ブラッドアーク

登録日:2012/07/11(水) 04:54:09
更新日:2022/11/12 Sat 17:31:57
所要時間:約 7 分で読めます




招かざる客だ。ここでお引き取りいただこうか



ブラッドアークとは、ゲーム『Another Century's Episode 3 THE FINAL』に登場する人型機動兵器である。
第一次防衛戦争(ACE2時代)に活躍し、現在は運用が凍結されているガンアークによく似ている。
本作の黒幕である謎の人物ベルクトが搭乗し、バレルたちの行く先々に現れては幾度となく襲い掛かる。



†機体解説

前述の通りガンアークと非常に似通っており、一部の武装は共通、ハイマニューバモードへの変形も可能。
だがゲーム中では特に説明は無く、何故似ているかは謎のままである。
しかしながら本編中にてベルクトがガンアークに対して「オリジナルのガンアーク」という旨の発言をしており、ガンアークを祖とする系列機であることは間違いないようだ。
ただし、ガーディアン・システムは搭載されていない。

また、似通ってはいるものの細部のデザインは異なり、原型機では白と青であったカラーもに変更されている。
原型機との違いはカラーの他、より大型になった後頭部のリング、カメラ部分の形状、肩部バインダー等。更に頭頂部には角が追加されている。
これらにより、原型機の滑らかな流線型を維持しつつも力強く禍々しい印象が加わったと言える。

ナデシコのハーリー君曰く「メチャクチャな出力」の機体で、原型機と同じく非常に高い機動力を発揮する。
実際その能力はオリジナルを上回っており、共通武装も原型機と同等以上の性能を持つ。

劇中ではミッション03にて初登場。周辺を制圧されていく中、ベルクトがバルドナ・ドライブを操作して主人公たちナデシコ隊を“向こう側の地球”に引きずり込み、上空から彼らに襲い掛かる。



……と、ここまで真面目に解説したが、この機体を語る上で、どうしてもこの事柄に触れなければならない。

本機のパイロット且つ物語の黒幕であるベルクト君は、ユーザーの間ではかなり深刻な中二病を患っていることで有名な人物である。

そして、この“ベルクト中二病疑惑”を加速させている一端が、本機の持つ武装の名前なのである。



†武装解説

  • ブラッドシットライフル
本機のメインウェポン。速射性に優れたビームライフル。
ガンアークのアークライフルと違って短砲身で取り回しに優れる。アークライフルよりは、むしろ量産機フェザーアークが持つ“ファーストライフル”によく似ている。
総弾数は前作までのアークライフルと同じく75発。実はガーディアンが無くなったせいか今作のガンアークは地味に武装がバージョンアップしている。故に「オリジナルを上回る」とは言うものの、総合的にはトントンといったところか。
ちなみに今作のアークライフル総弾数は140発。

  • レイズガン
原型機のレーザーガンに相当する、肩部内蔵のレーザー機銃。ミサイル迎撃の機能を持つ。

  • ミサイルポッド
ふくらはぎに内蔵されたミサイルポッド。
原型機と同じく四機までマルチロック可能で、更に原型機のそれとは違い一機に二重ロックをかけることが可能。ただしコレにも“前作までの”がつく。
今作のガンアークのミサイルはロック数も増え、前作では出来なかった二重ロックも可能となったため、明らかな劣化品となった可哀想な武器である。

  • カオスブレード
何がカオスなの?とか聞かないように。
所謂ビームサーベルで、原型機と同じくライフルの銃口、及び腕部から出力できる。

  • エナジーシェイプ
本機だけでなく、ベルクト率いる部隊が運用する全ての機体が装備する範囲攻撃。
本来は(恐らくはバルドナ粒子に由来する技術を用いて)外界に存在するエネルギーを自機に取り込む機能だが、攻撃にも転用できるようだ。その場合は自機を中心とした球状のフィールドを展開し、内部の対象全てにダメージを与える。
ファンネル系武装の天敵である。

  • デモニックダークネス
ベルクト中二病疑惑の最有力候補。
…それはさておき、チャージ機能とマルチショット機能の二つをあわせ持つ非常に珍しい武装。
レベル3までチャージが可能。発射時には両肩のバインダーを前方に展開し、二つのバインダーの間から幾つもの黒い球体を撃ち出す。チャージによって一度に放つ球体の数が増え、多くの対象を攻撃出来るようになる。
バブルこうせんとか言ってはいけない。

  • デモニックダークネス マキシマム
バブルこうせ……じゃなかった、デモニックダークネスの最大出力砲撃。黒い球体ではなく、紫色の照射ビームを放つ。ACEシリーズにおける照射ビームらしく、見た目以上に攻撃範囲が広く、威力も非常に高い。
通常は足を止めて撃たねばならないが、ハイマニューバモードの場合に限り移動しながら撃てる。しかも発射後に少しばかり当たり判定が残るため、移動しながら撃つことで薙ぎ払いが可能
通常は一発毎に長いリロードが必要だが、フル改造後のリミッター解除によって弾数制限を無くすことで照射ビームにあるまじき連射が可能となる

  • ハイマニューバモード変形
バインダーを左右に広げて翼とするガンアークと違って本機はバインダーを前方に展開するため、同じハイマニューバモードでもかなり印象が異なる。
本機はハイマニューバモードでも全ての武装が使用可能なので、かなり使い勝手が良い。



†劇中の活躍

劇中では初登場からその性能を遺憾無く発揮するも、本部命令で撤退したり、撃退されたりと負け続きである。まぁ、ベルクトが勝つとゲームオーバーなのでしょうがないのだが。

バレルたちの行く先々に現れては、彼に対して憎悪を滲ませながら執拗に攻撃を繰り返す。
ベルクトがバルドナ・ドライブを稼働させるエネルギーを集めていることが明らかになると一転して主人公たちが追う側に回るが、常にあと一歩のところで行方を眩まし、二つの世界を行き来して暗躍を続けた。

ベルクトがバルドナ・ドライブを操作したことから、本機ブラッドアークこそがバルドナ・ドライブの起動キーではないかと推測され、ナデシコ隊はブラッドアークを鹵獲するためにベルクトの追撃を開始。
その矢先に“こちら側の地球”にて「火星の後継者」が主導となって行われたマクロスをめぐる戦闘において、マクロス内部に潜み、発射直前のマクロスキャノンからエネルギーを強奪。マクロスの腹を食い破る形で現れ、機体を鹵獲しようとするナデシコ隊と戦闘になる。

ベルクト自身はまた逃げる腹積もりであったものの、憎悪の対象たるバレルとの会話に気を取られて撃墜されてしまう。

墜落するブラッドアークだったが、部下の助けでベルクトは辛くも脱出。
湖に墜ちる直前に、機体は爆発四散。

しかし部下の機体の手の中で、露になったベルクトの素顔は、その憎悪の対象にひどく似ていた…。



†余談

その機動力を活かしたダッシュや細かいステップで、本編では厄介なステージボスであった本機だが、クリア後は規定のポイントを支払うことで自分でも使用できるようになる。

謳い文句通り、高い次元でまとまった性能を持つガンアークを、さらに一回り強化したような性能。
特に回避力(ステップ性能に関わるパラメータ)が劇的に向上しており、素早い立ち回りが可能。

……なのだが、実は一つだけ、オリジナルのガンアークに比べて凄まじく劣っているパラメータが存在する。バーニア値である。

これは戦闘で欠かせないダッシュを行うためのゲージ量を決めるパラメータ。コレが異常なまでに低い。つまり非常に燃費が悪い
ベルクトお前、こんな機体であんなに華麗なステップしてたんか…。

フル改造しても平均止まりで、無改造のガンアークをやっとのことで上回る程度
どうやら、ガンアークと同等の機体を無理矢理に高出力化していたと思われる。


また、本機とガンアークの関わりは公式からも全く明言されていない。
ファンの間では、こちら側に渡ってきたベルクトが地球連邦から盗み出したデータによって作り出された“ガンアークのデッドコピー”ではないか、という説が有力なようだ。

まぁ、フロム脳だよフロム脳

















「行け、ファンネル!」


エナジーシェイプ


( ゚д゚)


(゚д゚)



経験のある方は追記・修正お願いします
この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ACE
  • ACE3
  • アナザーセンチュリーズエピソード
  • ライバル機
  • 可変機
  • オリジナル
  • 機動兵器
  • ロボット
  • アークシリーズ
  • 並行世界のアークシリーズ
  • 厨二御用達機体
  • 血便ライフル
  • デモニックダークネスマキシマム ←相手は死ぬ
  • 相手は死ぬ
  • ブラッドアーク

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2022年11月12日 17:31