ハーブ(バイオハザード)

登録日:2012/03/11(日) 10:22:25
更新日:2024/02/21 Wed 23:31:57
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「衆知の通り、植物には薬効を持つものが多くある。人類は太古から様々な植物を用い傷や病を癒してきた。」
(ラクーンシティ郊外、アークレイ山脈の洋館二階図書室の書物より)


本項目では、『バイオハザードシリーズ』に登場する回復アイテムとしてのについて説明する。

アメリカの架空の都市、ラクーンシティ及びその郊外のアークレイ山脈地方に自生している植物という設定で、ゲーム中では鉢植えの状態で登場する。
ラクーンシティ近辺以外にもヨーロッパ奥地(『4』)やアフリカのキジュジュ自治区(『5』)、地中海を漂流していた幽霊船(『リベレーションズ』)や中国の蘭祥(『6』)などにも分布している。
ラクーンシティの事件以降、バイオテロが各地で頻発するようになっていったが、このハーブがウイルスにある程度効用を持つと判明したため、アメリカ合衆国政府が各家庭でもできる有事への備えとしてこのハーブの栽培を推奨。その影響もあって世界各地で割とよく見かけるようになった。
よくよく考えれば、ラクーンシティの各ハーブはバイオハザード発生前からT-ウィルスに汚染されており、適応進化して耐性を獲得していた可能性も否定できないが……。
ラクーンシティではごくポピュラーなもののようで、一般市民も調合の仕方などの用法を知っている。
尤も、軍隊上がりのビリーは調合ができないことから流石に無経験での調合はムリなようだ。

かなり前に放棄された養成所内や、1年以上前に船もろとも海に沈んだにもかかわらず青々としているグリーンハーブの鉢植えなどもあることから植物としての生命力もかなり高い模様。
また、医薬品の材料としても有用なようで医学の心得があれば簡易のメディカルキットで違った薬効を持つ薬やT-ウィルスの効果を抑制する薬まで作れる。

……生物兵器とか言いながら地方警察官と互角レベルのクリーチャーなんか作るより、
アンブレラ社はハーブやそれを原材料に使ったものを売れば良かったんじゃないか?とか言ってはいけない。



■種類

  • グリーンハーブ
最も多く入手できる。体力を少量回復する効果がある。また、『RE3』ではドレインディモスがしてくる植え付け攻撃で体内に入れられる幼虫を吐き出す効果も。
バイオハザードリベレーションズ』では体力全回復という驚異の出世を果たした。やったね!
絶対ヤバイ草(隠語)だよこれ!
シリーズによっては回数制限つきで、全回復ができるグリーンハーブプランターが設置されていることも。

  • レッドハーブ
『アウトブレイク』を除き単体では使えないが、グリーン、ブルー(『RE2』のみ)と組み合わせて調合することにより、体力を最大まで回復させたり、防毒したりダメージを抑えたりできる。
ラクーンシティではこれを使った料理もあることから、普通に食用もできるらしい。
シソとか言うな。

  • ブルーハーブ
特定の敵から受けたを治療できる。毒は放っておくとダメージが増えていくので、早めに使って治すべし。
毒持ちの敵が出現するエリアの近くに、持ち運びはできないが無限に取り出せるブルーハーブプランターが設置されていることが多い。

  • イエローハーブ
『4』と『バイオハザード レジスタンス』に登場。
『4』では体力の最大値を増やす効果があるが、レッドハーブと同じく単体では使えない。
なお、レオンだけでなくアシュリーが使っても体力最大値アップの効果はある。
『レジスタンス』では使用すると一定時間攻撃力上昇の効果が付与される。最終エリアのバイオコアが非常に硬いため、攻撃前にサバイバー達が貪り食っている光景が広がる。

  • パープルハーブ
豪華客船スターライト号にのみ発生するという謎のハーブ。
作中の説明曰く「カン染したドクを中和させ、大きいダメージを回フクするときに使うハーブ」とのこと。
獲得方法も特殊で、ゾンビの体の中からも入手できる不気味なアイテムである。
詳しくは項目にて。

(サルベージ者注:パープルハーブの項目は現存せず。)


■調合

ゲーム中、これらのハーブをステータス画面で組み合わせることを調合と呼ぶ。
調合後は、アイコンがハーブそのものの絵から薬包紙に乗った粉末状に変わる。
なお、ラクーンシティに住んでいる、滞在する者は基本的に調合技術が必須(『0』のビリーが調合できないことから適当には行えない模様)らしく、大抵皆調合できる(レオンは着任前に習得、クレアはラクーンシティに住むクリスから手ほどきを受けたと思われる)。
また、『RE3』ではU.B.C.S.(アンブレラ社の試合部隊の一つ)による調合表を確認できる。アンブレラ社も自社製品の薬品とかじゃなくてハーブとその調合レシピを支給しているのか?*1
どうやってすり潰した?とか薬包紙用意してたのか?とか突っ込んではいけない。何と、ラクーン市民は日常的にすり鉢などを持ち歩いているという設定が一応存在する。どんな町だよ。

バイオハザード4シリーズではアタッシュケースの仕様に則り、整頓しやすいように試験管のようなスティックケースに詰めて持ち運びしている。

◆主な調合
  • グリーン+グリーン
体力を中回復。アイテム欄の空きを増やすために作られることもしばしば。

  • グリーン三つ
体力を全回復。見た目は大きな緑の粉末で、なんだか緑茶っぽい。

  • グリーン+レッド
グリーン三つと同じく、体力全回復。ボス戦に用意しておきたい。

  • グリーン+ブルー
体力小回復+毒消し。毒を喰らって少し時間が経ってしまった時に。

  • グリーン二つ+ブルー
体力中回復+毒消し。同じく、毒を喰らってもっと時間が経ってしまった時に。

  • レッド+ブルー(『RE2』のみ)
防御力上昇+毒耐性&毒消し。防御力上昇の上昇率が非常に高く使用時は通常時の約2倍の耐久値になる。また、毒耐性のお陰で幾らウィルスゲロをぶっかけられても安心。
プレイヤーの精神衛生面に与える影響はともかく。

  • グリーン+ブルー+レッド
体力全回復+毒消し(『RE2』は毒耐性も)。これと十分な武器があれば怖いものは無い。
ご丁寧にもボス戦前には三種類のハーブが配置されるために、これを調合して所持できる。


■余談

使用方法については、初代から登場するアイテムでありながら長らく使用する描写が見られなかったため、ファンの間では
  • 食べて回復
  • 傷口に塗る、もしくは貼る
  • 煎じて飲む
……などなど、具体的にどのような使い方をしているのか、長らく議論の的となっていた。
流石に煎じて飲むのはあり得ないと思われる*2が……?

『2』の攻略本では「摂取する事で痛覚を抑える」という鎮痛効果があると表現されていた。
また、『アウトブレイク』ではハーブを用いた料理レシピがあることや、止血効果が無いことから飲む、食べて回復すると推測された。

しかし、ついにハーブの使用風景が『5』にて明らかにされた!
ハーブは、救急スプレーと同じく傷口に塗って使われていたのだった。
使い回し?アーアーキコエナイ

……が、『6』においてはタブレット(錠剤)にした物を食べるという方法になっている。
ゲームの仕様ではハーブ1本につきタブレット1個分に相当し、調合することでタブレットの数が増える。
緑+緑で1→3になるのはまだ分かるが、緑+赤で1→6は増えすぎな気もする。

こんな感じで結局決定打となるものはなく、よくわからないまま。

まあ、ハーブを使った料理もあるそうだし、食べるor飲むという方法でも何らかの効果はあるかもしれない。
というか、ゲーム中にハーブを「おいしそう……」と思ってしまうこともあるかもしれない。
たぶん食べても塗ってもどっちでも回復するんだろう。

ちなみに「バイオハザード専用コントローラ」なるものがその昔(ちょうど『2』の頃)登場した。
そのオマケとして三色ハーブのハーブティーが付属しているので、ラクーンシティの住民になりきりたい方は購入してみてはどうだろうか。
(言うまでもないが現在では生産していないため、手に入れづらいだろう。古いゲームショップやおもちゃ屋を漁れば当時の状態のまま出てくるかもしれないが、肝心のハーブには「2000年7月まで美味しく頂けます」の注意書きが……手に入っても、飲むのは自己責任で。)

なおコントローラ自体は↓
左右非対称な形状(右手側は銃のグリップを模しており、トリガーに当たる部分にもボタンが配置されている)
『バイオ』を遊ぶのに最適(?)のボタン配置(右手側のトリガー部分が□、○の位置にR1、□の位置に○、中央にL・R……という配置)
アナログスティックなしデュアルショック無しという誰得仕様の物である……。

MHW:I』でもカプコンの自社コラボの形でグリーンハーブとレッドハーブが登場しており、両者の調合レシピも再現されている。
このコラボでは「ゾンビ状態」の状態異常もわざわざ追加されており、その状態からの回復アイテムという形になっている。


追記修正は、ハーブを調合してからお願いします。

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最終更新:2024年02月21日 23:31

*1 一応、各地でハーブを栽培しているラクーンシティでの任務の為に現地調達の心得としてレクチャーした可能性はあるかも。

*2 煎じるとは、薬草を煮て成分を抽出させること。当然別途道具が要り手間も掛かる。サバイバル中の各キャラはそんな悠長なことをしていられまい。