レクター・アランドール

登録日:2014/08/14 (木) 15:10:11
更新日:2024/02/29 Thu 10:08:22
所要時間:約 5 分で読めます




レクター・アランドール(Lecter Arandor)とは、英雄伝説軌跡シリーズに登場する人物である。
CV:森田成一

年齢:22歳(the 3rd)→23歳(零・碧・閃Ⅰ)→25歳(閃Ⅲ・Ⅳ)


【概要】


初出は英雄伝説 空の軌跡the 3rd。順番通りに扉を攻略していけば、月の扉3「舞い降りた翼」にて初めてお目にかかることが出来る。この扉はクローゼがジェニス王立学園に在籍していた頃の話で、彼は当時の生徒会長として登場する。

性格はいい加減で自由奔放、学生の身でカジノにも行っているぶっちゃけ不良。
基本的に生徒会の仕事を自ら進んですることはなく、何処かでサボっていることが多い。生徒会の面子も彼を戦力外と見なしているが、それでも一応生徒会長ではあるので居ないと困る時が多く、ジルやハンス(後にクローゼも)が学園内を探しまわり、連れ戻している。
だが彼自身の身のこなしが尋常ではないので、捕捉するには数時間ほど時間がかかってしまう。仕事はやれば出来るのだが、上述の通り自分からすることはなく、副生徒会長のルーシーにぶん殴られてからようやく始める。

あまりにもの不良っぷりからクローゼも良い印象を抱いていなく、実際に会った時にパンツを覗かれそうになったこともあり、当初はダメな先輩として軽蔑していた。
しかしレクターは、いい加減だが物事の本質や相手の感情を見極める高い能力を有しており、クローゼが心に抱えているものも見抜き、助言をして心に整理がつくよう導いている。
この辺は学園長もよく理解しており、ある意味で信頼をしている。最終的にはクローゼの評価も改まり、なんだかんだ自分の手助けをしてくれたことへの感謝の言葉を述べた。

その後、学園祭の翌日に突然退学届を提出し、学園から去る。理由は不明で、退学後に姿を見せることもなかった。




以下ネタばれ注意






その正体は帝国軍情報局の特務大尉にして、鉄血宰相直属の部下《鉄血の子供たち(アイアンブリード)》の一員である。
二等書記官の資格も持っており、一応プロ意識があるのか表向きは書記官の方を名乗っており、リィン達に会った時は、わざわざ書記官の方で呼んでくれと訂正を求めていた。

王立学園に入学していた理由は不明だが、宰相の指示ではあったようだ。退学から二年後、ゲーム的にはthe3rdの星の扉8「帝都への帰還」にて、オズボーン宰相とともに登場する。当たり前だがクローゼは驚き、二人きりになった時に問い詰めるがのらりくらりと話を躱し、真意を語ることはなかった。

諜報員としての能力は極めて高く、各種テロ対策や秘密裏に行われた宰相のクロスベルへの来訪をセッティングしたのも彼である(クロスベルへの来訪は、一国の宰相が訪れたにもかかわらず、宰相が用事を終え帝国へ帰還するまでマスコミに嗅ぎつけられもしないという異常なことをやってのけている)。
また戦闘面に関しても只者ではないようで、カシウスシェラザードは「隙のない身のこなし」と評価している。

零の軌跡碧の軌跡にも登場。零の軌跡の時点では特務支援課の面々に正体を明かすことはなく、派手なシャツを着てウクレレを弾く陽気な兄ちゃんだったが、「黒の競売会」にて窮地に陥ったロイド達をさりげなく助けてくれたりした。
その後は本来の目的であるロックスミス機関所属のキリカ・ロウランとの密談を行った。会談の内容は「新たなる時代にふさわしい諜報戦のルールづくり」とされ、クロスベルでこれまで起きてきた二大国の影での衝突を回避するためのものだとされる。

碧の軌跡では、クロスベル通商会議の下準備として「赤い星座」の拠点となるルバーチェ商会跡地を「黒月」を出し抜いて購入した。ここでは最強の猟兵シグムント・オルランドから「黒月のメガネ(ツァオ)といい勝負」という具合に、知略面で高い評価を得ている。

クローゼとも通商会議で再会しており、話によるとルーシーにもレミフェリアに出張した時再会していたようだ(しがみつかれて泣かれたらしい。羨ましい)。
いつもは飄々としている彼だが、クローゼの「いつか同窓会がしたいですね」という言葉に咄嗟に言い返すことが出来なかったりと、いつもと違った彼が見られる。やはり学園での生活と交友関係は、彼の中でも思う所があるようだ。

終章では利害関係の一致から特務支援課の面々に協力。オルキスタワーに突入する支援課を援護するため無限に湧き続ける敵兵を、レイピアを使った巧みな剣術と空属性の高位アーツで撃破し続けた。事件収束後は、内乱で荒れている帝国に戻った模様。



閃の軌跡にも登場。共和国と一触即発の状態になったノルド高原に現れ、共和国側との交渉により事態を収束させる。この時ゼクス中将からこういった非公式の会談を100%成功させてきたことから《かかし男(スケアクロウ)》と呼ばれていることが明らかになる。
その後はⅦ組に入ったミリアムの見送り&サラ教官に帝国解放戦線の情報を渡すために再びリィン達と出会うが、それ以降はクロスベル方面やテロ対策で忙しかったようで姿を見せなくなる。

「鉄血の子供たち(アイアンブリード)」の一員ではあるが、オズボーンへの忠誠心というのは無いに等しい。彼自身オズボーンと二人きりの時は敬語を使わず、自分がいつ裏切るか分からない、といった旨の発言もしている。オズボーンもそのことを理解した上で部下にしており、社長曰く二人でゲームをしているような関係らしい。

《鉄血の子供たち(アイアンブリード)》の一員であるミリアムは一応彼の部下に当たる。
同じく子供たちの一員であるクレア大尉には度々情報を回しているようだ。
子供たちはみな仲が良いようで、ミリアムはレクターに懐いている他、閃の軌跡Ⅱではレクターがリィンとの関係がぎこちなかったクレア大尉にアドバイスを送っていたりした。

一部ファンからの予想で、彼を身喰らう蛇《ウロボロス》の執行者、又は使徒ではないかと疑う声が上がっているが、判断材料が乏しく謎。怪しい所は幾らでもあるが、かと言って執行者や使徒にしては不自然な言動もあるので続編を待とう。


続編の閃の軌跡Ⅱにも登場。前作と違い声優がついた。
出番は多くないが、クロスベルに関する報告や終章のラストなど重要な局面に登場する。


内戦から1年半経過した閃の軌跡Ⅲでは、リィンに帝国政府からの要請を伝える連絡役を務めていた。本人は共和国対策で忙しいようだ。

そして、今作で彼の過去が明らかにされる。
彼の実家はラマールの貴族で土地や爵位を持たない騎士階級の身分だった。
そして彼の父親ルドルフは元帝国正規軍の中で“貴族派”であり、ハーメルの悲劇を引き起こした将官であった。
レクターはその頃から“何があったのか”だけではなく“これから何が起こるか”まで何となくわかってしまう能力を持っており、リベール侵略が失敗することや父が死ぬこと等を予感していたものの特に動くことをしなかった。
そして全ては予感通りになり、証拠隠滅のために父たちのバックにいた大貴族たちに処分されそうになった時も特に足掻こうとせず受け入れるだけだった。
そこにルーファスよりも早いタイミングでオズボーンが現れ、オズボーンの元で生まれた意味を見出すことになり、新設された情報局の準スタッフとして働くことになった。
3rdでリベールに留学していたのは罪滅ぼしのためでもあり、留学を終えて帰国した後は、情報局の正スタッフとなり、《鉄血の子供達》に加わった。


閃の軌跡Ⅳにももちろん登場。
かつての同級生や後輩と思わぬ形で久々に再会することに・・・。

終盤では他の鉄血の子供と同じく鉄血の騎士の衣装を着用。
ラストダンジョンではクレアとともに挑んでくる。
勝率が1割を切っていたと読んでいたのに負けてしまい、自決しようとするが、黄昏を越えた先の帝国に必要な人ということで、アルティナによって動けなくされ、アッシュとミュゼによってナイフを弾いて、自決を阻止した。

EDでは情報局の責任者として帝国の混乱収拾を行っている。政府直属の立場は失った。

追記・修正は逃亡した生徒会長を捕捉したことがある方がよろしくお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 英雄伝説
  • 空の軌跡
  • 閃の軌跡
  • 零の軌跡
  • 碧の軌跡
  • 生徒会長
  • 情報局
  • 軍人
  • 愛すべきバカ
  • 森田成一
  • 鉄血の子供たち
  • レクター・アランドール
  • かかし男

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年02月29日 10:08