本居小鈴

登録日:2014/12/31 Wed 23:33:00
更新日:2024/04/10 Wed 14:17:28
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いらっしゃいま…

なんだ 阿求(あんた)かい


東方Projectの書籍化作品「東方鈴奈庵~Forbidden Scrolley.~」の登場人物。
同作においては本編の巫女白黒に代わり主人公を務める。
win板においてキャラクターとしては未登場であるものの、心綺楼の背景キャラとして出演を果たしている。

種族:人間

能力:本ないし文字を解読する能力*1

二つ名:判読眼のビブロフィリア

テーマ曲:判読眼のビブロフィリア

□概要

人間の里にある貸本屋「鈴奈庵」に住む少女。鈴奈庵において店番をしている姿がよく目撃される。
鈴奈庵は主に外来本を取り扱う貸本屋であるが、その他少数の、製本、印刷、本の販売等の商売も行っている。
稗田家の執筆する、かの「幻想郷縁起」もここで印刷されているらしい。

二つ名の示すとおりの読書家であり、曰く外来の本は読み飽きる程に読んでいるとの事。
現在ではそれでも飽き足らず、人里では手に入り難い筈の妖魔本を収集し読むことにまで手を出している。
「幻想郷一の妖魔本コレクター」を自称しているがそれも伊達ではなく、現に鈴奈庵の一隅は妖魔本のひしめく魔窟と化している。
また、これらの妖魔本についても、他の外来本同様、貸出、販売に応じている模様*2
因みにこれら妖魔本の購入にあたっては店の売上を勝手に使い込んでいるらしい。

□人物

天真爛漫で好奇心旺盛。好きなことにはひたすら一途で猪突猛進な性格。
この性格が「幻想郷一の妖魔本コレクター」を自称する程の妖魔本のコレクションを作れた一因であることは疑いようがないだろう。
が、その好奇心と一途さから(特に妖魔本の事となると)後先も周りのことも考えず行動するところが有り、
それが結果として、鈴奈庵本編における事件の原因となることも多々ある。
解りやすく言えばトラブルメーカー。無論、尻拭いするのは巫女か白黒。
……というか小鈴本人も「もしも妖怪に襲われるようなことがあれば、霊夢さんに(妖怪退治を)お願いしますね!」と、
妖魔本を使ったトラブルに遭遇したら霊夢に解決を丸なげする気満々である事を公言している。
その反面、鈴奈庵の店番(店の周りの掃除や本の貸出、販売といった一般業務から、恐らくは一部の納品も)については、
ほぼ一人で任されていることからも幼げな容姿から想像する以上にしっかりものであるという事も解る。
また、トラブルメーカー的な側面を持ちながらも、今のところ小鈴を嫌ったり苦手にする人物がいない。
皆から愛されているキャラである事も、小鈴を語る上では外せまい。

□容姿

温かみのある飴色の髪を鈴付きの髪留めで二つに止めたツーサイドアップが特徴的。
天然なのか髪は若干ウェーブがかっており髪型も相まって全体的にふわっとした印象を与える。

服は基本的に焦色と白の市松模様をした着物と深緑色の袴。
店番のあいだはその上から鈴奈庵の制服と思わしき薄黄色のエプロンをかけている。
エプロンには二つのポケットの他に、右下に「鈴奈庵」、胸の部分には「KOSUZU」と書かれている。
また夏になると、市松模様の着物の袖部分がシースルーとなり肌色度爽やかさが増す。
外出の際は道行と呼ばれる和装用のコートを着ることがある。

靴は皮の編み上げブーツを使用していることがほとんどだが、エピソードの時期によっては草履などを履いていることがある。

そして本を読む時のみ丸眼鏡を着用。かわいい。

□能力

前述のとおり、本ないし文字を解読する能力。
本のページや文字の書いてあるモノ等の上に手をかざす事で、どんな言語か関係なく解読出来る。
作中では、妖怪の書いた妖魔本の解読は言うに及ばず、英語で書かれたレミリア・スカーレットからの書簡や、幻想入りしたと思わしき外国語の辞典も解読している。
また、最近ではこの能力の応用として実際に妖怪の文字を書く事にも成功している。
曰く「読めるくらいだから頑張れば書けると思う」とのこと。
ただし鏡文字などのように、文字として認識できないものは解読不能のようである。

解読するだけの能力であるし小鈴自体能力を除けば一般人であるためスペルカードは持たない。
そもそもゲームでもないし仕方ないね。

□人間関係

「幻想郷縁起」のこともあってか、同じ人間の里の住人である稗田阿求とは親友と言えるような間柄。
何かの相談事や噂話の際には共に、真っ先に相手の所へ向かっている。

博麗霊夢には、前述のとおり異変の解決を頼む他、霊夢も調べものの際には鈴奈庵を訪れたりと関係は良好。
お互い軽口を言い合ったり、お互いの顔を見て微笑んだり等、仲の良さが窺えるシーンが多い。
本来なら処分するレベルの妖魔本を小鈴に泣きつかれた事で封印で済ませたりと、霊夢は小鈴に結構甘い所もある。
多数の妖魔本を保有することから、小鈴を心配し鈴奈庵を訪れる事も多い。作中の発言から本編以前にも交友自体はあった模様。
ちなみに霊夢は、小鈴のことを「小鈴ちゃん」と呼んでいる。
霊夢は大抵の人物を呼び捨てにしている為、ちゃん付けのインパクトは大きかったようで、二次創作では姉妹のように描かれることがある。

霧雨魔理沙には霊夢同様、異変の解決を期待し、知人よりは一歩踏み込んだ間柄といったところか。
鈴奈庵にあったネクロノミコン漢字版写本を(死ぬまで)借りていこうとした魔理沙を軽くあしらう等、こちらも関係は良好。

団三郎狸こと二ツ岩 マミゾウは、妖怪であるという事は知らないもののある一件から交友を持ち、小鈴の憧れの「大人の女性」となっている。
また、時折マミゾウの持ってくる童話を買い取り、本を買えない貧しい子供達に対して読み聞かせている。

その他ツパイ事件において十六夜 咲夜、霊夢の紹介で秦こころ、正体不明の薬師鈴仙・優曇華院・イナバらとも交流を持つ。

□家族

小鈴は東方のキャラクターには珍しく、家族の存在が比較的詳細に描写されている。

◎母親

鈴奈庵に同居しているらしく、容姿は直接描写されていないものの、すでに第1話で小鈴に「ご飯ができたよー」と呼びかけている。
第13話では小鈴が「おかあさん私の靴知らないー?」と尋ねたりしている。

◎父親

永らく存在が示されなかったが、ついに第20話冒頭で「貸本鈴奈庵」と書かれた大きな行李を背負った男性が鈴奈庵に帰宅した様子が描写された。
小鈴も「親」と言っている事から、この人物が父親である模様。
作中の描写から、父親は主に外回りによる本の貸出・返却、新本の入荷等の業務を行っていると考えられる。
鈴奈庵の店舗内業務を小鈴にほぼ一任しているあたり、小鈴への信頼がうかがえる。
店の売り上げを横領しながらヤバイ本を買い漁ってるだなんて夢にも思っていないに違いない

◎祖父

第2話の小鈴の回想に登場。幼少の小鈴に字喰い虫について教えた。
現在も鈴奈庵に同居、存命しているかは不明。

□『鈴奈庵』以外での登場機会

◎東方心綺楼

人里で行われた宗教家たちの決闘を観戦している。

東方茨歌仙

小鈴と思しき人物が阿求と思しき人物と一緒に、博麗神社の酉の市を訪れている。
この際、市の盛況ぶりに喜んでいた霊夢に抱きつかれている。

東方三月精

人里の住民が小競り合いをしているのを見ている様子が後姿で描かれている。

□元ネタ

元ネタは江戸時代の学者、本居宣長だと思われる。
宣長自身は鈴を好み、自身の店の屋号に「鈴屋」と名付けており、
このあたりは貸本屋「鈴奈庵」という名前や髪留めが鈴だったりという点に反映されているのであろう。
そして宣長の功績として挙げられるのは「古事記伝」の執筆が挙げられる。
これは当時においてまだ解読されていなかった最古の日本神話書の一つである「古事記」を解読したものである。
また余談であるが、阿求の元ネタとなったと思しき人物「稗田阿礼」は古事記の編纂者の一人として伝わっており、
このあたりからも小鈴と阿求の交友が深いのは必然と言えよう。

□二次設定

幼児体型のシンパシーか本編でもよく一緒にいる稗田阿求や憧れの女性ということで二ツ岩マミゾウとのカップリングがツートップ。
時点で霊夢、魔理沙の主人公組。ほぼ本編での交友の深い順に準拠していると言える。
大穴で同じ店勤めで収集癖が有り眼鏡キャラな森近霖之助とのカップリングもあるとかないとか。
いずれにせよ東方キャラとしては比較的新しいこともあり、二次設定についてもそこまで盛んではなく、これからに期待というのが現状。

□余談

  • 前述のとおりトラブルメーカー的な立ち位置を確立しつつあり、その処理を霊夢に丸なげし、
    しかも自分がトラブルの種であることが結局霊夢にバレないというストーリー展開から
    ネット界隈では黒幕だのラスボスだの言われたりもしている。
    かわいい。
  • 最近では収集癖も度を越しつつあり、怪異の現場にどこからともなく現れて、
    流れるような動作で怪異の証拠物(妖怪の書いたメモ書きのようなもの)を蒐集して消えていく様はもはや玄人の貫禄すら感じさせる。
    その行為が阿求に発見された際はものすごくいい笑顔で蒐集していた。かわいい。
  • 因みにその話の後編における小鈴の頑張りを褒める際の恋する乙女の如く上気した顔で小鈴を見つめる阿求は、
    恐らく全阿求ファン垂涎のベストショットであろう。かわいい。
  • 一般人ではあるものの、煙の妖怪「煙々羅」を召喚したり、百鬼夜行を呼び寄せたり、
    打出の小槌の霊力で意志を持ち自律する妖魔本相手に「かわいいもの」と言い放ったりと、
    一般人いうよりは何かサモナーじみてきていたりする。
    妖魔本より小鈴のがかわいい
  • なんと一度勢いで妖怪に勝利したこともある
    襲撃された不幸な妖怪はにとりのとこのモブ河童であったが、
    その際ドロップした携帯電話(らしきモノ)をいたく気に入っている模様。かわいい。
  • 秦こころとの遭遇の話においては金田一耕助らしきコスをしていた。かわいい。
  • 東方鈴奈庵において、霊夢は妖怪化した人里の人間(人妖)を一切容赦せず退治抹殺する姿勢を見せている。霊夢曰く「幻想郷では里の人間が妖怪になる事が一番の大罪」。小鈴は作中でどんどん妖怪の世界に足を踏み入れつつあり、霊夢も鈴奈庵に監視していることが判明している。そのため、東方鈴奈庵の最終回は妖怪化した小鈴が霊夢に殺されてしまうというバッドエンドになってしまうのではないかと心配する声もある。かわいそう。





私が頑張って追記・修正したのよ 私はアニヲタWiki(仮)一のWiki篭りなのよ



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最終更新:2024年04月10日 14:17

*1 ~する程度の能力のような名称は未登場

*2 小鈴の一存で販売は取り止めになったりもするようだが