御三家(毒キノコ)

登録日:2012/05/08(火) 08:23:33
更新日:2023/02/19 Sun 09:25:52
所要時間:約 6 分で読めます











ヤマト「くらえええ!」(ラリラリ♪)


バク


ヤマト「グアアアアアアア」


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おお勇者よ

死んでしまうとは情けない














上記三凶のような恐ろしい中毒症状等から、「俺もうキノコ食べない!」なんて言う人もいたりするが、実際は死の危険がある程毒キノコはたかだか種類にして10種、数も数十程度
ただし、食べられるけど生食出来ないのが基本で、ゆで汁なども危なかったりなどの変わり種も枚挙に暇がない。
また、普通に見かけるキノコでも意外と毒性をチェックされていなかったりするため、実は食べられない毒キノコだったなんて可能性もある。
上記の死の危険のある毒キノコも数十程度というのも健常者が対象、大量・定期的に食べない、猛毒だと明確に判明している種がそれだけという話でしかない。
毒の有無は中毒患者が記録されて初めて認知されるという流れが基本であり、図鑑で『食不向き』程度の記述のものでも実はかなりやばい種だったという話は枚挙に暇がない。
油断は禁物である。


ちなみに中毒件数でいえば河豚の方が上である。
この違いは河豚毒は素人による自爆だけでなく、裏メニューとして僅かに毒を残す場合*1があるため。
毒を残してくれと頼んでおいてコレ毒あるかも…なんて警戒する人はそうそういないだろう。


一方の毒キノコについては、まず店に出ることはないし、その気になって採りにいかないと見つけることもままならない。
洋食店の中にはアミガサタケの出る店とかあるかもしれないが
その為毒キノコ中毒にやられるのはたまたま運悪く山道で見つけるなどして、自分で採取し自爆する程度なので、件数は少ない。
野生のキノコには迂闊に手を出すなと注意される機会が多いことも影響しているだろう。


しかし自爆以外にもう一つ毒キノコに出くわす機会がある。それは…

お裾分け

である。あと即売所


カエンタケのようないかにもな外見の代物がお裾分けされる事こそまずないものの、
毒キノコの中にはプロですら間違えることのあるキノコがある。

こういったキノコを採取したり貰ったりした結果、キノコ中毒に巻き込まれるのがキノコ中毒の主原因となっている。

そうした間違えやすい毒キノコの中でも特に中毒事件が多いキノコを纏めて御三家という。

この御三家には時にはプロでも間違える誤食キノコ御三家と、
間違えて食べると致命的な猛毒キノコ御三家の2パターンがある。



誤食キノコ御三家

三大誤食キノコともいわれる。数ある毒キノコでも最も中毒事件が多い。
ニュースでキノコ中毒が報じられた場合大体こいつらのせい。
外見は食用キノコそっくりであり同じ所に生えたりもする為、プロでも間違える事がある。
ただしここで注意すべきは、この御三家が特に誤食しやすいからといって御三家だけを警戒すればOKなどとは言えない点。
誤食率と猛毒御三家(後述)並みの毒性を両立した悪魔「ドクアジロガサ(現: コレラタケ )」や、21世紀になるまで毒性が発覚しなかった上に郷土料理として愛されていたスギヒラタケなど、
御三家並みにヤバい面々が控えているのである。
ゆえに、プロでも判断を誤る可能性のある野生のキノコを素人が採取して食べるという行為は、よほど命が惜しくない限りは止めた方が良いだろう。

キノコ中毒事件の半数をしめる誤食キノコの帝王
どっかの蛇が誤情報で食べさせられたのもコレの仲間。
外見はヒラタケやムキタケにそっくり。特にムキタケと同じ場所に生える事もあり厄介である。

裂いてみるとキノコの付け根が黒や黄色く染みているというものと全体が緑色に光るという特徴がある。
ただし光るのは新鮮なうちだけなので注意

ソ連の洞窟で光ってたのはオロシャヒカリダケだから、食べてもバッテリーは回復しないからねスネーク。…というか最悪死ぬ


  • カキシメジ

地面に生え茶色で地味な外見が特徴。同じく地面に生えるキノコと間違えやすく誰がいったか

柿食えば
鐘が鳴るなり
救急車

なかにはシイタケと間違えた猛者もいる。…まずシイタケ栽培見てからにしよう話はそれからだ。

特に食用のチャナメツムタケとの違いは些細であり、その些細な差異も外的要因で失われていると、
胞子を顕微鏡で確認しなければ判別不能になるぐらいとのこと。
また一部地域にはクリフウセンタケを別名「カキシメジ」というクレイジーで紛らわしい…もとい素敵な呼び方で呼んでいる地域もある。
この場合は堂々とカキシメジが店頭に並んでるからといって、テロってる訳ではない。
数こそ少ないが、コンスタントに食中毒の報告が挙がっている。毒性は弱く死亡例はない。今のところは


  • クサウラベニタケ
毒キノコ界の怪人百面相。
食べられるキノコに似た姿で生えるのが誤食キノコの基本だが、クサウラベニタケはそれだけに留まらない。
湿度・温度・年齢・時間と環境によってコロコロ姿が変わる


時にはつるつるな表面
時にはひだひだにたわみ

色も
白に茶、紫や青

ぬめりけがあったり
なかったり…

おかげさまで
図鑑のクサウラベニタケとは違うキノコだ!
違うキノコだと思ったか?残念クサウラベニタケでした!
というのがよくある

その百面相ぷりはプロでも間違えやすく、名人泣かせと恐れられるキノコである。
この性質から複数の可食菌と似ているため、これと似通っているとされるキノコにはかなりの注意が必要。
中でも可食菌のウラベニホテイシメジとの判別はもはや運ゲーの領域であり(※状態にもよる)、確実な判別は現状薬剤に対する反応に頼るしかないと思われる。
そんななのでツキヨタケと同じく食中毒の被害が多く、そして後を絶たない。
おまけに死亡例もあるというタチの悪さである。

猛毒キノコ御三家

キノコ中毒のうち死亡事故が報道された場合の大抵の元凶達である。
いずれも外見は白っぽくて派手なので、野生の白いキノコは絶対に採取厳禁
というか派手なキノコは非常に危険な種が混ざっていることが多いので注意。

世界最強の破壊天使。詳しくは当該項目へ。
ちなみに珍しいキノコではなく、凄く簡単に色々な場所で見つかる。


御三家の一角だが主な拠点はヨーロッパ。日本では北海道をホームにしている。

柄やひだなどは白色で、傘はオリーブ色。
主成分はドクアジロガサやドクツルタケと同じくアマトキシンであるため、中毒も同じく隙を生じぬ二段構えである。

因みにこのタマゴテングタケ、猛毒以外に抗毒成分をもちあわせていたりする。

…が、猛毒キノコたるこのキノコにとっては焼け石に水である。


  • シロタマゴテングタケ
色々と特徴はドクツルタケと大差ないので当該項目を参照。

シロタマゴテングタケ「ちょ!?」

まあ同じテングタケ科テングタケ族なので、似てもおかしくない。
こちらも簡単に見つかるのだが、正直ドクツルタケとの区別がつかないのでどっちがどっちやら…。





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最終更新:2023年02月19日 09:25

*1 古くからある調理法で、特に親しい客の強い要望のもと行われる。双方合意の上ではあるがもちろん違法行為である。