フェアリオン

登録日:2012/03/08 (木) 21:29:41
更新日:2022/06/07 Tue 15:36:03
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託します。貴女に…
託されました、貴女から



フェアリオンとはスーパーロボット大戦OGのリクセント公国所属の小型AM。名称の由来は「妖精(フェアリー)」+リオン

形式番号はXAM-007G / S

リクセント公国の観光局がDC戦争後の観光キャンペーンの一環としてテスラ研に資金援助をし、観光式典用ロボットとして依頼した機体である。
デザインは、「マジカルハートプリンセス セント・リクセ」という観光キャンペーンのイメージキャラクターをモチーフにしている。
式典用の機体として開発されるものの、世界情勢やノイエDGの蜂起もあり、国家元首のシャイン・ハウゼンの指示により戦闘用に開発コンセプトが変更された。

ただし、リクセント公国は軍備が出来ないため、「式典用」と銘打った上で、本来宇宙航行プロジェクトであるシリーズ77の機体とすることで配備されている。

フレームにはプロジェクトTD、シリーズ77のバリエーションであるアステリオンのテスト用フレームから八割近くの部品が流用され、テスラ・ドライブはアステリオンの開発過程で作られた試作型を使用している為、フェアリオンはシリーズ77の亜種ともいえる機体となっている。

セント・リクセの意匠を受け継いだ外装であり、頭部デザインの縦ロール及び機体が何処かゴスロリ風なものであることから、ゴスロリオンの通称を持ち、パイロットスーツもゴスロリ風である(因みにツインテールにするか縦ロールにするかで揉めたらしい)。


フェアリオンは二機作られており、シャイン王女のタイプGとラトゥーニ少尉のタイプSが存在している。
タイプGにはグルンガストに搭載されている脳波制御装置が取り付けられている。

また、この機体独自のシステムとしてウィンクシステムがあり、それはお互いの機体を遠隔操作できるシステムである。
戦闘が不慣れなシャイン王女の為に開発されたシステムで、予知能力を持つシャインが敵の動きや攻撃を予測をしてそれをラトゥーニ機に転送し、それを元にラトゥーニがシャイン機の操縦を補助しつつ自機を操作するという荒技をやってのけている。

このシステムの為二人の連携は必須となっている。
念のため言っておくが、実際のゲームでは二機同時に出撃させないといけないとかいった制限は無い。
そもそもシャインの操縦技術が熟達すれば必須の機能ではなくなるため、OG外伝以降タイプS不在の状況でシャインがフェアリオンを駆るシチュエーションが増えてきている。
第2次OGに至ってはシャインとフェアリオンだけがラ・ギアスに召喚される事態になっている。


余談だが、このゴスロリオンもといフェアリオンはある意味製作スタッフの悪ノリの結晶である。機体のフォルムやBGMもさることながら、その最たるものが合体攻撃「ロイヤルハートブレイカー」である。

劇中でロイヤルハートブレイカーはジョナサンとフィリオがアイドルグループ(W-INKらしい)の振り付けを元にモーションを製作しており、踊るような攻撃が特徴である。
製作スタッフの悪ノリもあり、演出にスポットライトも付け加えられてさながらステージで歌って踊るアイドルの様な仕上がりとなっている。

それに加えカットインも明らかに他とは気合いの入り方が別方向に違い、ドレスを着たラトゥーニとシャイン王女の笑顔を振りまくカットイン付きである。



良いぞスタッフもっとやれ


アニメ版第11話でリクセント公国の奪還作戦の終盤に参戦、歌詞付きのFairy Dang-Singをバックにグラビリオン相手にロイヤルハートブレイカーを使っている(この時、ゲーム版のカットインを完全に再現してしまっている)。


良いぞスタッフもっとやr(
このようにネタ要素満載ながら機動兵器としては非常に高性能&実戦でも優秀なクオリティに仕上がってはいるものの、その一方で感性が受け付けない人もやはりいるもので、純正のプロジェクトTDパイロット、スレイ・プレスティからは『金持ちの道楽の機体』とけんもほろろの目線で見られていた(彼女自身、その時かなりナーバスになっていたせいもあるが・・・え?あの娘はいつも女の子の日みたいにカリカリしてるだろって?撃たれるぞお前・・・)


第2次OGではロイヤルハートブレイカーの演出がさらにパワーアップ。どんなものかは実際に見てもらった方が分かりやすいが、もはや攻撃なのかどうかも疑わしいレベル(別作品のオープニングと言われても納得されかねない)。そのため一部では「フィリオの死因」だの「フィリオの遺産(裏)」などと呼ばれる(当然この場合の表はプロジェクトTDの機体)。下手すりゃイルムもスレイも家族の縁を切るんじゃなかろうか。


とまあ、こんな感じで演出ばかりがネタにされがちだが、合体攻撃としての性能もかなり良好。何より、他の合体攻撃は参加する機体の得意射程が全く違う(主に格闘特化+射撃特化)ために足並みを揃えにくいのが問題だが、フェアリオンは全く同じ性能の2機で行うため、常に肩を並べて戦えるのが強み。
シャインがツイン精神「同調」を使えるためパイロット育成は能力の高いラトゥーニをステータス、シャインは特殊技能にPPを振ってメインに据えるのも良い。強運持ちのシャインがお金をガッポリ稼いでくれるぞ!

加えてラトゥーニとシャインの両方が恋愛補正(=ダメージアップ)をもらえるため、SRXを隣に置いておくとさらなる火力の向上が見込める。OGS以降ならば、一撃必殺砲を援護させるのも一興。

防御面に関しても優秀でSサイズによる回避補正に加えて分身、ジャマー、と回避特化型。
さらにダメージを軽減するEフィールドまであるが過信は禁物。



ちなみに余談だが、合体攻撃の名前を意訳すると「大失恋」になるのは割りと有名な話。乗り手が揃って片思いの最中(しかも成就の可能性が今のところ怪しい)ということを考えると、なかなか皮肉の利いたネーミングである。


ユーハブコントロール!


アイハブコントロール!


パターンセレクト、R・H・B……!

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最終更新:2022年06月07日 15:36