キン肉マン マッスルグランプリ

登録日:2016/12/03 Sat 05:55:10
更新日:2024/02/10 Sat 15:32:12
所要時間:約 21 分で読めます



◆概要

キン肉マン マッスルグランプリとは株式会社アキとバンプレストが共同開発をし、バンダイナムコゲームスより販売された3D対戦格闘ゲームである。
2006年3月15日に無印がリリースされた。
プロレス団体DRAGON GATEとタイアップしている。

◆特徴

アキとバンダイ(バンプレ)のタッグはキン肉マン ジェネレーションズシリーズで有名で、あちらと比較するとガチな戦闘システムが特徴。
反面お遊び要素は控えめ。

ジャンプ黄金期の作品を高品質でアーケードゲーム化するというコンセプトで開発され、それなりに人気があった。
しかし、ジャンプが存在しなかったり、攻撃がコマンド式だったりした事で、ゲーセンに触れていなかったキン肉マン世代にはやや敷居が高くなってしまった。

+ 各種仕様や拘りなど
音楽はキン肉マンGo Fight!、炎のキン肉マン(MAXのみ)、ズダダン!キン肉マン(2以降のみ)、奇蹟のマッスルドッキング、HUSTLE MUSCLEが
原作曲として収録され、前2つ以外は原作で戦ったカードで試合をすると、その時期に応じて戦闘BGMとして流れる。
後はオリジナル曲で構成され、全体的に大人しめなBGMなのでアニメよりも現実のプロレス色が出ている。

グラフィックに拘っており、質感やの反射具合で現実身のあるキャラクター像を表現。
ただし完全なリアルキャラではなく目の大きさなど、キャラデザは原作準拠。
なのでキン肉マンやテリーなどは場面によっては不気味に映るし、魔雲天とゴールドマンは質感が上手く出せずテカテカしてるのが残念
体格差も忠実に再現されており、なかなか迫力がある。
特にモンゴルマンや二代目グレートといったマスクマン、ロビン親子や悪魔将軍など鎧やプロテクターで武装しているキャラはかなり画になる。

上記の作りに加え、システムボイスもジェネレーションシリーズのGC版ではミート、PS2版では悪魔将軍と兼役の稲田徹氏がそれぞれ担当していたが、
先述のタイアップによりレニー・ハート嬢が担当した為にリアルな臨場感が味わえる。その反面、キン肉マンのゲームとして見るとギャップが生じている。
(レニー・ハート嬢はPSP版『マッスルジェネレーションズ』でもシステムボイスを担当。)

タッグバトルやツープラトンが存在しないのも痛い。
が、クロスボンバー半ば強引に再現された。

モーションのクオリティが全体的に高く、実在技は現実的ながらもダイナミックに、キン肉マン特有の技は派手かつスピーディーで秀逸なカメラワークに加え、声優の熱演により迫力のあるものが揃う。
また、ツープラトンはないが技の種類はかなり豊富でマイナーな技なども採用されている。


マイナーではあるものの根強いファンもおり、一部のゲームセンターで未だに大会が開かれている。
2006年3月15日のシリーズ開始から10年以上の時を経た2016年11月になり、ようやく攻略wikiが発足した。

◆システム

  • テンションゲージ
本作の核となるシステムで、合計10本ストックできる。必殺技の発動に必要。

ためコマンド(→←必)で溜めるか、ダメージを与えるor受ける事で増加する。
一部の技には相手のゲージを減少させる効果がある。
ためコマンドで打撃のキャンセルする「チャージキャンセル(通称:CC)」は重要テクニックの一つ。


  • 火事場のクソ力
体力ゲージが30%を切ると発動し、キャラクター選択時に以下の三種から選べる。
原作に先駆けて「別にキン肉一族やロビン一族じゃなくても発動できる」ことにされた。
また、2からは真・火事場のクソ力が搭載された。
こちらはテンションゲージ依存で、溜まっているほど持続が長い。ゲージMAX時に発動で追加効果あり。
1ラウンドに好きなタイミングで1回だけ発動でき、この際一瞬無敵になるので緊急回避にも。

攻撃重視
攻撃力が1.4倍に増加。
真・火事場は打撃キャンセルのルートが増え、オリジナルコンボが狙えるが、ダメージのマイナス補正が強めで上級者向け。
同じ技を連発するといった芸当も可能となる。
ゲージMAX時は打撃がガード不可になる。

防御重視
防御力が1.3倍になる。
真・火事場は弱よろけ誘発技に対しスーパーアーマーを発揮し、中よろけ誘発技以上の打撃を食らっても弱よろけになる。
更にオーバーキルになる技を受けても、必ず体力が1残るので立て直し性能が高い。
ゲージMAX時は中よろけ誘発技に対してもスーパーアーマーが発動する。
真・火事場のクソ力で唯一デメリットがない。

火事場のクソ力
テンションゲージの増加量が2倍に。
真・火事場は必殺技が全て出し放題になり、ゲージMAX時は超必殺技も出し放題になる。ただし発動中は超必以外ダメージにマイナス補正が掛かる。

+ 以下、基本システム
  • 移動
レバー、十字キーの上下左右に対応し、奥、手前、左右にそれぞれ動かせる。奥と手前はステップ移動のみ。ジャンプとしゃがみの概念は無く、ダッシュも相手の手前に行くまで止まらないなどやや癖のある仕様。


  • 打撃ボタン
コンボ、浮かせ技、迫撃技など。一部キャラは"肉のカーテン"などの防御技もある。
ガードされてもノックバックさせ、ロープに跳ね返させれば隙を作れる為チャンス。
ヒットすれば大、中、小の三段階で相手をよろけさせられる。

体格差に依存するコンボもある。

  • 組み技ボタン
いわゆる投げ技。本作では各キャラ毎に豊富な投げ技が用意されている。

発生速度やリーチ、威力のステータスがあり、
リーチが短い順に「その場で組む」「一歩踏み込んで組む」「タックル」の3種類で、短いほど発生が速い。

相手がロープ、コーナーを背にしている状態でしか出せない投げ技もある。これらはテンションゲージにもダメージを与えられる。

打撃技で浮いた相手に対する投げ技もある。
上昇する相手を追いかける「空中投げ」落下してくる相手を掴む「対空投げ」の2種類。

←組でハンマースルー。相手をロープに振り、打撃ノックバック以上に大きな隙を作れる。
2からは←←組のコマンドでポジションチェンジが追加された。その場で立ち位置を入れ替える。

走ってくる相手に合わせるとカウンター投げが発動、こちらもテンションゲージを一本減らせる。

  • 必殺技ボタン
テンションゲージを消費して必殺技を放つ。
コマンドによって打撃、投げ、テンションゲージ減少、体力回復など効果は様々。

ゲージを9本消費する"超必殺技"という代物もある。
発生とリーチが飛び抜けた切り札で、こちらも打撃と投げの二種類、コマンド→打撃+必殺 or コマンド→投げ+必殺で発動。家庭版では打撃+必殺を纏めてR1ボタン等に割り振り可能。
マッスルスパークなどの激突技はリングに亀裂が入る。
一部キャラはダメージが極小の代わりに相手のテンションゲージを0にする屈辱技を持つ。

  • ガードボタン
本作ではレバーではなくボタン入力でガードできる。
ただ押しただけでも防げるが、打撃ではロープ際に追い込まれるし、投げは防げない。

ボタン+前で打撃すかし。
普通にガードするより素早く行動でき、ノックバックも無くなる。

ボタン+後ろで組み弾き。相手の投げを潰してテンションゲージを1本減らせる。
キン肉バスター返しなども同じ要領で出す。
なぜか一部サイトでは、技を食らっている最中にコマンド入力をするかの様に書かれているが違うので注意。

また、よろけはレバガチャで回復を早める事が出来る。


◆シリーズ

見出しの隣はリリース日

  • 無印(アーケード):2006年3月15日
原点。基本的なシステムは既に完成されているが、使えるキャラクターが隠しを含めても16体と少ない(それでも『無印の悪魔超人編まで』に限定すれば人気どころは押さえられているが)。
内約はキン肉マン、テリーマン、ロビンマスク、ラーメンマン、ブロッケンJr、ウルフマン、ウォーズマン、バッファローマン、はぐれ悪魔超人軍、ザ・ニンジャ、ペンタゴン、キン肉万太郎、ケビンマスク。追加解禁でベンキマン、悪魔将軍。

この頃はニンジャとペンタゴンが2強とされ猛威を振るった。
悪魔将軍はボスも務めるだけあって非常に強力。

ロビンやウォーズマンは初期っぽい性格をしており、反対にラーメンマンはモンゴルマンっぽい性格。

必殺技以上の技は使用すると画面下に技名が表示される。
無印とMAXには、各種超必殺技に凝ったアニメーションでデカデカとフォントが表示される演出があった。

  • MAX(PS2):2006年7月27日
無印の家庭版……ではなく超ボリュームアップ版。
キャラクターが7人の悪魔超人、ジェロニモ、悪魔六騎士全てに加えII世からテリー・ザ・キッド、ジェイド、スカー、イリューヒン、バリはんが追加。最後の隠しキャラクターとしてキン肉マンソルジャー(※もちろん中身はアタル兄さん)も参戦。
ただし悪魔超人シリーズがメインなためゲスト枠である。前作から17名追加され総勢は倍以上の33名。

OPにかなり力が入れられており、炎のキン肉マンを当時のOPアニメ(フル3D!)と共に再現、謎の悪の超人は悪魔超人にアレンジされており好評。

おまけに7人の悪魔超人、黄金のマスク篇のストーリーモード付き(OPと試合中の動きがウソのようにぎこちなくてBGMしょっぱいけどな!)

他には団体戦やトーナメントなどバリエーションに富んだ遊びが出来る。

しかし何故かフリーバトル、プラクティスモードはない。
原作カードで手早くCPUと試合したい人は歯がゆい思いをする。
慣れれば楽しいのに練習が出来ないのも辛いところ。*1

悪魔将軍やソルジャーを出すためには厳しい条件を満たす必要があったため地獄を味わった人は少なくない。
しかも「同じキャラで2回アーケードモードをクリアすると"クリアしたフラグ"が消失する」バグがある。

基本的にアニメ準拠の声優が揃っているがブロッケン、バッファローマン、悪魔将軍などはⅡ世準拠またはゲームオリジナルでキャスティングされているため賛否両論。
バッファローマンや将軍役の方は兼ね役のサンシャインや魔雲天が出ているのだが……声自体は合っている。

本作の攻略本にゆでたまご先生へのインタビューが付録されており、
かなりマニアックで裏話まで聞き出せている事は有名。
例えばバッファローマンのキン肉バスター破りは、発言した段階では全く思い付いていなかった等。嶋田先生は来週の自分が頑張ってくれると考えていたとか。これってライブ感

  • 2(アーケード):2007年6月21日
ソルジャー*2以外の運命の5王子と真・火事場のクソ力を引っ提げて登場。
後に「夢の超人タッグ編」からネプチューンマンとビッグ・ザ・武道が追加解禁され、総勢39名になった。
本作で初登場した超人の声優は全てアニメ版より忠実に起用されている。

キャラ性能に調整が入り、キャラによって従来の強みが抑えられたり、新たな強みを得た。
前作で猛威を奮ったニンジャとペンタゴンは下方修整され、残念ながら弱キャラに。

一部キャラはカウンター投げが変化した。
例えばキン肉マンは52の関節技・脇固めを使う様になった。

テンションゲージためのポーズに個性が加わり、ロビンは仁王立ち、ウォーズマンはベアクローを構えるなど、見た目の楽しさが増した。

ステージは立方体リングや大阪城パノラマリング、ヘラクレスの掌などが追加。
立方体リングは特に人気で移植のPS2版でみても美麗。ステージBGMも他と比較すると主張をしている。

レイアウトなども一新。分かりやすい例として、必殺技のフォントが変わった。
超必殺技の演出も変更。発動時にカットインが挿入され、技名は全キャラ統一で赤い閃光のようなフォントで表示。
炸裂時に大王夫妻やミートとビビンバ、カナスペ*3らが「ゲェー!」と言わんばかりの表情で驚く演出が追加され、フォントの派手さは抑えられたがより洗練された仕上がりとなった。

  • 2特盛(PS2)2008年9月25日

2の家庭版。今回は発売がそもそも危ぶまれていた。
今作もフリーバトルはない……が、プラクティスは搭載された。
2人対戦モードもないが、対戦自体はアーケードモードに乱入する事で可能。

追加キャラはなく、カメハメマンモスマンなどの参戦が望まれるも叶わなかった。

代わりにFCソフトのマッスルタッグマッチ、ディスクシステムのキン肉星王位争奪戦を収録。バーチャルコンソールならぬキン肉コンソール。

コレクションモードが存在し、アーケードモードで原作に沿ったシチュエーション(例:鳥取砂丘でスプリングマンがウルフマンにデビルトムボーイを極める)を再現すると、それに該当するアニメのカットを入手でき、解説付きで鑑賞できるというシロモノ。
しかし、フリーバトルが出来ないためコントローラが2つないとコンプはほぼ無理。メダルを取れたとしてもリングとお互いのコスチュームが一致していないと不完全な白黒になってしまう。解説自体は練られており、単なるスープレックスの場面一つとっても読み応えがある。

コンプ特典は初代キン肉マンのあのシーン。

◆キャラクター紹介


多いので一部のみ。「ゲージ」は「テンションゲージ」を指す。
リリース時期の都合上『新章』初出の技は実装されていないが、その分当時知られていた得意技は極力実装されている。

+ 長文なので以下詳細
CV:神谷明
打撃が使いやすく、防御(当身)技の「肉のカーテン」を持っている。「肉のカーテンアタック」も可能。

"MAX"までは投げ技の「超人絞殺刑」が相手ゲージを4本も奪う凶悪技だった。
2から弱体化するが、最も有名な必殺技であるキン肉バスターが最高レベルの性能になったため新たな強みを得た。

最大の強みは発生の速さで、組みはじき後に最速入力で確定で入る(ただし、原作で破ったキャラはちゃんとカウンター可能になっている)。威力も最高峰。

残念ながら新・キン肉バスターやサイドキン肉バスターはない。

「キン肉地雷」を使った浮かせコンも光る。相手のテンションゲージを奪う「イエローホール」も強力。
キン肉ドライバーを始め風林火山などの48の殺人技、52の関節技各種もいくつか再現されている。

超必殺技は」完璧マッスルスパーク」と、未完成マッスルスパークの後に顔面へ放屁する屈辱技「おならスパーク」。

CV:田中秀幸
通常投げの「ナックルパート」と、2で追加された必殺技「トラースキック」のコンボが強力。
コンボの締めには消費ゲージを抑えられる「全身全霊のブレーンバスター」や、ゲージを奪える「カーフブランディング」、大ダメージの「スピニングトゥホールド」など、いくつか選択肢がある。

「テキサスコンドルキック」も再現されており、こちらは回避行動としても使える。

キン肉バスター等の一気にダメージを与える派手な技は持たないが、"打撃の積み重ねで勝ちをもぎ取る"という地味に原作再現が凄いキャラ。
ライバルのアシュラマン共々永久コンボ持つが対人での使用は控えましょう。

↓打をCC(チャージキャンセル)と交互に入力すると連打が出来る。

超必殺技はテキサスコンドルキックからの「カーフブランディング」「テキサスクローバーホールド」。
色変えで2代目キン肉マングレートになれる。
2代目グレートに限らず、見た目の違う同一人物は、性能までは変化しない。



CV:郷里大輔
やや打撃にクセがあるがアッパーやエアプレンスピンで浮かせてのタワーブリッジが小気味良い。

「タワーブリッジ」には対空投げ、必殺投げ、ロビンマスク死のコース、逆タワーブリッジ、超必のタワーブリッジ→ロープワークタワーブリッジと、全6種(使えるのは5種)のパターンがある。
後年でも切り札として「タワーブリッジネイキッド」を温存していた事を考えるとこの愛着っぷりにはニヤリとさせられる。

超必殺技は「ロープワークタワーブリッジ」と「ロビンスペシャル」。



CV:小野健一
打撃の種類が豊富で、王位篇で見せた「回転龍尾脚」や「百戦百勝脚」は全て使える。

MAXではテリーと同様に必殺投げを持たなかったが、2から「スタンディングキャメルクラッチ」を習得。
ブロッケンJr.のキャメルクラッチを返す事が出来る。

「足払い→空手殺法"死の舞"→つまさき立ち(後の暴獣口蓋捻り)→キャメルクラッチ」のブロッケンマンを惨殺した流れを再現している。流石にレーティング上真っ二つにもラーメンにもしないが。

超必殺技は「フライングレッグラリアート」と「九龍城落地」。
フライングレッグラリアートは、ハンマースルーして戻ってきた相手を蹴り飛ばすだけの技だが、スロー演出も相まってど迫力。
色変えでモンゴルマン、スウェット姿の"救世主"にもなれる。



CV:川津泰彦
主力に大よろけを狙えるソバットや浮かしコンの起点となる回し蹴りを持つ。
「ベルリンの赤い雨」はコンボの締めに使える。

打撃主体キャラだが、必殺投げも豊富で「ブレーメンサンセット」、「ハンブルグの黒い霧」が高威力。
「カリフォルニアクラッシュ」や幻の技、「ブレーンクロー」も使える。
「見よう見まねの順逆自在の術」が実装されているが、他の順逆使いと違い9ゲージを消費するためあくまでロマン

また、通常投げにキャメルクラッチを持つ。
大よろけ時に出せるツヴァイスラッシュという技を使うとラーメンマンを含む全キャラに「親父のカタキだ…!」と、恨み節を浴びせる。

超必殺技はどちらも「ベルリンの赤い雨。」片方は居合抜きからのクリティカルヒットによる2連撃、もう片方は8連撃を叩き込む。威力は同じだが、前者は迫撃が出来る。



CV:堀秀行
打撃キャラ。
「スクリュードライバー」は攻撃判定を持ったまま突っ込む技で、相手を浮かせて複数回ヒットするが、"打撃すかし"をされると隙だらけになる。当て方によってはコンボの始動にもなる。

必殺投げに「パロスペシャル」や、ござーいでお馴染みの「ウォーズレッグブリーカ」を持つ。
「また抜きスライディング」からのパロスペシャルもあり、「ストームエルボー」への派生もできる。

超必殺技は「パロスペシャル・ジ・エンド」と「二刀流スクリュードライバー」。
後者は最初から最後まで完全リアルタイムという独自の使用(他は初段が当たるとリアルタイムムービーに入る)。
真・火事場のクソ力に"火事場"を選択していれば、ゲージMAXなら二刀流スクリュードライバーを乱発する荒技が可能。

MAXまでと2以降では仕様が異なり、初めはその場でジャンプしてから直接突っ込むためロープに降るなりしないと当てられなかった。
2からは神速の肘鉄で怯ませてから突撃する二段構えで、光の矢の演出が加わっている。

色変えでクロエに。

このゲームでは"悪魔超人シリーズ以降"かつ"原作で戦ったカード"のみアニメのBGM(二世はHUSTLE MUSCLE)が流れるのだが、例外的にウォーズマンvs.ケビンでもHUSTLE MUSCLEが流れるためかなり熱い師弟対決が出来る。
何故かウォーズマンvs.ペンタゴンで"奇蹟のマッスルドッキング"が流れる。(vs.キン肉マン、ラーメンマンでは流れず。)



CV:二又一成
本シリーズのネタ枠。相手が岩石ダイヤだろうと貫通する至高の魔弾の持ち主。
ウ○コを投げつけたりデッキブラシでぶん殴る……がぶっちぎりで弱い。
最低ランクの能力で、コンボにも途中で息切れして隙を晒すだけのものが採用されている有様。

「七年殺し」という名のカンチョー技を持ち、当たれば即死だがのそのそと回り込んでから撃つためまず当たらない。

必殺技は「恐怖のベンキ流し」と、屈辱技「恐怖のベン……?」。
恐怖のベン……?はケビンや悪魔将軍には間違っても使ってはいけない。



CV:乃村健次
これまでのキャラよりモーションが目に見えて重いがら豪快な技を多く持つ。
特に「バッファローBOMB」や「超人十字架落とし」は見もの。

MAXまでは「ロングホーンガード」や「ハリケーンミキサー」でテクニカルに攻める事も出来たが、2でコマンドが複雑化したり、ゲージ消費量が増やされたりで使いにくくなってしまった。
短距離の突進技、「毒針ニーリフト」が使いやすい。

ハリケーンミキサーには通常版と、長距離を走る「スペシャルハリケーンミキサー」があり、後者はダウン追い討ちに使うと連続ヒットする。ロープに潜って突っ込む「デビルシャーク」もあるため突進技が多彩。
通常投げで「トマホークハリケーン」、「悪魔霊術キズうつし」が再現されている。(同じ技じゃ……)
あまり狙えないが、コーナー限定で「バッファロー雪山落とし」が使える。

超必殺技は「ハリケーンミキサー死のコース」と「ハリケーン十字架落とし」。
後者はハリケーンミキサーから超人十字架落としに繋げるオリジナルコンボだったがのちに原作にも登場した。



CV:田中秀幸
トリッキーで素早い動きが多く、頭突きやアッパーで浮かせてかて「スプリングボム」をぶちかます"バネコン"で有名。「コイルドロップ」という必殺投げが打撃コンボからキャンセルして確定させられるため恐れられている。
ビヨ〜ンっ、とか言ったりするかわいい4000歳。

超必殺技は「デビルトムボーイ」と「スプリングロケット」。
デビルトムボーイはどんなリングだろうと岩の階段を出現させる。
スプリングロケットはロープを用いた1人版スプリングバズーカ。



CV:郷里大輔
移動技が豊富で、打撃ですら側転やボディアタックでキビキビ動く。
前後に移動する「ワープ」を必殺技に持つが、硬直は長めなので雰囲気用。
先述の各種打撃は大よろけ誘発技なため、ここから投げ各種が決まると気持ちいい。
対人だとよろけは回復されるので難しいが。

必殺投げの「4Dボストンクラブ」は威力は大人しいが発生が早い。
彼に限らず悪魔超人は火力が抑えめな事が多い。超必が特に顕著。

「蛇影コブラツイスト」はバッファローマンのデビルシャークの様にマットに潜り込んで攻撃する必殺技だが、あちらより格段に発生が早く実用的。超必だろうと回避出来る事も。

超必殺技は「吸引ブラックホール」と「影分身 死刑執行」。
吸引ブラックホールはかなりのスピード感を楽しめる。
また、MAXまでのフォントアニメーションが傑作。



CV:郷里大輔
「アシュラバスター」が高性能。
打撃も優秀で永久持ち。
飛び道具として「竜巻地獄」を装備。実は2からエフェクトが微妙に変わった。
「阿修羅飯綱落とし」も使えたためサムソンティーチャーの参戦が期待されたが叶わず終いとなった。

超必殺技は竜巻地獄からの「改良阿修羅バスター」 or 「阿修羅∞パワー」。



CV:佐藤正治
ダウン状態が特殊で独自の駆け引きが出来る。
バッファローマン同様おお振りだが「地獄のコマ」などの変形技が豊富で、間合いが読みにくい。
2からは「地獄の凱旋門」が必殺技に追加された。
あの"ミスミスミス"も使える。

対空投げにカナディアンバックブリーカーを持つ。
この技は巨漢キャラの代名詞となっている。
カナディアンマン?奴はそもそもプレイアブルじゃない……

色変えでニューサンシャインに。

彼のみ超必殺技が選択カラーで変わり、ノーマルは「魔界地獄巡り」、ニューは「呪いのローラー」が発動出来る。
地味に呪いのローラー前に地獄のコンビネーションぽいムーブが見受けられる



CV:平田広明
MAXまでは技の発生とコンボ火力が凄まじく最強クラスだった。しかし、2で相当弱体化してしまった。
特徴はやはり"順逆自在の術"で5ゲージで使用できる。これは超必意外の全ての技を跳ね返せるというもの。
←←必を入力すると構えるのでこれを向こうの投げなどに被せると効果を発揮。つまり組みはじきの要領。
闇雲にだして弱よろけチョップなどを跳ね返すのは誰もが通る道、だと思う。

他にも手裏剣を投げたり足で挟んでストンピングしたりできる。

空中投げでアバランシェホールドを持つ。

超必殺技は「忍法業火羽輪の術「と「忍法クモ糸縛り」。



CV:稲田徹
打撃が速く重い、防御力が高い、挙動はトリッキーな凶キャラ。
MAXまではアーケードのラスボスだった。2以降も相変わらずの暴れっぷりを見せる。
必殺投げこそ無いが、身体をバラバラにする"ダイヤモンドダスト"は発動中ほぼ無敵で見切るのも難しい。
また背面にまわってガードをめくれる"軟体エルボー"や"地獄のメリーゴーラウンド"などの強技を持つ。

ネタだが"ヨガポーズ"で体力回復が出来る。

地獄の九所封じは各種通常技として実装されている。
「大雪山落とし」は通常と空中投げがあり、後者は"MAX"まで相手を浮かせた後に組ボタンを押すだけで出せた。「地獄の九所封じその8」は打撃技でテンションゲージの吸収ができる。
「魔のショーグンクロー→地獄の超特急」もある。

テリーマンのトラースキック級の技を通常打撃で備えており(あちらは1ゲージ使う)そこから組むだけで「ロメロスペシャル→地獄風車」で浮かせられるためかなり危険。

色変えでゴールドマンに出来る。
素顔にダイヤモンドボディといった風貌なのだがダイヤが妙にビカビカしており、本作の造形では浮いてしまっている。

超必殺技はもちろん「地獄の断頭台」そして「地獄の二重殺」。
地獄の二重殺は、地獄のメリーゴーラウンドで打ち上げた相手を地獄風車で叩きつけるゲームオリジナル技。
どちらも最高クラスの威力。



CV:千葉繁
"MAX"で他の偽王子達に先駆けて参戦。
ソバットでよろけさせたり、エアプレンスピンや膝蹴りで浮かせたりと取っつきやすい性能。スグルより高性能な肉のカーテンを持つ。超人血盟軍の技も使える。なぜかアバランシェホールドも。
「連続ドラゴンスープレックス」は連続技として再現されている。3段目の入力はなかなかシビア。

「順逆自在の術」はニンジャと同性能。パロスペシャルや大雪山落としに対して使うと間違った技名を口にするバグがする。

超必殺技は「ナパームストレッチ」と「アタル版マッスルスパーク」。
ナパームストレッチは2にてアタルの単発最高火力に。カメラワークも変化し最高度まで上昇すると食らう側の苦悶の表情が拝める。
アタル版は何故か導入部がマッスルリベンジャーという独特なもの。
また、MAXでは未完成にも関わらずスグルの完璧マッスルスパークより威力が上だった。


CV:平野正人
五王子参戦ということで実装。当時はまだ例の「うわーっ 動けない~!」しか試合が無く、ギアマスター戦で見せた頑健さが知られていなかったためかゲーム中最高クラスの火力とベンキマン以下かもしれないほどの弱すぎる防御力という極端すぎる性能になっている。

ちなみにメイプルリーフクラッチの初出は事実上ここ*4で、後の原作『新章』でも本ゲームのかけ方が踏襲された。


CV:小野坂昌也
「キン肉バスターの性能」は父に劣り、各種必殺投げの威力も抑えめ。
代わりに打撃と「肉のカーテン」の性能が高い防御寄りのキャラ。
「マンタローエアー」がコンボに迫撃にと優秀。

「キン肉ドライバー」に「万太郎ボム」や「イロハ地獄巡り」も再現しており、彼もテンションを減らす放屁技「カルビッ屁バズーカ」を所持。
性能はこそ低いが、キン肉バスターのムーブがダイナミックで面白い。
「ターンオーバーキン肉バスター」やイロハ地獄巡りの派生もあるためバスターの種類は父より多かったりする。

超必殺技は「マッスルミレニアム」と「マッスルグラヴィティ」。
マッスルグラヴィティは微妙に展開が間違っていたり、妙なSEが使われたりとで再現度の評価は低い。



CV:置鮎龍太郎
ゲーム中1、2位を争うほど多彩な技を持つ。
OLAPは勿論、「ストームエルボー」や「トルネードフィッシャーマンズスープレックス」。自己流の「STF」やゲージも減らせる「ロイヤルストレッチ」&「ハートアタックスティンガー」、父の技「タワーブリッジ」にロビンスペシャルも使う*5
タワーブリッジは掛け方の違いが再現されており、ケビンはロビンに比べ荒々しく締め付けている。

ケビントルネードは多段ヒットするため迫撃技としても優秀。

「マッハパルバライザー」はウォーズマンのスクリュードライバーと同性能だが、ケビンは空中投げのロビンスペシャルとタワーブリッジがあるため、よりコンボダメージを稼げる。

超必殺技は「ビッグベンエッジ」と屈辱技「プロヴァケーショントゥキック」。
後者は美波里公園でガゼルマンに見舞ったムーブの後に顔面に強烈なローキックをブチ込むというもの。





2特盛は有志らの熱心な希望により発売が実現した経緯を持つ。
そのため発売したこと自体が評価点にもなった。

シリーズ展開は終了し、上記の理由もあって再開は難しいが、
原作の完璧・無量大数軍篇完璧超人始祖篇の連載に伴い復活を願う声も少なくない。


追記・修正よろしくお願いします。

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最終更新:2024年02月10日 15:32

*1 団体戦モードで一人だけ選べばCPU対戦が出来るが、その場合は一本選手制で固定になる上にステージ選択もできない

*2 「そしてヤツはそのまま死んだ」の方

*3 後述するが相変わらずプレイアブルではない

*4 厳密には文字設定だけ→本ゲームで起こされた

*5 ちゃんと(ロビンと違い)落下する前に4の字に極める