更木剣八

登録日:2009/07/11 Sat 15:38:05
更新日:2024/02/09 Fri 12:13:44
所要時間:約 14 分で読めます







ハッ “正気”かよ

生憎そんな面倒なモンは 最初(ハナ)から持ってた覚えは無えな




更木 剣八  
ざらき けんぱち


漫画「BLEACH」の登場人物。

 目次


 プロフィール

[職業]死神
[肩書]瀞霊廷護廷十三隊十一番隊隊長

 [羽裏色]滅紫
 [身長/体重]202cm/108→90kg
 [誕生日]11月19日(さそり座)
 [斬魄刀]野晒(のざらし)
  〔解号〕呑め「野晒」
 [卍解]??????
 [CV]立木文彦


 概要



流魂街で最も治安が悪い北流魂街80地区「更木」出身。
その地名を姓とし、代々最強の死神に与えられる称号「剣八(幾度切り殺されても絶対に倒れないという意味)」を自ら名乗った。

入隊試験を受けず、前十一番隊隊長を決闘で殺害して*1、いきなり隊長の地位に就いた実力者。
死覇装はいつもボロボロである。
副隊長草鹿やちるとは古い付き合いであり、“やちる”の名は剣八が唯一尊敬する人物“八千流”から取って付けたもの。
彼女からは『剣ちゃん』とあだ名され、平時はいつも肩に乗られているが、付き合いの長さからか剣八は特に気にする素振りも見せていない。

四番隊隊長の卯ノ花烈とは古くから因縁があり、過去に初めて恐怖を感じ、そして憧れた相手と語っている。
実際、作中(アニオリ含む)では彼女に対して一歩引いたところがある。

◇─ 容姿

右目に眼帯*2をし、左側に大きな傷のある顔はとても迫力がある他、
髪の毛は11本に束ねられており、1つ1つのまとまりに1個ずつ鈴が編み込まれていて、剣八が動けばこの鈴が鳴る。

その髪は自分でセットしており、石鹸で洗っているため、いつもパリパリの状態である。
弓親には度々自分が整えたいと言われるが、気持ち悪いのでやらせないという。
また、雀部長次郎にリンスを勧められて使ってみたところ、髪がサラサラになってしまい、いくらセットしてもトゲがシナシナになって苦労した経験がある。
以来、雀部長次郎は少し嫌いなようである。

鈴をつけるのには3時間以上掛かるらしい。
いちいちセットするのは流石にめんどくさかったのか、死神代行消失篇からは髪型が変わって鈴も付けなくなった。
本人も「あ? 鈴? そんなもんつけてたか?」とはぐらかしている。

ゲームではルキア浦原に、「あのウニみたいな髪型」と言われたこともある。

尚前述の通り死覇装は他人と比べるとボロいが、身だしなみ自体は意外と普通。
何気に足袋もしっかり履いてる。


 人物


風貌・言動共に荒々しく、圧倒的な威圧感を持って十三隊最強とされる戦闘部隊を率いている。
斬れれば何だっていいような発言を繰り返す、作中屈指の戦闘狂である。
しかし一方で彼なりに部下思いな面もあり、涅マユリ斑目一角に手を掛けようとした時に庇ったり、戦いを楽しませるために部下に獲物を譲ることもある。
星十字騎士団との戦いにおいて、隊員達が次々に殺された時(一方的過ぎて戦いになっていなかった)には無理やり攻勢をしかけて止めようとしたところからもうかがえる。

十二番隊の隊長であるマユリとはそりが合わないらしく犬猿の仲で、口論になる事もしばしば。
(因みに体重変更前はマユリ様2人分あった“図体ばかりデカい能無しがっ”)

どう見ても敵っぽい見た目・性格だが、一応護廷十三隊の一員(隊長)であるという自覚は持っているらしく、
尸魂界そのものの敵となることはない他、隊首会(隊長同士の会議)にもきちんと出席している。
しかしながら、彼自身が戦いを楽しむことを至上の楽しみとしているため、職務に忠実とは言い難い。

初登場時の自分の台詞の通り、意外と気が効く方でもあり、貴族の機微を理解している*3上で朽木白哉を挑発して戦おうとしたり、独断専行した一護を諭したりもしている。

大義や正義とはかけ離れた位置にいる性格であり、協調性も殆ど無く、相手と戦いたい為だけにわざと喧嘩を売るような発言もする事から、
秩序を重んじる白哉や日番谷などとはウマが合わず、正義に拘る東仙要からは激しく忌み嫌われている。
またその威圧的な風貌や言動からか、吉良イヅル、虎徹勇音等の気が弱い人物からは恐れられている。

ただ、誰彼構わず斬り掛かるのではなく、一応彼視点で「戦って面白そうな相手」と戦おうとする傾向にあり*4
特に理由がなければ、向こうからつっかかられでもしない限り彼視点で「弱い」相手に戦いを仕掛けたりしない上、
流石に戦闘を楽しんでいる最中に邪魔をされればその相手に激しい殺気を見せるが、その理由に筋が通っていればすんなり受け容れて引き下がることもあるなど、
いかにも近づきがたい威圧的な言動に反して意外と話は通じるタイプで、一護などは割と気さくに声を掛けているシーンがある(まあ一護は誰に対してもそんな感じではあるが)。
曲者揃いの隊長たちの中でも戦闘狂であることを除けば割とまともな方かもしれない。
弱いものいじめするという意味ではむしろ隊員たちの方がやばい*5
そのため、一護と戦った時にも、彼と共に居た岩鷲や山田*6は完全にスルーしている。


◇─ 戦闘狂

ただ只管強い相手と戦うことをなによりも愉しむ戦闘狂
視界を狭める上に相手との距離感が分かりづらくなるだけでなく、自分の霊力を喰い続ける特製の眼帯も、
音で自分の居場所が伝わる鈴も、「あえてハンデを背負うことで戦いを楽しむ」為に着けている。

特に眼帯は技術開発局の作で着用者の霊力を削減する効果を持つ(並みの霊力の持ち主だと戦闘どころか生命維持すら危うい代物)。
眼帯を外せば霊力の抑制が解ける為、眼帯を外した時が全力となる。
これらハンデを自らに課しても「敵が脆すぎて戦いを楽しむ暇がない」為、更に常に加減して斬る癖までつけてしまっている。
一護と戦う時に眼帯を切り捨てていたが、その後も同じものをつけている。

戦いで自身が負傷する事への恐怖心や躊躇が全くなく、敵の攻撃を受けたり予想外の事態に陥っても怯むこともない。
何度も斬られて血を流しながらも楽しそうに反撃する姿には、交戦した一護、東仙、さらには同じ戦闘狂のノイトラまでもが恐怖を感じるほど。

死すらも戦いを楽しむ為の代償とまで言い放つが、「死んだら何も斬れなくなってつまらない」とも思っており、ノイトラと戦い死を予感した時は、

死 ぬ の は や だ な ぁ  by.まだを

と、こぼしている。

粗暴な信念や態度から一見すると斬れれば何でも良さそうに見えるのだが、意外と敵に対しても彼なりの信念からそれなりに接しており、
「死んだら戦えなくなるからつまらないだろ?」の精神から自分から止めを刺しにいくことは少なく、卑怯な真似やいたぶったりすることもしない
ただ、流石に護廷十三隊の討伐対象である破面相手の時には、止めを刺せよと近くの白哉に挑発も兼ねて命令したことはある。
自身はガチの肉弾戦オンリーだが、斬り合えないことやまどろっこしいことは面倒だと思っても、卑怯な行為などとは思っていない*7
戦い方によっては情けないだとかその程度のことは思うかもしれないが、相手がそういう戦い方をすることへの否定は全編通して皆無。
そのため、十一番隊の斬魄刀は直接攻撃系に限られるという暗黙の了解や、鬼道を使わないことなど彼自身は恐らく気にも留めていない。


実は闘う相手で強さを無意識に変えるという癖を持っている。
正確には、本来の自分の強さを封じていたことが最終章で明かされた。
ユーハバッハも「未知数の戦闘力」と評価し、愛染や一護・兵主部一兵衛らと並べて敵の『特記戦力』と評した。

小説『BLEACH Spirits Are Forever With You』によると、最初の一撃で相手の力を測り、常に自分も傷付くが相手も傷付く程度の霊圧を解放して闘っている*8
ギリギリの戦闘を楽しむ為に本能的に相手に合わせた霊圧に調整しているので始解状態の一護に負けたのは、急激な成長を遂げる一護の霊圧に対応する前に決着を付けてしまったから。
その後に卍解状態の隊長格や十刃と互角以上に渡り合っているのはこの為。
ヤミー・リヤルゴを超え完全虚化した一護と並ぶ力を持つシエン・グランツ痣城剣八と死闘を繰り広げた。
その力は藍染すらも警戒していて、崩玉と融合し、完全な力を手に入れるまでは闘いを避けた程。


星十字騎士団の”L”のロイド・ロイドと戦ったときは自分の姿と能力をコピーされやや苦戦したようだが、
「コピーされた自分より強くなれば良い」という(ムチャクチャな)理由で強さを調整して突破している。
アニオリの護挺十三隊進軍篇での霊骸戦でも同じく自身のコピーと戦闘しており、Lのほうのロイド戦と似た経緯で撃破している。特に霊骸はコピー元の姿や能力を模倣した上でより戦闘力を上げているため、この癖が図らずも非常に有効に働いていたと言える*9
逆にユーハバッハの記憶を得た”R”のロイド・ロイドとは本来の実力以上の振る舞いを行うという性質上相性が悪かったと思われ、強さを調整できずに完敗した。


強さを抑えていることに関して本人には自覚がなかった模様。
最終章での卯ノ花の言葉によれば、強敵との戦いで少しずつ強さを抑える癖を外していったとのこと。
極限まで無意識のうちに自分の強さを封じてしまったのは、過去に剣八を名乗っていた頃の卯ノ花と少年だった後の更木剣八が戦った際、彼女を殺しかけてしまった際についたもの。
更木は卯ノ花との戦いで初めてギリギリの瀬戸際で戦う喜びを知りつつもその実力は既に卯ノ花すら凌駕する程の桁違いの力であったが、その実力故に敵がおらず、唯一自らと闘えて楽しめた卯ノ花を殺すことを惜しんでしまった。
そのために無意識のうちに自分の力を極力抑えてしまうようになってしまった。
その後、黒崎一護ノイトラ・ジルガといった強敵との戦いを経て少しずつ本来の自分の強さを取り戻していった

漫画本編では完全虚化した一護以上の実力を披露していたわけではなく、最終章ではユーハバッハの影武者にさえ手も足も出なかったという手痛い敗北を喫してしまう。
卯ノ花は手加減の『枷』をまだ残していた剣八に本来の力を取り戻させるべく再度戦うことになり、彼女が何度も致命傷を与えては回復させて剣八の本気を引き出していく。
少年時代と違って強敵や肩を並べて戦える存在が居ること・解放に成功した剣八の斬魄刀もあって、卯の花の犠牲の甲斐ありようやくこの癖から解放された。


 戦闘力




誇りを一つ捨てるたび

我等は獣に一歩近づく

心を一つ殺すたび

我等は獣から一歩遠退く

(BLEACH13 THE UNDEAD)


斬れぬものなど 何も無い

ただ お前以外には

(BLEACH 千年血戦篇 #9「THE DROP」予告)

いわゆる「斬拳走鬼」の内斬術をメインに戦う(というか鬼道は使えない)。真っ当な剣術の経験が少ないためか、右手だけで刀を振る事が多いがこれでも十分な攻撃力を叩き出している。

纏う霊圧だけでも相当なもので、一角、恋次を下した一護の一撃を食らってもノーダメージで済むほど。アニメでは全身から放つ霊圧で千本桜を吹き飛ばし、剣を振るって霊圧を斬撃のように飛ばしたりして見せた。

白打にも目を見張るものがあり、帰刀して巨大化したテスラのパンチを片手で受け止める、左手でノイトラを地面に叩きつけて怯ませる、足で卯ノ花を蹴り飛ばす*10
最終的には巨大化したジェラルドの足を持ち上げて転ばせるなど、凄まじい怪力を発揮している。

また登場時点では歴代全隊長の中で唯一【卍解】を修得しておらず、それどころか自身の斬魄刀の名前すら知らない異例の存在だった。
故に戦いでは斬魄刀の能力による戦闘を行うことはないが、それでも他の隊長を圧倒するほどの実力を持ち、
手負いの状態、更に眼帯で霊力を抑制された状態でも隊長2名を相手に引けをとらない戦闘を繰り広げている。
卯ノ花との死闘を得て、ようやく自らの刀の名前を知ることになる。

戦闘には極めて高い実力を持つ一方、霊圧の探査能力は低く、方向音痴である事も手伝って索敵能力は極めて低い(やちると同じくらい)。
あくまでも広域を対象とした索敵が苦手なだけであり、強者と雑魚を見分けて強者に喧嘩を売るなど、相手の霊圧を感じ取れないというわけではない。


戦闘能力のみが注目されるが、生命力あるいは回復力も飛びぬけて驚異的である。
卯ノ花や織姫の影響も大きいのだが*11、特に驚異的なのは千年血戦編である。
偽ユーハバッハに敗北した時、「再起不能の可能性」を示唆されたが、そんなことはなかったと言わんばかりに自力であっさりと復活して*12
卯ノ花と全力の死闘、グレミィ戦で満身創痍になり、ビッチーズにもボコボコにされ、浮竹の治療で「更木以外復活」と言ったときにもうすでに動ける状況にあったり*13
ペルニダ戦で右腕を失い、残りの四肢も潰されて涅の治癒カプセルに入れられたと思ったら部下達が気付かない間に完治して追いついているなど、敵にしたら泣きたくなるであろう回復力を見せている。


◇─ 斬魄刀「野晒(のざらし)

解号は「()め~」。

剣八の霊圧に当てられ、刀身がボロボロに刃こぼれしまくってる長刀。柄や鞘にもサラシが巻いてある。
こんなにも刃こぼれしてるのに切れ味と威力は異常。

始解状態では、剣八の体躯に匹敵する巨大な片刃の大斧に変化する。
明らかな直接攻撃系の斬魄刀で特質した能力は持ってないにもかかわらず、剣八自身の戦闘力も相まって破壊力は更に向上している。
その威力は尸魂界を全て覆い尽くすほどの巨大な隕石を一撃で粉砕するほど。
また解放すると剣八の膂力をもってしても重いのか、両手持ちで振るう事が多い。

彼と戦った後の一護から「(斬月と同じ)常時解放型の斬魄刀」と言われたり、剣八自身も「霊圧が大きすぎて封印できないと語っているため、
長らくこの斬魄刀は「常時解放型である」として周囲から認識されていたが覆された。

元々、剣八自身が卯ノ花との出会い以降、自分の力をセーブして戦って来ていた。
斬月自身、一護に対して「やつの刀の悲鳴が聞こえるか」と語っており、剣八も当初は刀の声を聞くことはできていなかった。
ゆえに元々解放できていなかったか、不完全な状態での解放(例として弓親の「藤孔雀」等が挙げられる)だったかと思われる。
剣八の実力が高すぎたため名前を知らなくとも十分に戦うことができたが、卯ノ花との死闘でようやく本来の実力を取り戻し、
封じてきた名前を知ることで完全な始解(?)状態になった。

卍解

詳細は不明だが、最終章にてとの戦いの途中やちるが斬魄刀の中に回帰した後、ジェラルド・ヴァルキリーとの戦いの最中、やちるが自分の力を「卍解」と教えた。
やちるが斬魄刀の中に回帰し、剣八の肌の色が変わって角も生えて鬼のごとき姿になり、斬魄刀は装飾がついた大斧から、折れた刀のようになっている。
肉体そのものが変化するなど破面の帰刃にも似ている。

始解を会得してから非常に短い期間、しかもほぼ自力に近い状況で卍解へ至っているのも極めて珍しい。
元々斬魄刀を屈服させる実力は子供のころからあったはずだが、対話は出来ていなかったために理解が深まらずそれまで会得に至らなかったのだろう。
具象化についてはやちるが具象化した存在、あるいは限りなくそれに近い存在であることから、無意識のうちに草鹿地区で卍解の意識が具象化していたものと思われる。
奇しくも一護の『天鎖斬月』のように、卍解の方が姿は幼いものな様子。

卍解した野晒での戦闘描写は非常に少ないまま連載が終了してしまったため名前も含め詳細は不明。
過去の剣八は始解と卍解の名前が同じか違う字で同じ読み方であったため、更木剣八の卍解も「野晒」もしくは同じ読みの名前である可能性もある。


 活躍



◇─ 尸魂界篇


初登場は六番隊隊舎において市丸ギンと共に白哉のもとへ訪れた時だが、この時のキャラデザは未完成であり、顔や髪型がやや細め。
白哉にちょっかいをかけようとしていたが、いつのまにか市丸ギンに簀巻きにされ、あっさりギンに連れられて白哉のそばを離れさせられた。

キャラデザや設定が完成するのは2回目以降となる。

一角から一護の情報を聞いて彼との対決を所望し、瀞霊廷内を移動していた一護と花太郎を急襲する。
そのまま一護と交戦状態に突入。「斬り合い」を楽しみ一度は彼を下すものの、おっさんと白一護に力をもらって復活した一護と再戦してギリギリのところで敗北。
(一護も重傷で倒れたので事実上相打ちだが、剣八本人は負けたと思っている)
この時、形勢不利にもかかわらず戦いを心底楽しんでいたため、押している一護の方が精神的に追い詰められるという異常な戦いになっていた。

その後は傷を癒し、「一護と再戦する」目的のため、織姫と共に行動するようになる。
その過程で、「旅禍に手を貸す裏切り者を抹殺するために現れた」狛村左陣東仙要と交戦。
東仙の卍解を食らい、視覚、嗅覚、聴覚、霊圧探知能力を遮断された状態でありながら物珍しさから楽しさを感じる。
そこから触覚(と霊圧)を頼りに互角以上の戦いを展開しつつ、この状態での斬り合いに飽きてきたころに、
膠着状態を己の閃きから打開した結果、敢えてまともにくらう事で東仙の居場所を特定。東仙に大ダメージを与えた。

しかもそこに至るまでにすっかり慣れてしまったために、その次は宣言通り触覚のみを利用して完封することに成功。

そのまま狛村との戦いに突入するが、その最中に総隊長の戦いを察知した狛村が戦線を離脱したことで中断になった。


◇─ 破面篇


浦原が作り出した黒腔を通り、白哉マユリ卯ノ花と共に虚圏へと潜入。
ノイトラとテスラにフルボッコされていた一護のもとに現れ、一撃でテスラを斬り捨てノイトラと交戦する。
どれほど斬られても戦いを楽しみながら攻め続け、ノイトラを幾度となく戦慄させたが、このまま斬り合いを続ければ自らが死ぬことを悟った剣八は、
総隊長から習った「剣道」という名の両手持ちによる斬撃を実行(正しくは剣道から彼なりに学んだもの)。
一撃でノイトラに致命傷を与え、尚も戦いを止めようとしない彼を今度は片手での剣で斬り捨てて勝利を収める。

その後は白哉と共にヤミーと交戦。
ダイジェストで勝利した。平然と歩いているが、一応重傷にはなっている模様。

戦後は総隊長に羽織をなくした件で怒られたが本人は「邪魔」と、あまり気にしていなかった。


◇─ 護廷十三隊侵軍篇


空座町での決戦から一ヶ月後を描いたアニメオリジナルエピソード

剣八とやちるの前に彼の霊骸が現れる。
自身のすべてがコピーされているため記憶もそのまま有しており、劇中ではかつての一護との戦いも映った。
また、霊骸はオリジナルよりも好戦的という特徴があり、彼の性格上より際立っている。

一度敗れた際、悔いはないと言い死を受け入れようとしたが、やちるとの約束を思い出し再び立ち上がった。


◇─ 死神代行消失篇


「EXECUTION」により力を奪われた一護のもとへルキアたちと共に現れ、沓澤ギリコと交戦。
わずか2ページ(一撃)でギリコを真っ二つにして勝利した。


◇─ 千年血戦篇


「未知数の“戦闘力”」を理由に、特記戦力の一人として星十字騎士団から警戒されており、実際3人をあっさりと倒した。
しかし、敵の首領ユーハバッハにはあっさり倒され敵ボスのかませになった……と思ったら剣八を倒したのはユーハバッハの影武者で、
その影武者は総隊長が卍解で倒したので総隊長のかませのかませという事になってしまった。

その後、再起不能を医者から判断されるも何事も無かったかのように復活。
斬術の修行という名目で初代《剣八》卯ノ花八千流と対決。
卯ノ花との死闘を経て、彼女すら凌駕する剣八本来の実力を取り戻し、斬魄刀の名を聞くことにも成功。

ニ度目の侵攻の際には星十字騎士団“自称”最強の滅却師グレミィと激闘を繰り広げる。
グレミィが“創造”した巨大隕石までも始解で粉砕。グレミィからも「化け物」扱いされ、彼の奥の手である“創造”した宇宙空間すら破壊、零距離爆撃にも耐えてしまう。最終的に剣八を上回る肉体の力を“創造”しようとしたグレミィに対し彼の肉体が耐えきれず自滅したことで勝利を収める。
しかし、この戦闘で既に重体レベルに消耗したところを、ビッチーズもとい女騎士団に襲われ窮地に立たされるも一護の救援によって九死に一生を得た。

その後浮竹の治療で回復し、霊王宮、もとい真世界城に突入するが、遭遇したペルニダ・パルンカジャスの初見殺しによってあっさり戦闘不能となり、
それでも戦おうとするが同行していた涅マユリの所持していた薬で背後から無理矢理動けなくさせられた。
ただし、ここのマユリ様の攻撃は彼の体が折りたたまれるのを防止するための行為である(何もしなければボール状になって死亡)。
その後はペルニダ戦では全く登場しなかったがどうやら戦線離脱級だったらしく(さすがの剣八も片腕を失い、両足も砕かれた状態では一時離脱せざるを得まい)、
重傷を負いながらもペルニダを倒したマユリと共に、医療カプセル入りとなった。

そしてジェラルド戦が日番谷参加で佳境に迫ってきたころには、先行していた部下を差し置いて登場し、ジェラルドを切れるくらいには回復していた。
その後卍解の力を自覚しジェラルドを圧倒し始めるものの、力を引き出しすぎて自滅するという、グレミィとほぼ同じ事態に陥ってしまう。
負け惜しみの様なグレミィの台詞は正解(エサクタ)だったというわけである。

その後戦闘不能になったかと思われていたが、途中で意識を取り戻して日番谷・白哉の連携に手を貸してジェラルドの足に不意討ちの一撃を入れ、白哉の奥義・一咬千刃花の隙を作った。
……案の定それでもジェラルドが復活した(但し流石に堪えたのか人の姿ではなくなっている)が、流石にそこで力尽きたのかその後については描かれないまま最終話で再登場した。

最終話ではやはりピンピンしていた。
斬魄刀の状態に関しては不明だが、織姫なら卍解でも治せるので野晒も恐らく復元していると思われる。


◇─ アニメ


隊長格の中でも比較的出番はあるほうであり、オリジナルエピソードでも活躍が多い。
『バウント篇』ではかつて倒した先代剣八を慕っていた一之瀬真樹との因縁が描かれている*14


◇─ 劇場版


四作目以外ではすべて戦闘に参加。
一作目では圧倒的な実力を見せつけた他、二、三作目では眼帯を外し巨大な敵を両断したりと大暴れしている。


 名言



尸魂界篇

  • 十一番隊隊長更木剣八だ。てめえと殺し合いに来た
  • どうかしてるのはお前の方だ!!!!それだけ強くて何故戦いを好きにならねえ!?
  • お前になら全力で戦っても良さそうだ!!!
  • てめえの勝ちだ、バカ野郎
  • ハッ、正気かよ。生憎そんな面倒なモンは、最初(ハナ)から持ってた覚えは無えな
  • よお、久しぶりだな
  • 死んだらつまんねえぞ。死んだら何も斬れなくなっちまうんだからな
  • 死んだら化けて、もう一回殺しに来い!!

破面篇

  • 負けを認めて死にたがるな!死んで初めて負けたと認めろ!負けてそれでも死に損ねたら、そいつはてめえがツイてただけのことだ。そん時は生き延びることだけ考えろ!
  • 嬉しくてよ、つい笑っちまった
  • 斬れば死ぬってことがわかった。十分だ
  • 漸く慣れてきたみてえだな…てめえの硬さによ
  • 生きているのか?それともただ死に損ねただけか?
  • 悪い、腕一本だけ残す
  • こんなもので仕舞いかよ
  • いいじゃねえか!!最高だ!! こうでなきゃいけねえ!!何が終わりだ!?俺にもようやく穴が開いて、てめえと対等になったところだ!!さあ、始めようぜ、十刃
  • 嫌だな死ぬのは
  • 知ってるか?剣ってのは片手で振るより、両手で振った方が強えんだとよ
  • 愉しかったぜノイトラ

死神代行消失篇

  • ほらな、退屈だろ

千年血戦篇

  • …あんたに勝てずに…俺はここで死ぬのかよ…!
  • 死ぬな!!!
  • 嬉しいなァ…「野晒」
  • 何だァ?隊長格が雁首揃って全滅か?情けねえ!
  • やちる…お前ェ今までどこに……
  • ……何だ?お前ェ今何をした…?…力が…………

  • 忘れてたぜ……ずっと一緒にやってきたからなぁ、死んじゃぁいけねぇんだった。
  • 俺も取り消すぜ。負けたくねぇとか言ったが、俺はただ、勝ちてぇってだけだ!!……オメェがニセモンだろうが何だろうがなぁ!!
    (護廷十三隊侵軍篇)



 余談


中の人事情かは不明だがキャラソンやカバーソングで英語の歌詞を唄う事が多い。
「剣ちゃんが英語…だと…?」と思うかもしれないが、立木氏が歌が上手いのは周知の事実。
一度は聞いてみることをお勧めする。

  • ミュージカルでの俳優
ヴィンセント・ヴァレンタインの声を担当する鈴木省吾氏。

  • アニメオリジナルとの食い違い
アニメのバウント篇に登場した元隊員「一之瀬真樹」は先代の十一番隊隊長を慕っている。
しかし、後の原作527話の回想シーンに登場した前隊長「鬼厳城剣八」は明らかに容姿や性格が別人である。
メタ的に言えば、アニメの時点では設定が無かったと思われるので仕方ないといえる。





『知ってるか?アニヲタwikiってのは片手で追記・修正するより両手で追記・修正した方が好ましいんだとよ』

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最終更新:2024年02月09日 12:13

*1 決闘で倒すこと自体は隊規にも定められた正式な隊長選出方法である

*2 後述の通り、この眼帯は剣八が技術開発局に特別に作らせたもので、戦闘をより愉しめるように剣八の霊圧を永久的に食い続けてその力を抑える役割を持っている。

*3 彼の出自を考えると凄いことである

*4 大人数で居るならハンデとしてまとめてかかってこいと言う程度

*5 小説によると、いじめていた四番隊に作中お世話になりまくったこともあり、本編終了後は十一番隊隊員の弱いものいじめも減ったらしい

*6 後に山田の斬魄刀の能力を知った時は興味津々だったが。

*7 アニオリでは鬼道系の斬魄刀を使う元隊士の戦い方を「姑息」と言ったことはある

*8 余りに力量差がありすぎると調節出来ず、瞬殺してしまう

*9 結果的に自身を模した霊骸にタイマンで勝利したのは剣八だけだった。

*10 アニメ千年血戦篇9話より

*11 織姫の治療は傷は癒せても霊力回復は遅いため、ノイトラ戦のあと傷をいやしただけでヤミーをボコボコにできるのは十分すごいことである。

*12 同じく再起不能の可能性を宣告された白哉は零番隊の治療で時間をかけてやっと完治するレベルだった

*13 浮竹さえ驚いた

*14 但しまだ明確な原作設定が無かったため、後に設定された鬼厳城剣八の人物像とは食い違っている