ジム改のバリエーション

登録日:2012/04/11(水) 12:06:00
更新日:2024/04/18 Thu 12:43:45
所要時間:約 4 分で読めます




この項目では、一年戦争終盤からデラーズ紛争集結しばらくまで地球連邦軍及びティターンズの主力モビルスーツ(以下MS)として活躍(?)した「RGM-79Cジム改」のバリエーションについて解説する。
案外物語の主人公が搭乗する事が多いのが特徴と言える。




パワード・ジム

POWERED GM
型式番号:RGM-79

ジム改の項目に記載。



ジム・ストライカー

GM STRIKER

ジム改をベースに、近接戦闘特化機として開発された機体。
しかし扱いは大変難しく、ある部隊を除いて目立った戦果を残す事は出来なかった模様。
派生含め、詳細は個別項目参照。




ジム改高機動型

型式番号:RGM-79CR
所属:ティターンズ T3部隊
頭頂高:18.0m
装甲材質:チタン合金セラミック複合材

《武装》
90mmブルパッブ・マシンガン
60mmバルカン砲×2
ビームサーベル
バズーカ
ビームライフル
シールド

《主なパイロット》
エリアルド・ハンター


ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗の下に』に登場した次世代MS開発の試験機。
ジムⅡの採用試験用に開発されたとのことで、ジム改をベースにジムⅡ仕様のセンサーやスラスターに換装している。とはいえあくまで採用試験用なのでジムⅡと全く同一の機体とは言い難い。
拡張性が高く、様々なオプションを装備可能。ジム・スナイパーⅢもこいつのバリエーションだったりする。

なお、ビームライフルもジムⅡ&ネモとほぼ同型だが、サブグリップがEパックになっている。

この機体を試験運用したティターンズ・テストチーム、通称「T3部隊」のデータを基にジムⅡは開発され、正規軍で採用された。



ジム・スナイパーⅢ

型式番号:RGM-79SR
所属:ティターンズ T3部隊
頭頂高:18.0m
装甲材質:チタン合金セラミック複合材

《武装》
90mmブルパップ・マシンガン
60mmバルカン砲×2
ビームサーベル
バズーカ
強化ビームスナイパーライフル
キャノン付きバックパック
腰部ミサイルポッド
ビームランチャー

《主なパイロット》
カール・マツバラ


エース向けの汎用機だったジム・スナイパーカスタムジム・スナイパーⅡの後継機ではなく、ジム改高機動型に狙撃用装備を持たせたもの。
装備もスナⅡのバイザーの強化型とヘイズルのXBR-M84aビームライフルのロングバレルタイプに変えただけで、基本性能はジム改高機動型と同じ。

本機を扱うT3部隊の性質上、様々な試験が行われており、以下の様な派生機も存在する。




EWACジム

EARLY WARNING CONTROL GM
型式番号:RGM-79EW

同じく『ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗の下に』より。
連邦軍の偵察・早期警戒型MS開発計画で提案されたプラン。
ジム改のバックパックをアイザックとほぼ同型のセンサーレドーム搭載型に換装し、右腕に山越えカメラ、左腕にハイザック用シールドを装備している。

コストは良かったものの性能が終わっていた為、実験機が3機が生産されただけに留まった。



ジム索敵型

型式番号:RGM-79E

PCゲーム『機動戦士ガンダム リターン・オブ・ジオン』より。
連邦軍初の索敵用MSとされ、頭部に平たい箱型の大型索敵ユニットを装備しているのが特徴。
上のEWACジムと似た機体だが、こちらは逆に高性能高コスト故に少数生産に留まったという設定。
改良を受けつつ、アフリカでは宇宙世紀0089年頃まで使われていたらしい。




ジム・カナール

GM CANARD

型式番号 TGM-79C
所属 地球連邦軍
開発 地球連邦軍
頭頂高 17.5m
本体重量 46.2t(地上仕様)
45.2t(宇宙仕様)
全備重量 63.8t(地上仕様)
60.8t(宇宙仕様)
出力 1,250kW
スラスター総推力 57,480kg
装甲材質 チタン合金・セラミック複合材
武装 ビームライフル
ビームサーベル
シールド
主なパイロット アスナ・エルマリート
エリシア・ノクトン
シン・バルナック
ナナイ・ミゲル


『機動戦士ガンダム エコール・デュ・シエル』より。「カナール」とはフランス語で「鴨」の意味。
ジム改を訓練用に再設計した物。
教習中の破損を避ける為、なんと頭が無い。なお、センサーの類いはバックパックに内蔵されている。
各種パーツも簡単かつ安価に交換可能であり、ランドセルの変更やスラスターの増設で宇宙空間にも対応出来る。
ちなみに外部からのリモートコントロール機能も搭載している。
武装は基本的にビームサーベルのみだが、エネルギー配分自体は軍用機と変わらないのでビームライフルなども使用可能。

劇中では主にアスナ達訓練生が使用していた。



ジム・カンヌ

GM CANNE

型式番号 TGM-79C
所属 地球連邦軍
開発 地球連邦軍
頭頂高 18.0m
本体重量 41.2t
全備重量 58.8t
出力 1,250kW
装甲材質 チタン合金・セラミック複合材
武装 ビームライフル
ビームサーベル
シールド


ジム・カナール同様『エコール・デュ・シエル』より。
カナールを複座式にした物でカナールと違って頭部は(ジムっぽくないが)普通。
MSとしては意外に珍しい縦列複座式型シートで、後部には教官が搭乗する。
緊急時に備えて後部座席に機体のコントロールを奪う機能と他のカナールやカンヌの遠隔操作機能があることから、主に教官機として使用された。




ジム改[ケラノウス所属機]

型式番号:RGM-79C

《主なパイロット》
ヴァン・アシリアイノ


『ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者』より。
反ティターンズ組織“ケラノウス”にて、ジム改の予備機をジム・コマンド等のパーツで補修した機体。
コックピットは全天周囲モニターとリニアシートに近代化改修されているが、スペックは普通のジム改と変わらないらしい。


ジム改[ワグテイル]

型式番号:RGM-79C[WAGTAIL]

前述のケラノウス所属機が中破したのを契機に改修を施した機体。
GMⅢ計画』で選考から漏れた機体のパーツや新型エンジンなどを使用して魔改造が施されている。
機能の切り替えが出来る強化型ライフルなど、武装も強化されている。


ワグテイルⅡ

型式番号:MSK-003

中破した[ワグテイル]をジム・カスタムや新造パーツで改修した物。頭部はツインアイ。
改修のし過ぎで原型機が特定出来なくなった為、名前からジムが外され、型式番号もカラバ系のものに改められた。


ワグテイルⅡex

型式番号:MSK-003

大破したワグテイルⅡの改修機。
両腕がジムⅡ、バックパックがハイザックの物になっている。
ガウ改級アトバラナに配備された。




ジム・スワット

GM SWAT

型式番号:RGM-79C


書籍『GUNDAM WEAPONS MG RX-78-2ガンダムVer.Ka & MG MSA-0011 Sガンダム編』に掲載された模型作例。サンライズ非公式。
ステルス向上を目的とした漆黒の特殊塗料に染められ、夜間仕様のジム・ライフルや防壁破壊用のマグネット・ボム、特殊ラバー製クリアーシールド、コンバットナイフに手榴弾を装備したその姿が名前の由来。

オデッサ作戦以後のヨーロッパ戦線での反抗作戦の側面からの支援を目的とした特殊部隊「オルタナティヴ」向けの機体として開発されたという設定で、投入された全機が失われたとのこと。




ジム改陸戦型

GM Type C Ground Type

型式番号:RGM-79C[G]
所属:地球連邦軍


小説『機動戦士ガンダム ブレイジングシャドウ』より。後述のサンダーボルト版とは別物。

戦災孤児を集めて編成された特殊部隊「シャドウズ」で用いていたジム改を、1G重力下仕様に改修した物。

特にザルフ・ワッケン中尉の搭乗機は元々「大型ウェポンラックを背負って各種爆薬類を満載」という特殊機であった事から、地上任務に赴くにあたり脚部を陸戦型ジムと同規格の物に換装して推力を確保している。



ジム改陸戦型(サンダーボルト版)

GM Type C Ground Type

型式番号:RGM-79C[G]
所属:地球連邦軍

《武装》
ロングレンジ・ビームライフル
ミサイルランチャー
アサルトライフル
ビームサーベル
シールド


こちらは『機動戦士ガンダム サンダーボルト』第2部より。

他のサンダーボルト版MSと同じく関節部にシーリング処理を施されている。
また地上対応のため、ソール(くるぶしから先)の大面積化や、大型ランドセルの変更などが行われている。

なお元機体のジム改については、デザイン以外に従来の宇宙世紀仕様のジム改と目立った差異はない。


ジム改陸戦型 フロート装備

型式番号:RGM-79C[G]
所属:南洋同盟

《武装》
アサルトライフル
ビームサーベル
ザクシールド


同じく『サンダーボルト』に登場。
反連邦組織「南洋同盟」がジム改を基に独自開発した機体。
両脚部にフロートが固定されていて、水上を高速で移動出来る。
また、ジム改以外にも様々なMSのジャンクパーツが使われていて、両肩にザクⅡのシールドを装備している。




ジム・レイド

GM RAID

型式番号:RGM-79CA
所属:地球連邦軍

《武装》
頭部バルカン砲 ×2
ビームサーベル ×2
大型ヒートダガー ×2
EF-ASH114T アサルトショットガン
10連式チェーンマイン ×2
脚部3連装ミサイルポッド ×2


小説『機動戦士ガンダム ブレイジングシャドウ』より。
一年戦争終結後、ケンプファーを参考にジム改をベースとして開発された特殊部隊向けの強襲用MS。
特殊部隊「シャドウズ」によって運用された。

電撃戦を前提としている為、整備性優先で実弾兵器が中心になっている。
また、スラスターの強化や増設によって突撃機動に特化しているのも特徴。

なお一般部隊用として、カラーリングをオレンジと白に変更し、装甲の一部をオミットして軽量化したジム・レイドライトも開発された。




ジム改 アナハイム・エレクトロ二クス社所属機

GM TYPE-C

型式番号:RGM-79C
所属:アナハイム・エレクトロニクス社
頭頂高:18.0m
本体重量:41.2t
全備重量:58.8t(指揮官機:62.2t)
出力:1,250kw
装甲材質:チタン合金セラミック複合材
推力:57,480kg(指揮官機:62,000kg)

《武装》
60mmバルカン砲×2門
ビームサーベル
ジムⅡ用ビームライフル
ハイパーバズーカ
シールド
ネモ用シールド


アナハイム社が新兵器開発時の運用試験用に所有しているジム改。
基本構造はジム改に準じているが、全天周囲モニターやセンサー類など、いくらか近代化改修されている。

元機との大きな違いは、両肩部に暗所作業用ライトとデータ収集・送信用の外部センサーを取り付けている事。
加えて指揮官機には、予備のプロペラントタンクと推進器の付いた脚部パーツをアクシデントに備えて装備している。

『アナハイム・ラボラトリー・ログ』に登場。
廃コロニーでのプロト・メガライダーの運用試験に指揮官機1機と一般機2機が参加。
アナハイム社内のジオンシンパの陰謀でトラブルに見舞われるが、無事プロト・メガライダーを守り切った。




重装ジム改

漫画『機動戦士ガンダム0083 REBELLION』に登場。
パワード・ジムにスタークジェガンと同型の3連装ミサイルポッドを装備した重装備仕様。
ジム・ライフルを携行しており、一部の機体は陸ジムのミサイルランチャーをバックパックに増設している。

ソーラ・システムⅡの破壊を目論むノイエ・ジールを迎撃する為に数機が出撃した。






追記・修正はただのジムじゃないって事を示してからお願いします。

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