葉中のどか

登録日:2016/06/27 (月) 17:28:58
更新日:2024/04/23 Tue 19:36:12
所要時間:約 5 分で読めます





あらあ。あなたは。きのうの。
たしか、歯医者さんの‥‥


葉中のどか(はなか のどか)は『逆転裁判シリーズ』の登場人物。

CV:?(パチンコ版)/笹本菜津枝(アニメ版)

■概要

オカルトマニアの大学生で『逆転裁判2』第2話『再会、そして逆転』に登場。年齢は21歳ですぅ。
大学では超心理学(オカルト、超常現象)を専攻。主に霊媒師の修行や霊力の遺伝についての研究をしてますよぅ。
大きく巻かれた赤い髪が特徴で、ピザ生地を思わせるベレー帽を被ってますぅ。
文字のように見える模様(『逆転裁判6』に登場するクライン文字に似ている)が入ったオレンジの半袖のセーターにロングスカートの格好で、腕には数珠やブレスレットをはめてますぅ。オカルトグッズってヤツですかねぇ?
姉の未実(みみ)は霧崎外科医院で看護師として働いてたんですけど、お姉さんは1年ほど前に起きた事故で死んじゃいましたぁ。


常に笑顔を浮かべてホンワカした雰囲気を漂わせ、ぶりっ子のような仕草をしている事が多いんですぅ。
非常にのんびりした性格の持ち主で、甘え気味な口調で話しますよぉ。そう言えば1年前にも似たような人がいたみたいですねぇ‥‥。
それ故に、霧崎哲郎先生の殺人事件で居合わせた弁護士さんから事件の事を初めて知った時も事態をすぐには飲み込めず、やっと出た言葉が「タイヘンですねえ」だった事で弁護士さんを呆れさせたこともありますぅ。
私おばかさんだからぁ、記憶力があまりよろしくなく、人の顔と名前を覚えるのが特に苦手なんですよねぇ。
弁護士さんに弁護士の成歩堂ですと自己紹介された翌日に会った時には、歯医者の田中さんと間違えちゃって、それを弁護士さんに訂正されると「“タカ”と“ルホドー”‥‥。“”しか合ってませんねえ」とかなりずれた発言をしましたよぉ。
また会話中に突っ込みを入れられるとその直前の会話を忘れてしまうところもあり、弁護士さんに突っ込まれた後で会話が途切れ「なんでそこで会話が終わっちゃうんですか!?」と困惑させた事もありますぅ。
実はソバアレルギー持ちなんですぅ。ソバ粉が入った食品を食べると気分が悪くなり寝込んじゃうんですよねぇ。
好きのお姉さんの影響なんですかねぇ、私自身もかなりの車好きであり、特にアメリカ製のスポーツカーがお気に入りなんですぅ。
なので弁護士さんに「外車にメリットを感じない」と言われた時には「アナタに何が分かるっていうのよ!」と人格が豹変するほどマジ切れしちゃいましたぁ。*1


ナルホド(この人‥‥。
    何か、かくしている‥‥)


■動向

未実が勤務していた霧崎外科医院には彼女も入院した事があるらしく、その関係で院長の霧崎と知り合う。
しかし後述の理由で霧崎の事を嫌っており、最初は彼と顔見知りである事を成歩堂に隠していた。

霧崎外科医院では、1年ほど前に14人もの患者が死亡する医療ミスが発生していた。
原因は担当看護師の薬の投与ミスであり、その看護師こそが未実であった。
当時未実は連日の取調べや取材で心身共に疲れ果てており、その過労がたたって今度はのどかと車に乗っていた時に高速道路で事故を起こしてしまう。
フェンスに激突して燃え上がる車の中から何とかのどかは助かるが、未実のほうは帰らぬ人となってしまった。
未実が罪を認める前に死亡した事で現在は様々な憶測が飛び交っており、「霧崎が看護師に罪を着せ、事故に見せかけて殺した」と噂するものまでいた。
のどか自身も霧崎が未実に医療ミスを押し付け、彼女を過労で追い込み睡眠薬を盛って事故を起こすように仕向けたと思い込んでいるようである。
そんな霧崎に「死んだ未実を霊媒して、罪を認めさせる念書を書かせたい」と相談を持ちかけられ、彼に霊媒師の綾里真宵を紹介したらしい。


大学で超心理学を専攻しているので、その研究のために倉院の里を訪れ綾里家に置いてもらっている。
綾里家には本物の霊能力者が数多くおり、そこで行われる霊媒にも立ち会おうとしていたらしい。
しかし、里で頂いた料理の中にソバ粉が入っていたものが入っていたために気分が悪くなり、霧崎が殺され大騒ぎになっていた頃も控えの間で1人眠っていた。
しかしその騒ぎの最中に未実の霊が憑依した真宵と会っていたらしく、彼女を連れて対面の間へ行っていた。
その事を2日目の法廷で証言。直前のキミ子の証言とも合っていたので矛盾はないように思えたのだが‥‥?


あのお、この下に、ネタバレ?あるみたいですよお。














葉中未実
登録日:2016/06/27 (月) 17:28:58
更新日:2024/04/23 Tue 19:36:12
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もうちょっとで‥‥
未実を捨てることができたのに。


本当に‥‥、
もうちょっとだった‥‥

彼女こそが霧崎哲郎を殺害した真犯人であり、とある人物と結託して霊媒中に犯行を行い、全ての罪を真宵に着せようとしていた。
正体は、1年前に事故で死んだと思われていた葉中未実本人であり、本物ののどかは1年前の交通事故で死亡し、焼け焦げた遺体は葉中未実のものとして処理されていた。

ちなみに14人も死亡した医療事故は霧崎の言う通り彼女が起こした事故であり、睡眠薬を盛って殺そうとした話などは全てウソである。

当時の医院の職場環境はかなり悪かったようで、暗に例の医療ミスも過労で疲れきった末に起きたものと示唆されているのだが、何せこの証言が他にも偽証を重ねて霧崎に恨みを持っていた当事者の彼女が言っていたことなのでわりと信憑性に乏しい。
実際ナツミも病院の評判がよくない原因はすぐ怒鳴る霧崎のキツい性格のせいとしか言ってない。
逆に大掛かりな整形手術費までも出せたり限定モデルの高級外車を乗りまわしているなど、金回りがかなり良かったのはほぼ確実*2で、葉中家が実は大金持ちだったとかでない限りは、霧崎は相応以上の賃金を支払っていたことになる。
院長が性格に問題のある人物であったことは明らかではあるものの、金銭事情を鑑みれば一概に労働条件が悪いとは言い切れない。
「スポーツカーが届くまで1年くらい待っていた」との発言から、彼女は少なくとも数年の間霧崎医院に勤め続けていた事がうかがえ、全てを霧崎の責任にするのは無理がある。

医療ミスの数日後には連日の取調べ等による疲労困憊状態でその車を運転していた事が原因で、事故で妹ののどかをも死なせてしまう。
事故とはいえ14人の患者と妹の命を奪ってしまい、その罪を背負って生きる事に耐えられなかった彼女は、事故で顔に大火傷を負った事を利用して、のどかとして復元の整形手術を受ける事で彼女の顔を手に入れる事を思いつく。
そうする事で未実だった頃の過去を捨て、のどかとしてこれからの人生を進んでいこうと考えたのである。

無事にのどかの顔と人生を手に入れ、1年ほど平穏な暮らしを送っていたが、ある日霧崎から前述の相談を持ちかけられる。
このまま霊媒をされれば葉中未実が生きている事が霧崎や世間にばれてしまう。
それだけは何としても阻止しなければならなかった彼女は、未実を霊媒される前に霧崎を殺す事を決意。
そしてある事情で真宵を憎んでいた人物と手を組み、霧崎と真宵しかいないはずの対面の間で霧崎を殺害してのけた。

千尋の推理によると、霧崎を殺害した後は霊が憑依した真宵になりきって対面の間の扉を開け、“霊が乗り移った真宵が霧崎を殺害したシーン”を関係者に見せ付ける算段だったものと思われる。
しかし真宵を衣装箱に隠す際に、殺したと思っていた霧崎にピストルで反撃された事で計画に狂いが生じる。
その後は霧崎からピストルを奪って彼を射殺。咄嗟に自分が着ていた装束に血をこすりつけて、成歩堂たちに部屋に踏み込まれた後も霊が憑依した真宵になりきり、共犯者の手も借りてその場をやり過ごした。

こうして霧崎の殺害に成功したのだが、控えの間で霊が憑依した真宵と会っていたという証言に矛盾が生じてしまった事を成歩堂に突かれ、イトノコや堀田の協力で得た事故の情報もあいまって犯行計画と動機=正体を暴かれてしまう。
全てが暴かれた後は「葉中のどか」の仮面を捨てて未実本来の口調と表情になり、涙ぐみながら犯行を自供した。
なお、のどかになって一番嫌だった事は霊媒やオカルトの事であったらしく、最後に「霊媒‥‥オカルト‥‥そんなのあたし、大ッキライ」とだけ呟き、警察に連行されていった。

ちなみに真相解明マニュアルによれば未実とのどかの性格は正反対であったようで、のどかになりきって生活するのは正直苦痛だったとのこと。
また、本物ののどかは車に興味をもっていなかったので、その辺も苦痛に感じていたらしい。

本性が露呈してくると帽子を回したりするが、それ以上に印象的なのはその帽子を噛んだり手で伸ばしたりしてまるで餅のように伸び縮みさせるモーションだろう。手で伸ばす際は明らかに穴だらけになっているのだが、その後何ともなかったかのように元に戻る。一体どんな材質なのだろうか……?
ダメージモーションはその伸縮自在な帽子を深々と被りまるで顔面がハロウィンゴースト(布おばけ)のようになるというもの。本当にどんな材質で作られた帽子なのだろうか?
ただ、その派手なモーションとは逆にブレイクモーションは先の通り涙ぐむものと極めて大人しいもの。前作の「逆転のトノサマン」以上に地味。他にダメージモーションの方が派手なのは蘇る逆転の犯人くらいだが、あちらは演出が派手。

法廷では殆どが彼女の話で、ブレイクモーションも彼女が持つので忘れられがちだが、
この事件の主犯は彼女ではなく共犯者の方である。
特に、アニメ版では当初共犯者に「霊を呼び出さずに上手く霧崎を誤魔化して欲しい」と頼んでおり、この時点では殺すつもりまではなかったようだ。
だが、真宵を排除したい共犯者から「もっと良い方法がある」として殺人計画が提案され、もし協力を断れば未実の秘密を公表とすると脅迫されてしまう。
未実からすればこの時点で選択の余地はなくなってしまったとも言え、原作と比べ視聴者が同情を抱きやすい描写となっている。


名前の由来は耳鼻咽喉科からと思われる。(鼻か喉か、姉の名前は鼻か耳)
ちなみに記念すべき初サイコ・ロック担当なのだが、何気に2回連続でサイコ・ロックを欺いている(ロックを外されても終始「のどか」として証言する)。こんな芸当が出来たのは『3』の星威岳哀牙しかいない(あちらと違い、半分は真実を語っているから反応しなかった可能性もあるが)。


■余談

東京ジョイポリスのアトラクション『逆転裁判 in ジョイポリス』で選択できるエピソードの1つ「逆転の密室」にも登場。
このエピソード内では彼女の素性を追及する展開にはならないため、彼女がのどかの皮を被った未実なのか本物ののどかなのかは不明である。
もっともこちらはゲーム本編とはパラレル設定であると思われるため何とも言えないが。


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最終更新:2024年04月23日 19:36

*1 成歩堂は車に対しては「汚れて当然」というような庶民的な感覚を持っていた。

*2 購入費だけでなく継続的な維持費も何かと高くつくものであり、高級外車を趣味で乗り回しているとなれば莫大な費用となる為