ドリドリ(ポケモン)

登録日:2014/12/12 (金曜日) 16:20:00
更新日:2021/11/23 Tue 23:09:19
所要時間:約 9 分で読めます




ドリドリドリームパワー♪ドリドリパワー♪わたしたち=奇跡のチカラ♪


ドリドリとはアニメポケットモンスターXYの3代目エンディングである。
セレナのイメージソングと謳われており、「私、負けない!」、「君のそばで」に続く3代目のヒロインイメージソングでもある。
(「ヒロインが歌う」ことも含むなら「ラプラスに乗って」も含まれるため4代目)
名前の由来はドリーム(夢)から。

作詞:中川翔子、岩里祐穂
作曲:鈴木健太朗
編曲:黒須克彦
音楽協力:谷澤嘉信

曲のテーマは「セレナが自分の夢を見つけてそれに向けて走り出す」であり、前半は穏やかめ、後半のサビ部分は前向きで元気あふれる曲調になっている。


…だがこの曲の最大の特徴は何と言ってもその映像にある。前述の通りこの歌はセレナのイメージソングである。
そのため主に登場するのはセレナと彼女の手持ち、フォッコとヤンチャムであり、サトシ達は最後の一シーンでのみ登場する。
またこの映像、非常にガーリーである。実際に見ていただければ分かるだろうが、全体的に色調がソフトで、さらに線はピンクや水色で描かれているのだ。
歌詞も他の歌と違ってピンクの大きい文字になっている。(ちなみにフォントはいつも通りアニポケで字幕に使われているフォントワークスの「ハミング」)


セレナ達も普段の格好でいるのは中盤だけであり、それ以外は衣装を着ているのも見逃せない。
衣装のラインナップは3種類あり、
1つ目:白いブラウスに黒いスカート。所々に青いリボンやレースが付いている。セレナの髪型はツインテール。一番多く出てくる格好。
2つ目:白いシルクハットに白とピンクのミニスカワンピースに黒ニーソ。髪型はロング(デフォルトの姿と違い、先を結んでいない)。
この衣装ではなんと口紅までしている。
3つ目:黄色いへそだしシャツにサスペンダー付きの緑のショートパンツ。黄色いメガネに星の描かれたキャップ。髪型はサイドテール。カスミのものとよく似た服装。
ちなみに、カスミは途中からトゲピーでお腹を隠すようになったが、これはアメリカからの苦情で常時へそだしをしているのが娼婦らしかったからである。
その為、ハルカのコンテスト衣装、セレナのフォッコ衣装等、普通の女の子なら問題ないらしい。
どれも非常に可愛い上、セレナのコケティッシュな雰囲気によく合っている。そしてなにより10歳に見えない。
着飾ったセレナを見て「誰っ!?」等とついつい思ってしまった人も多いのではないだろうか。

お前は10歳児じゃねぇ!!

ちなみにフォッコ、ヤンチャムもセレナが着飾っているときは彼女の衣装に合わせたアクセサリーをつけている。こちらも可愛い。
セレナがポケモン達と共に着飾り、ダンスを踊る様はまさにポケモンパフォーマーである。
他にもお菓子の国を歩き回り、降ってきた巨大なマカロンを抱えきれずに転んでしまう、流れ星を見ているときに横にこてんと倒れる(この時のセレナは特に必見)、
花にキスする、アイドルよろしく手でハートを作るなど魅力的なシーンは枚挙に暇が無い。

だが、ドリドリのラストは驚きの結末である。
実はこれらは寝ているセレナの夢の中で起こったことだったのだ。所謂夢オチというやつである。
もっともお菓子の国などメルヘンチックな雰囲気からそんな予感のした人もいるかもしれないが。
ソフトな画風やピンクや水色の線等も夢の中であることをアピールする狙いもあったのかもしれない(実際セレナ達が寝ているラストシーンでは普通の画風に戻っている)。
このラストシーン、セレナ達が寝ているところサトシがセレナにタオルケットをかけてみんなで優しく見守るというもの。
サトセレ好き興奮待ったなしのシーンである。またXYパーティの仲の良さやセレナ達の寝顔、サトシ達が「しー」しあうことからほっこりした人も多いと思われる。


映像に注目がいきがちであるが、肝心の歌も好評判であり、セレナの夢を見つけるまでの過程、夢への前向きな思いなどが上手く謳われており、
これまでのポケモンの主題歌の例に漏れず、劇中でも彼女絡みの場面で使われる事も多々である。
(64話におけるフォッコの進化シーンや、80話にて見事トライポカロンの初優勝を果たしたシーンなど)
歌は作詞者でもある中川翔子が担当。しょこたんの歌も上手いのだが、歌の出来がいいだけにセレナ役の牧口真幸女史が担当でないことを惜しむ人も多かった。
もっとも前代ヒロインソング「君のそばで」もテレビ版はヒカリ役の豊口めぐみ女史が担当ではなかった(後でカバー版が出た)ので、
ドリドリも今後に期待されていた。そして…(後述)

総じて他のどのアニポケのエンディングとも違う独特の一曲であり、セレナ好きや大きいお友達、女子視聴者は勿論、アニポケに興味があるならぜひ一度視聴してほしい良曲である。


このドリドリがオンエアされたのはちょうどアニポケXYが2年目に突入するあたりのセレナが初ゲットと夢の発見を成し遂げた重要な回である。
中々活躍できず、長い下積み期間を過ごしてきたセレナがようやく日の目を見た時にオンエアされたので、
番組の視聴者にとってはその点でも感慨深いエンディングになったのではないだろうか?


2015年2月18日発売のCDは通常盤、初回限定盤、そしてポケモン盤の3種類である。
ポケモンverにはヤンチャムのポケモントレッタが付属されているが、そこにショートカットのセレナの影があった。
またポケモン盤だけ表紙がシークレットだった。
なぜセレナは影で表紙がシークレットと思った人が多いだろうが、ポケモンXY60話にてセレナがなんとショートカットにして衣装変更したためだった。
60話終了後にポケモン盤の表紙が解禁された。セレナの衣装はEDに出さなかった第4の衣装である。
また、髪型変更に伴い、テレビ版のアニメーションも早速変更された。寝ているセレナの髪がショートになっている。あまりにもさり気ない変更で、気づかなかった人も多いらしい。


2016年3月24日、ポケモンXYのキャラソンプロジェクト第四弾としてセレナ役の牧口真幸女史が歌を担当するセレナver.のドリドリの配信が開始された。
同日放映のアニメ(アニメXY&Z編20話)、トライポカロン・マスタークラス大会の決勝戦におけるセレナのパフォーマンスで挿入歌として使用されている。
更にこの回のエンディングにおいてもセレナver.のドリドリが流れた。映像も以前放映された通常版のドリドリとは異なる演出になっており、
トライポカロンに参加したコンテスト会場を背景に、セレナと手持ちのポケモン達が辿ってきた軌跡を場面のピックアップでなぞる、総集編的なものになっている。
当エンディングを見る前に気付いた人もいるかもしれないが、決勝戦のパフォーマンスと通常版のエンディング(夢の中)において、
冒頭とサビ開始前後を中心に、動作や構図が同じものになっている。
当エンディングにおいても、該当箇所において夢の中と決勝戦の同じ動作が交互に映し出される、という演出がなされている。
なお、ラストは夢オチではなく、決勝戦のフィニッシュの場面と、獲得した三本のプリンセスキーが重なった構図で締められている。
思い描いていた夢が現実になった、という意味なのだろうか。
そう考えると、通常版のエンディングそのものが一種の伏線だったと言えるのかもしれない。


余談であるが、日本のレーサー、土屋圭市氏の異名も「ドリドリ」であるが、当然全くの無関係(こちらはドリフトが由来)。ゲッターロボも無関係。
そもそも車やロボットどころかはがねタイプのポケモンすら出てこないし、セレナはセレナでも登場するのは人間のセレナ。
たとえ車の名前でも日産セレナはドリフトには向かない。
…なんてこと言ってたら2018年のD1グランプリ筑波ラウンドにてガチでドリフト仕様に改造した日産セレナを持ち込んでデモ走行した人が出てきた
ミニバンが横向いてるのは実にシュールである。
ドリフター達は後輪駆動ならなんでもいいらしい…まあ昔から軽トラとかハイエースとかコンフォート(※タクシー)みたいなどう見てもスポーツ走行と無縁な車でやる人は少なくないのだが。


ツイツイ追記パワー♪修正パワー♪わたしたち=編集のチカラ♪

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 音楽
  • 主題歌
  • BGM
  • ED
  • エンディング
  • セレナ
  • ポケモン
  • ポケモンソング
  • ポケットモンスター
  • 中川翔子
  • 女子力
  • かわいい
  • フォッコ
  • ヤンチャム
  • 良曲
  • ゲッターロボではない
  • ドリーム
  • ドリドリ
  • アニポケ
  • XY

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2021年11月23日 23:09