ」「シンデレラナイン」のキャラクターも登場したことがある。
プレイヤー間の通称は「シコマサ」


1 概要

ソーシャルゲームにかつてよく見られた、カードバトル形式のスタイルである。
画面タップで進めるクエストや、相手を選んで対戦するモードがメイン。プレイヤーは様々なカードを集めてそれらを強化してデッキを組み、バトルを行う。ギルド機能でプレイヤー間の交流を行ったり、イベントでギルド戦に参加することもできる。運営開始はmobage版が2012年3月27日。
クエストはタップによって敵を倒すというオーソドックスなスタイルだが、攻撃するたびに敵の衣服がはじけ飛ぶ。クリティカルヒットだとCritical!の文字とともに全年齢ギリギリラインまで脱衣する。乳揺れするところも見逃せない。


2 特色

(1) 世界観

大きな特色は、「すべて」が女性ということである。
メインとなる戦国武将(なお史実で武将の妻となっているキャラもそのまま登場するため、多数の百合カップルが存在する)、馬、城といったものまで女体化されているほか(城はお城ちゃんと呼ばれ、姫路城の擬人化がスタートしたがソーシャルゲーム界では本作が最初)、文章全てに至るまで「夫」「弟」などといった男性を示す名詞までもが「妻」「妹」となっていることである。そのため、「姉上の妻」「妹の嫁」といったテキストが登場することもある。なお、プレイヤーの性別も明かされない念の入りっぷりである。ハッカドールとのコラボの際、男の娘であるハッカドール3号も登場したのだがその際も「とれちゃった」ことになっていた。
イベントは史実の合戦をモデルにしたものが多く歴史的な考証はしっかりしているほか、カードの説明も戦国武将について要点をまとめたわかりやすくも的確なもので、戦国時代の知識が非常に深まること請け合い。後述する「エロゲイベント」は特に史実を反映させる傾向が強く、合戦が始まるまでの経緯や人間関係といった歴史の流れを要領よく体験することができる。


(2)方向性

ファンの間で「シコマサ」と呼ばれていることからもわかるように、カードが非常にエロい。どのくらいかというと、それを如実に示す一つの事件がある。
2013年11月ごろ、mobage全体に表現規制の嵐が吹き荒れたが、本作もそのあおりを食らい、(おそらくは肌部分が一定以上みられるカードや、下着を連想させるものを中心に)絵柄大量修正の指摘を受けることなった。その数や200枚以上に及んだ(「修正を最小限にするよう努めてまいりましたが」という運営のコメントが発せられユーザーの笑いを買った)。
しかも、絵柄修正の翌週に「温泉ガチャ」を実施し、入浴姿の戦国武将を大量登場させるというまったくひるまぬ姿は、シリコンスタジオの社名をもじって「さすがシコリン」と称賛を受けることとなった。
その後も水着のパレオのしわがどう見てもすじに見えるカードやビキニ姿で子犬に体中をなめまわされているカードを投入するなどまったく懲りていない。

武将の絵柄も様々で、ただの美形にとどまらずロリ、BBA、ケモ、ゴリウー、巨女、メカ、触手、人外など多岐にわたり(とくにケモは多く、お城ちゃんにも存在する)、「性癖の百貨店」と言っても過言ではない。鞍馬山を舞台にしたイベントでは登場する雑魚(ノーマルランクのカード)が天狗=エルフという独自の解釈ですべてエルフになったり、姉川合戦を舞台にしたイベントでは「姉」川という理由で雑魚キャラが全て姉キャラとして登場するという発想で、ユーザーを驚かせた。
アレンジについても、信長=敦盛=ライブという解釈でマイクを持ったアイドル的な描き方をされているほか、本田忠勝=不敗=無敵=メカという飛躍した発想がなされているなど、趣向を凝らしたものが多い。
最近はリリースされていないが、ボイスやアニメーション(乳揺れ)するものもあった。喘ぎ声が大半を占めるボイスや、30コマの枚数を使って描かれる乳揺れは圧巻である。

武将たちが史実をもとに独特のキャラ付けをされているのも特色で、例えば豊後(現在の大分県)の大友宗麟などはその放埓ぶりな史実を反映して酔っ払いキャラになっているが、プレイヤーからは非常に人気が高く多数のレアリティで登場しているほか、彼女がイベントに登場する機会も多い。
大河ドラマ「軍師官兵衛」よりも前に黒田官兵衛・長政親子のイベントが催されたが「巨乳お姉さんと腹黒ロリ娘」というそれぞれのキャラ付けがユーザーに好評を博した結実といえる。黒田官兵衛以上にその子長政が人気な例は珍しい。
また、桶狭間の戦いで織田信長に敗れた今川義元とその家臣らはほぼすべてケモ属性の描かれ方をしており、耳と尻尾が生えている程度のものから完全にケモノと化している武将までそろっており、ケモ属性プレイヤーを広く満足させた、
これらの特徴的なキャラ付けにより、プレイヤーはいずれかの「お気に入り家」を持つ例が多く、たとえば先述の大友宗麟とその家臣が登場する限定ガチャになると目当ての武将を引くまで回す例が見られるなど、固定層をがっちりつかんでいることは特筆に値する。

また、アイテム「装具」によってステータス強化のほか外見が変化するものもあり、多くは後述するエロゲイベントの内容を反映した内容になるのだが、「うどん」を装備すると白い触手が絡みついている絵柄に変わるものがあり、エロ方向に突き抜けた変わりようを見せることもある。
ほかにも装具「毛羽毛現」は特定のカードに腋毛を生えさせる効果で、特殊性癖を追求する姿勢は枚挙にいとまがない。企画段階ではキャラを石化させる案もあったそうだが没になった(広報Twitterより)。
ガチャについても
  • 震舞(ぶるま)ガチャ(体操服キャラ)
  • たわわガチャ(巨乳&揺れアニメーション付き)
  • もふもふガチャ(ケモキャラ)
といった各種嗜好に幅広く応えることで定評があり、ついには「喪服ガチャ」(喪服ババアキャラ)というものも生み出し、性癖の隅々どころか重箱の隅をつつくような力の入れようだ。
一応、シコマサとは「シ」リ「コ」ンスタジオのムラ「マサ」ということになっている。


(3) ナビキャラ「みの吉」

ナビキャラであり、広報Twitterを展開している 「みの吉」 というキャラがいるが、呟く内容はゲームの更新情報にとどまらず、歴史談義で非常に深い知識をわかりやすく教えてくれたり、史跡探訪の写真を載せたり、はたまた料理や大河ドラマの実況やJOJOやシグルイのネタを振ったりなど実に多芸である。プレイヤーからのリプライにも応じてくれることがあるなどマメで、独特の語り口と相まって好評なのでぜひ一度ご覧いただきたい。ゲーム本編の補完ストーリーをつぶやくこともあり、併せて読むことで本作をより深く楽しむこともできる。シコマサにとってなくてはならない人物。
本作に登場する戦国武将たちの顔文字を作り出していることもよく見られる。なおみの吉の顔文字は(≡×≡)。
惜しむらくは2017年3月2日18:00をもって降板してしまい、Twitterアカウントは「@minokichi_ss」のまま、登場キャラの一人である「門弟」があとを引き継いだ。


3 イベント

イベントの種類が非常に豊富で、過去には20種類ほどのパターンが存在したが、現在は主に下記の数種類がかわるがわる行われている。
ガラケー対応の古いタイプのブラウザゲームながらただ画面をタップしているだけの単調なものにとどまらず、移動するターゲットにタイミングを合わせて攻撃するシューティング要素のあるイベントが催されたこともあるなど、シリコンスタジオの技術力の高さをいかんなく発揮している。

(1) エロゲイベント

本作を語るうえで外せないイベントである。
正式名は「アドベンチャーゲームイベント」であり、その名の通り、選択肢を選んで武将と交流し、好感度を上げてエンディングを見るのが目的だが、エロい一枚絵が挿入されたり、イベントのたびに登場した武将がプレイヤーに惚れて付いていき、「離れ」に囲う展開や、妊娠を想像させる展開になることからエロゲイベントと呼ばれることになった。
言われ方こそアレだが、史実をもとにしたIFものであり、たとえば永禄の変で松永久秀による足利義輝襲撃に巻き込まれる、監禁された黒田官兵衛を救うといったシリアスなものも多分に含まれている。
テキスト量も膨大で、選択肢によって異なるので、クリア後にあとから読み返すことをお勧めする。毎回オープニングムービーが用意され、クリア後もエピローグが用意される力の入った作りこみがなされている点も見逃せない。
(参考画像)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm27024685

(2) 無職録

公式には「ゆけ!戦国合戦録」という名前なのだが、20分制限で決着がつくオートバトルなので「20分ごとにいつも見られるのは無職しかいねーだろ」という理由でこう呼ばれることになった。
手持ちのカード55枚を使って11の部隊を編成し、他プレイヤーと戦い続けるのだが、「部隊のコストが少ないほど早く攻撃できる」ため、いかにコストを抑えた編成で攻撃力を高くするかが考えどころの、奥の深いゲームである。そのため、むやみに高レアのカードを配置しても勝てないことがしばしばある。「みにカード」と呼ばれる通常全く戦力に立たないSD絵柄のマスコット的カードをが活躍する貴重な機会でもある。

(3) ○○ストーリー

「忍者ストーリー」「茶道ストーリー」などといった名前で開催される。
イベント専用キャラの「弟子」「門弟」を育成し、CPUキャラを倒して頂点を目指すイベント……と言うと普通だが、「水着ストーリー」では大小さまざまの尻をぶつけあうフラッシュが流れ、プレイヤーを驚かせた。ガラケー対応のソシャゲなのになんという技術力か。尻だけで大中小と日焼けパターンの合計6種類、それが滑らかに動いてぶつかりあう姿は圧巻である。
暴挙はこれにとどまらず、「忍者ストーリー」では描かなきゃOKだろうと言わんばかりに影絵で布団に入ってくんずほぐれつしているところを「ああっ!」「ヌルウン」などのセリフとともに動かし、慣れていたプレイヤーを再び驚かせた。シコリンの技術はとどまるところを知らない。

(4) ちく城これくしょん

クエストを走って「お城ちゃん」の育成アイテムを集め、幼城から名城へと育てるイベントである。
名城だけで12種類、さらにその成長過程も幼年期2種類、思春期4種類と豊富であり、セリフもそれぞれに独自のものが複数用意されている。育成アイテムを上げたとき、上げすぎて満腹になったとき、移築(リセット)するときなど多岐にわたるのですべてを見るのは手間がかかるが……。周回プレイ前提のイベントなので、すべて見てほしい(全名城達成でお城ちゃんがもらえる)。

(5) 夢幻大迷宮

イベント専用キャラを育てつつダンジョンを潜り、ボスを倒しながら奥を目指すハック&スラッシュ形式のイベント。
持っているカードの強さは一切問われないので初心者向けにイベントでもある。敵を倒すとキャラがレベルアップするほか、武器を拾って合成し、強くしていくこともできる。武器ごとにスキルもついており、また状態異常攻撃をしてくるボスもいるため、進むほど一筋縄ではいかなくなる。文字通り奥が深い。
なお、このイベントで用意されるユニットの絵柄は某パズルゲームをほうふつとする専用のもの。毎回新しいキャラが用意されるのでゲームに慣れたプレイヤーも新鮮な気持ちになれる。

(6) 箱投げ

クエストでドロップする贈り物を他プレーヤーに贈り、相手から贈り返されると育成用アイテムなどがもらえるイベント。
初心者が素材を集めるのに最適である。最近は一定回数をこなすと報酬カードももらえるようになった。
プレイヤーの負担が少ないためか、無職録などほかのイベントと並行して開催されることも多い。昔は戦友やギルドメンバーにしか贈ることができなかったが、現在ではそれ以外のプレイヤーにも贈ることができる。フレンドやギルドメンバー以外の場合、一覧の中から高レベルのプレイヤーを選んで贈るのがコツである。

他、クエスト系やギルド戦があるが割愛。


3 派生作品

先述したYahoo!モバゲーやにじよめで展開中の「戦国武将姫MURAMASA 乱」がある。
本作とは趣が異なり、ほとんどイベントがクエスト&討伐系であることと、ボスがアニメーションするなどの違いがある。
(参考)
https://twitter.com/muramasa_ran/status/775558090238271488
https://twitter.com/muramasa_ran/status/778151124297744385

ほかにも2015年10月27日に「 戦国姫譚MURAMASAー雅ー 」がアプリゲーとしてリリースされ好評を博し、383万ユーザーを獲得するに至ったものの2016年11月30日に惜しまれつつ終了してしまった。

4フィギュア

ヴェルテクスから「姫路城」「伊東一刀斎」「後藤又兵衛」「藤堂高虎」がフィギュア化されている。
キャストオフできたり網タイツが質感たっぷりだったり魅力的な仕上がり。(以下参考サイト)
(姫路城)
http://toy-navi.net/archives/43858833.html
(伊東一刀斎)
http://toy-navi.net/archives/45689041.html
(後藤又兵衛)
http://toy-navi.net/archives/46313608.html
(藤堂高虎)
http://toy-navi.blog.jp/archives/8345225.html

5 ファン活動

Twitterでは多くのファンが本作を見守っている姿を見ることができ、「みの吉」のつぶやきに返信するなど反応するプレイヤーも少なくないことから活発さがうかがえる。コミケでも数サークルが毎回机を並べるほか、2016年6月にはオンリーイベントが有志の手によって開かれた。



追記、編集などお願いします。

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最終更新:2023年12月26日 03:13