改ペガサス級強襲揚陸艦の同型艦

登録日:2012/06/27 Wed 15:40:18
更新日:2023/10/21 Sat 22:32:49
所要時間:約 5 分で読めます//表記なし





この項目では、地球連邦軍に所属する強襲揚陸艦である改ペガサス級強襲揚陸艦に属する艦について解説する。

なお、通常のペガサス級(ホワイトベース級)にしか属さない艦は本項では除外するものとする。






サラブレッド

THOROUGHBRED

艦籍番号:SCVA-72
艦長:キルスティン・ロンバート大佐

『機動戦士ガンダム外伝 宇宙、閃光の果てに…』、『機動戦士ガンダム戦記(PS3版)』に登場。
元々ペガサス級4番艦として建造されていたものを設計変更して“準ホワイトベース級(改ペガサス級)強襲揚陸艦1番艦”または“サラブレッド級”として完成したため、表記にはブレがある。

視認性の低いブルーグレー系の塗装、ジャミングフィールドの展開機能、レーザー撹乱幕の特殊弾頭の搭載など、数あるペガサス級でも隠密任務に特化している。

一年戦争中は星一号作戦の発令に伴い第2連合艦隊所属第16独立戦隊の旗艦としてガンダム4号機/5号機ガンキャノンを擁してグラナダ基地の監視に就いた他、グラナダへ和平交渉に向かうジオン公国のダルシア・バハロ首相の護衛任務を行った。
しかし同時刻に行われていたア・バオア・クー攻略戦に参加した、という異説もある。*1

U.C.0081年にはファントムスイープ隊の母艦としてジオン残党の“水天の涙”作戦の阻止を行っている。



トロイホース

TROY HORSE

艦籍番号:SCVA-73

『MSV』の記述でのみ存在が確認されているペガサス級5番艦にして改ペガサス級2番艦。
星一号作戦などの大規模な作戦に参加こそしているものの主に輸送に使用され、あまり戦闘には参加しなかったという。

また、最近では『機動戦士ガンダム KATANA』に「トロイホースⅢ」が登場している。


ちなみに本艦の英語表記は「TROY HORSE」だが、実のところ「トロイの木馬」は「Trojan Horse」と書くので意味としては正しくない。



グレイファントム

GRAY PHANTOM

艦籍番号:LMSD-76
全高:82m
全長:305m
全幅:210m
重量:48,900t
武装:実体弾式連装主砲
   連装式偏向型メガ粒子砲 ×2基
   連装ミサイルランチャー
   他

一年戦争末期、サイド6駐留軍に配備されていた艦。
これもペガサス級5番艦が改ペガサス級2番艦に変更されたものとされ、上記のトロイホースと被っていることから同一の艦であるとも噂されている。

機関部の設計が全面的に変更されているため、初期型のペガサス級とはフォルムが大きく異なっている。
ポケットの中の戦争』で登場するが、この時はコロニー内に出撃したケンプファー相手に艦載したスカーレット隊(笑)を発進させただけで特に戦闘シーンは無かった。

戦後はアレックスカラーのジム・カスタムを搭載してジオン残党狩りに従事していたが、U.C.0083年のコンペイトウ観艦式で核攻撃を受けた際に爆沈してしまったようだ。


ペガサス級5番艦で改ペガサス級2番艦というポジションがトロイホースと被っているが、これは初期案ではこの艦がトロイホースだったため。それが商標の都合で現在の“グレイファントム”となった訳である。
そのためなのか、この艦の名前と艦級がかなり錯綜している。



スタリオン

STALLION

艦籍番号:SCVA-74

ペガサス級6番艦。改ペガサス級としては3番艦とされる。
バラバラな外見であることが多いペガサス級にしては珍しくグレイファントムと同型。

元々は一年戦争中に建造されていたのだが、ジャブローに寄港したホワイトベースの修理に艦体構造の一部が流用されたために建造中止となっていた。
その後、U.C.0081年に連邦軍再編計画によって建造が再開された。

『0083』ではグレイファントムと共にコンペイトウで行われた観艦式に参加していたが、一説によれば核攻撃を受けた際に撃沈したと言われている。



アルビオン

ALBION

艦籍番号:MSC-07(LMSD-78、SVCA-75)
建造:アナハイム・エレクトロニクス社
全高:82m
全長:305m
全幅:210m
重量:48,900t
搭乗人数:211名
艦長:エイパー・シナプス大佐
MS搭載数:少なくとも6機
武装:2連装メガ粒子主砲 ×2基
   2連装メガ粒子副砲 ×2基
   大型ミサイル発射菅 ×4門
   2連装対空レーザー砲 ×14基
   2連装対地レーザー砲 ×4基


連邦軍純正ではなく、のアナハイム・エレクトロニクス社が建造した改ペガサス級4番艦にしてペガサス級7番艦。
登場作品はOVA『0083』。

設計の見直しによりほぼ全面的に新規設計となり、従来のペガサス級のシルエットを残しつつもかなり印象の異なるものとなっている。

主翼が4枚の可変翼に強化かつ増加したことに加えて連邦の艦艇でも初めてレーザー推進用の受光ミラーを備え、メインエンジン無しでも航行することが可能で、
主砲が当時最大クラスのメガ粒子砲になるなど武装も大幅に強化されている。

MSデッキは従来のペガサス級と同じ前脚にあるが、カタパルトは展開式になり、必要に応じてMSデッキ上部に展開される。

宇宙世紀0083年、ガンダム開発計画の母艦としてトリントン基地に寄港した際にガンダム試作2号機アナベル・ガトーに奪われ、以後は上層部のやっかみを受けながらデラーズ・フリートを追った。
が、デラーズの周到な計画には後手に周り続け、連邦の政争に翻弄される形でデラーズ紛争を戦い抜いた。
本艦の行動がかえって事態を悪化させていたのは密に、密に。

その後はAE社フォン・ブラウン工場で修復されて軍に復帰したこと確認されているが、特務艦として情報が秘匿されている為にその後の去就は不明。
デラーズ紛争の真実を隠すために廃艦になった、またはティターンズの所属になったと言われている。



ヘカーテ

漫画『機動戦士ガンダム ウェアヴォルフ』に登場したアルビオンタイプの艦。

バスク・オム大佐麾下のティターンズ特務部隊「ヘカーテ隊」の母艦で、宇宙世紀0087年10月17日にゼブラゾーンで秘密裏に新型MSウェアヴォルフの性能評価試験をおこなう予定であったが、エゥーゴの襲撃を受けた末にエンジントラブルで宇宙漂流の憂き目にあった上に恐るべき連続殺人事件の現場となるのであった……



その他のペガサス級

トリビューン

漫画『アウターガンダム』に登場したグレイファントムタイプのペガサス級。
チェンバロ作戦時には第2連合艦隊(ティアンム艦隊)所属第7艦隊の旗艦として参戦。
ゼファーガンダムを載せ、全滅寸前に陥った第21支援艦隊の救援に向かった。


トロイホースⅢ

漫画『機動戦士ガンダム KATANA』に登場したグレイファントムの同型艦。
謎の組織シン・フェデラルに所属している。


フォレスタル

Forrestal

漫画版『機動戦士ガンダム MISSING LINK』に登場。
謎の連邦軍高官グレイヴの乗艦で、やはりグレイファントムタイプ。

ア・バオア・クー攻防戦の最中、スレイヴ・レイス隊によるグレイヴ暗殺劇の舞台となり、グレイヴごと艦橋をハチの巣にされた挙句艦内でガンキャノンを自爆させられたことによって轟沈。


ジオン残党の拠点になっていた改ペガサス


ガンダムUC』で確認されたグレイファントムタイプの艦。
何故かアジアと思われる地域の山腹に刺さっており、ジオン残党の拠点となっていた。

擱座の理由やジオン残党に接収されていた経緯は不明で、不時着したのか右のMSデッキが根本から曲がっていたりと最早航行不能なようだが、カタパルトの誘導灯が点灯、点滅したりするなど機能はまだ生きているようで、
トリントン基地を目指すマラサイガルスJ、ガルスK、ザクキャノンなどのMSやドダイやベースジャバーが次々と飛び立っていった。
甲板には小屋や洗濯物があることから、ジオン残党やその関係者たちはここで生活を送っているようだ。


ネェル・アーガマ

Nahel Argama

艦籍番号:SCVA-76
建造:アナハイム・エレクトロニクス社 グラナダ工場
全長:380m
推進機関:熱核エンジン
     ソーラーエネルギーハイブリッド
艦長:オットー・ミタス大佐
乗員:約480名
MS搭載数:12~16機
武装:単装ビーム砲 ×2門
   単装副砲 ×0~2門
   連装メガ粒子主砲 ×2~4門
   サブメガ粒子砲 ×2門
   ハイパーメガ粒子砲 ×1門
   対空機銃 ×16~24基

厳密には改ペガサスではなく“ネェル・アーガマ級機動戦艦”もしくは“ネェル・アーガマ級強襲揚陸艦”。
エゥーゴから地球連邦軍に組み込まれる際に“SCVA-76”のハルナンバーを与えられ、サラブレッド型の3番艦とされた。






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最終更新:2023年10月21日 22:32

*1 ストーリー分岐によって参加する作戦が変わる為。