ブレイク・ボーナス(デュエル・マスターズ)

登録日:2016/06/14 Tue 22:09:18
更新日:2023/01/06 Fri 19:54:00
所要時間:約 4 分で読めます







古代の軍勢によりその封印はとかれ、邪なる獣は再び世界へと放たれた!




ブレイク・ボーナスとは、デュエル・マスターズの能力である。


解説

DM-33「神化編 第2弾 太陽の龍王(ライジング・ドラゴン)」から登場した、神化編出自の能力。

デュエリストならば名前から察せるだろうが、シールドに関する能力を持つ。
攻撃終了時に攻撃したクリーチャーがバトルゾーンに残っていれば、その攻撃中にブレイクしたシールドの枚数だけ効果を使える。
ただでさえダメージを負った相手の傷口をさらに広げるという、極めて攻撃的な能力。

ところが、シールドに依存する能力から使いやすい能力とは決して言えない。

まず、上記の能力を見れば分かるだろうが、能力の発動には攻撃したクリーチャーの存命が必須。
S・トリガーやシノビS・バックなどで除去されてしまうと能力は当然発動しない。
何らかの手段で、自身のブレイク・ボーナス持ちを守る必要がある。
シノビやS・バックを警戒するならば、相手の手札を除去させたり消費させる努力も加えて必要に。

もちろんブロッカーなど、シールドを守る守備要員も邪魔となる。
シールドの身代わりとなるシールド・セイバーもこの効果に対するアンチ的存在。
ブロッカー連中を確定除去などで吹き飛ばすか《インビジブル・スーツ》などを用いる必要性も考えねばならない。

さらに考えると、効果の発動回数自体が相手シールドに依存する仕様。
だから、効果を使いたいときに相手のシールドが0枚だと能力は使えない。
相手のシールドが0なのは自分がブレイクしまくったから……だと良いのだが、相手自らが積極的に回収する戦略のデッキもあったりするので面倒な物。
パクリオ》で増やしたり、一度に割れる枚数を増やすブレイク追加効果持ちとの組み合わせが望ましい。
でも、ブレイク数が増えたら増えたで除去の危険性も高まるというジレンマ。

こんな感じで、安定して活躍させるには結構な構築力が要求されるのだ。
そもそもよく考えると、この能力自体「相手プレイヤーを攻撃してブロックされなかったとき…」というアタックトリガーの下位互換である。
そのようなアタックトリガーですら使うのは易しくないんだから、ブレイク・ボーナスが簡単な訳が無い。
簡単そうな名前に反して使いにくい設定してんなぁお前!!

ただし、面倒な努力が必要なだけあって成功時の見返りは大きい。

基本的にブレイク・ボーナスの能力は、強力な効果が設定されているクリーチャーが多い。
決まった場合は、相手の戦況に与える影響は決して無視できない。
効果が強力なことから、相手が真っ先に除去対象にするであろうことを利用した劣り要員としても動けるか。

攻撃的なデッキを組みたいかつ構築力に自信があるなら採用してみても良いだろう。


主なブレイク・ボーナス所持カード

猛菌魚雷ヤサカノフカ UC 水文明 (6)
クリーチャー:サイバー・ウイルス/ゲル・フィッシュ/オリジン 6000
W・ブレイカー
ブレイク・ボーナス
BB-相手は自身の山札の上から4枚を墓地に置く。

多分、デュエリストで「ブレイク・ボーナス」と聞いてこのカードを思い出せない人の方が少ないだろう。

能力成功時に、一枚に付き相手の山札を4枚削るという超攻撃的なクリーチャー。
W・ブレイカーだから、単純に一回の攻撃で相手の山札を8枚削る。
シールドは基本的に5枚だから、全部ヤサカノフカで攻撃に成功すれば20枚吹き飛ばす計算となる。
成功が難しい分、一度の攻撃で相手の戦況に致命傷を与えるという正にブレイク・ボーナスの化身的存在。

このカードを主軸とする【ヤサカノフカライブラリアウト】は今なお人気が根強いライブラリアウトデッキ。

死神明王 XENOM SR 闇文明 (7)
進化クリーチャー:デーモン・コマンド 13000
進化-自分のデーモン・コマンド1体の上に置く。
T・ブレイカー
ブレイク・ボーナス
BB-相手の手札を1枚見ないで選び、捨てさせる。

背景ストーリーでは死神の頂点的存在として出現。

ブレイク・ボーナスに成功すると、一枚に付き相手の手札を一枚削る。
単純に考えて、一回T・ブレイクに成功すれば相手の手札を三枚削れる計算となる。
シールドブレイクによる相手の手札増加を実質的に殺すため、そこら辺上手く考えられているのが分かる。

ただし、削るシールド数が多いということは失敗の可能性の高さも意味しているので危険性が高い。
さらにコスト7域のハンデス所持はライバルが多く、《大邪眼B・ロマノフ》が最大の壁となる。

ちなみに、イラストのバロム型の杖など『バロムを超える存在』としてデザインされた。
ところが、DM-35で死神明王として《死神明王バロム・モナーク》が登場。
イラストも、このXENOMよりずっと大きいサイズとなっている。

XENOMはバロム・モナークの踏み台だったとも考えられる……。

超竜ラセツ VR 火文明 (8)
進化クリーチャー:アーマード・ドラゴン/オリジン 8000
進化-自分のアーマード・ドラゴンまたはオリジン1体の上に置く。
W・ブレイカー
ブレイク・ボーナス
BB-相手のパワー7000以下のクリーチャーを1体破壊する。

ブレイク・ボーナスで、広範囲の火力除去を行う進化アーマード・ドラゴン

火力除去自体は強力だが、このコストの進化ドラゴンはライバルが多いのが苦しい。
進化ドラゴンとしてはパワー・攻撃力面での火力不足が見えるので、オリジン進化として重宝したい。

広島弁を喋るクリーチャーなのだが、何故この設定にされたのかはっきりとした理由は不明。

超電磁ヘルラッシュM R 水文明 (6)
進化クリーチャー:サイバー・コマンド 7000
進化-自分の「サイバー」と種族にあるクリーチャーまたはオリジン1体の上に置く。
W・ブレイカー
ブレイク・ボーナス
BB-自分の他のクリーチャーを1体破壊する。そうした場合、自分の山札の上から、クリーチャーが出るまでカードを表向きにする。そのクリーチャーをバトルゾーンに出してもよい。その後、表向きにしたそれ以外のカードをすべて山札に戻し、シャッフルする。

サイバー進化クリーチャーにもブレイク・ボーナス所持者はいる。

能力成功で、ヘルスラッシュM以外の自分のクリーチャーに疑似的な《転生プログラム》を撃ちこむ。
攻撃し終えた自分の用済みなクリーチャーを新たなクリーチャーに入れ替えられるという点は面白い。
スピードアタッカーなどに入れ替えられれば、連続攻撃も可能。
進化クリーチャーを踏み倒す制限が無いのも魅力的だが、進化元の確保orサイバー進化のみでデッキを組む形をとりたい。

地味にオリジンを進化元に使えるのに、自身がオリジンでないという謎を持つ。

カイザーウイング・ドラゴン UC 火文明 (6)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン 6000
W・ブレイカー
ブレイク・ボーナス
BB-自分の山札の上から1枚目をすべてのプレイヤーに見せる。そのカードがファイアー・バードでなければ、墓地に置く。そのカードがファイアー・バードであれば、バトルゾーンに出してもよい。

低レアリティブレイク・ボーナス所持のアーマード・ドラゴン。

ブレイク・ボーナスで山札を公開し、成功すればファイアー・バード踏み倒し、失敗すればそのカードを墓地に送る。
低コストのファイアー・バードでは踏み倒しする重要さに欠け、二体踏み倒しに成功しても相手にとって大きな影響となるかは怪しい。
踏み倒し失敗では自身の山札を犠牲にするデメリットもあり、当然確実性にも欠けるのもかなり辛い。


補足

殆どないパターンだが、攻撃中に一度離れてから同ターンで場に復帰するシチュエーションもあり得る。
そのような状況の場合、ブレイク・ボーナスの条件は満たせないために注意が必要となる。






追記・修正は、ブレイク・ボーナスを成功させてからお願いします。

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最終更新:2023年01月06日 19:54