バーサーカー(蒼銀のフラグメンツ)

登録日:2015/04/01 Wed 00:21:39
更新日:2023/06/22 Thu 22:43:01
所要時間:約 9 分で読めます





「今度こそ、初めから正義の味方で在りたい」

出典:FGO公式サイト サーヴァント紹介頁(2018年1月2日閲覧)
http://www.fate-go.jp/servant/assassin.html


Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ』に登場するサーヴァント
サーヴァント階位は第二位。


◆ステータス
筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具
B+ B+ C D D C


◆スキル
狂化
変化
自己改造
無力の殻


バーサーカーとは思えない穏やかで思慮深い紳士的な美男子。
しかし戦闘状態に移行するとその体は異形のものへと変貌する。

この二面性は彼の宝具、そして真名に深く関係している。




「僕は、善と誠実を信じる」

「けれど俺は、悪逆をこそ愛する」


宝具
密やかなる罪の遊戯(デンジャラス・ゲーム)

生前の彼が人格を切り替える為に服用していた薬。
なお、この宝具名はミュージカル版で演奏される曲名に由来している。



彼の真名はヘンリー・ジキル。あるいはハイド。もしくはその2つの真名を同時に備える英霊である。

19世紀の小説『ジキルとハイド』の主人公。正確にはそのモデルとなった人物。

ジキルの状態では彼は何の力も持たず、一般人と大差ないレベルだが、スキル『無力の殻』の効果によってサーヴァントの気配を断つ事が出来る。
元が科学者なためか、様々な霊薬を調合する事も出来るらしい。

そして宝具を服用してハイドの人格に変貌すると、狂化のスキルと自己改造のスキルが合わさり、その姿は魔獣の如き異形へと変貌する。


聖杯にかける願いは「正義の味方であること」。

生前、狂気に呑み込まれて多くの犠牲を出してしまった事を悔い、今度こそ“悪”ではなく“正義”を為し、人々を守る事。

つまりは多くの犠牲者を出しかねない聖杯戦争を止める事。それが彼の願いである。



◇來野巽(きたのたつみ)


マスター階梯:第七位
魔術系統  :魔眼(生物操作系)
魔術回路/質:C
魔術回路/量:E
魔術回路編成:正常



偶然にもバーサーカーを召喚してしまったごく普通の男子高校生。

生まれつきの魔眼持ちで、生物の動きを縛る静止の魔眼の使い手。
といっても本人は自分に魔術の素養があることなど全く知らず、例えば写真を撮る時に「なんか妙に長く止まってんなあの鳥」と思うくらいの認識だった。

しかし1991年、東京で聖杯戦争が開幕した時、実家から形見分けとして送られてきた母方の祖母の手帳に刻まれていた詠唱を読み上げたところ、バーサーカーを呼び出してしまった。

そして巽はバーサーカーの願いに共感し、共に聖杯戦争を止める為に奔走することになる。



と、まるで主人公のような背景を持つバーサーカーペア。

その理想の高さは本物であり、抱く願いも間違いなく尊いものであるだろう。
というか実際この聖杯は起動すれば世界が滅びかねない代物である上に、マスターの中には一般人の犠牲を一顧だにしない者もいる。
愛歌とか、愛歌とか、愛歌とか。

だが悲しいかな彼らは弱い。

例えばのように例外的な魔術を使えるわけでもなく、彼らのように無尽蔵な魔力を持っているわけでもなく、強力な宝具を所有しているわけでもない。

そして何よりこの物語の主人公は彼らではなく、沙条愛歌であるが故に。
その結末は最初から決まっている。



聖杯戦争を止める事を決めた巽とバーサーカーは玲瓏館に目を付け、その邸宅に襲撃を仕掛ける。

そしてその場に現れたセイバーと交戦に入り、その剣で霊核を砕かれた上に乱入してきたアーチャーランサーの攻撃を受け、
更にはライダーの太陽の船による攻撃を受けて跡形もなく消滅。
結局正義のために戦う事ができなかったこと。せめて戦いの場を与えてくれようとしたセイバーに応えられなかったこと。
そして自分と共に戦う道を選んでくれた友人を守れなかったことを後悔しながらの無念の消滅であった。

同時に巽もアサシンの口付けによって死亡。
アサシンがサーヴァントである事を理解しながらも令呪を使用してバーサーカーを呼び出し、目の前の少女を殺すという選択が出来なかった甘さ故の死であった。



更にバーサーカーは『Prototyape』本編で、愛歌の走狗の黒化英霊として復活するという。
そして巽もまた、キャスターの手によって最悪の形で復活させられる事に。

結局誰も止めることが出来ず、死後すらその望みとは正反対の形で利用され続ける2人。
なんだこの不憫さは。ランサーか。


しかしただ一つ。
巽は死ぬ前に一人のマスターと言葉を交わした。
それがどんな運命をもたらすのか。それはまだ誰も知らない。


Fate/Grand Order

筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具
C+ E A E C C

◆スキル
○クラス別スキル
気配遮断:A
サーヴァントとしての気配を断つ。
完全に気配を断てば発見する事は不可能に近いが、攻撃態勢に移ると気配遮断のランクが大きく落ちてしまう。

○保有スキル
怪力:B
ハイドの状態で真価を発揮するスキル。
一時的に筋力を1ランクアップさせることが可能。

恐慌の声:A
ハイドの状態で真価を発揮するスキル。
聞く者の精神を弱らせる声を響かせ、対象に精神攻撃を行う。

自己改造:D
ハイドの状態で真価を発揮するスキル。
戦闘に特化した形態に自己の肉体を改造する。
アサシン時ではバーサーカー時よりランクが低くなっており、容姿もほとんど変わらないなどあまり有効に働かない。

無力の殻:A
精神と肉体がジキルの状態である時は固有スキルの真価が発揮されず、能力のパラメーターも低下し、サーヴァントとして感知され難くなる。



2015年12月28日実装の☆3(R)アサシン。第4章のクリア報酬でもある。

メインシナリオではその4章で生前の彼が登場。
終始、モードレッドとともに主人公達を導く役として活躍する。
魔術師・科学者としての慧眼を用いたサポート役がメインであり、自身の悪性を表に出したくないが故に戦闘にはあまり参加しないが、窮地には仕方なく宝具を使用してハイドとなる。
この際にはサポートに最初からハイドになった状態で登場する。

FGO全体を見ても奇特なサーヴァントで、宝具『密やかなる罪の遊戯』を使うとHPが全回復した上でクラスがバーサーカーに変わる
(この際にバスター強化と最大HP増加の永続バフが付与され、バーサーカーらしい性能になる)
宝具使用後には3つのスキルがすべて強化される一方で、戦闘終了まで宝具は使えなくなる。
また、バトルグラフィックも温厚そうな青年ジキルから凶悪な容貌のハイドへと変化。

宝具での強化効果が永続なため、宝具レベルとNPが十全な状態でハイドになった場合は宝具を使えないことを考えても高レアを十分に喰える凶悪性能となる。
ただし強化解除は普通に受けてしまう。
特にスキルで強化解除がつかえるサーヴァントは天敵。

とまあ書いたが、正直かなり微妙。
一応、通常攻撃が有用な一部の高難易度で活躍するにはするが…といった感じ。



そんな彼だが、2020年9月より始まった新イベント「聖杯戦線」でまさかの大活躍。
このイベントでは「特定のクラスは使えない」「基本同じクラスのサーヴァントは使えない」という厄介な縛りがあり苦戦した人も多い。
しかし、前述の通り「アサシンからバーサーカーに変化できる」という特性を利用して疑似バーサーカーとして大暴れする戦略が注目を浴びた。
通称「脱法バーサーカー」。

更に新システムのアペンドスキルでアサシン時はセイバーに、バーサーカー時はライダーに対する攻撃力が上がるようになった。




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最終更新:2023年06月22日 22:43