ヴォージャン

登録日:2016/07/14 Thu 01:16:27
更新日:2023/04/01 Sat 17:53:46
所要時間:約 7 分で読めます







『モンスターハンターフロンティアZZ』に登場するモンスター。



概要

中間アップデート『G10.1』と同時に実装された、MHFでは約3年ぶりとなる牙獣種の大型モンスター。
別名『紅蓮獅子』。
強さ別に剛種(HR5)と始種(G級)のバリエーションが存在する。



かの有名な超攻撃的生物「ラージャン」の祖先の可能性がある始種モンスターで、がっしりとした体躯が共通する。
最大の違いは牙獣種らしい体毛が殆ど生えておらず、腕や尻尾が鉱物のごとく硬質化した甲殻に覆われていること。
特に両腕を覆うそれは「着火石」と呼ばれ、火をつけることで腕と尻尾が炎上する(怒り状態に相当)。
また、頭部の角はラージャンと比べて悪魔のように長く、顔つきも相まって某緑の勇者の伝説に出てくるモンスターでもおかしくない。


これまでラージャンの近縁種と言えばサル・ミッショネルズ…もといゴウガルフコンビが該当してきたが、彼らはプロレスさながらの連携技を主眼に置いた実質新規モンスターに近い。
明確にラージャンの面影を強く残した(というか、この場合成り立ちの元となった)近縁種はヴォージャンが初となる。



生息地は火山の決戦場。溶岩が冷え固まっているヴァルサブロス仕様になる。
3がエリチェン可能な通常フィールドだったことを考えると対照的である。



戦闘概要

始種では防御力にマイナス900の補正がかけられる点に注意。



火属性に特化した始種、という点からも予想がつくように攻撃の大半(特に着火後)は火属性を含む。
そういった攻撃は食らうと火属性やられに陥ってしまう。何気に遷悠種以外では初の属性やられ付与モンスターとなる。
MHFではG級スキル「紅焔の威光」など火属性対策が豊富に揃っているため、属性値上げには困らないだろう。


重要なのはヴォージャンの戦闘スタイル。
現在のラージャンにも受け継がれている暴力的な攻撃の嵐は健在だが、パワーとスピードを両立したあちらと違いスピードを犠牲にしてパワーを高め、火属性やられやスリップ等の搦め手を交えているのが大きな違いである。
動きが遅いためラージャンよりも戦いやすい面はあるものの、遅さを攻撃範囲や搦め手でカバーしているので油断できない。
始種は炎上中に火を使った技で地面が燃え盛るようになり、踏み込めば無視できない速さのスリップダメージが発生する。
そこに火属性やられが加わるのだからたまったものではない。

正面への攻撃の激しさはラージャン特異個体並であり、欲張ると被害を受けやすい。
始種仲間のグレアドモスと同様に、敵の動きをよく見るという基本に忠実な立ち回りが重要となってくる。

肉質は全体的に軟らかめだが、前足(腕)は硬質化しており、紫ゲージでも弾かれてしまう。
怒り状態になると軟化するが、前足を狙える位置が危険なのでどっこいどっこい。

弱点は熱い見た目通り氷、水。公式では風属性が推奨されているので雷もおそらく通る。
破壊可能部位は頭部(両角。1回で両方破壊)、腕、尻尾。G級でもしっかり狙っていけば角の破壊は難しくない。
なおラージャンと違い尻尾破壊に切断・氷属性が必要ということは無いので大丈夫。

レア素材は 獄卒の炎血 、始種素材は 始淵の黎血 。G級ラージャンにちなんでか、両方とも血系である。



変化した既存の技

  • デンプシー
ラージャンの代名詞。
炎上中に使った場合、殴ったそばから火柱が巻き起こるようになった。
デンプシーのペースもあって前方にいるとハチャメチャ無理ゲー。後ろ側は相変わらず安全地帯だが。
更にホーミング精度がラージャンよりも高めなので、中途半端な振り切りは通用しない。


  • スピンアタック
ラージャンの技。
炎上中に使うと炎の旋風が周囲に巻き起こる。


  • 低空ローリング
ラージャン特異個体でおなじみの技。燃える飛鳥文化アタック
こちらでは着地時に地割れではなく、3方向に火柱が走っていく。


  • 3連パンチ
ゴウガルフの技。叩きつけ時に爆風が巻き起こるように。
炎上中は叩きつけるたび前方に向けて爆風が走る。


  • ダイビングプレス
通常時と炎上中でモーションが違う、
少し溜めた後にその場で跳び上がるのは同じだが、通常時はゴウガルフのように体全体で押し潰す。
炎上中はラージャン特異個体のモーションになり、両腕を叩きつけながら着地する。


この他にも直線走り、ドドブランゴ式飛び込みなどを行うがそれらは変化が無いので割愛。


独自の技

  • 怒り移行着火炎上
怒り(炎上)移行時の確定動作。
ドドブランゴのケツキックことバックステップの直後に着火石を打ち鳴らし、炎を纏いながらジャンプ。
着地後に咆哮と共に爆発を引き起こしてくる。
以後、通常時に戻るまでは火を使った各行動がパワーアップする。
ちなみにヴォージャンが自発的にバックステップするのはこの行動だけ。ケツキックじゃない方のバックステップでは直後に跳びかかりへ移行することもある。


  • 尻尾振り
尻尾が太く長いためか、他の牙獣種と違って後方を2回薙ぎ払うように使うこともある*1
言うまでもないと思うが、炎上中は薙ぎ払った場所が燃える。


  • 大岩粉砕
地面から掴み上げた大岩を宙に放り投げ、それを豪腕で迎え撃ち破壊する。
周辺に破片が飛んでいくのでガンナーは危険。


  • 火球飛ばし
両腕の拳を叩き合わせ、腕を振るいながら火球を5連発してくる。ファイアボール
攻撃中はターゲットしたハンターに自身の向きを微妙に修正し続ける。


  • 飛び込み振り返りブレス
前方に飛び込んだ後、すぐに振り返って火球を3連発。
体当たりよりも火球の方を警戒すること。


  • 灼熱ブレス(+2WAY火柱)
その場で小さめに跳び、ラージャンの気光ブレスみたいに強烈なビーム状の火属性ブレスを吐く。
が、炎上中はそれだけでは終わらず両腕に炎を纏い、地面に叩きつけて左右前方ナナメに火柱を巻き起こす。
ブレスさえ回避すれば正面はがら空きなのだが、ブレス後に正面から近づくと動作後にデンプシーを繰り出してくる確率が高い。
正面にターゲットのハンターが居る場合繰り出してくるようで、近づく際には背側面からが鉄板である。


  • 火の輪くぐり
かつて運営動画レポートでギウラス達がやらされる予定だった荒行候補がまさかの復活
前方に飛び込んだ後、尻尾を振って火の輪を発生させ、その中に飛び込んで大爆発させる。
かなり爆発範囲が広い。
おまけに始種では爆発時に複数の火球も飛び散るため、ただ爆発をかわすだけでは当たってしまいがち。
位置取りにも気を配ろう。
めったに当たることは無いだろうが、火の輪を作る動作は打ち上げ属性で、そのまま火の輪くぐりで追撃されると即死コンボとなる。
自分以外をターゲットにした場合、ありえなくもない話なので、頭の隅に入れておこう。


  • 着火振り向きパンチ
片腕を叩きつけて着火し、振り向きながら殴る。
着火行動ではあるが、これだけでは炎上状態に移行しない。


  • その場スピン (始種)
叩きつけた腕を軸にしてコンパスのように回転する。
天廊2区のドゥレムディラが使う技とほぼ同様だが、最後に小さめのボディプレスが加わる。


  • 追尾ダイビングプレス (始種)
前述した既存のボディプレスとは違った性質の攻撃。
高く跳びあがって影が消失し、しばらくした後にターゲットしたハンターの真下に再び影が出現
程無く落下して襲いかかってくる。
ダメージが高めなので、影が見えるまでは落ち着いて身構えるべし。


  • 大噴火 (始種)
始種ヴォージャンの最大技。
左右の腕を1回ずつ地面に打ち付けた後、ヴォージャンを呑み込むように天にも昇るほどの巨大な噴火が発生
しかし平然とするヴォージャンは溶岩の中に紛れ、ターゲットしたハンターめがけてタックルの追撃を行ってくる。
この噴火は巻き込まれれば大ダメージなのは勿論、近くにいるだけで凄まじい速さのスリップダメージを受けてしまう。
だが、真に恐ろしいのはその後のタックルであり、命中すると見事に噴火地点の真っ只中に落とされてしまい、起き上がる前にスリップで削り殺される極悪コンボが完成する
距離を取り、なおかつタックルさえ対処してしまえばどうという事はない技なのだが、逆にタックルを受けると問答無用で死が待っている



武具

どちらも剛種系統のみ存在し、共に始種段階まで強化可能。


武器はトア武器と同じく、高い属性値(火)と高い物理性能を誇るのが特徴。
双剣、狩猟笛、穿龍棍、スラッシュアックスFのバリエーションが用意されており、最終強化で自動発動スキルに「一閃+2」が付与される。


防具は「ヴォンシリーズ」。
剣士の頭防具は男女共にマスクなのだが凄いビジュアルになっている。ある意味一見の価値あり。
目玉の新スキルは「雌伏」。ガードに成功するたび最大10回まで攻撃力が上昇する
当時不遇の極みであったガードアクションに一筋の光を差した画期的なスキルであり、ランスは勿論、特にスラッシュアックスFの嵐ノ型との相性は抜群である。
ただし吹っ飛ばされると上昇値がリセットされる点に注意。


追記・修正は両腕と尻を燃やしながらお願いします。
この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • MH
  • MHF
  • MHF-G
  • MHF-Z
  • モンスターハンター
  • モンハン
  • フロンティアG
  • 牙獣種
  • 始種
  • 紅蓮獅子
  • ヴォージャン
  • 悪魔
  • ラージャン
  • 決戦場
  • 雌伏
  • 着火石
  • 火属性やられ
  • 炎上
  • ゴリラ
  • 噴火
  • 火山

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年04月01日 17:53

*1 厳密にはゴゴモアも尻尾攻撃を行うが、あちらは大型モンスターおなじみの尻尾回転という趣が強い