夕神迅

登録日:2014/08/03 Sun 19:48:36
更新日:2024/02/16 Fri 20:52:40
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夕神迅(ゆうがみじん)とは、逆転裁判シリーズに登場するキャラクター。
初登場は『逆転裁判5』。同作のライバル検事であり、殺人罪で死刑判決を受けている囚人である。年齢は28歳。

CV:咲野俊介


ストレスで一部が白くなった黒い長髪を後ろで束ねており、その凶悪な人相も相まって実年齢よりも老けて見える。
どこか古風な言動からサムライのような雰囲気を漂わせる人物で、口に咥えているのは煙草ではなく鳥(おそらく後述するペットの鷹)の羽。
続編の『6』では蕎麦落語など日本の伝統文化を好む一面を見ることができる。

「検事であり囚人」という矛盾した肩書きから「法曹界の歪み」と呼ばれ、転じて「ユガミ検事」とも。
彼の存在こそが「法の暗黒時代」の起源でありその象徴だとする声もある。

心理学を応用した「心理操作」を法廷戦術として取り入れており、証人や聴衆を自分の意のままにコントロールする達人。
検事としての実力は歴代でも上位。一方でカオスな状況に対しては歴代検事の中でもあまり耐性が無い方であり、
証人達のフリーダム過ぎる言動に弁護側と一緒にダメージを食らったり、ツッコミを入れたり動揺する事もしばしば。
審理中は獄中で知り合った他の囚人の交流経験を話に添えてくることもある。

検事局長の計らいにより、法廷には手錠をかけたまま検事として登場するが、感情が昂ると自力で手錠の鎖を破壊
両手が自由になると、居合のようなモーションから手刀の斬撃で本当に人や物を斬ったりしてくる

さらにペットの鷹、ギンを飼っており、なんとこれを法廷内でも飛ばしている。
ユガミに資料を渡したり、証拠品を提出したり、弁護人に攻撃したり(ゲームではこれにより「みぬく」が妨害される)、サイバンチョの頭に乗ったりと自由な様子。
かなりの鳥好きのようで、水族館の目玉として真っ先にペンギンを挙げるほど。ただしギンが一番のお気に入りのようで、法廷にペンギンが出てきた際は妙な対抗意識を燃やしていた。

その他にも審理中に散歩に出かけたり、堂々と熟睡したりなど好き勝手やりたい放題で、王泥喜曰く、わざと先生を困らせるようなタイプ。獄中でも風呂掃除担当の際に入った人が滑るような細工を施したりしている。
しかし、目付け役であるジャスティスこと番轟三刑事には手錠に仕込まれている電撃のスイッチを握られているため逆らえない。手錠の鎖は毎回壊されるが。


裁判中のボイスは二種類用意されており、「異議あり!」「黙りなァ!」

ダメージモーションでは自分が斬撃を受ける。痛そう。

他人を「~の字」と呼ぶのが特徴で、弁護士勢のことはそれぞれ「成の字」「泥の字」「月の字」と呼ぶが、
年上の成歩堂には「おっさん」とあんまりな呼び方をすることも。
ある審理での「いい加減現実を見やがれ!おめえさん34になるんだろ!」という言葉は成歩堂に大ダメージを与えた。

囚人であるためか取り扱った事件について現場検証をするシーンが無い……と思われたが、『逆転の帰還』では唯一探偵パート中で成歩堂と鉢合わせる場面が存在する。

過去のライバル検事と同様にサイバンチョにも威圧的な態度を取ることが多いが、プレイヤー目線で言えば余計なことであまりペナルティを科したりダメージを増量させたりすることはない分、優しい方ではある。

互いに表には出さないが、どうやらココネこと希月心音とは面識があるようで……?



以下、逆転裁判5の根幹に関わるネタバレのため注意。


































第5話『未来への逆転』にて彼の過去、そして彼の犯した罪が明らかになる。

遡る事7年前、当時彼は姉である夕神かぐやの紹介で心理学の教授だった希月真理(=心音の母)を師として仰ぎ彼女の元で学んでおり、心音とも面識があった。
(なお、この頃は今の姿からは想像できないほどクソ真面目な性格だった。)

だがそんなある日、真理の研究室に入った彼を待ち受けていたのは、
血に濡れた、機械改造用のイスに乗せられた師匠の死体、そして返り血を浴びてそれを見つめる心音(当時11歳)だった。




お母さんがおかしくなっちゃった
だから……分解して修理するの




ここで何が起きたのかと尋ねるユガミに、無邪気にそう告げる心音。
このシーンは『逆転裁判5』屈指のトラウマシーンと名高い。 怖い

心音が事件の容疑者として疑われると考えた彼は、師匠の唯一の忘れ形見である心音を庇うため行動を開始。
彼女を現場から連れ出すと自分が犯行に及んだような偽装工作を行い、希月真理教授殺害事件、通称「UR-1号事件」の犯人として逮捕され死刑判決を受けた。

また彼はこの時、この事件の裏に潜む存在である「亡霊」の正体に関するデータを手に入れており、
彼が囚人となっても検事として法廷に立ち続けたのは、表立って活動することで「亡霊」がそのデータを奪うべく接触してくると考えたため。

この事件をきっかけに、夕神を助けたい一心で心音は弁護士を目指すこととなる。


そして死刑執行前日、姉のかぐやがUR-1号事件の再審を求めて宇宙センターの客14人を人質に立て篭もり事件を起こす。
強制的に始まった再審でかぐやは心音を事件の真犯人だと告発するが、ユガミはそれでもなお「自分が犯人だ」と自供を繰り返し、
死刑が目前に迫りつつも最後まで命を賭して心音を庇おうとした。

が、成歩堂たちの活躍によって真犯人「亡霊」の正体が明らかになったことで、死刑執行前日に無事釈放された。

しかしながら彼は、検事の身分でありながら虚偽の自白や証拠隠滅等の数多くの罪を犯しており彼の暴走が無ければ御剣あたりが事件を担当して亡霊を捕まえ簡単に終わっていた可能性や亡霊の悪行を止められた可能性もあったので、時効になっていて罰を受けなかったとしても、過去に偽物の証拠品を出した成歩堂共々罪を背負って生きていかねばならない業を背負ったキャラでもある。




逆転裁判6』では、プロローグアニメと第4話『逆転寄席』に登場。

元死刑囚であることには言及されず「心理学のスペシャリストで心音の兄弟子」と紹介された。

釈放後は検事として活躍しつつも、蕎麦をすすり寄席を楽しむというなんとも風流な生活を送っていたが、
馴染みの蕎麦屋の店主である内舘すするが落語家を殺害した容疑で逮捕されてしまい、成歩堂なんでも事務所に弁護の依頼を持ってくる。
しかし運悪く成歩堂は外国へ出張中、王泥喜はみぬきのマジックショーに出演中で動けず、心音が弁護を担当することに。

依頼人とはいえ検事と弁護士の関係であるため、心音に肩入れしないことを宣言し、目撃者として証言を行うなど、中立の立場を取るユガミ。
だが人の悪意に相変わらず弱いままの心音は、傍聴人の心象を悪くしたためにパニックに陥ってしまう。

それを見かねたユガミはなんと傍聴人席から弁護人席に乗り込み、心音を叱咤。中立とはなんだったのか。
更に得意の心理操作で傍聴人を味方につけ、ナユタ検事の攻勢も挫く。投げつけられた数珠は得意の手刀で迎撃した。
そのまま心音のサポートを続け、最後にも諦めかけた彼女を立ち直らせ、事件を解決するのを見守った。
(弁護士と検事が協力して真実を暴く展開はこれまでにも存在したが、弁護士と検事が協力して弁護を行うというケースは今回がシリーズ初。)

と、見ての通りの過保護っぷりを披露しており、周囲からもユガミが心音を大切に思っていることは一目瞭然なのだが、何故か心音本人だけは気付いていない。


釈放されてからの検事としての活躍は、角川つばさ文庫『逆転アイドル』等で見る事ができる。





「‥‥‥‥へッ。アニヲタwikiで人を斬るにゃァ、追記修正という名の太刀がいるのさァ。」

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最終更新:2024年02月16日 20:52